プログレッシヴ・ロックの中古CD豊富!プログレ、世界のニッチ&ディープな60s/70sロック専門ネットCDショップ!

プログレ、60s/70sロックCDのネット通販/買取

24時間以内発送(土・日・祝は翌営業日)、6,000円以上送料無料

【プログレ温故知新】クラシカル・シンフォ【定番】RENAISSANCE -> 【新鋭】MATERYA

【定番】RENAISSANCE -> 【新鋭】MATERYA

シンセサイザーやオルガン、メロトロンといったキーボード、あるいは管弦楽器が鳴り響き楽曲をスケール感いっぱいに彩るのがシンフォニック・ロックの特徴で、中には生のストリングスやフルオーケストラをバックで鳴らしてしまう強者グループも存在するなど、70年代当時よりクラシックに接近していく傾向がプログレ界では多く見られました。

そこで今回は英シンフォニック・ロックの決定盤、RENAISSANCEの『ASHES ARE BURNING』と、そのDNAを受け継ぐイタリアの新鋭シンフォ・グループMATERYAの12年作『CASE』を取り上げたいと思います。

70年代英国のクラシカルなシンフォニック・ロック・グループと言えば、多くの人がENIDか、このRENAISSANCEの名を挙げるのではないかと思います。それほどにクラシカル・シンフォニック・ロックというジャンルにおいてこの両グループは大きな影響力を持っています。

ENIDがクラシックそのものと呼べるサウンドをキーボードオーケストレーションを中心としたロック編成のアンサンブルによって再構成するというアプローチを取ったのに対し、RENAISSANCEはクラシカルではありながらもあくまで根本はロックであるということを貫いたグループでした。

元YARDBIRDSのKeith Relfを中心として69年に結成されたRENAISSANCEですが、その後計10回ものメンバー交代を繰り返し、本作でプレイする黄金期とも言うべきメンバーが出揃いました。60年代のR&B系/ブルース・ロック系グループから発展したという経緯が、彼らの音楽が形成される上で重要なポイントを担っています。

73年発表の『ASHES ARE BURNING』は、フォーク由来の牧歌性とブリティッシュ・ロックらしい陰影を伴った楽曲にクラシカルなアレンジを施した作品で、後のオーケストラを大々的にフィーチャーした作品群と比べても聴きやすさ、そしてロックらしい躍動感という点で突出した作品です。それではアルバムオープニング曲であるこの曲をお聴き下さい。

試聴 Click!

クラシカルなピアノに導かれてエネルギッシュなバンド・アンサンブルが飛び込んでくる白熱のオープニングは、何度聴いても鳥肌が立つほどの素晴らしさ。天使の歌声とも称されるAnnie Haslamのヴォーカルも美しく響きます。ロックの持つドライヴ感とクラシカルな壮麗さが融合した、まさにクラシカル・シンフォニック・ロックと言う以外にない音楽です。

先程も触れたとおりこれ以降のRENAISSANCEは、より大々的にオーケストラを導入しスケール感を増したクラシカル・シンフォ路線を歩むようになりますが、こちらも雄大かつ優美な音の流れを存分に堪能できる傑作揃いですので、是非お試しいただきたいと思います。

さて、70年代英国から発したこのスタイルは世界中に広がり、今やプログレッシヴ・ロックを代表する様式の一つとなっていますが、そんな中でイタリアより登場したクラシカルなシンフォ新鋭に注目してみたいと思います。

MATERYAは、イタリアのメロディアス・プログレ・グループALTAVIAのメンバーであるマルチ奏者Andrea Stagniと女性シンガーBetty Copetaの二人からなるユニット。ALTAVIAは英国ポンプ勢からの影響を感じさせる美旋律を特徴とするグループなのですが、MATERYAは数あるクラシカルなシンフォニック・グループの中でも、最もRENAISSANCE直系と言うに相応しい美麗なサウンドを聴かせるグループなんです。

それでは本作からのおすすめナンバーをお聴きください♪

試聴 Click!

ピアノやアコギ、ヴァイオリンなどのアコースティカルなサウンドを基調とする凛とした気品を纏った演奏に、透明感溢れるイタリア語の女性ヴォーカルが乗るスタイルは、あたかも往年のRENAISSANCEからロック的なダイナミズムを取り去ってより繊細に情感豊かに蘇らせたかのような印象。一切の雑味を感じさせずただただメロディアスで美しい音世界に浸れる作品となっていますよね。

新旧のクラシカル・シンフォをテーマにお送りしてきましたが、いかがだったでしょうか。この他にもフランス、ドイツ、東欧などのヨーロッパを中心に定盤・新鋭ともに個性的なクラシカル・シンフォグループがひしめいていますので、今回ご紹介した作品を足掛かりに是非探求を進めていただければと思います。聴いているうちに不意に涙してしまうような珠玉の美しさを持った作品にきっと巡り合えることでしょう。

クラシック曲を登用&オーケストラと融合したプログレの在庫

コメントをシェアしよう!

あわせて読みたい記事

中古CD買取案内

ロック探求特集

図表や代表作品のジュークボックスなどを織り交ぜ、ジャンル毎の魅力に迫ります。

人気記事ランキング

* RSS FEED