2013年11月18日 | カテゴリー:MEET THE SONGS,世界のロック探求ナビ
タグ: ロック&ポップス
今日の「MEET THE SONGS」は、BYZANTIUMの73年作2ndにしてラスト作『SEASONS CHANGING』をピックアップいたします。
70年にロンドンで結成されたバンドで、69年に唯一作を残したバンドORAのJamie Rubinstein(Vo/G)とMick Barakan(G)を中心に結成されました。Mick Barakanは、あのピーター・バラカン氏の弟としてもロック・ファンに知られていますね!
後にイアン・デューリーのバックとしても活躍するG/KeyのChaz Jankelなどが参加してバンドが整い、A&Mレコードと契約。Mick Barakanは脱退しますが、残ったメンバーで録音し、72年にデビュー。
その後、Mick Barakanが復帰し、73年にリリースされたのがこの2ndです。
ゾンビーズに通じるような気品あるクラシカルな美メロ、キャパビリティ・ブラウンばりの卓越したコーラス、牧歌的でクラシック的格調高さもあるアンサンブルからは英国臭がぷんぷん漂ってきて、と思うと、オールマンばりの爽快なツイン・ギターが炸裂したり、CSN&Yばりのウェストコースト・フレイヴァーが漂ったり、英米折衷のB級テイストいっぱいのサウンドを聴かせます。
この煮え切らない感じ、いかにもニッチ・ポップ!
ブリティッシュ・ポップというより、大英帝国ポップと名付けたい、そんな愛すべき逸品ですね。
それでは、1曲目から3曲目をお聴きください。
爽やかだけど、どこかいなたい1曲目。トロピカル・フレイヴァーだけど、どこか干し草の香りが漂ってくる2曲目、流麗なメロディとピアノが切なく響く3曲目。
時に顔をのぞかし、時に全面に出て泣かしにかかる英国的叙情美にニンマリ。
この4曲目「I’ll Always Be Your Friend」。めちゃくちゃ良い曲なんです。
パイロットばりの哀愁の必殺美メロ、胸が熱くなるトゥトゥトゥトゥアーなコーラス。初期イエスやフラッシュのようなプログレ・ハードなパートに雪崩れ込んだり、グッときっぱなし!
ゲストには、名ペダル・スティール奏者のB.J.COLEも参加。
そういえばB.J.COLE率いるコチースに通じる雰囲気もありますね。
「MEET THE SONSG」は、月曜日から金曜日まで毎日、定番からニッチ盤まで僕らのロック・ミュージックを紹介しています。
また来週、お会いいたしましょう。
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