2023年10月16日 | カテゴリー:世界のロック探求ナビ
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カケレコ・ユーザーの皆さん、こんにちは!
カケレコは実店舗を持たない通販のお店ですが、もちろん商品管理用の大きな棚があります。
そんな棚の中から、カケレコ・スタッフが気まぐれにオススメのアルバムをご紹介する「カケレコ中古棚ナビ」。
ちょうど2か月前、8月16日にカケレコに入荷した中古盤を、カケレコ・スタッフと一緒に覗いてみましょう♪
キューバから登場した本格的なシンフォニック・ロック・グループ、ANIMA MUNDIのライブ・アルバム。
アルバム・デビュー時には、アメリカのSPOCK’S BEARDなどが引き合いに出されるほどのパワフル&キャッチーな音楽性で話題をさらった彼らですが、本作においてもライブならではのドライブ感を持ったシンフォニック・ロックを披露。
2枚組の大ボリュームです!
70年代から活躍するドイツのプログレッシヴ・ロック・バンド、ELOYの作品。
2010年の復活作ですね。
70年代の面影も十分に残した、ELOYらしいアルバムです。
スウェーデンのラジカル・トラッド・グループ、GARMARNAの7枚目のスタジオ・アルバム。
異国情緒豊かなサウンドがカッコいい!!
LOST WORLDと並んでロシアを代表する新鋭シンフォニック・ロック・バンドによる2011年作。
終始高いテンションに押しまくるヘヴィー・シンフォニック・ロックは、一聴の価値アリ!
旧ユーゴスラヴィアからは、クロアチアのAERODROM。
辺境プログレの味わい深さを持った素晴らしい作品です!
アルゼンチンが誇る新鋭チェンバー・ロック・バンド、FACTOR BURZACO。
SLAPP HAPPYなどのファンの方には文句なしにオススメ!
女性ヴォーカル入りです。
いかがでしたか、意外な掘り出し物に出合えるかもしれない「カケレコ中古棚ナビ」。
今後も定期的に棚をお見せしていきますので、カケレコに遊びにいらした気分でぜひご覧ください♪
ロシア南西でウクライナに近い町、クルスク出身。あのチャイコフスキーも輩出したサンクトペテルブルク音楽院で学んだ作曲家/Key奏者のGennady Ilyinにより94年に結成された90年代以降のロシア・プログレ・シーンを代表するキーボード・プログレ・バンド。2011年作。彼らの楽曲は大きく、ロシア近現代クラシックにHR/HMのダイナミズムを注入した鮮烈な曲と、ロマンティシズム香るリリカルな曲とに分けられますが、本作は、後者のリリカルな楽曲が多くを占めている印象。イントロから溢れだす、ギターとキーボードのユニゾンで奏でられる、まるでキャメルのような伸びやかなロング・トーンのメロディアスなフレーズ。そして、ロシア語によるシアトリカルなヴォーカルにより歌われるリリカルなメロディとそれを格調高く彩る流麗なピアノ。まるでトレースのようにコロコロとカラフルな音色のキーボードが転がるファンタスティックなパートも良いし、終始、陽光に包まれたようなアンサンブルに満ち溢れています。美しい詩情をドラマティックに彩る、ここぞで炸裂するメタリックなギターとドラムによるアクセントも印象的。ファンタスティックかつ壮大な傑作!
アルゼンチンはブエノス・アイレス出身で、クリムゾンやジェントル・ジャイアントやヘンリー・カウとともに、ドビュッシーやルチアーノ・ベリオやリゲティ・ジェルジュに親しんだコンポーザーのAbel Gilbert(1960年生まれ)率いるチェンバー・ロック・バンド。2014年作の3rd。女性ヴォーカルのCarolina Restucciaも特筆で、ダグマー・クラウゼ(SLAPP HAPPY)やパスカル・ソン(COS)を彷彿させる狂気とコケティッシュさを内包した歌声が強烈。クリムゾンのジェイミー・ミューア的な奔放なパーカッションにCarolinaの奔放なヴォーカルが乗るチェンバー・ミュージック、そして、管弦楽器とシャープなエレキ・ギターがまばゆいトーンでエキセントリックなアンサンブルを奏でるチェンバー・ロック、さらにニューウェイヴとゴシックを行ったり来たりするようなアヴァン・ポップも交えながらイマジネーション豊かに展開していきます。ユニヴェル・ゼロばりの器楽的な技巧を持ちつつ、強迫的にはならず、どこかカンタベリーにも通じるようなユーモラスさがあるサウンドが持ち味です。数多く好グループが出てきている2010年代以降のチェンバー・ロック・シーンの中でも屈指と言える強度と奔放さを持った名バンドによる傑作です。
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