「今週のカケレコ」では、今回から少し趣向と変え、今週売れたCDからおすすめ&次に聴いて欲しい1枚をピックアップしていきますよ~☆新しい1枚との出会いとなれば幸いです!
まずは、北欧の異才Terje Rypdal率いるフリー・ジャズ・トリオの70年作!
Terje Rypdalって、こんなにアグレッシヴなギタリストだったっけ? 『4th』あたりのソフツやマハヴィシュヌへの挑戦状とも言える、北欧フリー・ジャズ/ロックの悶絶盤!
北欧ジャズ・ロックといえばこちらも名品!
北欧らしい透明感あるクールなジャズ・ロックを聴かせていたかと思ったら、突如マハヴィシュヌばりのスリリングなバカテク・アンサンブルが炸裂して仰天!特にマクラフリンに通じる知的な凶暴さを持ったこのギターのカッコよさと来たら!
今週は再入荷からジャーマン・プログレが注目されていました!一緒に注目されたこちらもピックアップ!
CANファン必聴!ホルガー・シューカイ&ヤキ・リーベツァイト参加、トルコの弦楽器バーラマ奏者が残した秘宝サイケ盤!
イタリアからもオリエンタルな名品をご紹介!
アラビック・オーボエ、竹笛、フルート、ピッコロ、サックス、クラリネット、モロッカン・ボンゴ、アフリカン・ドラム、タブラ。サイケデリック且つオリエンタルなイタリアの名品。
最後にジャーマン・プログレをもうひとつ!
これ、ドイツのYES/GG系プログレとして間違いなく最高峰レベルにあると思います。硬質でテクニカルな『こわれもの』YESばりの演奏に、GG影響下の複雑で荘厳なコーラスが乗る、凝りに凝ったサウンドは実に素晴らしい完成度ですよ~。
カナダはケベックからもGG彷彿のグループをピックアップ!
フランス語の男女ヴォーカル、電子鍵盤楽器オンド・マルトノ、そしてフルート、サックス、チェロと言った管弦楽器が織りなす、流麗で技巧的なシンフォニック・ロックを奏でます。北米のGG系プログレの名盤と言える逸品ですね。
【関連記事】
英国が誇る超絶技巧集団GENTLE GIANTを起点にして、変拍子たっぷりの各国テクニカル・プログレを探求!
来週入荷予定はこちら!
・Kyrie Eleison / The Fountain Beyond The Sunrise(45th Anniversary Edition)(オーストリア)
・Indigo / Indigo(オーストリア)
BIG PINKレーベルから、ただいま売り切れのMATTHEW FISHERの1st、2ndも再入荷予定です。
良い週末をお過ごしください!
ケルン出身のトルコ民俗楽器奏者、ALEXが残した2枚のアルバム(74年1st、76年2nd)を収めた2in1。1stはトルコの弦楽器baglama(バーラマ)の弾き語りを軸にした、叙情豊かなオリエンタル・ソングがメイン。打って変わって2ndは、エレキギター、ベース、ドラムが加わったレイドバック&アーシーな米ルーツ・ロック調のバンドサウンドを軸に、Holger CzukayとJaki Liebezeitによる音響ギミックが見え隠れするクラウト・ロックの秘宝盤。初期CANファンは勿論、Holger Czukay『MOVIES』のテイストや、オリエンタルなサイケが好きな方にも大推薦!
71年結成、90年代初頭にかけて3枚のアルバムを残すジャーマン・プログレ・バンドによる77年のデビュー作。これは素晴らしい作品!変拍子を多用した硬質でテクニカルな『こわれもの』YESばりの演奏に、一聴してGENTLE GIANTからの影響と分かるマドリガル調の複雑なコーラスが乗る凝ったサウンドはかなりの完成度で驚かされます。手数多めの技巧的なドラミング、スクワイア彷彿のブンブン唸るベース、荘厳な聴き応えを持つオルガン、そしてクラシックにも通じていそうな流麗なフレージングを聴かせるギター。音数多く込み入っているものの一糸乱れぬアンサンブルは、ドイツのYES/GGタイプとして間違いなく最高峰のレベルにあると思います。傑作!
カナダはケベック出身のシンフォニック・ロックグループによる76年唯一作。ケベックを代表するグループの1つでありGENTLE GIANT系名盤としても有名な本作は、フランス語の男性、女性ボーカルが彩るシンフォニック・ロックであり、オンド・マルトノといった珍しい楽器が使用されたクールなサウンドが特徴です。フルート、サックス、チェロと言った管弦楽器の使用も非常に巧みであり、純クラシカルなセクションすらあるほどにシンフォニックに盛り上げています。また、ツイン・キーボード編成の音の厚みと色彩感も素晴らしく、ケベックのシンフォニック・ロックを代表する名盤と言えます。
紙ジャケット仕様、SHM-CD、オリジナルインサート付き仕様、定価3143+税
盤質:傷あり
状態:良好
帯有
盤に曇りあり
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