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夏のオリエンタルなサイケデリック・プログレ特集!

スタッフ増田です。いよいよ毎日暑くなってきましたね。お昼に外に出ると、ジリジリとした日光で焼け付きそうになります。

そんな夏に聴きたくなるのが、インドや中近東、東南アジアを彷彿とさせるエキゾチックな音楽!

今回はそんな東洋要素をたっぷりと取り入れた、サイケデリックなプログレ作品をピックアップいたします。

GONG/SHAMAL

まずはご存知フランスのGONG。本75年作は『YOU』発表後にデヴィッド・アレンやジリ・スマイスらが脱退し、ピエール・ムーランを中心によりジャズ・ロック/フュージョン色の強いサウンドへと変化していく過渡期にリリースされた作品。

とはいえエキゾチックな要素をふんだんに盛り込んだ柔らかく美麗なジャズ・ロックは見事な出来。ピエール・ムーランの涼しげなヴィブラフォンも夏に合いますね。

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STEVE HILLAGE/L

GONGを紹介したなら彼も挙げない訳にはいきませんね!GONG全盛期を支えたギタリストによる75年2ndソロ。

タイトルからしてオリエンタリズム全開なこの曲。しかしながらトッド・ラングレンがプロデュースしているだけあって瑞々しいポップさもたっぷりで、言うなれば「インド音楽 meets 英国パワー・ポップ」!?

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AKTUALA/AKTUALA

次はイタリアから。中近東や北アフリカ、アジアなどの民族音楽にフリージャズやサイケのエッセンスを加えたプログレ・グループの73年1st。

アラビック・オーボエ、竹笛、モロッカン・ボンゴ、タブラ・・・民族楽器をふんだんに取り入れたサウンドはかなりの本格派。かつサイケな浮遊感もあって大変心地良いです。

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POPOL VUH/NOSFERATU

オリエンタルでサイケなプログレと言えばジャーマン!その筆頭格はやっぱりポポル・ヴー。

本作は盟友ヘルツォーク監督の『ノスフェラトゥ』の為に制作されたサントラですが、おどろおどろしさはそれほどなく、静謐で幻想美に包まれたポポル・ヴーらしいサウンドを聴かせています。

ドイツのシタール奏者Al Gromer Khanによる神秘的なシタール・サウンドが一面に響き渡る桃源郷のような一曲をどうぞ。

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ALEX/ALEX and THAT’S THE DEAL

こちらはケルン出身のトルコ民俗楽器奏者ALEXによる作品で、なんとCANのホルガー・シューカイ&ヤキ・リーベツァイトも参加。

アーシーなバンドサウンドにトルコの弦楽器バーラマの音色が響き渡る、叙情豊かなオリエンタル・ソングが実に素晴らしい!

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KALACAKRA/CRAWLING TO LHASA

ジャーマン・サイケ・プログレ/アシッド・フォーク、74年作。

呪術的なパーカッションにフルート、これまた呪詛のような人声がグルグルと渦巻く心ここにあらずなサウンド。

ジャケから想像できる通りの静謐かつ混沌としたサイケ・ジャムを聴かせる迷盤。

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OKKO/SITAR AND ELECTRONICS

ジャケットからして正気じゃないオランダ出身のシタール/シンセ奏者。

しかし意外にもしっかりとグルーヴィーにロックしている、ロックリスナー向けの傑作ラーガ・ロック作!「SATORI」好きからAnanda Shankar好きまで大推薦!

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AHORA MAZDA/AHORA MAZDA

ドアーズやグレイトフル・デッドが好き?そんでもってゴングも好きって?ならこのオランダのバンドは必聴。

アムステルダムのヒッピー文化の震源地と言えるライヴハウスFANTASIOを拠点に活動したグループ、酩酊感たっぷりのサイケ・ジャズ・ロックを聴かせる70年唯一作!

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BRAINTICKET/CELESTIAL OCEAN

ドイツ/イタリア/スイス人で構成されるサイケ/クラウトロック・グループの73年3rd。

スペーシーなシンセやヴォイスSEと、女性ヴォーカル兼シタール奏者Carole Murielの奏でる神秘的なシタールやタブラーが合わさった、コズミックかつオリエンタルなサウンドを展開する名作!

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最後はオリエンタルな要素を取り入れた期待の新鋭プログレ・グループをご紹介!

MY BROTHER THE WIND/I WASH MY SOUL IN THE STREAM OF INFINITY

アネクドテンのギタリスト&メロトロン奏者などが在籍するサイケデリック・ジャム・バンド、2011年作。

ホークウィンドやサバスのDNAに中近東フレイヴァーや北欧トラッドのリリシズムなどをまぶしたサウンドは圧倒的なスケール!

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RUNAWAY TOTEM/LA TRACCIA

90年代初頭より活動するイタリアン・プログレ・バンドの17年作。

MAGMA影響下の呪術的かつ妖艶なサウンドに、サイケデリックな音響感を持つスペース・ロック、そしてイタリアン・プログレらしい地中海音楽由来の芳醇さをミックスした音楽性はずばり孤高。

カオティックなのにどういうわけか美しい、極北的イタリアン・プログレ衝撃作!

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QUANTUM FANTAY/TESSELLATION OF EUCLIDEAN SPACE

シンフォニックなOZRIC TENTACLES!?コズミックな音響とうねるギターはスペースロックそのものだけど、フルートとシンセにはオリエンタルで柔らかなシンフォ・テイストがあって、なのに違和感はゼロ。

02年に結成されたベルギーの新鋭による17年作、ずばり快作です!

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VESPERO/LIQUE MEKWAS

まさか全盛期のゴングとアル・ディ・メオラが一緒にプレイしているかのような凄まじいサウンドを鳴らすバンドが、現代のロシアにいるとはっ!

緻密なドラミングにサイケデリックにのたうつギター、クールに鳴らされるヴァイオリン、鈍く光沢を放つサックス。スペース・プログレ・ファンは必聴と言える17年作!

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  • BRAINTICKET / CELESTIAL OCEAN

    ドイツ/イタリア/スイス人で構成されるジャーマン・サイケ・グループ、73年作3rd

    ドイツ/イタリア/スイス人で構成、ドイツを拠点に活動したサイケデリック・ロック・グループが73年に発表した3rd。本作から本格参加した女性ヴォーカル兼シタール奏者Carole Murielの存在感が発揮された作品で、彼女の奏でるシタール、タブラ、そして電子音とヴォイスSEが絡み合うコラージュ的な音像が特徴。トライバルな響きを創出するパーカッションやトリップ系のSEのバリエーションも前作以上、M6やM7で顕著な音響的なサイケ効果もグッと拡張してます。勿論、グループの核である浮遊系のフルートは健在です。USから派生したエクスペリメンタル/電子サイケの一例としても聴いておきたい作品ではないでしょうか。

  • AKTUALA / AKTUALA

    イタリア出身、エンブリヨやポポロ・ヴーに通じるサイケデリック且つオリエンタルなサウンド、73年作1st

    イタリアはローマで結成。中近東や北アフリカやアジアの民族音楽にフリージャズやサイケのエッセンスも加えたオリエンタルなプログレ・グループで、フランコ・バッティアートに見いだされて、BLA BLAレコードと契約、73年にリリースされたデビュー作。楽器クレジットにはアラビック・オーボエ、竹笛、フルート、ピッコロ、サックス、クラリネット、モロッカン・ボンゴ、アフリカン・ドラム、タブラなどが書かれています。 悠久の大地を感じさせるゆったりとたおやかで映像喚起的なアンサンブルを軸に、時にフリー・ジャズのテンションあるアンサンブルをはさむサウンドは難しさはまったくなく、たいへん聴きやすく心地よく、マウロ・パガーニあたりのファンは楽しめるでしょう。これは好作品です。

  • STEVE HILLAGE / L

    トッド・ラングレンのプロデュースによる76年2nd、本領発揮のコスミック・ロック名盤!ハマりすぎな「It’s All Too Much」のカバー収録

    David Allenを中心に結成され、個性的な浮遊感を持ったサイケデリックなスペース・ロックを確立したプログレッシブ・ロックシーンを代表するバンドGONG。その全盛期を支え続けた名ギタリストによる76年2nd。Todd Rundgrenのプロデュースで製作されバックにはDon CherryやUtopiaメンバーが参加した本作は、Donovanの名曲「The Hurdy Gurdy Man」で幕を開けGeorge Harrisonの「It’s All Too Much」で幕を閉じる非常にポップな印象のアルバムとなっています。しかしながら音楽的には独特のサイケデリックな音像を持ちオリエンタル・エスノ・フレーバーも感じさせながら彼らしいサウンドを提示。

  • GONG / SHAMAL

    アレン&ジリ脱退後の第1弾となった75年作、オリエンタル要素をふんだんに取り入れたジャズ・ロックの秀作

    David Allenを中心に結成され、個性的な浮遊感を持ったサイケデリックなスペース・ロックを確立。メンバーの出入りの多さからその人脈図は幾重にも枝分かれし、ファミリーバンドも多く存在し、プログレッシブ・ロックシーンに留まらず、エレクトロシーンなどにまでその影響を与えるグループの75年作。名盤「You」を発表後にDavid AllenやGilli Smythらが脱退、バンドの中核を失ったGONGですがDidier MalherbeやMike Howlett、Pierre Moerlenを中心にバンドを継続。その流れの中でリリースされた本作は、Didier Malherbeによるエキゾチックなサックス、後のGONGの路線を決定することとなるPierre Moerlenのヴィブラフォンなどをフューチャーし、ワールド・ミュージックテイストを巧みに盛り込んだタイトなジャズ・ロックを展開しています。過渡期を感じさせない素晴らしい名盤です。

  • ALEX / ALEX and THAT’S THE DEAL

    CANファン必聴!Holger Czukay&Jaki Liebezeit参加、トルコ弦楽器奏者の幻の作品

    ケルン出身のトルコ民俗楽器奏者、ALEXが残した2枚のアルバム(74年1st、76年2nd)を収めた2in1。1stはトルコの弦楽器baglama(バーラマ)の弾き語りを軸にした、叙情豊かなオリエンタル・ソングがメイン。打って変わって2ndは、エレキギター、ベース、ドラムが加わったレイドバック&アーシーな米ルーツ・ロック調のバンドサウンドを軸に、Holger CzukayとJaki Liebezeitによる音響ギミックが見え隠れするクラウト・ロックの秘宝盤。初期CANファンは勿論、Holger Czukay『MOVIES』のテイストや、オリエンタルなサイケが好きな方にも大推薦!

  • MY BROTHER THE WIND / I WASH MY SOUL IN THE STREAM OF INFINITY

    アネクドテンのギタリスト&メロトロン奏者在籍のサイケデリック・ジャム・バンド、2011年作、圧倒的なスケールで迫る名作!

    ANEKDOTENのギタリスト&メロトロン奏者、Nicklas Berg、MAGNOLIAのベーシスト、Ronnie Eriksson、MAKAJODAMAのギタリスト、Mathias Danielssonの三人が集まったサイケデリック・ジャム・バンド。2011年作の2nd。オープニング・ナンバーから、HAWKWINDやスウェーデンのTRAD GRAS OCH STENARらの遺伝子を継ぐ長尺のヘヴィ・サイケ・ナンバーが炸裂。かと思うと、中近東フレイヴァーのアコースティックなナンバーがあったり、サバスなど70年代ハード・ロック直系のナンバーがあったり、さすがこの3人、スケールが大きい!轟音ヘヴィネスと繊細なリリシズムとが絶妙にブレンドしたサウンドは圧巻。名作です。

  • VESPERO / LIQUE MEKWAS

    ロシア出身のインスト・サイケ/プログレ・バンドによる17年作、まるでゴングとアル・ディ・メオラが共演したかのような凄まじい熱量を放つ傑作!

    05年デビュー、ロシア出身のインスト・サイケ/プログレ・バンドによる17年作。ラテン・パーカッションを多用したダイナミックにして緻密な技巧派ドラミングに運動性の高いベースプレイが追従する超絶リズム・セクションにまず耳を奪われます。そこに鈍く光沢を放つようなサックス、サイケデリックにのたうつギター、クールに鳴らされるヴァイオリンらが次々と飛び込んでくるサウンドは、まるで黄金期のGONGとAl Di Meolaが一緒にプレイしているかのような凄まじさ。音数多く畳み掛けるトライバルなリズム隊が常に緊張感を煽っているのが特徴で、ヴァイオリンやギターのプレイをスリリングに加熱させています。現代ロシアにこんな強烈なバンドがいたとは!傑作です。

  • AHORA MAZDA / AHORA MAZDA

    オランダはアムステルダムのサイケデリック・バンド、70年唯一作、酩酊感たっぷりのフルートに悶絶!

    アムステルダムのヒッピー文化の震源地と言えるライヴ・ハウスFANTASIOを拠点に活動したオランダのアンダーグラウンド・サイケデリック・バンド。たっぷりのエコーに包まれたファズ・ギターによる浮遊感あるリズム、酩酊感と幻想感いっぱいにたゆたうフルート、気だるくもメロウな男性ヴォーカル、ボコボコと霧の向こうから聴こえてくるようなドラム。混沌とした感じはなく、いつまでも浸っていたい、メランコリックな音像がたまりません。ゴングが入ってくると、フランスのゴングに近いサイケ・ジャズ・ロック感も漂ってきてこれまたクール。サイケ・ファン、フルート入りのカンタベリー・ミュージックのファンにはオススメです。

  • QUANTUM FANTAY / TESSELLATION OF EUCLIDEAN SPACE

    02年結成のベルギー産プログレ・グループ、17年作、シンフォニックなOZRIC TENTACLESと言える個性派サウンドが強力な快作!

    02年に結成されたベルギーのプログレ・グループによる通算10作目となる17年作。これは痛快です。まるでOZRIC TENTACLESをシンフォニック・ロック風に仕立てたようなサウンド!コズミックな音響で満たされた音空間の中をサイケかつメロディアスなギターがうねる疾走感たっぷりのネオ・サイケ/スペース・ロックと、フルートとシンセサイザーが担う包み込むように柔らかなシンフォ・テイストが違和感なく一体となって迫ってくるサウンドの素晴らしさと来たら。中近東風の旋律も散りばめつつ独自の浮遊感ある世界観を構築しています。一方ここぞという場面でロックなノリでパワフルに押しまくるアンサンブルも強力で、OZRICを飛び越え「YOU」GONGに接近。ジャズ・ロック的強度をベースに持つ演奏力の高さも特筆です。ずばり快作!

  • POPOL VUH / NOSFERATU

    W.ヘルツォーク監督による同名映画のサントラ、78年リリース

  • RUNAWAY TOTEM / LA TRACCIA

    90年代初頭より活動するイタリアン・プログレ・バンドの17年作、MAGMA+スペース・ロック+地中海音楽エッセンス!?カオティックかつ美しい濃密な怪作!

    90年代初頭より活動するイタリアン・プログレ・バンドの17年作。彼らの特徴が、MAGMA影響下の呪術的かつ妖艶なサウンドと、サイケデリックな音響感を持つスペース・ロック、そして地中海エッセンスをたっぷりと吸い込んだイタリアン・プログレらしい芳醇さがミックスされた個性的すぎる音世界。通算12作目となる本作でもその摩訶不思議かつ孤高の音楽性は健在です。浮遊するスペイシーなシンセをバックに囁くような女性ヴォーカルとデメトリオ・ストラトスを強く意識した男性ヴォーカルが木霊し、煌くアコースティックギターやストリングス・シンセが紡ぐ地中海/中近東音楽風のエキゾチズムが揺らめき、そうかと思うと艶やかな管弦楽器群が織りなすUnivers Zeroばりのチェンバー・ロックが展開、一転して今度はヘヴィに唸りを上げるギターと硬質なリズムが強靭に刻むヘヴィ・プログレへなだれ込んだりと、とにかく何でもありのカオティックな音像はどこか底知れない深みを感じさせます。しかしそんな中にも一貫して詩的とも言える美しさを内包しているのがまた凄いところです。どういう発想からこんな音楽が生まれてくるのか、圧倒的に濃密なサウンドに飲み込まれる衝撃作!

  • KALACAKRA / CRAWLING TO LHASA

    ジャーマン・サイケ・プログレ、74年作

    東洋的なオドロオドロしいパーカッションで幕を開ける本作は、74年発表のジャーマン・アシッド・フォークの迷盤。シタールやフルートによる心ここにあらずな演奏に脳みそトロけます。

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