2022年4月13日 | カテゴリー:世界のロック探求ナビ
タグ: サイケ
韓国の人気レーベルBIG PINKから、米サイケのリイシュー新作が入荷しています。その作品も含めてソウルフィーリング溢れるヴォーカルが魅力の米サイケ作をピックアップいたします!
日本ではやや知名度低めですが、アメリカではブルース・スプリングスティーンと並び称されるロック・シンガーがこの方。ファズ・ギターが炸裂するサイケ・ヘヴィ・ロック、アシッド臭漂うフォーク・ロックが印象的な69年作。ソウルフルなヴォーカルは存在感抜群!
続けて69年作2ndもピックアップ!
強靭な喉を生かした声量豊かでワイルドなヴォーカルがカッコいい~。この曲、「ヘイ・ジュード」の終盤をスワンピーにしたような感じで最高じゃないですか?サイケデリックなブルース/スワンプ・ロックとしてハイ・レベルな名作!
MC5やSTOOGESだけじゃない、ミシガン州だったらこのバンドもお忘れなく!ガレージ・バンドならではの荒々しさとソウル・フィーリングたっぷりのヴォーカルが絶妙に融合した、エタ・ジェイムスのカヴァーのカッコよさったら…。
カリフォルニアのポップ・グループ、69年の2nd。スティーヴ・マリオットをソフトにしたようなヴォーカル、バブルガムなゴージャスさの中にR&Bの陰影が滲むホーン・セクション、ベースがブイブイと動き回るグルーヴ感いっぱいのリズム隊。西海岸サイケとR&B~ソウルの洗練との豊かな出会い!
最後はヴォーカルではないですが、豪快なサイケデリック・ソウル・インストをごピックアップ!
ジミヘン影響下の鋭利さと骨太さが同居するサイケなギター、負けじとワイルドに唸りまくるオルガンによる、互いを食わんとするかのような熱い競り合いに耳が釘づけ!69年らしい熱気渦巻くサイケデリック・ソウル・インスト快作!
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母国アメリカでは絶大な人気を誇り、ブルース・スプリングスティーンとも並び称されるBOB SEGERによるグループ69年作2nd。「HEY JUDE」の最後の部分をスワンピーにしたようなキャッチーな「NOAH」で幕開け。いきなりアグレッシヴなリフと熱いシャウト・ヴォーカルで畳みかける2曲目「Innervenus Eyes」へと続き、素晴らしい喉を聴かせるブルージーな「LONELY MAN」へと続く怒濤の展開。ひなびたオルガンとメランコリックなメロディがたまらない「Lonliness Is A Feeling」へ。それ以降もフックに富んだ魅力的な楽曲がずらり。サイケデリックなブルース/スワンプ・ロックとしてハイ・レベルな名作。
68年作。ファズ・ギターが炸裂するサイケ・ヘヴィ・ロック、アシッド臭漂うフォーク・ロックが印象的。ソウルフルなヴォーカルは存在感抜群。名作。
ウィルソン・ピケット、テンプテーションズ、フォー・トップス、デル・シャノン、リンゴ・スターなど大御所アーティスト達の作品でプレイするデトロイト出身セッション・ギタリストDennis Coffeyが、69年にリリースしたリーダー作。いやはやこれはカッコ良さの塊のような一枚!ジャジー&グルーヴィなリズムに乗ってギターとオルガンの豪快なプレイがぶつかり合うサイケデリック・ソウル・インストがただただ痛快です。ジミヘンの影響が伺える鋭利さと骨太さが同居するサイケなギター、それに負けじとワイルドに唸りまくるオルガンによる、互いを食わんとするかのような熱い競り合いに終始耳を釘づけにされます。小技を利かせつつゴキゲンなグルーヴを刻みつづけるR&Bフィーリングたっぷりのリズム・セクションもナイスすぎます。そんなド派手なプレイで聴かせる「Get Back」「Hey Jude」は、数あるカバーの中でもかなりの完成度で聴き所。マイナーながら、69年という時期ならでは熱気を見事に切り取った快作です!
カリフォルニアのポップ・グループ、69年の2nd。デビュー作のガレージ感&サイケ感が渦巻く米西海岸サイケ・ポップと比べて、荒々しさはなくなり、だいぶ洗練された印象。スティーヴ・マリオットをソフトにしたようなヴォーカル、バブルガムなゴージャスさの中にR&Bの陰影が滲むホーン・セクション、ベースがブイブイと動き回るグルーヴ感いっぱいのリズム隊。西海岸サイケとR&B〜ソウルの洗練との豊かな出会い。これは素晴らしい作品です。オススメ!
ミシガン州アナーバーで結成されたガレージ・バンドRATIONALSの70年唯一作。メンバー作のハードなガレージ・ナンバーとR&B/ソウルのカヴァーが半々で収録されています。後にMC5のフレッド・スミス率いるソニックス・ランデヴー・バンドに加入するスコット・モーガンのヴォーカルが特筆で、ガレージ・バンドならではの荒々しさと、ソウル・フィーリングたっぷりのヴォーカルが絶妙に融合しています。中でもエタ・ジェイムス「Something’s Got A Hold On Me」のカヴァーが最高にかっこよい!グルーヴィーなリズムにのりのびのびと駆け巡るファンキーなヴォーカル、高音のシャウトも決まっています。絶妙な合いの手を入れるメンバーのバック・コーラスも良いし最初から最後まで痺れっぱなし。米ガレージ好きのみならず、スモール・フェイスあたりが好きな人におすすめしたいガレージ・サイケの好作です!
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