2022年1月14日 | カテゴリー:世界のロック探求ナビ
スタッフ佐藤です。
ここ1~2年、イタリアのベテラン・グループによって立て続けにリリースされているのが、70年代作品のリメイク・アルバム。
リリースから50周年という節目の時期に差し掛かっている作品が多い事もあって、70年代初頭の名盤が新解釈も交えて盛んに再録されているんです。
今回は、そんな中でも注目に値するリメイク作品をピックアップしたいと思います!
まずは伊ヘヴィ・シンフォの傑作を残したこのグループによる名盤の再現ライヴ!
聴き物は何と言っても前半の『YS』完全再現!
オープニングからもうゾクゾクします。
演奏・歌ともに衰えを感じさせない鬼才Gianni Leoneのパフォーマンスに驚かされる必聴ライヴ盤!
こちらはイタリアン・ロックを象徴するバンドの初代ベーシストによる作品。
『幻の映像』でも名演を残すPFMのオリジナル・ベーシストが、PFMの1st『幻想物語』&2nd『友よ』を全曲プレイ。
本人の技巧とふくよかな歌心を備えた変わらぬベースプレイは勿論、オリジナルへのリスペクトを感じる若手メンバー達の好演も光ります!
こちらもイタリアン・ロックを代表するバンドの一つ。リメイク2作品をご紹介!
2013年には来日も果たした、イタリアン・ロックの人気グループですね。
こちらは、バンドの代表作『Contaminazione』を新アレンジ&新パートを加えはるかにスケールアップさせた、18年の圧巻ライヴ・パフォーマンスを収録!
上の作品が気に入ったら、こちらも是非。
イタリアン・ロック屈指の人気バンドが、発表から50周年となるデビュー作をリアレンジして再録!
音の重みとキレがグッと増した重厚かつ奥行きあるサウンドが、聖書を題材にした本作に相応しい風格を生み出していて圧巻です!
フリオ・キリコがアルティ・エ・メスティエリ以前に在籍したこのグループ、2ndがリメイクされました!
オリジナル・ドラマーを中心に再編した彼らが2ndを熱くリメイク。
ズシズシと重量感たっぷりに刻むリズムとオルガンを中心にオリジナルより各段に厚みと荘厳さを増して迫りくるアンサンブル、そんな演奏陣に負けずパワフルにシャウトするヴォーカル!
伊ロック然とした熱量いっぱいに畳みかける展開の連続には、オリジナルverを知っている方でも興奮必至!
ラストはニュー・トロルスのリーダーが送る珠玉の再録集をピックアップ!!
イタリアン・ロックの雄NEW TROLLSのリーダーが、『CONCERTO GROSSO 1 & 2』を含むバンドの代表曲29曲を再録した21年作!
より重厚かつ美麗に生まれ変わった素晴らしい曲群に感動間違いなしですよ~!
イタリアン・ロックのレジェンドたちによる、エネルギッシュなリメイクの数々、いかがだったでしょうか?
これからも50周年を記念したリメイク作品がどんどん登場するはず。
新作がリリースされ次第追加していきますのでお楽しみに☆
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続々登場する新鋭バンドに負けじとハイクオリティな作品を発表している、70年代に活躍したベテラン・バンド/アーティストたちの作品に注目してまいります☆
イタリアン・プログレを代表するバンドの一つである彼らが、リリースから50周年となるデビュー作『LA BIBBIA』をリアレンジし再録した21年作。唯一のオリジナル・メンバーであるギタリストEnzo Vitaを中心とする5人編成で、現代的なサウンド・プロダクションを施し、オリジナル版と比べ重みとキレをグッと増したサウンドが押し寄せてきて素晴らしい。オリジナル版のいい意味で危なっかしくヒリヒリするようにスリリングな音像も堪りませんが、まるで別作品のように重厚かつ荘厳に生まれ変わった本バージョンが聖書をコンセプトにした作品としてよりしっくり来る感じもあります。これは見事なリメイク作品!
PFMのオリジナル・ベーシストで『Photos Of Ghost』でも名演を残した彼が、イタリア本国での1st『Storia Di Un Minuto』と2nd『Per Un Amico』を全曲プレイした19年スタジオ・ライヴ作!彼以外は若手メンバーですが、各人の実力はさすがハイレベル。クラシカルで知的なタッチのピアノ、キレのあるジャジーなオルガン、静謐に広がるメロトロンなど、ジャズとクラシックを鮮やかに行き来する鍵盤のプレイはオリジナルにかなり忠実で、深いリスペクトを感じさせます。一方重くタイトに攻めるドラミングは立体的な質感と鋭い緊張感をもたらしていてカッコよし。そして何と言ってもPiazzaによるベース。音数の多いユニゾンも随所でこなしつつ、ふくよかなトーンで紡ぐ歌心溢れるプレイは往年と変わらぬ魅力を放っていて感動です。1stと2ndのナンバーをミックスした曲構成も新鮮。初期PFMファンならぜひとも堪能してほしい一枚!
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