2021年8月24日 | カテゴリー:カケレコ中古棚探検隊,これがセール!?,世界のロック探求ナビ
タグ: ハード・ロック
昨日開催した中古CDセールは、チェックされましたか?「これがセール・・・(泣)」という作品がまだまだありました。その中から、英米ユーロのハード・ロックをピックアップいたします。
まずは英国から!
アトミック・ルースターとクォーターマスのメンバーが結成したバンドときたら良いに決まってる!ジャケからも名盤臭ぷんぷんだし。
初期JETHRO TULLのベーシストとEYES OF BLUE~BIG SLEEPのギター/ヴォーカリストによる英国ハード・グループ。キレのあるハード・パートはもちろん、英国らしい淡い叙情性と気品に満ちたアコースティカルなパートが絶品だなあ。
CRESSIDAの叙情的なオルガン×BLACK SABBATHの凶暴なギター・リフって感じの、ヘヴィでアングラ臭漂うオルガン・ロック。こんな作品が69年に生まれていたとは、英国奥深し…。
続いて北米にまいります。
EL&PのManticoreレーベルより73年にリリースされた、ハード・ロック名作と言えば?Greg Lakeを彷彿とさせるヘヴィかつマイルドなシャウト・ヴォーカル、演奏、アレンジ、楽曲ともに圧倒的に強力っ!
「泣く子もダーマるブルー・オイスター・カルトの代表作ライブで、入門用として最適です。初期3枚の代表曲が全部入っていますし、トリプル・ギターで弾きまくる、という彼らの売りが全面的に理解できます。」byたすけさん
アリス・クーパーとの仕事で知られるようになるギタリスト、ディック・ワグナー在籍のデトロイト産サイケ・ハード・バンド。地元デトロイトでの熱気溢れる69年のライヴ音源です!
カナダのバンクーバーにあるCan-Baseレーベル(後のMushroomレーベル)からリリース。キャッチーなハード・ロックにほどよく漂うスワンプ色が絶妙です。後にHEARTのバックやエンジニアを務めるメンバーらが録音した72年作!
次はユーロ!
69年結成、70年代を中心に活躍したノルウェー産アート/ハード・ロック・バンドの73年作。前作から変わって、オープニングから重厚なハード・ロック!
70年代に活動したジャーマン・ロック/ハード・グループ、04年の復活後3作目となる12年作。ルー・リードを彷彿させる細かいビブラートを効かせたアーティスティックなヴォーカル、骨太なリズム隊、エッジの立ったギターによるヘヴィでアグレッシヴなリフ。ベテランとは思えないフレッシュなサウンドが印象的なジャーマン・ロック!
カナダのバンクーバーにあるCan-Baseレーベル(後のMushroomレーベル)からリリースされた72年作。全曲を作曲しヴォーカルをとっているJohn Christianを中心に、米ヘヴィ・サイケ・バンドZooの元メンバーで、Can-Baseレーベルでセッション・ミュージシャンやエンジニアをしていたHoward Leese(g)とTerry Gottlieb(b)、カナダ出身で、後にNeil Merryweatherの作品などに参加するJack Velker(key)。米ジャズ・フルート奏者のPaul HornにMichael Gerow(ds)という多彩な6人によって録音されています。このメンバーでの録音は本作のみでバイオグラフィも残されていないので、ごく一時的な集まりだったようです。ちなみにHoward LeeseとTerry Gottliebはこの後、HEARTのバック/エンジニアーとして活躍します。ハード・ロック・バンドというインフォメーションですが、まずオープニングで飛びこんでくるのはスワンプ色漂うナンバー。軽快なリズム、グルーヴィーかつキャッチーなメロディにジョン・フォガティをやや高音にしたエネルギッシなヴォーカルがのり、さらに女性コーラスが盛り上げる賑やかさ。T3、T10のパワフルでキャッチーなハード・ロックも痛快で良いし、T7、T9のフルートやピアノが彩るバラードも美しくグッと胸をうつ佳曲揃いの好作です。
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