2021年8月3日 | カテゴリー:世界のロック探求ナビ
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スタッフ佐藤です。
中古棚にひっそり佇んでいる「これは!」という一枚を見つけ出してご紹介。
今日は、ジャズ系パーカッショニストMingo Lewisによる76年の唯一作『FLIGHT NEVER ENDING』を発見しましたので、ピックアップ!
Mingo Lewis。その名にピンと来る方はさほど多くないかもしれません。
しかし例えば、この曲で緊張感をあおる見事なコンガを叩いていたり、
こちらの曲でもボンゴやコンガを叩きまくっているうえに作曲も務めていたり、
ロック・ファンなら多くの方が一度は彼のプレイを耳にしているのではないかと思います。
そんなMingo Lewisが76年に残した唯一のソロ・アルバムが本作。
そのサウンドを一言で表現するなら「もし『リレイヤー』がRTFのアルバムだったら」。
まずはパーカスソロの短い1曲目に続く2曲目『Frankincense』をどうぞ。
手数多く疾走するリズム・セクション、Al Di Meolaばりに野太くハードなギターとChick Coreaばりにカラフルなシンセサイザーがユニゾンしながら突き進むリードプレイ、そしてひたすら緊張感を煽るスピーディなラテン・パーカッション。
ラテン風味も香り立つ超絶テクニカル・フュージョン・アンサンブルは、まさしくRETURN TO FOREVER直系と言って間違いありません。
そして面白いのがこちらの3曲目『Heartsong』。
RTF彷彿なサウンドなのは変わりないのですが、カラフルな印象が薄れ硬質なタッチがより前に出たサウンドが、YES『RELAYER』収録の「Sound Chaser」に近い印象を抱かせます。シンセが縦横無尽に暴れる終盤の展開も「Sound Chaser」っぽいんだよなぁ。
他にもSANTANAっぽい哀愁のラテン・ロック曲なんかも入っていて、終止ハイテンションに突き抜ける聴き応え抜群のフュージョン/ジャズ・ロック快作です!
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