2021年4月21日 | カテゴリー:世界のロック探求ナビ
タグ: プログレ
スタッフ佐藤です。
例えばルネッサンス『シェヘラザード夜話』のように、フルオーケストラを従えて壮大に繰り広げられるクラシカル・プログレの素晴らしさは言わずもがなですが、キーボードがオーケストラの役割を全面的に担う「オーケストラ・シミュレート」も時にオーケストラとの共演作品に負けないスケールと迫力を誇ります。
もちろんその筆頭と言えるのがエニド。
今回は、そのエニドから出発して、キーボードによるオーケストレーションが楽しめる作品やクラシカルなキーボード・プログレ作品を見ていきたいと思います。
まずはエニドから、クラシカル・プログレの金字塔と言えるこの一枚をご紹介!
稀代の名アレンジャー/キーボーディスト、R.J.ゴドフリーによる甘く流麗なキーボードオーケストレーションが冴えわたるバンド初期の大名盤!
超大作「FAND」には、いつも震えがくるほど感動してしまいます。
英プログレ屈指の美女ジャケと呼び声高いアートワークも素敵すぎますね~。
先日初めて日の目を見たこのアルバムも、キーボードによるオーケストラ・シミュレートを駆使した素晴らしき逸品なのです♪
キーボードによるオーケストラ・シミュレートを主体とするクラシカル・プログレは、THE ENIDをよりポップにしてリラックスさせた感じ。
なんと、JETHRO TULLのメンバーが70年代末に制作していた未発表アルバム!
カラフルなトーンのシンセサイザーがクラシックの有名フレーズを次々と奏でる演奏が楽しい♪
オーストラリアから、クラシカルなキーボード・プログレ2作品をピックアップ☆
シンセやチェンバロが折り重なるクラシカルな鍵盤と、生き生きしたポップなメロディの組み合わせが魅力的だなぁ。
そしてそれらをゆったりと覆うメロトロンがまた絶品!
大英帝国ポップに通じる緻密でジェントルな音作りと、メロトロンの音色に現れたオセアニアらしい大らかさのコンビネーションがとても心地いいです。
米NO.1ヒットも放ったオーストラリアのバンドMEN AT WORKの最初期キーボーディストが、MAW結成以前にリリースしていた74年ソロ作。
ニッチ過ぎる一枚ですが、内容はもう愛すべきの一言。
気品あるピアノやオルガンやハープシコードが折り重なるクラシカルな鍵盤をフィーチャーした、ロマンあふれる歌ものプログレは驚きの完成度ですよ~!
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名バンドBarclay James Harvestの作品のオーケストラ・アレンジを手がけていたRobert John Godfreyを中心に結成され、その純クラシカル然とした楽曲でオーケストラとの華麗なる融合を叶えたイギリスのシンフォニック・ロックバンドの77年2nd。その内容は前作より壮大なクラシカル・アンサンブルが放つ極上のシンフォニック・ロックの世界であり、シンセサイザーを用いたクラシックのシュミレーションと言う枠を完全に飛び越えた独自のオーケストラ・サウンドが完成した傑作です。ロックのダイナミックなアプローチとロマンに溢れるクラシカルな響きが融合した、文句なしの名盤と言えるでしょう。
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