2017年12月30日 | カテゴリー:世界のロック探求ナビ
タグ: プログレ
こんにちは。今年もあと僅かですね。
今週は、「年の暮れにふさわしい壮大なクラシカル・ロック」というテーマで、facebookに投稿してまいりました。
大晦日といえばベートーヴェンの「第九」ですが、そんな第九にも劣らずスケールの大きいクラシカルなロックで一年を締めくくってみませんか!?
どうぞまとめてお楽しみください。
まず始めにご紹介するのはリック・ウェイクマンの『地底探検』!
YESの全盛期を支えた名キーボーディストによる74年の2ndソロ作で、ジュール・ヴェルヌの小説にインスパイアされたコンセプト・アルバムですね。
フルオーケストラやコーラス隊を前面に押し出した大迫力のサウンドに、負けじと表情豊かに躍動するおなじみのキーボード。
金管楽器の力強く壮麗な主題やキャッチーなヴォーカル・ラインも煌びやかで喜ばしい雰囲気に満ちており、めでたい年越しにピッタリの華やかな一枚ではないでしょうか。(増田)
ずっと昔、雑誌クウネルに載っていた「年末に聴きたいアルバム特集(うろ覚えです・・・)」でこのアルバムを初めて知りました。
なんて綺麗なジャケットなんだろう、と思って早速聴いてみると・・・
キラキラしたシンセや迫力あるオーケストラがとても気品に満ちていてびっくり。それまで聴いたことのない音がしてきて、衝撃でした。なおかつ、メロディが非常にポップ。アニーの堂々としたボーカルと共に心をがっちりと掴まれます。
まるで一年の穢れを落としてくれるような、力強く清冽なアルバムです。(みなと)
懐かしくなるような牧歌的フォーク・ロックと雄大なオーケストラの融合、そして英国的ナイーブさに満ちたメロディを特色とするプログレ・グループ。
ちょっぴりセンチメンタルすぎるかなとも思いましたが、物悲しくも優しく力強いメロディ、そしてそれを彩る荘厳なオーケストラはまさに年の暮れにふさわしいドラマチックさ!
例えるならば紅白の「蛍の光」を聴き終わり、今年一年を思い返しながら除夜の鐘、あるいは初日の出を待っているかのような…そんな感慨にとことん浸れる一枚です。(増田)
本日ご紹介するのはロック史に燦然と輝く名作、ニュー・トロルスの71年作『コンチェルト・グロッソ N.1 』。
格調高いストリングスとエネルギッシュなバンドアンサンブルが、時にぶつかり合い、時に一体となり荘厳でドラマティックなサウンドを生み出します。哀愁溢れるメロディと切ないコーラス、そしてそこに絡む泣きのギターもとても美しく感動的。
壮大で美しい調べに耳を傾けていると、1年間だけでなく過去~現在~未来といったもっと大きい時間の流れに思いを馳せてしまいます。(青山)
最後は、イタリアのバンドI POOHが71年にリリースした4thアルバム『OPERA PRIMA』を取り上げます!
彼らの持ち味と言える、甘く優雅なオーケストラを伴ったポップ・サウンドを完成させた、出世作と言えるのがこの作品。
本作といえばシングルヒットした「Tanta Voglia Di Lei」が有名ですが、雄大なオーケストラに圧倒されたいならやはりラスト曲「Opera Prima」。
ピアノ伴奏で切なく歌われる序盤から徐々に盛り上がっていき、力強く鳴り響くオーケストラと共に感動のフィナーレへと向かっていく曲展開は、涙なしには聴けない素晴らしさ。
このスケール、さすがは西洋音楽の中心地として栄華を誇ったイタリアの国民的バンドだけありますよね!
さて今年のカケレコfacebook投稿はこれで最後となります。
来年も様々なテーマで世界のロック作品をお伝えしてまいりますので、引き続きご覧いただければ嬉しく思います。
それでは皆様、良いお年をお迎えください!(佐藤)
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イギリスを代表するプログレッシブ・ロックバンドYESの全盛期を支えたキーボーディストであり、そのクラシカルで大仰なキーボードワークで「こわれもの」や「危機」の多難な楽曲を彩ってきたアーティストの73年ソロデビューアルバム。時期的にはYESの「海洋地形学の物語」がリリースされ初めての脱退を宣言した時期ですが、その内容は、「ヘンリー8世の6人の妻」の名前をタイトルにした6曲で構成されたコンセプト作品であり、ピアノやオルガンをはじめ、メロトロンやRMIキーボード、モーグ・シンセサイザーをふんだんに使用。YES以上に彼のクラシカルなキーボードワークを堪能できる名盤です。
イギリスを代表するプログレッシブ・ロックバンドYESの全盛期を支えたキーボーディストであり、そのクラシカルで大仰なキーボードワークで「こわれもの」や「危機」の多難な楽曲を彩ってきたアーティストの75年作。今回は「アーサー王物語」というRick Wakemanらしいテーマを持ったコンセプトアルバムであり、混声合唱や大仰なオーケストラを従えシンフォニックに盛り上がる彼らしい作風となっています。シンフォニックなサウンドと同様に彼の個性であるポピュラリティーのあるメロディーに恵まれており、非常に聴きやすい名盤となっています。
DVD、NTSC方式、リージョン2、定価3800+税
盤質:傷あり
状態:良好
帯有
帯に小さいケースツメ跡あり、ケースに若干スレあり
CD+DVDの2枚組、DVDはNTSC方式・リージョン不明、スリップケース付仕様
盤質:傷あり
状態:良好
スリップケースに若干経年変化があります
YARD BIRDSのKeith Relf、Jim McCartyを中心に結成されるも、2枚のアルバムを残し解散したイギリスのグループ。72年にソプラノ・ボーカルAnnie Haslamを擁し新体制で活動を再開、ロック・フォーク・クラシックが交差する幻想的な楽曲は今なお色褪せることはありません。本作は72年にリリースされたデビューアルバム。「革命のエチュード」からの引用によるオープニングからクラシカルな味わいと英国ロックの気品、アコースティックな感性を全面に、Annie Haslamの伸びやかなスキャットが映えます。楽曲のふくよかさ、トータルプロダクションの上手さは後の作品に譲るも、彼らにしか作りえない素朴な叙情の片鱗を既に窺うことが出来る好盤です。
YARD BIRDSのKeith Relf、Jim McCartyを中心に結成されるも、2枚のアルバムを残し解散したイギリスのグループ。72年にソプラノ・ボーカルAnnie Haslamを擁し新体制で活動を再開、ロック・フォーク・クラシックが交差する幻想的な楽曲は今なお色褪せることはありません。本作は73年にリリースされた2nd。クラシカルな中に多少のサイケデリック感覚を残したデビュー作から方向性が定まり、牧歌的なのどかさと英国叙情、オーケストラを従えたシンフォニック・ロックの世界を作り上げています。以降ライブでも取り上げられる機会の多い名曲となった「カーペット・オブ・ザ・サン」「燃ゆる灰」などを収録。
YARDBIRDSのKeith Relf、Jim McCartyを中心に結成されるも、2枚のアルバムを残し解散したイギリスのグループ。72年にソプラノ・ボーカルAnnie Haslamを擁し新体制で活動を再開、ロック・フォーク・クラシックが交差する幻想的な楽曲は今なお色褪せることはありません。本作は74年にリリースされた3rd。前作「燃ゆる灰」で作り上げた優美なシンフォニック・サウンドにさらに磨きをかけ、また、バンドのプロダクションに大いに貢献してきたMichael Dunfordがついに正式加入。「アルビノーニのアダージョ」を取り上げた「冷たい世界」や前作には無かったスケール感を持つ「母なるロシア」などを収録し、バンドは一気にその人気を不動のものとします。
YARD BIRDSのKeith Relf、Jim McCartyを中心に結成されるも、2枚のアルバムを残し解散したイギリスのグループ。72年にソプラノ・ボーカルAnnie Haslamを擁し新体制で活動を再開、ロック・フォーク・クラシックが交差する幻想的な楽曲は今なお色褪せることはありません。本作は75年にリリースされた4thであり、彼らの代表作の呼び声も多い名盤。特にリムスキー・コルサコフの同名交響曲に端を発した「シェエラザード夜話」は、「アラビアン・ナイト」の世界をコンセプトに据えた20分を超える超大作であり、オーケストラ・サウンドとロックの融合を目指した英国ロックの1つの結論と呼ぶべき傑作。米国での成功で勢いに乗った彼らの生み出したシンフォニック・ロックの世界は他の追随を許しません。
2CD+DVDの三枚組、ディスク3は5.1サラウンド(旧A面)+ハイレゾ音源(旧B面)、76年ライヴ・プロモ映像収録、定価4500+税
YARD BIRDSのKeith Relf、Jim McCartyを中心に結成されるも、2枚のアルバムを残し解散したイギリスのグループ。72年にソプラノ・ボーカルAnnie Haslamを擁し新体制で活動を再開、ロック・フォーク・クラシックが交差する幻想的な楽曲は今なお色褪せることはありません。本作は76年にリリースされたライブ作であり、アメリカのカーネギー・ホールにてオーケストラを率いて録音(75年6月)された名盤です。デビューアルバムから、アメリカへの足がかりとなった名盤「Scheherazade And Other Stories」までの代表作が余すことなく並んでおり、Annie HaslamのソプラノボーカルとNYフィルのオーケストラが絶妙に溶け合い、孤高のシンフォニック・ロックを作り上げています。
YARD BIRDSのKeith Relf、Jim McCartyを中心に結成されるも、2枚のアルバムを残し解散したイギリスのグループ。72年にソプラノ・ボーカルAnnie Haslamを擁し新体制で活動を再開、ロック・フォーク・クラシックが交差する幻想的な楽曲は今なお色褪せることはありません。本作は77年にリリースされた6thであり、彼らの代表作の呼び声も多い名盤。「Scheherazade And Other Stories」の評価とアメリカでのコンサートの成功によってWEAとワールドワイド・リリースを契約、まさに絶頂を迎えた彼らの自信に溢れた作品となっています。ロック・フォーク・クラシックという彼らの3大要素が惜しみなく発揮されており、女性ボーカル系シンフォニック・ロックの金字塔的な作品といえるでしょう。
19年リイシュー、77年10月ロイヤル・アルバート・ホールでのライヴを加えた3枚組ボックス、デジタル・リマスター、ボーナス・トラック2曲
YARD BIRDSのKeith Relf、Jim McCartyを中心に結成されるも、2枚のアルバムを残し解散したイギリスのグループ。72年にソプラノ・ボーカルAnnie Haslamを擁し新体制で活動を再開、ロック・フォーク・クラシックが交差する幻想的な楽曲は今なお色褪せることはありません。本作は78年にリリースされた7thであり、前作同様にオーケストラを取り入れたシンフォニック・ロックを披露。アコースティックな味わいとAnnie Haslamのソプラノボーカルが彩るトラッディーな味わいは相変わらず心地良く響いており、明るくきらびやかな作風となっています。音楽的にはやや意図的なポップ・センスが感じられており、バンドで重要な位置を占めるキーボードはシンセサイザーなどエレクトリックな方向性が見え始めるなど、時代の流れと共に変化する彼らの姿が見受けられます。
75年6月20日から22日までの3日間、ニューヨークのカーネギー・ホールで行われたコンサートの模様を収録したライヴ。『プロローグ』から『シェラザード夜話』まで、すべてのアルバムから代表曲8曲が選ばれ、フル・オーケストラを配した荘厳なアレンジと圧倒的なまでの観衆のボルテージが聴く者の心を揺さぶる。
AIRAC1535/6(AIRMAIL RECORDINGS)
廃盤、紙ジャケット仕様、2枚組、09年デジタル・リマスター、定価3150
盤質:傷あり
状態:良好
帯有
ご存じ英国クラシカル・プログレの代表的グループ、70年フィルモア・ウェストでのライヴを収録した全8曲。
イタリアを代表するプログレッシブ・ロックバンドの71年の作品。Luis Enriquesz Bacalovのアレンジにより、彼らがオーケストラを従えてクラシックとロックの融合を成し遂げた不朽の名作である本作は、イタリアン・シンフォニック・ロックを代表する名盤であり、彼らの代表作の1枚。ストリングスによるバロック・アンサンブルとバンドサウンドが華麗に重なり合い、表情を変えながらクラシカルに、ハードに盛り上げます。バンド、またオーケストラ共に叙情的な旋律の応酬であり、非常にイタリア然とした凛々しさに溢れています。LP。
EUROPEAN ROCK COLLECTION、定価3,200(帯税表記なし)
盤質:傷あり
状態:並
帯無
帯無、カビあり
イタリアを代表するプログレッシブ・ロックバンドの72年の作品。Nico Di Paloのハードな音楽性の色濃い作品となっており、純ハードロック然とした楽曲から哀愁のバラード、キーボーディストMaurizio Salviが大活躍のシンフォニック・ロックまでを放り込んだイタリアン・ロックを代表する1枚。もともと雑多な音楽性を持ちながら咀嚼能力に優れたNEW TROLLSらしい作品となっています。本作を発表後にバンドは分裂、Nico De Paloは新バンドIBISを結成、一方Vittrio De ScaltiはN.T. ATOMIC SYSTEM名義でクラシカルな音楽性を追求した名盤「ATOMIC SYSTEM」をリリースします。
映画音楽界を代表する作曲家ルイス・エンリケ・バカロフとの共作である71年作「N.1」と76年作「N.2」とをカップリングした2in1。どちらの作品もクラシックとロックがこれ以上無いほど自然な形で融合した傑作。映像音楽家という、映像が放つメッセージを音により増幅させることに長けたバカロフだからこそ、クラシックの優雅さを保ちつつ、ロックのダイナミズムをさらに高めることに成功したのでしょう。必聴作。
プログレッシブ・ロック・フィールドの枠を飛び越えてイタリアを代表するポップ・ロックバンドであり、イタリア然とした甘美なバラードやオーケストラとの華麗なる融合など、プログレッシブ・ロック的なアプローチも聴かせるグループによる72年作。CBS移籍2作目である本作は、前作同様Giancarlo Lucarielloプロデュースで製作された名盤であり、オーケストラを全編に配し、イタリア叙情をふんだんに感じさせる切ないボーカルが素晴らしい作品となっています。ボーカリストRiccardo Fogliは本作を最後にグループを離れます。ヒット曲「愛のルネッサンス」などを収録。
プログレッシブ・ロック・フィールドの枠を飛び越えてイタリアを代表するポップ・ロックバンドであり、イタリア然とした甘美なバラードやオーケストラとの華麗なる融合など、プログレッシブ・ロック的なアプローチも聴かせるグループによる73年作。ワーグナーの同名歌劇を元にしたコンセプト・アルバムの形を取った本作は、脱退したRiccardo Fogliに代わりRed Canzianが参加し不動のラインナップが完成。オーケストラの登用や楽曲の良さは当然のことですが、そのコンセプト性や大仰な作風はプログレッシブ・ロック的に最も完成されたものであり、10分を超える表題曲は特に圧巻です。
プログレッシブ・ロック・フィールドの枠を飛び越えてイタリアを代表するポップ・ロックバンドであり、イタリア然とした甘美なバラードやオーケストラとの華麗なる融合など、プログレッシブ・ロック的なアプローチも聴かせるグループによる75年作。「Parsifal」「Un Po’del Nostro Tempo Migliore」というスケール感のある作品が続いた後の本作は、オーケストラの使用などは程々に控えられ小品を中心に収録されており、本来の彼らのサウンドへの回帰が伺えます。前2作の大仰な展開こそ少ないものの、当然ながらイタリアの叙情を映す甘いメロディーは健在であり、胸に響く1枚となっています。「愛のひととき」「恋するミラノ」などを収録。
プログレッシブ・ロック・フィールドの枠を飛び越えてイタリアを代表するポップ・ロックバンドであり、イタリア然とした甘美なバラードやオーケストラとの華麗なる融合など、プログレッシブ・ロック的なアプローチも聴かせるグループによる75年作。前作ではシンフォニック・ロックの極地のような壮大なサウンドを聴かせた彼らですが、本作ではそのサウンドを引き継ぎながらもエレガントで落ち着いた雰囲気へシフト。元来彼らの個性であった甘美なメロディー、哀愁、イタリアの叙情、優雅なクラシカルさなどが最高のバランスで混ざり合い、シンフォニック期の彼らの集大成を見せつけています。
イタリアを代表するポップ・ロックバンド、76年リリースの初セルフ・プロデュース作。彼らの持ち味である甘美なメロディーと美しいコーラス・ワークはそのままに、ストリングスが控えめになったことで、これまでに比べるとポップな部分が全面に出ています。流麗なギターに伸びやかなヴォーカルが印象的なオープニング、優美なアコギの響きが胸に響くバラード「Pierre」、そしてヒットした哀愁あるポップソング「Linda」など、どこを切っても珠玉のメロディに満ちた1枚です。
80年作。イタリアを飛び出して世界へと目を向けた、イ・プー初の英語バージョン・アルバム。ニュー・ヨーク出身の名アレンジャー/プロデューサーであるテディ・ランダッツォの手腕により、豪華絢爛なオーケストレーションが響き渡る。イ・プーの名曲の数々が可憐に甦る必殺の名盤。
紙ジャケット仕様、05年マスター、定価2800+税
盤質:傷あり
状態:
帯有
紙ジャケ側面部に色褪せあり、リーフレットに若干黄ばみあり
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