2021年3月5日 | カテゴリー:世界のロック探求ナビ
スタッフ佐藤です。
他ジャンルと融合して新たな音楽を作り上げようとする試みる「開拓精神」は、プログレの大きな特徴の一つですよね。
そんな中でもクラシックとの融合においてそれを象徴づける楽器と言えるのがヴァイオリンです。
今回は、そんなクラシカルなヴァイオリンがたっぷりフィーチャーされたプログレを探求してまいりたいと思います。
まずは、ヴァイオリンが主導権を握るプログレの代表バンドである彼らのデビュー作からスタート☆
妖艶な女性ヴォーカル、ソーニャ・クリスティーナと、ヴァイオリン奏者ダリル・ウェイを軸とする英国プログレ・バンド。
王立音楽院で学んだダリル・ウェイによる超絶ヴァイオリン炸裂する「Vivaldi」をはじめ、粗削りながらも初期衝動に満ちたアンサンブルが堪能できるインパクト抜群のデビュー作!
ここでは、もちろん「VIVALDI」をお聴きいただきます☆
弦楽プログレと言えば思い出すのが多国籍なメンバーによって構成された人気バンド、エスペラント。そのリーダーによるソロをご紹介♪
あの多国籍プログレ・バンドESPERANTOのリーダーは知ってる?
彼がESPERANTO以前に残したこのソロ、優雅にもエネルギッシュにも自在なヴァイオリンが大活躍の名作!
こんな素晴らしい作品が、当時は酒造会社の特典盤として作られた非売品だったとは驚きです。
直近で入荷した、現ロシアン・プログレ代表格による新作もヴァイオリンを堪能したいならこれ以上ない快作です!
ロシアのみならず現プログレ・シーンを代表する人気グループが、デビュー以前の録音をリメイクした21年作!
母国の舞曲も連想させる華やかなクラシカル・シンフォを聴かせる今の作風とは趣を異にする、70s英ロック影響下の端正かつ叙情豊かなサウンドを聴かせてくれます。
「エピタフ」や「エグザイルズ」あたりの叙情的なクリムゾン・ナンバーの他、ちとマイナーですが英ヴァイオリン・ロック・バンド、アスガードの唯一作あたりも想起させるクラシカルな詩情が堪りません…。
おまけで、ちょうど中古在庫があったアスガードもピックアップ。英国ヴァイオリン・ロックの隠れ名盤に間違いなし!
霧の向こうから聴こえてくるようなヴォーカル&コーラス。これぞ英ロックの陰影と叙情美に溢れてますね。タメのきいたメロウなギターや悲哀を帯びたヴァイオリンの音色もたまらないなぁ。
いかがだったでしょうか。
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英国出身、女性ヴォーカルSonja KristinaとヴァイオリニストDarryl Wayを擁するロック・グループによる70年作1st。ロックに弦楽器であるヴァイオリンを全面的に採用した初めてのグループ。本作は初期に残した3枚の中で最もヴァイオリンが活躍、クラシカル・ロック度が高い内容です。オープニング曲「It Happened Today」は焦燥感を掻き立てるギター・リフに妖しくも艶やかな女性ヴォーカルが映えるパワフルな導入から、一転清楚なヴァイオリン・パートへと変貌するドラマティックなナンバー。「Vivaldi」では超絶テクを披露するクラシカルなヴァイオリンが時に優雅に、時にノイジーに弾きまくり、目まぐるしく表情を変えるスリリングなインストゥルメンタルを展開。上記2曲を始め「完全に溶け合わないからこそ」の破天荒なクラシカル・ロックが楽しめる楽曲が目白押しです。初期衝動がこれでもか、と伝わるインパクト抜群の一枚。
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