2012年9月18日 | カテゴリー:世界のロック探求ナビ
タグ: サイケ
日々、新譜CDの入荷や、皆さまからお送りいただいた買取CDを査定する過程で、サイト上でカタログ検索しやすいように「ジャンル/カテゴリ登録」を行うのですが、「北米サイケ」「英サイケ」といった登録だけでは物足りないし、なんだか味気ない。
ということで、ヘヴィなサイケだったり、ソフトでドリーミーなサイケだったり、ガレージ系だったり、ほんのりサイケなルーツ・ロックだったり、あとアウトサイダーだったり、エクスペリメンタルでぶっ飛んだサイケだったり、無謀にもサイケを12の小カテゴリに分類!
12に分類されたサイケ・ロックの多面性を、それぞれ在庫CDを交えてご紹介いたしましょう。
シスコ・サイケの名グループにして、ヴァイオリン・ロックの先駆け的グループ。ジェリー・ガルシアがバンジョーで参加した、ゴキゲンなカントリー・ナンバーをどうぞ♪
DOORS直系のオルガン・ヘヴィ・サイケを基調に、独特のじめりとした感触が否が応にも耳につく鬱屈したアシッドな音像。じわ~っとしたトリップ感を堪能できる名作。
パープルとツェッペリンが融合してサイケに接近したみたいなグループがなんとアメリカに居るって? そんでジャケットはまるでキーフだって!?
ざらついたガレージ・フォーキーな感触と、甘酸っぱい疾走感が印象的なオクラホマ産ガレージ!不揃いなファッションもなんともミドル60sでナイスですねぇ?!
「伝統楽器オート・ハープの音色が気品あるフォーク・サウンドに仕立ててAngel嬢の歌声もSANDY DENNYを想起させるたおやかな雰囲気で温かみが有り心地良いです」by アズマ・シローさん
【ルーツ系(フォーク・ロック/カントリー・ロック)】在庫一覧
THE DEEP、FREAK SCENEを経たUSサイケ最重要人物=Rusty Evansの70年作。過度なアシッド・テイストを削ぎ落した素直なレイドバック感と、サマー・オブ・ラヴ終焉後の静けさや倦怠感を内包したメロウなサイケ・フォーク。
幽体離脱???ジャケットも、かなりアシッド&エクスペリメンタル・・・なんですが、中身はそれはそれは優美で甘美なソフト・サイケの逸品。
このイントロ、凄い…。暗闇を爆走するエクスペリメンタル・ガレージ・サイケのカルト盤!
南無サイケデリア…仏教とロックが世界で初めて融合した瞬間。
ジャケットからして正気じゃないオランダ出身のシタール/シンセ奏者。しかし意外にもしっかりとグルーヴィーにロックしている、ロックリスナー向けの傑作ラーガロック作!「SATORI」からAnanda Shankar好きまで大推薦!
やけのやんぱち、コスミック人生。USサイケ屈指の「謎」としてサイケ・ファンから崇められる、ヒッピー志向&コスミック志向のUSアウトサイダー!
シカゴ・ブルースの代表格による「サイケデリック・ムーヴメントへの回答」!強烈にウネリまくる68年の問題作!
米アラバマ産5人組サイケ・ハード・バンドの71年唯一作。原盤は600ドルオーバーの超レア盤としても有名。夢に出てきそうな薄気味の悪いジャケットにまず釘付けになりますが、サウンドの方も“奇妙”と言うのとはまた別物ながら独特の湿った空気感を孕んでいます。ブルース/ジャズを基調とした武骨なサイケ・ハードにプログレ/ジャズ・ロックのエッセンスをまぶしたといった印象。ギターのStan Leeはブルージーな激渋ソロから西海岸フィーリングのジャムまで見事な表現力です。特筆すべきは、深刻なハモンド&深いエコーのかかった激情ヴォーカルが印象的な組曲調の長尺ヘヴィ・サイケ「The Change」。粗削りながら、パープル/ツェッペリンが融合してサイケに接近したようなクラシカルでドライヴ感溢れる英国的名曲です!
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