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北欧シンフォの代名詞的バンドANGLAGARD待望の12年作をご紹介!&北欧らしさ満点の新鋭たちをピックアップ!

こんにちは、カケレコ・スタッフ佐藤です。

今回は18年の沈黙を破りついに届けられた、北欧シンフォの名バンドによる新作をまずはご紹介したいと思います。

この冒頭のフルートの不穏な音色・・、過去のニ作品を聴きこんで来られた方ならば、この部分だけで彼らが以前と何ら変わらぬアイデンティティを保ち続けてきたことがわかることと思います。この時点で軽くガッツポーズ。

特に印象的なのは静謐な場面での生々しいまでの表現力。特徴的だった静のパートと動のパートとの落差激しいアンサンブルは、妖しげに黒光りする滑らかな傾斜へと取って代わり、じわじわと上り詰めるように迫ってくるバイオレンスは過去の作品とは一味違う緊張感を醸し出しています。その結果として全体にアンサンブルの表情は飛躍的に豊かになっているのも進化を感じさせる点。

他にもサックスなどの管楽器を導入してのチェンバー・ロック風の展開やメタリックなギターをフィーチャーしてスピーディに駆け抜けるジャズ・ロック的な展開など、この18年間にメンバーが各々の活動の中で培ってきた音楽性を持ち寄って作り上げたことを想像させる様々なエレメントが加わっています。

多彩な音楽性をANGLAGARDという不変のアイデンティティで見事にまとめ上げた、これはまさしく現代シンフォの傑作に仕上がりました。聴き手にも一切気を緩めることを許さなかった過去ニ作からすると、かなりとっつきやすくなっているように思います。前々作、前作における過剰なまでの緊張感が苦手だったという方も、是非もう一度聴いてみていただきたい作品となっています。

さて、それではここからは、ANGLAGARDに迫らんばかりの完成度を持った北欧シンフォ作品をカケレコ在庫よりピックアップしてまいりたいと思います!

まずは同郷スウェーデンのシンフォ・バンドWOBBLERによる09年作をご紹介。

11年に発表された3作目では、YESとANEKDOTENが融合したかのような叙情美に満ち満ちたシンフォニック・ロックを披露した彼らですが、ANGLAGARDと同系統を音を極めた作品と言えばやはりこの09年の2ndでしょう。

大迫力のメロトロンと暴風雨のごとく吹き荒れるアンサンブルがとにかく強烈で、ヘッドホンで聴いていると余りの音の落差にひっくり返りそうになるほどの圧巻のダイナミズムを誇る作品。まさしく00年代以降のANGLAGARDの後継者と言うべき存在となりました。

前述のとおり11年作ではテンションみなぎる圧巻のアンサンブルはそのままに、叙情的な優美さを持ったシンフォニック・ロックという路線へと舵を切った彼らですが、今後ここからどのように進化していくのか非常に気になるところです。

続いては、ANGLAGARDの新作でもより深みを増していた、「深く暗い森の中っぽい雰囲気」にフォーカスしてみましょう。

この手のサウンドをやらせたら右に出るもの無しなのが、ANGLAGARDのドラマーが参加していることでも知られるWHITE WILLOW。そこで美しいフォメール・ヴォイスを披露していた女性ヴォーカリストTIRILL MOHNによる03年作をピックアップ。

う?ん、これぞ「深くうす暗い森の中っぽい雰囲気」全開の世界観ですよね?。北欧トラッドの流れを汲むメロディに陰鬱な弦楽の響き、そして神秘に満ちたクリスタル・ヴォイス。何度聴いても鳥肌が立ってしまうほどの崇高さに圧倒されます。これぞ北欧のバンド以外には決して表現し得ない独自の世界観だと思います。

ANGLAGARDに代表されるダークなシンフォニック・ロックから、北欧トラッド的な美しいメロディが魅力のシンフォニック・ロック、果ては70年代プログレへのリスペクトに溢れたヴィンテージ・プログレまで、近年の北欧プログレ・シーンの多様化は眼を見張るものがあります。カケレコでは今後も北欧シーンの動向に熱い眼差しを向けてまいりたいと思います!

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