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【プログレ温故知新】キーボード・プログレ【定番】GREENSLADE-> 【新鋭】ALEX CARPANI

【定番】GREENSLADE-> 【新鋭】ALEX CARPANI

縦横無尽に駆け巡る多彩な鍵盤サウンドが痛快なキーボード・プログレをテーマに、英国を代表するキーボード・プログレ・バンドGREENSLADEの73年1stと、イタリア出身の新鋭キーボード奏者ALEX CARPANIによる10年作『ANCTUARY』を御紹介したいと思います。

プログレファン皆さんはキーボード・プログレと聞いて最初にどんなバンドを思い浮かべるでしょうか。やはり多くの方は英国五大プログレの一つとして知られるEL&Pの名前を出すのではないかと思います。しかしもしEL&Pと答える人が7割いたとするなら、あとの3割の中で最も多いのはこのGREENSLADEなのではないかでしょうか。それくらいキーボード・プログレとして実に個性的で印象深いサウンドを楽しませてくれるバンドなのです。

EL&Pでは時にGREG LAKEがギターを兼任していたのに対し、GREENSLADEはギターが一切鳴らない完全なるキーボード・プログレ。COLOSSEUM出身のDAVE GREENSLADEと実力派ブリティッシュロック・バンドWEB / SAMURAIに在籍したDAVE LAWSONという二人の技巧派キーボード奏者が織り成す、繊細で叙情的、英国らしいロマンティシズムで満たされたサウンドが魅力です。では本作からはこちらの2曲をお聴きいただきましょう。

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弾けるように飛び出していくドライヴ感いっぱいのアンサンブルがカッコいい冒頭部から、たおやかで叙情味あふれるヴォーカル・パートへと見事な着地を決めるオープニング・ナンバー。そしてメランコリックなピアノソロ、エネルギッシュに疾走するオルガン、幽玄に立ち上るメロトロンなど、キーボード・プログレの真髄が余すことなく発揮された、一大キーボード絵巻と言うべきラスト・ナンバー。どちらもプログレ史に残る名曲ですよね。

このバンド、英国らしい気品と陽だまりのような温かみ、そしてLAWSONのソウルフルな熱いヴォーカルというユニークな取り合わせながら、そのバランスがほんと絶妙なんですよね。シンセサイザーは鳴っていませんが、ハモンド・オルガンを軸にエレピやメロトロンなどを華麗に操り織り上げられるサウンドは聴き手に地味な印象を一切与えません。

またキーボード・サウンドもさる事ながら、リズム・セクションも強力なメンツで固められている点に注目。ドラムはKING CRIMSONにも在籍した技巧派ANDY McCULLOCH、そしてベースはCOLOSSEUMであの超絶ドラマーJOHN HISEMANとリズム隊を組んでいたTONY REEVES。彼らの経歴をみただけで相当な実力の持ち主であることがわかりますよね。そんな猛者4人が揃ったこのバンド、当時としては経歴・実力ともに鉄壁の布陣と呼ぶべきメンバー構成だったのではないでしょうか。

キーボードが作り出すファンタジックな世界観とシャープでメリハリの効いたリズムとが一体となって、夢と現実の狭間をたゆたうようなサウンドを味わえる極上の一枚となっています。



さて、それでは新鋭の紹介へとまいりましょう。キーボードをメインに据えた新鋭プログレはそれこそ星の数ほどありますが、往年の名バンドたちに匹敵するものとなるとそうそう見つかるものでありません。そんな中で見つけたこれはっ・・という一枚は、イタリア出身のキーボード奏者ALEX CARPANIによる2010年発表の第2作『SANCTUARY』です。

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ピアノ、シンセ、オルガンが波状攻撃のごとく押し寄せてくるEL&P型弾き倒しキーボード・サウンドが何ともたまらない厚みのあるシンフォニック・ロックとなっています。ヘヴィーなギターに絡む邪悪なトーンを滲ませたオルガンに、TARKUSを思い出すような野太い音色でうねるシンセサイザー、そしてその合間を軽やかに舞うピアノと、各種キーボードを見事に使いこなして展開される、絢爛豪華なキーボード・ワークが素晴らしい作品です。

そんな押し寄せるようなキーボードの迫力に耳を奪われがちですが、本作を単なる凡百のキーボード・プログレに終わらせないのが、イタリアン・ロックとしてのアイデンティティに根ざした、豊かな歌心とロマンティシズム溢れる曲展開。そのあたりは2曲目をお聴きいただければお分かりいただけると思います。

多彩なキーボード群が躍動する動の展開と、フルートや静謐なピアノが織りなすリリシズムを湛えた静の展開とを匠に配する作曲センスの高さも本作の特筆すべき点。これは00年以降のキーボード・プログレ作品としては最高峰に入る一枚ではないでしょうか。

昨年イタリアで行われたプログ・フェスに、ARTI、GOBLIN、IBDBら往年の名バンドに混じって出演していた彼ら。前述のバンドたちに比べても遜色のないパフォーマンスを披露していたのが印象的でした。今後の活躍にますます期待がかかるところですね。



今回はキーボード・プログレをテーマにお送りしてまいりました。一言にキーボード・プログレと言っても、多彩なキーボード群を引き倒すバンドから、繊細に音を重ねて独自の世界観を演出するバンドまで実に様々なタイプがありますよね。これだけ多彩なキーボード・プログレ、是非皆さんそれぞれの感性にぴったりとはまるキーボード・プログレ作品を探求してみていただきたいと思います。

GREENSLADEの在庫

  • GREENSLADE / GREENSLADE

    緩急自在のダブル・キーボードを特徴とする英国叙情溢れるプログレ、73年作1st

    COLOSSEUMのDave Greenslade、Tony Reeves、KING CRIMSONのAndrew McCulloch、SAMURAIのDave Lawsonというテクニシャンが集結し、ギターレスのダブル・キーボードの強みを生かしたプログレッシブ・ロックを聴かせたイギリスのグループの73年デビュー作。彼らの作品の個性と言えるキーボードはピアノ、オルガン、メロトロンを中心にクラシカルな雰囲気ではなく、ブルージーないぶし銀のプレイを基本にポップ・テイストを乗せた素晴らしいアプローチを披露。スリリングなパフォーマンスも見せますが、アンサンブル主義のさじ加減が絶妙であり、英国的なマイルドさとファンタジアに溢れています。適度なユーモアを含んだ作風も個性的な、次作とあわせて名盤と言えるでしょう。

  • GREENSLADE / SPYGLASS GUEST

    緩急自在のダブル・キーボードによる英国らしい叙情溢れるプログレ、クレム・クレムソンやアンディ・ロバーツ等いぶし銀なゲストが参加した74年作3rd

    74年作3rd。

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ALEX CARPANIの在庫

  • ALEX CARPANI / SO CLOSE SO FAR

    ヴィンテージなプログレ・バンドで活躍するミュージシャン達によるストレート&エネルギッシュなメロディアス・ハード、16年作4th

    07年にデビューしたスイス出身でイタリアで主に活動するキーボード奏者&コンポーザー、2016年作4th。バックはイタリアン・プログレ・ファンにはたまらない陣容で、ギターにTHE WATCHのEttore Salati、ベースにBAROCK PROJECTのGiambattista Giorgi、ドラムにNOT A GOOD SIGNのMartino Malacridaを迎えて制作されています。とにかく特筆なのが胸のすくようなヴォーカルとメロディで、エモーショナルかつ伸びやかな歌声と叙情みなぎるフックに飛んだ旋律には思わず拳を握りしめてしまいます。それぞれジェネシスやEL&Pから影響を受けたヴィンテージ・スタイルのバンドで活躍したメンバー達ですが、本作で聴けるのはドライヴ感いっぱいのヌケの良いメロディアス・ロック。演奏はさすがで、かっ飛ばすハード・エッジなハード・ロックを軸に、幻想性やドラマを巧みに織り交ぜたフレッシュかつ円熟のサウンドに痺れる快作です。

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