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ジャクソン・ブラウンから出発する、アサイラム・レコードのSSWたち

スタッフみなとです。

西海岸を代表するシンガー・ソングライターとして、今もなお活動を続けるジャクソン・ブラウン。

ジャクソンの作品と、彼が所属していたアサイラム・レコードのSSWたちを聴いてまいりたいと思います。

まずはジャクソンがデビューするまでを見ていきます。

ジャクソン・ブラウンがデビューするまで

カリフォルニアのオレンジ・カウンティで育ったジャクソン・ブラウン。

10代の頃からフォークに熱中し、ボブ・ディランに影響を受けて曲を書き始め、地元のコーヒー・ハウスで演奏していました。

67年にハイスクールを卒業すると一時ニューヨークへと向かい、グリニッジ・ヴィレッジにてティム・バックリーやニコのバックでギターを演奏したり、ルー・リードやレナード・コーエンに大いに刺激を受けて過ごしました。

ニコの67年作『チェルシー・ガール』にてジャクソンは3曲を提供しており、特に「These Days」ではニコのくぐもったボーカルとジャクソンの作る内省的なメロディーが合わさって奇跡的に美しいサウンドとなっています。

68年にはロサンゼルスに舞い戻り、エレクトラ・レーベルの企画のもと、ネッド・ドヒニーらとバンド結成に取り掛かりますがうまく進まず、頓挫してしまいます。

なかなかデビューの機会に恵まれず、ロサンゼルスの名門クラブ「トルバドール」でグレン・フライやJ.D.サウザーらと交流しながら曲を書いていました。

トム・ラッシュやバーズ、リンダ・ロンシュタットがジャクソン・ブラウンの楽曲を取り上げて業界内で次第に評判が高まっていたところ、CSN&Yやローラ・ニーロのマネージャーであったデヴィッド・ゲフィンの目に留まり、72年にようやくゲフィンのアサイラム・レコードから1stアルバムをリリースすることとなります。

ジャクソン・ブラウン『ジャクソン・ブラウン』(1972)

静かな哀しみをたたえたようなメロディと、耳に残って消えない独特な粘りある歌い回し、そして、青春期の真っ直ぐな苦悩を描いた歌詞。

ジャクソンが丹念に書き上げた楽曲が、粒ぞろいで収められています。

リーランド・スカラーのメロディアスなベース、ラス・カンケルの「間」を大切にしたドラミングなど、ジャクソンの歌を最大限に生かした演奏も素晴らしいです。

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アサイラム・レコードのSSWたち

さて、次はアサイラム・レコードのアーティスト達を聴いていきましょう。

70年代西海岸を代表するレーベル、アサイラム・レコード。

のちに米エンターテインメント業界のやり手となるデヴィット・ゲフィンによるレーベルで、ジャクソン・ブラウンのデビューのために設立されました。

デヴィット・ゲフィンはニューヨークで生まれ、エンターテインメント・ビジネスを学んだのち、独立してローラ・ニーロを発掘したりCSN&Yをマネジメントしていました。

ある時ゲフィンのもとにデモテープが届きます。数多あるくだらない新人歌手のものだと思ったのか、ゴミ箱に捨てられたそのジャクソン・ブラウンのデモ・テープを事務員が拾って聴いたところ非常に良く、ゲフィンのもとに再度届けられたそうです。

ゲフィンはジャクソン・ブラウンをアトランティックに売り込みますが契約出来ず、ならば自分でやろうと、アサイラム・レコードを設立しました。

さてそれでは、アサイラム・レコードからリリースされた、西海岸の香り漂うシンガー・ソングライター作品を聴いてまいりましょう。

NED DOHENY / NED DOHENY

ジャクソン・ブラウンとともに、アサイラムの第一弾として登場したネッド・ドヒニー。

カリフォルニア石油王の子孫という裕福な家庭に生まれ、ジャクソン・ブラウンがフォーク・シンガーを目指していたのに対し、ネッドはR&Bに熱中して音楽活動を始めました。

アコースティックなサウンドを基調としながらも、跳ねるようなリズムのファンキーなサウンドは、フォーキー・ソウルとも言える仕上がりです。

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JOHN DAVID SOUTHER / JOHN DAVID SOUTHER

若きジャクソン・ブラウンとともに切磋琢磨していた、J.D.サウザー。

「もう一人のイーグルス」などと呼ばれるほど、イーグルスやその周辺の西海岸のミュージシャンと関わりが深くありました。

デトロイト州生まれで、同じくデトロイト出身のグレン・フライが恋人を追いかけてロサンゼルスに向かった際、グレンの恋人の姉と付き合っていたのがJ.D.サウザーだったことから2人は知り合い、同じアパートに住んでいたそうです。のちにデュオ、ロングブランチ/ペニーホイッスルを組んでいます。

LONGBRANCH & PENNY WHISTLE

ちなみにそのアパートの下にはジャクソン・ブラウンが住んでおり、若いミュージシャン同士、刺激し合っていました。

72年にリリースされたデビュー作はカントリー・ロックを基調とし、素朴なボーカルとアレンジ、自身の体験をもとにした内省的な歌詞とでJ.D.の繊細な人となりが感じられるような作品となっています。

グレン・フライやネッド・ドヒニーが参加しています。

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JUDEE SILL / JUDEE SILL

そのJ.D.サウザーと一時恋愛関係にもあったのが、アサイラムでの第一弾アーティストの一人、ジュディ・シルです。

ジュディは波乱万丈な生涯が語られがちですが、とにかくその「音楽」が素晴らしいです。

バッハの音楽や教会音楽、ゴスペル、そしてカントリーとフォークとが美しく一体となって、ジュディ自身が救済を求めるために鳴らされるそのサウンドは、リスナーに強く響いてきます。

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DAVID BLUE/STORIES

こちらは東海岸出身です。

ロードアイランド州に生まれたデヴィット・ブルーは、17歳の時に海軍に入ってすぐ辞め、ヒッチハイクでグリニッジ・ヴィレッジにたどり着き歌っていました。

グリニッジ・ヴィレッジには同姓同名のミュージシャンが何人かいて、エリック・アンダーソンに「君の眼は青いから」とステージ・ネーム「デヴィット・ブルー」を付けてもらったそうです。

ボブ・ディランやランブリン・ジャック・エリオットらと交流しながら活動し、エレクトラ・レコードからデビューした後ロサンゼルスに移住、アサイラムから4作目となる『STORIES』をリリース。

ギターやビアノに、デヴィット・ブルーのぽつぽつと呟くようなボーカルが重なる簡素なサウンドの楽曲を多く収録しており、非常に「内省的」なサウンドです。

A面はこれぞSSW…とガッツポーズをしたくなるような静かな音世界、B面は繊細なストリングスやバンド・アンサンブル、リタ・クーリッジのバックボーカルなども楽しめます。ライ・クーダーもスライド・ギターで参加しています。

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WARREN ZEVON/WARREN ZEVON

先ほどのデヴィッド・ブルーもそうですが、アサイラムは一度デビューしたものの振るわず再デビューしたというアーティストが結構おり、こちらもその一人、ウォーレン・ジヴォン。

イリノイ州シカゴ出身で、父親がプロのギャンブラーだったため、幼少期はカリフォルニアを転々としながら過ごしました。

ストラヴィンスキーなどのクラシックに熱中したあと、ボブ・ディランに憧れニューヨークへ行きフォーク・クラブで歌いますが、18歳の時には西海岸に戻ります。

69年にファースト・アルバム『WANTED DEAD OR ALIVE』を発表しますが、セールスは振るわず、その後はエヴァリー・ブラザーズのバンドで働いていました。

スペインに移住し音楽から遠ざかるつもりでしたが、親友だったジャクソン・ブラウンが説き伏せ、76年にアサイラム・レコードから再デビューとなりました。

西部開拓時代の無法者、ジェシー・ジェイムズを歌った冒頭曲をはじめ、ギャンブラーや薬、自殺未遂など、アメリカの毒気を多く含んだ物語的な楽曲が多く収録されており、ウォーレンのぶっきらぼうとも取れる無骨なボーカルが妙に説得力を持って響きます。

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TOM WAITS / CLOSING TIME

物語的なソングライティングと言えば、トム・ウェイツを忘れてはいけません。

カリフォルニア生まれのトム・ウェイツは10歳の時に両親が離婚し、15歳の頃から深夜のピザ・ショップで働いていました。

高校の時からバンド活動を始めましたが、ロックというようりはジョージ・ガーシュインやレイ・チャールズ、スティーブン・フォスターなどもっと古いアメリカの音楽に触れており、ジャック・ケルアックなどの文学にも影響を受けて旅に出たり曲を書いていたそうです。

73年にリリースしたデビュー作は、当時23歳とは思えない渋さです。

ピアノやミュート・トランペットがノスタルジックに響き、ジャジーなサウンドで、都会の夜の人間模様や孤独を、情景が浮かぶようなストーリー性たっぷりに描いています。

セールスは振るいませんでしたが、オープニング曲「Ol’ ’55」は、74年にイーグルスがカヴァーして話題になりました。

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TERENCE BOYLAN / TERENCE BOYLAN

最後はこちら。ジャクソン・ブラウンに少し似ている声質を持ったSSWです。

ニューヨーク出身、60年代よりグリニッジ・ヴィレッジで歌っていたテレンス・ボイラン。

学生時代の同級生にスティーリー・ダンのウォルター・ベッカーとドナルド・フェイゲンがおり、一緒に音楽活動をしていたそうです。

69年に1stアルバムをリリースし、西海岸に移ったのち77年にアサイラムから2nd『TERENCE BOYLAN』をリリースしました。

ドナルド・フェイゲンや、スティーブ・ルカサー、ジェフ・ポーカロなどTOTOのメンバーも参加した今作は、洗練されたAORサウンドに、ジャクソン・ブラウンを軽やかにしたようなボーカルが響き、どこか冷たさのある叙情的なメロディーが心地良く流れていきます。

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いかがでしたでしょうか。少しでもお楽しみいただければ幸いです。

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