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【SSW名盤】ジェイムス・テイラー『スウィート・ベイビー・ジェームス』

こんにちは。スタッフみなとです。

2020年が明けて、早くも2か月が過ぎました。時の流れというのは、本当に早いです。

さて、今から50年前の1970年頃から、アメリカで「シンガーソングライター」と呼ばれるアーティスト達が素晴らしい作品を次々と生み出していきました。

これから、一枚ずつピックアップしてまいりたいと思います!

今日は、1970年2月にリリースされた、ジェイムス・テイラーの『スウィート・ベイビー・ジェームス』を取り上げてまいります。

アルバムができるまで

ジェイムス・テイラーは、1948年3月12日マサチューセッツ州ボストン市にて、医師の父親とオペラ歌手志望だった母親の間に5人兄弟の次男として誕生しました。

なんと兄妹全てが歌手デビューした(!)という音楽一家。きっといつも音楽が溢れている家庭だったのでしょう。

ジェイムスはまず最初にチェロを習い、12歳でギターを手にし、14歳で作曲を始めます。

高校時代に、その先長い付き合いとなるベース奏者ダニー・コーチマーと出会い、66年にはバンド、フライング・マシーンを結成しました。

ジェイムスは少年時代より、生来の繊細さや進学校でのプレッシャーなどから来る精神疾患や薬物中毒に悩まされており、アルバムをリリースすることなくフライング・マシーンは解散しました。

1968年、英国に渡りアップル・レコードからデビュー作『JAMES TAYLOR』をリリース。

ダニー・コーチマーから紹介されたピーター・アッシャーがプロデュースしました。

しかし、ビートルズ解散に伴うレーベル内の混乱や、オートバイ事故によって活動休止を余儀なくされたことなどによりプロモーションが充分でなく、セールス的には失敗してしまいます。

やがて米国に戻ったジェイムスは、1969年10月にワーナー・ブラザーズと契約を結び、心機一転、2ndアルバムの制作に取り掛かります。

『SWEET BABY JAMES』

1970年2月に『SWEET BABY JAMES』をリリース。

デビュー作の不振はどこへやら、8月にシングルカットされた「Fire And Rain」がじわじわと大ヒットし全米3位となり、『SWEET BABY JAMES』はジェイムスの実質的なデビュー作となりました。

Fire And Rain

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ジェイムスが少年時代に精神を療養していた際に知り合った友人、スザンヌの死を歌ったとされる楽曲。

英国でデビューしていたジェイムスを友人たちが気遣い、ジェイムスに知らせが届いたのは、スザンヌが亡くなって半年後でした。

アップル・レコードでの挫折や、自身の精神疾患や薬物中毒など、まさに「火や雨」の中を生きてきたジェイムス。

そんな混乱のなか、さらに大切な友人を失ってしまい、どうしたら良いのか分からない…という絶望や戸惑いの心情がそのまま歌になったような楽曲です。

そんな悲しい歌詞ですが、サウンドはこれ以上なく穏やかです。

繊細な心の動きがそのまま弦を弾いているような、細やかな指使いのアコースティック・ギター。キャロル・キングが奏でる必要最低限のピアノ、ダブル・ベースの落ち着いた響き、安定したリズムを刻むドラム。

すべてがジェイムスのボーカルにそっと寄り添い、この悲しい歌を心地よい響きへと作り上げています。

当時アメリカでは、ベトナム戦争の泥沼化や、公民権運動をはじめとする権利と権威の対立などにより、人々の心は疲弊していました。

またロック音楽の面から見ても、ウッドストック・フェスティバルが象徴するような「愛と平和」を掲げた共同体が幻想に過ぎないことが次第に分かってきて、ロック・スターの相次ぐ死やビートルズの解散などを目の当たりし、激しく熱く燃えた喧騒の時代が終わろうとしていました。

そんな時代の気分に、実にぴったり合ったのがこのアルバムであり、この楽曲だったのでしょう。

Sweet Baby James

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同じ名を持つ、兄アレックスの子供のために書いた楽曲です。

心地よい3拍子を刻むギターとカントリー・タッチの柔らかなスティール・ギター、隙間をそっと埋めるようなピアノ、そしてジェイムスの繊細なボーカル。温かく優しいサウンドに心癒されていきます。

Steamroller

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ジェイムス流ブルース・ナンバー。前半はギター弾き語りですが、後半になるとブラス・セクションが入り厚みあるサウンドとなります。

Oh, Susannah

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「アメリカ音楽の父」スティーブン・フォスターによる有名曲「おおスザンナ」をジェイムス風にリメイクした楽曲。

アコースティック・ギターのアルペジオが重なり、ジェイムスが歌い出すと開放感のあるジャズ風のコード進行とリズムに。まるで鼻歌を歌いながらギターを自由に爪弾いているような、リラックスしたお洒落な「おおスザンナ」です。

Suite For 20G

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ラストを飾るのは少し明るいナンバーです。

アコースティック・ギターとベースが跳ねるようなリズムで響き、軽やかなドラム、そしてブラスまで入り、ジェイムスのまろやかなボーカルがコーラスを交えて心地よく響きます。

このアルバムは、ただ優しく内省的なだけでなく、カントリーやフォークはもちろんのこと、ブルースやジャズ、ゴスペルやラテンなど実に様々な音楽要素が感じられます。そしてそれらを、一見シンプルなようでいてよく聴くと非常に複雑なギター・ワークと繊細なボーカルで表現しており、聴けば聴くほどに奥深い作品です。


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