2020年2月14日 | カテゴリー:世界のロック探求ナビ,日々是ロック
こんにちは。スタッフ佐藤です。
類まれなる才能を持ちながらも若くしてこの世を去ったミュージシャン達が残した名作の数々。
カケレコ棚を見てみると、そんな作品が多数ありました。
今日はその中からピックアップしてみたいと思います。
NICK DRAKE、72年発表の遺作。ギター、歌、ピアノという極めてシンプルな編成によって、孤独、絶望といった感情が剥き出しのまま音に刻まれた、重々しくも清廉な作品。
キーボーディストとしても類まれなる才能を持ったカンタゥトーレによる75年作。多彩なキーボード群による重厚なアンサンブルと哀愁いっぱいのメロディーによるドラマティックなサウンドを聴かせます。本作録音直後に不慮の事故で他界してしまったのが惜しまれる、プログレッシヴなカンタゥトーレ名品です。
プログレシーンには数多くの名ヴォーカリストがいますが、まさしく孤高の境地にまで足を踏み入れたのはアレアのデメトリオ・ストラトスをおいていないでしょう。声楽や各国の民謡を取り入れた驚異的な発声は今もってフォロワーの存在を許さない領域にいます。34歳にして白血病で倒れたのが残念でなりません。
名盤「GRACE」を残した息子ジェフ・バックリーと同じく、カリスマ的な才能を誇った稀代のSSW。情熱とジェントルな懐の深さを併せ持った歌声にグッと来ますね。オーバードーズにより28歳の若さで他界。
Harry NilssonやTim Hardin等にも通じる、ビター・スウィートな大人の歌が、聴く者の心を捉えて離しません。代表曲「Taxi」は、主人公が運転するタクシーにかつての恋人が乗り込んでくるという、なんともホロ苦い情景を描き出した名曲。
車でコンサート会場へ向かう途中に衝突事故を起こし、38歳にして世を去っています。
様々な職を転々としながらも音楽活動を続け、20代後半にしてようやく注目を浴び始めた矢先に飛行機事故で世を去ったSSW。その不遇にはやりきれなさを感じずにいられません。哀愁溢れる名曲「Time in a Bottle」をどうぞ。
「80年代のエグベルト・ジスモンチ」とも評され、その才能が高い評価を受けながら、突然の脳出血により36歳の若さでこの世を去ったブラジルのSSW/マルチ奏者。管弦楽器をリリカルで繊細に折り重ねたシンフォニック・ロックが絶え間なく胸を打ちます。
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強靭な声帯の持ち主であるDemetrio Stratosを中心に結成され、超絶的なテクニカルさとバルカン独特の叙情香る、イタリアのプログレッシブ・ロックシーンを代表するジャズ・ロックグループの78年6th。前作からギタリストPaolo Tofaniが脱退して製作された本作は、変拍子を巧みに取り入れたバルカン・ジャズロックから、今までよりも聴きやすくなったテクニカルで前衛的なインプロヴィゼーション、そして非常にキャッチーな側面すら感じさせるDemetrio Stratosのボーカルまで聴き所に恵まれた作品であり、Paolo Tofani脱退により、前作よりもキーボードのPatrizio Fariselliの手腕が発揮された名盤です。
抗鬱剤の過剰摂取により74年に26歳という若さで亡くなった孤高のフォーク・シンガー。本作は彼の遺作となってしまった72年発表の3rd。孤独、絶望といった感情が剥き出しのまま音に刻まれた重々しくも清廉な作品。
EQUIPE 84の「SACRIFICIO」への参加で知られるキーボーディストのソロ。75年作。多彩なキーボード群による重厚なアンサンブルと哀愁いっぱいのメロディーによるドラマティックなサウンドが印象的。イタリア的な歌心とプログレッシヴなサウンドとの融合による作品は数多くありますが、本作は、その中でもトップクラスの完成度を誇る作品。本作の録音完了後すぐに事故で他界。GIANNI D’ERRICO一世一代の傑作です。
83年作の3rdアルバム。前作までの繊細で格調高い雰囲気はそのままに、ロック的な要素が高まり、フルート、弦楽器、鍵盤とともにドラマティックなアンサンブルを奏でています。フルートおよびヴァイオリンによりなぞられるテーマ・メロディの胸を打つ美しさ、張り詰めた空気をそっと包み込む生楽器による暖かみ、長尺の曲を一瞬の輝きとして聴かせる抜群の構成力。すべての音が必然としてなっているような奇跡的な作品です。大傑作。おすすめ!
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