2020年2月16日 | カテゴリー:世界のロック探求ナビ,今週のカケレコFacebook
タグ: プログレ
こんにちは。
今週は、2/13のピーター・ガブリエル誕生日を記念し、「個性的なロック・ヴォーカリスト」というテーマで投稿をしてまいりました。
どうぞご覧ください。
第一日目は、ピーター・ガブリエル。
一人で何役もを演じ分ける演劇調のヴォーカル・スタイルと、ライヴでの奇抜なビジュアルで、「シアトリカル・ロック」というジャンルを作り上げた名ヴォーカリストですね。
ジェネシスの72年作『FOXTROT』より、「Get ‘Em Out By Friday」を聴いてまいりましょう。
シュールな近未来を描いたSF風の歌詞を、場面に合わせて声色を使い分けて歌うピーター・ガブリエルの歌唱。
そして叙情的ながらも起伏に富んだスリリングなアンサンブルに、耳が釘付けです。(みなと)
今日取り上げるのは、英国きっての個性派ヴォーカリスト、アーサー・ブラウンです!
奇抜なメイクとヘルメットに火をつけて歌うパフォーマンスが話題を集め、各国でヒットを記録した68年の「Fire」によって、一躍奇才ヴォーカリストとしてシーンに名乗りを上げたアーサー・ブラウン。
そんな彼が、リーダー・バンド「クレイジー・ワールド・オブ・アーサー・ブラウン」に続き結成したのが、アーサー・ブラウンズ・キングダム・カムです。
72年にリリースされたこの2ndは、爆音オルガンと鋭角なギターが繰り広げるエキセントリックなアンサンブル、コラージュを駆使した前衛的なアレンジ、そしてアーサー・ブラウンによる時に挑戦的に、時にオペラチックに格調高く、時に奇声まじりに絶叫する壮絶なヴォーカルが濃密に絡み合う、テンション高くギラギラした音世界に圧倒されます。
アリス・クーパーやキッスにヒントを与えたことでも偉大な、シアトリカル・ロックの祖ですね!(佐藤)
本日ピックアップするヴォーカリストは、SLAPP HAPPYやHENRY COWで知られるドイツの女性ヴォーカリスト、ダグマー・クラウゼ。
時には妖艶でコケティッシュに歌い上げ、そして時には背筋凍るほど狂気に満ちたパフォーマンスを披露する彼女。間違いなくプログレ界にも類を見ない超個性派の歌い手ですよね。
彼女がドイツのクラブで歌い始めたのはなんと14歳の時。
18歳の頃加入したCITY PREACHERSはママ&パパ系フォーク・ロックのグループでしたが(ちなみに後にFRAMPYで活躍する姉御ヴォーカリスト、インガ・ランフとのダブル・ヴォーカル!)、やがて英国人作曲家アンソニー・ムーアらとの出会い、アヴァンギャルド・ミュージックの世界へと傾倒。
元々とても愛らしい声質なのに、SLAPP HAPPY、HENRY COW、ART BEARSと渡り歩くうちにどんどん恐ろしげな歌い方になっていったのは凄いと言えば凄いですが、好き嫌いは分かれるかもしれませんね…。
私のお気に入りの曲はSLAPP HAPPYの「Casablanca Moon」とHENRY COWの「War」。彼女の凄まじい表情の違いをどうぞ聴き比べてみて下さい!(増田)
Slapp Happy/Casablanca Moon
Henry Cow/War
最後に登場するのは、カナダを代表するバンドRUSHのシンガー/ベーシスト、ゲディ・リーです!
もう説明不要ですよね。一瞬にして彼と分かる”金属質な”ハイトーン・ヴォーカルは、テクニカルな演奏や深遠な詞世界と並び、RUSHを形作る特徴の一つ。
ただ一般的なHR/HM系ヴォーカリストのように攻撃性が先立った発声とは異なる、独特の「憂い」もしくは「泣き」を感じさせる、表情の豊かさがあるんですよね。
その上、ライヴではその歌唱とプログレシーン最高峰と言える技巧的なベースプレイを同時にこなすのだから恐れ入ります。
長年RUSHを支えたニール・パートを喪った悲しみはいまだ残りますが、今後どのような形になったとしても、またあの熱唱を聴かせてくれることを願うばかりです。(佐藤)
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