2019年12月5日 | カテゴリー:世界のロック探求ナビ,日々是ロック
タグ: ハード・ロック
こんにちは。スタッフ増田です。
ここ最近ひっそりとカケレコのジャーマン・ロック棚が充実してまいりましたので、本日はその中からジャーマン・ハード作品をピックアップ。
良く言えばアイディア豊富、悪く言えば「なんでもあり」な、アクの強さが癖になるジャーマン魂ハード・サウンドをぜひお楽しみ下さい。
まずはこちらの72年作。バタバタとした性急さと後ノリ感がバランスしたB級感がたまらない!突如、鳴ってくる幻想的なフルートもまたたまらないなぁ。この感じ、いかにもドイツ。
なんとメンバーはkey奏者とドラムの2人だけ!?それなのにレッドゾーン振り切りまくりのこの破天荒さは凄い…!度肝を抜くこと間違いなしの独オルガン・ハード!!
ジャーマン・プログレSAHARAの前身グループによる72年作。ブルージーなギターやハモンドが印象的なブリティッシュ・ロック影響下のサウンドを基調としつつ、唾吐きフルートによるジャジーなフレーズが飛び出したりとジャーマンらしいごった煮感もたっぷり。あまり知られていない作品ですが、良作です。
71年作。重戦車のごとく疾走するリズム、ツイン・ギターによるソリッドなアンサンブル、黒魔術的なコーラス、引きずるようなオルガン&フルート…。切れ味鋭くもアクの強いサウンドがクセになるジャーマン・ハード盤!
ヘヴィなギターとキース・ムーンばりの爆走ドラムが強烈だけど、何故か突っかかりまくりな変拍子をはさみこんだり、突拍子もなくチープなオルガンが鳴り響いたり。ドイツで活動したイタリア人グループの73年唯一作ですが、この一筋縄でいかなさは紛れもなくジャーマン・ハード。
FREE風のノリの良いハードロックかと思いきや、ドラマチックなピアノが鳴り響いたり、フロイド『おせっかい』系のメランコリックな曲調があったり、かと思えばスティーヴィー・ワンダーのごとき軽快なクラビネットが跳ねたり。これまた「何でもあり」のジャーマン・ハード/アート・ロック76年作。
こちらはサイケ・プログレ度の高い一枚ですが、サバスばりのヘヴィ・ギターが好きなら是非。神秘~ウマグマあたりのサイケなフロイド×ヘヴィなリフ×タンジェリン・ドリーム?コミカルなジャケからは想像もつかない強烈なサウンドが飛び出す逸品。
最後は75~76年にドイツで録音された(かもしれない)いわくつきジャーマン・ロック盤。ザクザク歪んだギター、ゴリゴリ突き進むベース、反復的なリズム、怪しげなハモンド、うねるムーグ・シンセに溢れ出す荘厳なメロトロン。70年代に作られたかはともかく、HAWKWIND×NEU!といえるミニマル&スペーシーなサウンドが好きな人にはたまらない一枚です。
まだまだジャーマン・ハードを探求したい…という方はこちらもどうぞ。
ドイツのバンド、72年の唯一作。スリリングなギター・リフによるブルージーなハード・ロックをベースに、フルートやサックスによるジャジーなエッセンス、リリカルなアコギと哀愁のヴォーカルによるビートルズ的なエッセンス、ハモンド・オルガンによるブリティッシュ・ロック的なエッセンスを加えたアンサンブルは、オリジナリティに溢れていて、聴き応え抜群。安定感ある演奏、緩急自在の曲展開、印象的なメロディーなど、かなり完成度の高いグループです。
ご紹介したようなオールタイムのプログレや60s/70sロックのCDで聴かなくなったものはございませんか? 査定の正確さ・高額買取で評価いただいているカケレコ「とことん査定」、是非一度お試しください!買取詳細&買取査定額の一例はコチラ↓
http://kakereco.com/about_assess.php
コメントをシェアしよう!
カケレコのWebマガジン
60/70年代ロックのニュース/探求情報発信中!