2019年11月29日 | カテゴリー:世界のロック探求ナビ,日々是ロック
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スタッフ佐藤です。
本日、市川哲史氏のコラム「どうしてプログレを好きになってしまったんだろう@カケハシ」を更新いたしました!
今年出たボックスセット「HEAVEN & EARTH」BOXに関連した3回にわたるコラムの完結編となっております。
ぜひお楽しみください☆
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2016年末、話題のプログレ本『どうしてプログレを好きになってしまったんだろう』を出版した、あの市川哲史氏がカケレコでコラムを執筆!その名も「どうしてプログレを好きになってしまったんだろう@カケハシ」!!
ここでは、それに関連して新旧のクリムゾン・メンバーが参加したプログレ作品をピックアップしていきたいと思います。
70年代のものから最新作まで取り上げてまいりますよ~。
ピーガブのソロの中でも秋~冬頃に聴きたくなるのがこの2nd。ロバート・フリップがプロデュースと演奏にも参加していて、全体にモノトーンな雰囲気の地味めなサウンドですが、とても味わい深い佳曲が並ぶ名品なんですよね。
英国が誇る孤高の暗黒プログレ、70年3rd!当時の英ロックシーンで間違いなく最高の表現力を誇ったヴォーカルパフォーマンスと、オルガン&サックスによる鈍い光沢を放つような演奏の絡みがただただ強烈。極めつけはロバート・フリップによる緊張感MAXのギター!相性良すぎっ!
流麗にもエキセントリックにも自在なプレイを聴かせるキース・ティペットのピアノはもちろん、フランク・ペリーのアヴァンギャルドなパーカスワーク、ロイ・バビントンの芳醇なダブルベースも絶品。ロバート・フリップ・プロデュースの名作!
かつてのGENESISサポートメンバーに加え、ビル・ブルーフォード/ジョン・ウェットン/トニー・レヴィン/エイドリアン・ブリューといったクリムゾンのメンバーも大挙して参加した96年のGENESIS再演作!ハケット独自の解釈で描かれるGENESISワールドに胸踊らせずにはいられない一枚!
ご存じトニー・レヴィン/パット・マステロット/マーカス・ロイターのトリオ・ユニット。本作は元クリムゾンのヴァイオリン名手デヴィッド・クロスが参加した来日公演盤。哀愁たっぷりにプレイするヴァイオリンがひたすら美しい「STARLESS」は圧巻です!
クロス関連ではこっちも必聴盤!ブラジルの新鋭プログレ・バンドと一緒にクリムゾン・ナンバーを披露しまくってる!ウェットンに近いヴォーカルも違和感ないし、クロスの哀愁溢れるヴァイオリンのプレイもさすがです。
フリップの一番弟子トレイ・ガンが参加する、CYNICを率いた知性派ベーシストショーン・マローンによるプロジェクト。タッチギターによる緊迫感ある緻密なプレイはもちろん聴き物ですが、マローンによる変幻自在なスティックさばきもまた圧巻です。
ロシア新鋭IAMTHEMORNINGのkey奏者によるソロデビュー作。Gavin Harrison/Nick Beggs/Steve Hogarth/Theo Travis/Jordan Rudessという豪華過ぎるミュージシャン達を従え、目の覚めるようにシャープでテクニカルなキーボード・プログレを展開。「鮮烈」という一言が似合う逸品!
こちらもGavin Harrison大活躍!イタリア屈指の名バンドLOCANDA DELLE FATEのkey奏者による19年ソロ作なのですが、この1曲目、LDFの1stオープニングナンバーを思い出さずにはいられない、気品と情熱がとめどなく溢れ出す大名曲!他の曲もイタリアらしい伸びやかで歌心溢れる佳曲揃いでオススメです♪
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迫りくる凶暴なアンサンブル、そして叙情美。クリムゾンの遺伝子を受け継いだ90年代以降の新鋭グループを世界中からピックアップ!
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非凡なる才能を持ったボーカリストPeter Hammillを擁し、難解な哲学詩と前衛的なアプローチ、初期のKING CRIMSONに負けず劣らずのへヴィネスと神秘性を兼ね備えたイギリスのプログレッシブ・ロックバンドの70年3rd。KING CRIMSONからRobert Frippがゲスト参加した本作は、次作以降飛躍していく彼らの勢いを感じさせる重要作であり、ロックのダイナミズムとアヴァンギャルド性が同居した傑作となっています。Peter Hammillの描く世界観も非常に内省的なものやダークな色合いを放っており、彼らの個性が一気に花開いた個性的な1枚です。
イタリアが誇る名シンフォ・グループLOCANDA DELLE FATEのキーボーディスト/ピアニストによる19年ソロ作!ドラムはKING CRIMSONの技巧派Gavin Harrisonが務めます。オープニング・ナンバーから、LDF1stの1曲目「A Volte Un Istante Di Quiete」を現代的な重厚さと共に蘇らせたような怒涛の名曲で驚愕!ダイナミックでタイトに刻むリズムに乗って、気品に満ちたピアノと優美に高鳴るシンセ、エモーションたっぷりのギターが一糸乱れず躍動するクラシカル・プログレ・チューンで、この1曲だけでもLDF1stを愛する方なら感動に満たされることでしょう。特に情熱的にしてリリシズムにも溢れたあのピアノのタッチに少しも衰えは感じられません。伸びやかな英語ヴォーカルが映えるキャッチ―な2曲目も素晴らしく、中盤で聴けるキーボードのオスティナートがさざ波のように押し寄せる演奏はまさにLDFを彷彿させます。これはイタリアン・シンフォニック・ロックの新たな傑作と言って問題ない逸品!!おすすめです。
ロシアの新鋭プログレ・デュオIAMTHEMORNINGのキーボーディストによる18年デビュー作。メンバーが驚きの実力派揃いで、ドラムはキング・クリムゾンのGavin Harrison、ベースはスティーヴ・ハケット・バンド他のNick Beggs、ヴォーカルはマリリオンのSteve Hogarth、フルート&サックスはタンジェント〜ソフト・マシーンのTheo Travis、さらに1曲ではJordan Rudessも参加したまさに鉄壁の布陣で制作されています。IAMTHEMORNINGでも聴かせた流麗かつテクニカル、まさに「鮮烈」という一言が似合うピアノ/キーボードのプレイは、相変わらず抜群の冴えを見せています。特にクラシックの並々ならぬ素養が滲むピアノのプレイは息を飲むような美しさがあって見事。また実力者たちの中にあって随所で存在感を見せる同郷ロシアのギタリストVLAD AVYによるフリップ憧憬の緊張感あるギターワークも聴きどころです。同じロシアで言えばLOST WORLDに通じる舞うように華麗なファンタジックさが強烈に魅力的な傑作!
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