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カケハシ・レコードの国内盤 リリース一覧

世界のニッチでディープなプログレ&ロックの専門店、カケハシ・レコードが遂に解説・帯付国内盤をリリースいたしました。

ラインナップは『70年代プログレッシヴ・ロックの意志を現代的な感覚で鮮烈に蘇らせた』世界各国の新鋭プログレ・バンド達。

「CDを聴く時間をもっと楽しく」をコンセプトに作り上げた当店オリジナルの解説・帯と共に、新たな「お気に入りの一枚」との出会いをお楽しみください!

☆9月25日~、全国のCDショップにて販売開始!


フロックス『バルトの旋風』(KRC9001)

カンタベリー・ロックの遺伝子を継ぐエストニアの新星

我々カケハシ・レコードが「今、最も注目すべき」と一押しするジャズ・ロック・グループが、バルト三国エストニアから現れた新星PHLOX。SOFT MACHINE、HATFIELD & THE NORTHといった英国カンタベリー・ジャズ・ロックの遺伝子を継ぐ、しなやかさと緊張感が共存した技巧的なアンサンブル。柔らかなエレクトリック・ピアノやサックス、美麗なヴァイオリンが紡ぐ淡いメロディと、シャープで硬質なリズム隊のコントラスト。そしてそれらを包み込む、「エストニアならでは」の透明感…。往年のジャズ・ロック・ファンも満足間違いなしの2010年作!

【エストニア/2010年/ジャズ・ロック】

 

 


ドライ・リバー『2038~未来への扉』(KRC9002)

QUEEN×DREAM THEATER!?奇想天外スパニッシュ・プログレ

12年デビュー、メンバーほぼ全員がクイーンとドリーム・シアターをフェイバリットに挙げるスペインの新鋭プログレ・バンド、前作より3年ぶりとなった18年作3rd。前2作も素晴らしいアルバムでしたが、この3rd、もうとことんエネルギッシュで痛快。聴いていてこんなに楽しくってワクワクするプログレって他にないかもしれませんっ!ベースとなるのは最も影響を受けているクイーンとドリーム・シアターの合わせ技。そこにシンフォ、ロックン・ロール、様式美ハード・ロック、ビッグ・バンド・ジャズ、フュージョンなどを自在に結合させて、スペイン産らしい情熱的かつダイナミックなプログレに仕立て上げた、エネルギーがぎっちり詰まったサウンドを構築しています。前作が彼らの完成形かと思いきや、まだまだ進化するDRY RIVERサウンドを見せつける大傑作!おすすめです!

【スペイン/2018年/プログレッシヴ・ロック】

フォンデリア『RE>>>ENTER』(KRC9003)

カンタベリー meets ポスト・ロック!

イタリアはローマで94年に結成されたジャズ・ロック・グループ。06年リリースの2ndアルバム。エレピやオルガンがヴィンテージな味わいを醸し出し、トランペットやフリューゲルホルンがジェントルにメロディを紡ぐ、カンタベリー・ロックを彷彿させる芳醇なジャズ・ロックに、ポスト・ロック的浮遊感やスペイシーな音響をふんだんに散りばめた、メロディアスで遊び心溢れるジャズ・ロックが絶品の一言!プログラミングと生楽器によるアンサンブルを違和感なく融合させるバランス感覚に優れていて、映像喚起的な音作りによって広がる近未来的かつ幻想的な世界観が聴き手をフワフワと包み込みます。知的かつ感性豊かな現代ジャズ・ロックの名品です。

【イタリア/2006年/ジャズ・ロック】
  

イエスタデイズ『あの鳥のゆくえ』(KRC9004)

清らかな幻想性に包まれたハンガリー産シンフォの名品

06年デビュー作『HOLDFENYKERT』でシンフォ・ファンの度肝を抜いた、ハンガリー出身/ルーマニアを拠点とする新鋭シンフォ・グループ、18年作3rd。シャープなキレを持つリズム・セクションを土台として、メロトロンが幻想のカーテンをなびかせ、フルートが幽玄を奏で、品のある艷やかなシンセが疾走し、そして柔らかなアコースティックギターが心地よく響く、驚くほどに瑞々しく透明度の高いアンサンブル。そこに命を吹き込むのが、土着的な響きを持つハンガリー語を息を呑むほど神秘的に聴かせる女性ヴォーカル。それらがしなやかに組み合わされて形作られていくどこまでも繊細な音世界は、過去作よりもさらに美しく洗練されている印象です。終始、この世とは思えない淡く浮遊感ある幻想世界が眼前に広がる名品。文句なしにおすすめ!

【ハンガリー/2018年/シンフォニック・ロック】

トルート『華麗なる定数』(KRC9005)

気品あるアヴァンギャルド。

パリ在住の米国人ピアニストを中心に、KING CRIMSON周辺作にも携わる世界各国の気鋭ミュージシャンが集ったプログレ・プロジェクトの18年1st。R・フリップを思わせる切れ味鋭くヘヴィなギター、シャープなリズム隊、これでもかとむせぶサックス。強靭でスリリングなアンサンブルの中にも管弦楽器や端正なピアノがクラシカルな色合いを加え、はち切れんばかりにハイテンションでありつつどこか洗練された気品の漂うスタイリッシュなサウンドを聴かせています。ずばり「クラシカルなクリムゾン」といえる傑作。

【アメリカ他/2018年/アヴァン・ロック】

サムライ・オブ・プログ『刻の風』(KRC9006)

ジャパニーズ・アニメーション meets 幻想シンフォ絵巻。

フィンランドのプログレ・ファンジン『COLOSSUS』の編集者でもあるフィンランド在住のイタリア人を中心とする多国籍トリオ・グループ。7枚目のアルバムとなる19年作は、なんとスタジオ・ジブリの作品世界をモチーフにしたコンセプト・アルバム。優美で壮大なシンフォニック・ロックをベースにしつつ、隅々に親しみやすさと繊細なファンタジックさが散りばめられたサウンドを聴けば、思わずあの映画の情景が浮かんできてしまうはず!?日本人の琴線に触れる力作です。

【フィンランド他/2019年/シンフォニック・ロック】

ロスト・ワールド・バンド『天体直列』(KRC9007)

これが、ヴァイオリン・プログレ最高峰。

現ロシアを代表するプログレ・グループによる19年作6th。1曲目からアクセル全開!舞踏音楽を思わせるフレーズをスリリングに紡ぐ圧巻のヴァイオリンを中心に、パーカッシヴな打音も織り込んだダイナミックなリズム隊、しなやかな音色のフルートがスピーディーに駆け抜ける緻密にして猛烈にテクニカルなアンサンブルには、プログレ・ファンなら血沸き肉躍ること必至。現代屈指のヴァイオリン・プログレを聴かせる貫禄の傑作!

【ロシア/2019年/プログレッシヴ・ロック】

アイデンティキット『マインズ・アイ・メテオロロジー』(KRC9008)

疾走するクレズマー×ラテン・ジャズ・ロック。

16年に米国アトランタで結成された、ピアノ+管弦楽奏者3人(ヴァイオリン、サックス、クラリネット)+リズム隊による6人編成のチェンバー・ロック・グループ、19年デビュー作。手数の多いシャープなドラムと地を這うようなヴァイオリンによる緊張感みなぎるバッキング、その上を奔放に疾駆するサックスとクラリネット。キング・クリムゾンとカンタベリーのギルガメッシュの間を行ったり来たりするような緩急自在の展開に興奮します。ラテンやモダン・ジャズなど様々なジャンルを折衷した多彩な音楽性も彼らの持ち味で、中でも特徴的なのが東欧発祥のユダヤ人音楽であるクレズマー。スリリングな中にもヨーロピアンな気品とエキゾチズムを漂わせたアンサンブルは、デビュー作とは思えぬほど確固たる個性を放っています。

【アメリカ/2019年/チェンバー・ロック】

ムーンライズ『月下の旅人』(KRC9009)

幻想に満ちたポーランド産モダン・シンフォの傑作

マルチ奏者Kamil Konieczniakによるポーランドのシンフォ・プロジェクト、実に7年ぶりに届けられた19年作4th。持ち味だったひたすら泣きのフレーズを紡ぐギターと幻想のキーボードが織りなす叙情派シンフォ・スタイルはそのままに、プログラミング音響もセンス良く織り交ぜ、格段に洗練されたメロディアス・シンフォを聴かせています。現ポーランド随一と言える幻想美を堪能できる一作。

【ポーランド/2019年/シンフォニック・ロック】

カルファゲン『ドラゴン・アイランド組曲』(KRC9010)

無限に広がるファンタジー。

ウクライナ出身、英国を拠点に活動するキーボーディストAntony Kaluginによるプロジェクト、19年10th。ずばりそのサウンドは「THE FLOWER KINGS + GRYPHON」!スケール大きくダイナミックな構成で描かれるシンフォニック・ロックに、民族エッセンス豊かな管弦楽器が色彩を加える、匂い立つように芳醇な演奏のなんと素晴らしいこと。これはシンフォ・ファンにはとにかく聴いていただきたい!

【ウクライナ/2019年/シンフォニック・ロック】

パサヘロ・ルミノーソ『くじらの心』(KRC9011)

芳醇な旋律あふれる南米ジャズ・ロックの名作

アルゼンチンはブエノスアイレス出身、2014年デビューの4人組ジャズ・ロック/フュージョン・グループによる17年作3rd。南米らしい甘美な陰影を持ったメロディを印象的に聴かせるサウンドが特色で、クールな佇まいのピアノやギターの中でカンタベリー・ロックを思わせる可憐なエレピが幻想的な聴き心地をもたらす、どこまでも芳醇でロマンティックなジャズ・ロックを展開。これは激レコメンド!

【アルゼンチン/2017年/ジャズ・ロック】

ヴィトラル『星々の神話』(KRC9012)

ロマンに満ちた正統シンフォニック・ロック!

ブラジリアン・シンフォの歴史に輝く83年の名盤で知られるBACAMARTEのフルート奏者や、90年代以降のブラジルを代表するシンフォ・バンドQUATERNA REQUIEMのドラマーらが結成したバンドによる17年デビュー作。フルートとギターがリードするCAMEL直系のメロディアスなシンフォニック・ロックに、BACAMARTEやQUATERNA REQUIEに通じるクラシック音楽/バロック音楽の典雅さ格調高さを加えた、構築性に富んだ壮大過ぎるサウンドがとにかく圧巻!南米シンフォのファンはもちろん、初期CAMELファンも是非。

【ブラジル/2017年/シンフォニック・ロック】

キャスト『ヴィダ』(KRC9013)

GENESIS×RUSHの遺伝子を受け継ぐメキシコの至宝!

プログレ辺境の地!? メキシコが世界に誇るシンフォニック・プログレ! 1994年にデビューを果たし、2017年までに20枚ものアルバムをリリースしている中南米屈指のシンフォ・バンドCAST。19枚目となる本作『ヴィダ』では、近年のNEW TROLLS作品にも参加するイタリア人ヴァイオリニストが新加入。RUSHに通ずるハイトーン・ヴォーカルやテクニカルに躍動するバンド・サウンド、GENESIS影響下のリリシズムに、ピアノやヴァイオリンが醸し出す優雅なクラシカル・テイスト。三者が交わり重厚かつキャッチーに疾走するサウンドは、プログレ好きの心を満たすこと必至! 彼らの作品の中でもずばり最高傑作と呼べる一枚。

【メキシコ/2015年/シンフォニック・ロック】

ケンティッシュ・スパイアーズ『密かなる企て』(KRC9014)

古き良き英国叙情に満ちた女性Voジャズ・ロック

紅一点の実力派ヴォーカリスト擁するイギリスのグループ、18年デビュー作に続く19年作2nd。ヴィンテージなオルガン、ふくよかなサックス……。CARAVANなど英国カンタベリー・ロックを思わせる、軽快かつどこか湿り気を帯びたバンド・アンサンブル。そこへ力強く厳かな女性ヴォーカルの歌声が響き渡るサウンドは、いかにもブリティッシュな気品と叙情性がたっぷり。トラディショナルな色合いのある格調高いアコースティック・パートも織り交ぜつつ、ドラマティックなメロディをじっくりと聴かせる味わい深い歌ものプログレを展開します。往年の英国ロック・ファンならば心に沁み入ること間違いなしの名品。

【イギリス/2019年/ジャズ・ロック】

コテベル『宇宙論』(KRC9015)

知性と情熱を兼ね備えた現代スパニッシュ・シンフォの決定版!

共にクラシックを修めたキーボーディストの父娘を中心とするスペインの注目プログレ・バンドによる17年作7thアルバム。タイトル通り宇宙や文学をモチーフとした楽曲の数々を、変拍子を多用した端正かつテクニカルな演奏で隙無く聴かせる全編インストのシンフォニック・ロック作品。仄暗く凶暴に畳み掛けるアンサンブルはKING CRIMSONからの影響を確かに感じさせつつ、クラシカルな品格とラテン気質の熱情も持ち合わせたスタイルは彼らならでは。これぞプログレッシヴ・ロックと言うべき知性みなぎる傑作。

【スペイン/2017年/シンフォニック・ロック】

今後のリリース予定
「MILLENIUM/THE WEB」(11月上旬リリース予定)
「RYSZARD KRAMARSKI PROJECT/MR SCROOGE」(11月下旬リリース予定)
お知らせ
※KRC005「オビミ・ドシュ/哀歌(エレヒア)」はCD生産の都合上廃盤となりました。
※KRC9001~9009の初期印刷分の帯の規格番号はKRC001~009となっております。KRC9001~9009に修正された帯が必要な場合、交換いたしますのでcontact@kakereco.comまでお問い合わせください。

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  • PHLOX / TALU

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    仏在住のアメリカ人作曲家/ピアニスト、Tim Rootを中心とするアヴァン/ジャズ・ロック・プロジェクト18年作。ADRIAN BELEW POWER TRIOやクリムゾン・プロジェクトへの参加で知られる気鋭の女性ベーシストJulie Slickをはじめ、米国・イタリア・アルゼンチンなど各国から選りすぐりの実力派ミュージシャン10名により制作された作品とのことですが、なるほどこれは驚愕の完成度!R・フリップを思わせる切れ味鋭くヘヴィなギター、シャープ&タイトなリズム隊、チェンバー風味のクラリネットにこれでもかとむせぶサックス…『太陽と戦慄』や『RED』期クリムゾンからの影響を感じさせる、スリリングで強靭なアンサンブル。そこへリーダーのTimによるキメ細かく端正なピアノがクラシカルな色合いを加え、はち切れんばかりにハイテンションながらもどこか洗練された気品の漂うスタイリッシュなサウンドを聴かせています。ラフマニノフなど近現代クラシックを思わせるアヴァンギャルドなパートも披露しつつ、そこから天に抜けるように華麗なヴァイオリンがメロディアスな旋律を奏でるパートへと移り変わっていったりなど、ドラマチックな曲展開も特筆。精緻かつダイナミズムに富んだ演奏で聴き手を惹き込ませる、ハイレベルな傑作です。これは激・カケレコメンド!

  • KOTEBEL / COSMOLOGY

    [カケレコ国内盤リリース中] 現スペイン随一のシンフォニック・ロック・グループ17年作7th、緻密に構築された楽曲と完璧にコントロールされた演奏で隙なく聴かせる、知性と熱情を合わせ持った傑作!

    現スペイン随一と言える名シンフォニック・ロック・バンドによる7作目となる17年作。前12年作『CONCERTO FOR PIANO AND ELECTRIC ENSEMBLE』は世界的な音楽アワード「INDEPENDENT MUSIC AWARDS」を受賞するなどバンドにとって転機となった作品でしたが、5年ぶりとなった今作も前作に匹敵する緻密にして壮大な音世界が待っています。クラシックの確かな素養を背景に持つテクニカルかつ端正な音運びに軽やかなジャズ風のタッチも織り交ぜたしなやかなピアノがまずもって絶品!前作でもサウンドの要を担った女性ピアニストAdriana Plazaの技巧が光ります。そこにスペインらしさを感じさせるエキゾチックな旋律を奏でるフルートと熱くエモーショナルなギターが絡み合って構築されていくサウンドは、初期BANCOを彷彿させる重みとロマンティックさが漂う風格溢れるもの。ここぞという場面で噴き出すアグレッシブなオルガンやメロトロンのプレイにも痺れるし、変拍子満載ながらも抜群の安定感を誇るリズム・セクションも素晴らしい。30分超の組曲をはじめどの曲も細部まで緻密に構築された楽曲と完璧にコントロールされたアンサンブルで隙なく聴かせますが、時にはラテン気質の熱情がたぎる劇的な展開も待っていて、その静的なパートと動的なパートを絶妙に組み合わせたサウンドが大変に魅力的です。今作も期待を裏切らない傑作!

  • YESTERDAYS / SENKI MADARA

    [カケレコ国内盤リリース中] ハンガリーの新鋭シンフォ・グループによる18年作3rd、変わらずの淡く浮遊感ある幻想世界を描き出す渾身の傑作!

    06年デビュー作『HOLDFENYKERT』でシンフォ・ファンの度肝を抜いた、ハンガリー出身/ルーマニアを拠点とする新鋭シンフォ・グループ、18年作3rd。いや今作も素晴らしいですよ〜!シャープなキレを持つリズム・セクションを土台として、メロトロンが幻想のカーテンをなびかせ、フルートが幽玄を奏で、品のある艷やかなシンセが疾走し、そして柔らかなアコースティックギターが心地よく響く、驚くほどに瑞々しく透明度の高いアンサンブル。そこに命を吹き込むのが、土着的な響きを持つハンガリー語を息を呑むほど神秘的に聴かせる女性ヴォーカル。それらがしなやかに組み合わされて形作られていくどこまでも繊細な音世界は、過去作よりもさらに美しく洗練されている印象です。ここぞという場面でヴァイオリン奏法を駆使して優美に泣くギターのプレイも胸を打ちます。パーカッションを交えエキゾチックに彩る民族エッセンスもシンフォニックなサウンドに自然に溶け込んでいて素晴らしい。終始、この世とは思えない淡く浮遊感ある幻想世界が眼前に広がる名品。文句なしにおすすめ!

  • FONDERIA / RE>>ENTER

    [カケレコ国内盤リリース中] ローマ出身の新鋭ジャズ・ロック・グループ06年作、カンタベリー・ロック+ポストロック的浮遊感&スペイシーな音響感覚と言える、メロディアスで遊び心溢れるジャズ・ロック名品!

    イタリアはローマで94年に結成されたジャズ・ロック・グループ。06年リリースの2ndアルバム。エレピやオルガンがヴィンテージな味わいを醸し出し、トランペットやフリューゲルホルンがジェントルにメロディを紡ぐ、カンタベリー・ロックを彷彿させる芳醇なジャズ・ロックに、ポスト・ロック的浮遊感やスペイシーな音響をふんだんに散りばめた、メロディアスで遊び心溢れるジャズ・ロックが絶品の一言!プログラミングと生楽器によるアンサンブルを違和感なく融合させるバランス感覚に優れていて、映像喚起的な音作りによって広がる近未来的かつ幻想的な世界観が聴き手をフワフワと包み込みます。聴きこむたびに新たな発見ができそうな、さり気なく聴かせているようでいて細部まで神経が行き渡ったハイレベルなサウンドメイクに驚かされます。ただただゆったりとサウンドに身を委ねることにも、一音一音に集中して聴き込むことにも、それぞれに違った音楽体験をもたらしてくれるような、知的かつ感性豊かな現代ジャズ・ロックの名品です。

  • VITRAL / ENTRE AS ESTRELAS

    [カケレコ国内盤リリース中] ブラジル、BACAMARTEとQUATERNA REQUIEMのメンバーを中心とするシンフォ・バンド17年デビュー作、初期CAMELと壮大なバロック音楽を組み合わせたようなメロディアスかつ厳粛なシンフォニック・ロック!

    ブラジリアン・シンフォの歴史に輝く83年の名盤で知られるBACAMARTEのフルート奏者Marcus Moura、90年代以降のブラジルを代表するシンフォ・バンドQUATERNA REQUIEMのドラマーClaudio Dantasらが結成したバンドによる2017年デビュー作。フルートとギターがリードするCAMEL直系のメロディアスなシンフォニック・ロックに、BACAMARTEやQUATERNA REQUIEに通じるクラシック音楽/バロック音楽の典雅さ格調高さを加えた、構築性に富んだ壮大過ぎるサウンドが圧巻!リリカルで少し陰影がかかった美しい音色のフルート、アンディ・ラティマーを受け継ぐ一音一音から叙情が零れ落ちるようなエモーショナルなギターが紡ぐCAMEL愛たっぷりのアンサンブルと、バックで響く分厚いシンセ、オルガン、ピアノなどのキーボード群が演出するバロック音楽の厳粛な音世界が重なり合う音楽性に、シンフォ・ファンならば興奮しっぱなしでしょう。特筆は何と言っても52分に及ぶ大作組曲。キーボードもアンサンブルに加わり、テクニカルな疾走パート、芳醇に広がるシンフォ・パート、典雅な味わいの中世音楽パートを行き来しながら巧みに描き出されるスケール溢れるシンフォ絵巻があまりに素晴らしい。BACAMARTE、QUATERNA REQUIEM両バンドのファンは勿論、初期CAMELファンにも是非オススメしたい一枚!

  • MOONRISE / TRAVEL WITHIN

    [カケレコ国内盤リリース中] マルチ奏者Kamil Konieczniakによるポーランドのシンフォ・プロジェクト、実に7年ぶりに届けられた19年作4th!

    全ての演奏を務めるマルチ奏者Kamil Konieczniakによるポーランドのシンフォ・プロジェクト、実に7年ぶりに届けられた19年作4th。08年1st、09年2ndでヴォーカルを務めた元MILLENIUMのLukasz Gall、彼の後任として前12年作で歌ったMarcin Jajkiewicz、そして本作では三代目ヴォーカリストとなるMarcin Staszekをフィーチャー。持ち味だったひたすら泣きのフレーズを紡ぐギターと幻想のキーボードが織りなす叙情派シンフォ・スタイルはそのままに、プログラミング音響もセンス良く織り交ぜ格段に洗練されたメロディアス・シンフォへと進歩を遂げていて素晴らしいです。奥行ある深遠なシンセ、霧のように淡く広がる(疑似?)メロトロンらが作り出す幻想美が滲むサウンドメイクに、力強さとナイーヴさを備えたスタイリッシュなハイトーンVoが映えます。相変わらずひたすら美旋律だけを紡ぎ出すギターもさすがです。また6曲目ではMILLENIUMのサックス奏者、7曲目では初代ヴォーカルのGallが参加していてただでさえドラマチックなサウンドを一層盛り上げます。7年ぶりながら現ポーランド随一の幻想的な音作りは健在の一枚です。

  • LOST WORLD BAND(LOST WORLD) / SPHERES ALIGNED

    [カケレコ国内盤リリース中] 現ロシアを代表するプログレ・バンド、ベースとキーボードが加入し、よりダイナミックで密度の高いサウンドを聴かせる19年作6th、傑作!

    ヴァイオリン/ギターetc.のAndy Didorenkoを中心に結成、現ロシアを代表するプログレ・グループにして、全世界的に見て最もスリリングなヴァイオリン・プログレを聴かせる実力派グループ、3年ぶりとなる19年作6th。Vln&G/fl/dr/perの4人編成だった前作発表後に、パーカス奏者が脱退しベーシストと女性キーボーディストが加入。バンドとして安定した5人編成で制作されたのが本作です。1曲目からアクセル全開!舞踏音楽を思わせる気品に満ちたフレーズを切れ味鋭くスリリングに紡ぐ圧巻のヴァイオリンを中心に、パーカッシヴな打音も織り込んだダイナミックなリズム隊、テンション高くアンサンブルに絡みつつもあくまでしなやかな音色のフルートがスピーディに駆け抜ける緻密にして猛烈にテクニカルなアンサンブルには、プログレ・ファンなら血沸き肉躍ること必至。キーボードが大活躍する2曲目は新境地で、テーマを豪快に奏でるシンセとオルガンがカッコいい骨太なテクニカル・シンフォ。Andyはキーボードに負けじとヴァイオリンをギターに切り替えて音数多くキレのあるプレイで応じており、火花を散らすような応酬が見事です。さらに、クラシック畑のメンバーらしい静謐な空間の中でヴァイオリンやピアノが優雅に奏でられるクラシカル・チューンも流石で、疾走感あるプログレ曲との間にあまりに鮮やか対比を生み出しており素晴らしいです。トリオ編成だった頃に比べて、アンサンブルに確かな厚みと密度が生まれ、サウンドにズシリとした重みが加わった印象を受けます。3年待った甲斐のある貫禄の傑作!

  • KENTISH SPIRES / SPREZZATURA

    CARAVANら往年のカンタベリー・ロックを継承する英プログレ・バンド、19年作2nd

    2018年デビュー、90s英プログレ・バンドCYAN〜FYREWORKSで活動したメンバーを中心に結成されたグループによる19年作2nd。カンタベリー・ロックを継承するサウンドを自認する通り、CARAVANらカンタベリー・ロックをベースにした愛すべきサウンドを聴かせてくれた前作と同じく、70年代的ヴィンテージ・テイストたっぷりのプログレ/ジャズ・ロックを芳醇に鳴らします。味わい深く鳴るハモンド、ファンタジックに舞うムーグ、カンタベリー・テイストの叙情的なサックスらが紡ぐジャジーかつポップなアンサンブルと、力強く厳かに歌い上げる女性ヴォーカルのコンビネーションは相変わらず絶品。組曲も含む構築的な楽曲をCARAVAN的な軽やかさで駆け抜けるスタイルが魅力的な好盤です!

  • SAMURAI OF PROG / TOKI NO KAZE

    [カケレコ国内盤リリース中] イタリア/フィンランド/アメリカ出身の3人を中心とする多国籍シンフォ・グループ、あのスタジオ・ジブリの作品世界をモチーフにした19年作7th!

    フィンランドのプログレ・ファンジン『COLOSSUS』の編集者であり、雑誌主催のトリビュート盤でも活躍するフィンランド在住のイタリア人Marco Bernard(B)を中心に、MIST SEASONでも活躍するフィンランド人ドラマーKimmo Porsti、プログレ・バンドRESISTORも率いるギター/ヴァイオリン/フルート/ヴォーカルの米国人Steve Unruhによる多国籍トリオ・グループ。19年作7th。本作の特徴は何と言ってもあのスタジオ・ジブリの作品世界に触発された作品であること。コロコロと愛らしく鳴るピアノや、美しい詩情を湛えたフルート、悠久を奏でるように格調高いヴァイオリンらがデリケートに紡ぎ上げる、宝石のように輝かしく温かなファンタジーが滲むアンサンブルが素晴らしい!圧倒的なスケールで聴き手に押し寄せるシンフォニック・ロックをメインとしていた従来から、作品テーマを受けてより繊細な表現に力を入れている印象を受けます。リリシズムが零れ落ちるような演奏と共にピアノスト/シンガーの富山優子氏が日本語で歌う6曲目なんて、本当にジブリ作品で流れていてもいいような完成度で驚き。他にもジブリ諸作品で印象的だったモチーフが各曲に散りばめられていて、お好きな方なら聴きながら思わずニンマリとしてしまうでしょう。最終曲ではイタリア新鋭IL TEMPIO DELLE CRESSIDREの美声女性ヴォーカルEliza Montaldoの日本語による慈しみに溢れた歌声が感動を呼びます。いつもながら豪華ゲスト陣にも注目で、LATTE E MIELE、HOSTSONATEN、KARFAGEN、GLASS HAMMER他、北欧から南米まで各国から実力派が集結。従来の壮大なシンフォニック・ロックに、息をのむような深みある「静」の表現力が加わった傑作です。

  • KARFAGEN / ECHOES FROM WITHIN DRAGON ISLAND

    [カケレコ国内盤リリース中] ウクライナ出身キーボーディストAntony Kaluginによるプロジェクト、「THE FLOWER KINGS + GRYPHON」と言えちゃう驚異の19年作10th!

    ウクライナ出身、英国を拠点に活動する1981年生まれのキーボーディストAntony Kaluginによるプロジェクト。2019年10th。「ジキル博士とハイド氏」「宝島」などで知られる英作家R.L.スティーブンソンの詩を題材にしたコンセプト・アルバム。前作でTHE FLOWER KINGSに匹敵する途方もなく壮大でエネルギッシュなサウンドを提示した彼らですが、本作はずばり「THE FLOWER KINGS + GRYPHON」!前作を引き継いでスケール大きくダイナミックな構成で描かれるシンフォニック・ロックに、民族エッセンス豊かな管弦楽器が色彩を加える、匂い立つように芳醇な演奏のなんと素晴らしいこと。従来作にあったゴリゴリとヘヴィなパートはほぼ登場せず、終始優美な音だけで構築された、まるで丹念に作り込まれた手工芸品のように柔らかく優しい輝きを放つサウンドがただただ感動的に響きます。繊細なタッチながらも熱い叙情美をまとったプレイが胸に残るギターと、ファンタジックかつスリリングにフレーズを繰り出すシンセが一体となって駆け抜けるスタイルは、初期ジェネシスすら彷彿させる完成度。前作が彼らの完成形かと思いきや、また一段上のステージへと歩みを進めたと言える驚きの一枚。これはシンフォ・ファンにはとにかく聴いていただきたい!

  • IDENTIKIT / MIND'S EYE METEOROLOGY

    [カケレコ国内盤リリース中] 米国の6人組チェンバー・ジャズ・ロック・グループによる19年デビュー作、室内楽風アンサンブルをベースにサルサ、クレズマー等エキゾチズム香る要素も取り入れたスタイリッシュな逸品!

    16年に米国アトランタで結成された、ピアノ+管弦楽奏者3人(ヴァイオリン、サックス、クラリネット)+リズム隊というギターレスの6人編成のチェンバー・ロック・グループ、フル・アルバムとしては一作目となる19年作。1曲目のタイトル・トラックからこれは素晴らしい!手数の多いシャープなドラムと地を這うようなヴァイオリンによる緊張感みなぎるバッキング、その上を奔放に疾駆するサックスとクラリネット。場面は切り替わり、サックスとクラリネットが気品たっぷりの流麗な旋律を奏で、ピアノがそっと寄り添う。そうかと思うと、再びヴァイオリンが食い気味に入ってきて、畳み掛けるように変拍子のキメが炸裂。キング・クリムゾンとカンタベリーのギルガメッシュの間を行ったり来たりするような緩急自在の展開に興奮します。70年代プログレへの憧憬だけでなく、様々なジャンルを折衷した多彩な音楽性もこのバンドの持ち味で、モダン・ジャズ、サルサ、さらに時にはヒップホップまで飛び出すのですが、中でも特徴的なのが東欧発祥のユダヤ人音楽であるクレズマー。しなやかに低音を奏でるウッド・ベース、気品と共にヨーロピアンなエキゾチズムを漂わせるヴァイオリンやクラリネット。民族由来の奔放さや熱情も印象的です。ザッパからの影響を公言する通りの柔軟な音楽性、そしてそれを再現する確かな技巧性。デビュー作とは思えぬ見事な完成度を誇るチェンバー・ジャズ・ロックの逸品です!

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