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カケハシ・レコードの国内盤 リリース一覧

世界のニッチでディープなプログレ&ロックの専門店、カケハシ・レコードがリリースする解説・帯付国内盤。
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70年代国内盤「世界のロック探求紀行」<ユーロの秘境 エストニアン・ロック・レジェンド>

NEW! ルジャ『北、南、東、西...』(KRC8007)

エストニアの英雄的ロック・バンド、悲劇の79年1st。

母国語による自由な音楽活動を実現させるためソ連当局の規制と闘った、エストニアの英雄的バンドRUJA。挑戦的な内容から当時収録を予定していた12曲のうち8曲が検閲に引っ掛かり、全4曲のEPとして発表された悲劇の1979年1stが完全版+未発表音源を含む2枚組でリリース!イエスやジェントル・ジャイアント影響下のファンタジックで多彩に展開するプログレに、泥臭いロックン・ロールやコミカルなボードビル調を織り交ぜたエンターテインメント性豊かな演奏。そこにシアトリカルな母国語ヴォーカルが合わさっていく、急展開のショーを見ているようなサウンドは「プログレの醍醐味」がたっぷり。エストニアン・ロックここにあり!と言わんばかりの意気込みを感じさせる名盤!

【エストニア/1979年/プログレッシヴ・ロック】

NEW! イン・スペ 『イン・スぺ(ファースト)』(KRC8008)

エストニアの鬼才作曲家が描く、マイク・オールドフィールドにも迫る繊細で澄み切った音世界。

今やクラシック作曲家として世界的に活躍するエストニア出身ミュージシャンErkki-Sven Tüürが、若き日に結成したバンドIN SPEの83年1stアルバム。リリカルで叙情的なシンフォニック・ロックに、フルートやリコーダーがもたらす透明感あふれる民族音楽要素を織り交ぜたスタイルは、まるでキャメルとマイク・オールドフィールドが融合したかのよう。ソ連のバンドらしいスペイシーなトーンで広がるシンセサイザーも印象的です。学生によるバンドとは思えないほどのクオリティの高さにはきっと驚かされるはず。ずばりエストニアン・ロックの最高峰と言って間違いない傑作です。

【エストニア/1983年/プログレッシヴ・ロック】

NEW! カセケ『プレトゥス~燃焼~・セノム~手紙~』(KRC8009)

エストニアン・プログレ黄金時代を代表するプログレッシヴ・フュージョン傑作。

エストニアン・ロック黄金期の集大成!? 80年代前半のエストニアで人気を博したロック・バンド、RUJAやIN SPEのメンバーが多数参加したプログレ/フュージョン・グループKASEKE。81年の4曲入りEP『セノム(手紙)』と83年のフル・アルバム『プレトゥス(燃焼)』をカップリングした完全盤。透明感に満ちたエレクトリック・ピアノ、躍動するシンセサイザー、饒舌かつエモーショナルに旋律を紡ぐギター。爽やかに、かつテクニカルに疾走するアンサンブルは間違いなく当時の国内屈指であり、世界にも誇れるほどの水準。エストニアを代表する傑作の一つ。

【エストニア/1981・83年/ジャズ・ロック】



新鋭プログレ国内盤

NEW! オーガニック・ノイズ『オーガニック・ノイズ』(KRC9020)

神秘の国、アルメニアの民族音楽をモダン・プログレへと昇華させた意欲作!

ヨーロッパとアジアの間に位置し、世界最古の文化を持つと言われる国、アルメニア。その伝統音楽を現代的に鳴らすという野心を持って活動する、なんとポーランドのグループ! 母国の名門音楽大学でクラシックを修めつつ、アルメニア音楽に情熱を傾ける女性管楽器奏者を中心に結成。彼女が操る民族管楽器の神秘的な音色と、気品溢れるヴァイオリンやピアノ、テクニカルで硬質なギター、エキゾチックで深遠な女性ヴォーカルが絡み合い織り成す、壮麗にしてスタイリッシュなサウンドは圧巻の完成度。異国の伝統音楽をクラシック、ジャズ/フュージョン、メタルと組み合わせ現代的に蘇らせた、堂々の2019年デビュー作!

【ポーランド/2019年/プログレッシヴ・ロック】


70年代国内盤「世界のロック探求紀行」<地中海ロック・コレクションVol.1>

NEW! ピーター・ロアー&ラッキー・グリ 『ウィー・アー・ディギング・ザ・ビートルズ』(KRC8001)

バルセロナの重鎮による、キラメキのビートルズ・カバー・アルバム!

「ストロベリー・フィールズをこんな風にカバーするなんて!?」と驚嘆間違いなしの、70年代スペイン・ジャズ・ロック重鎮たちによる極上のビートルズ・カバー・アルバム!お洒落なジャズ風にアレンジされつつもイージーリスニングな感じは全くなく、原曲のポップなカラフル感にロック的な熱気と洗練されたシャープさとが合わさった、最高にカッコ良くてワクワクするサウンドが次々に溢れ出します。なんという強烈な躍動感とキラメキ。カケハシ・レコードが自信を持ってオススメする必聴盤!

【スペイン/1972年/ジャズ・ロック】

NEW! ジョルディ・サバテス 『向こうの鳥』(KRC8002)

RETURN TO FOREVERへのスペインからの回答!

スペイン・ジャズ・ロックの祖と言われるグループOMの一員として知られ、かのChick Coreaとの共演経験も持つピアニスト、1975年の2ndソロ作。たおやかな女性スキャットや流麗なフラメンコ・ギターが舞う「地中海フレイヴァーを纏ったRETURN TO FOREVER」と言えそうなアンサンブルから、エレキ・ギターが熱く炸裂するスリリングなアンサンブルまで、とにかく演奏が芳醇なこと!つややかなエレピの醸し出す静謐でミスティックな雰囲気はHATFIELD & THE NORTHなどのカンタベリー・ロックにも通ずるものがあります。15分を越える表題曲はユーロ・ジャズ・ロック屈指の名曲!

【スペイン/1975年/ジャズ・ロック】

NEW! バルセロナ・トラクション『バルセロナ・トラクション』(KRC8003)

ジャズ、ロック、ポップスの華麗なフュージョン!

バルセロナ・ロック・シーンの名手が集ったビートルズ・カバー・アルバム(傑作!)の主導者であるキーボード奏者Lucky Guriを中心とするトリオ、1975年作。流麗なジャズを土台としながらも、次々と溢れ出る色彩豊かなメロディや躍動感に満ちたダイナミックな演奏はまるで「チック・コリア meets エルトン・ジョン」!? グルーヴィーなリズム隊も格好良さ抜群。ジャズ、ロック、ポップスを華麗に行き来する珠玉のフュージョン・サウンドが楽しめる、70年代バルセロナ・シーンの代表的傑作です。

【スペイン/1975年/ジャズ・ロック】



新鋭プログレ国内盤

フロックス『バルトの旋風』(KRC9001)

カンタベリー・ロックの遺伝子を継ぐエストニアの新星

我々カケハシ・レコードが「今、最も注目すべき」と一押しするジャズ・ロック・グループが、バルト三国エストニアから現れた新星PHLOX。SOFT MACHINE、HATFIELD & THE NORTHといった英国カンタベリー・ジャズ・ロックの遺伝子を継ぐ、しなやかさと緊張感が共存した技巧的なアンサンブル。柔らかなエレクトリック・ピアノやサックス、美麗なヴァイオリンが紡ぐ淡いメロディと、シャープで硬質なリズム隊のコントラスト。そしてそれらを包み込む、「エストニアならでは」の透明感…。往年のジャズ・ロック・ファンも満足間違いなしの2010年作!

【エストニア/2010年/ジャズ・ロック】

ドライ・リバー『2038~未来への扉』(KRC9002)

QUEEN×DREAM THEATER!?奇想天外スパニッシュ・プログレ

12年デビュー、メンバーほぼ全員がクイーンとドリーム・シアターをフェイバリットに挙げるスペインの新鋭プログレ・バンド、前作より3年ぶりとなった18年作3rd。前2作も素晴らしいアルバムでしたが、この3rd、もうとことんエネルギッシュで痛快。聴いていてこんなに楽しくってワクワクするプログレって他にないかもしれませんっ!ベースとなるのは最も影響を受けているクイーンとドリーム・シアターの合わせ技。そこにシンフォ、ロックン・ロール、様式美ハード・ロック、ビッグ・バンド・ジャズ、フュージョンなどを自在に結合させて、スペイン産らしい情熱的かつダイナミックなプログレに仕立て上げた、エネルギーがぎっちり詰まったサウンドを構築しています。前作が彼らの完成形かと思いきや、まだまだ進化するDRY RIVERサウンドを見せつける大傑作!おすすめです!

【スペイン/2018年/プログレッシヴ・ロック】

イエスタデイズ『あの鳥のゆくえ』(KRC9004)

清らかな幻想性に包まれたハンガリー産シンフォの名品

06年デビュー作『HOLDFENYKERT』でシンフォ・ファンの度肝を抜いた、ハンガリー出身/ルーマニアを拠点とする新鋭シンフォ・グループ、18年作3rd。シャープなキレを持つリズム・セクションを土台として、メロトロンが幻想のカーテンをなびかせ、フルートが幽玄を奏で、品のある艷やかなシンセが疾走し、そして柔らかなアコースティックギターが心地よく響く、驚くほどに瑞々しく透明度の高いアンサンブル。そこに命を吹き込むのが、土着的な響きを持つハンガリー語を息を呑むほど神秘的に聴かせる女性ヴォーカル。それらがしなやかに組み合わされて形作られていくどこまでも繊細な音世界は、過去作よりもさらに美しく洗練されている印象です。終始、この世とは思えない淡く浮遊感ある幻想世界が眼前に広がる名品。文句なしにおすすめ!

【ハンガリー/2018年/シンフォニック・ロック】

トルート『華麗なる定数』(KRC9005)

気品あるアヴァンギャルド。

パリ在住の米国人ピアニストを中心に、KING CRIMSON周辺作にも携わる世界各国の気鋭ミュージシャンが集ったプログレ・プロジェクトの18年1st。R・フリップを思わせる切れ味鋭くヘヴィなギター、シャープなリズム隊、これでもかとむせぶサックス。強靭でスリリングなアンサンブルの中にも管弦楽器や端正なピアノがクラシカルな色合いを加え、はち切れんばかりにハイテンションでありつつどこか洗練された気品の漂うスタイリッシュなサウンドを聴かせています。ずばり「クラシカルなクリムゾン」といえる傑作。

【アメリカ他/2018年/アヴァン・ロック】

サムライ・オブ・プログ『刻の風』(KRC9006)

ジャパニーズ・アニメーション meets 幻想シンフォ絵巻。

フィンランドのプログレ・ファンジン『COLOSSUS』の編集者でもあるフィンランド在住のイタリア人を中心とする多国籍トリオ・グループ。7枚目のアルバムとなる19年作は、なんとスタジオ・ジブリの作品世界をモチーフにしたコンセプト・アルバム。優美で壮大なシンフォニック・ロックをベースにしつつ、隅々に親しみやすさと繊細なファンタジックさが散りばめられたサウンドを聴けば、思わずあの映画の情景が浮かんできてしまうはず!?日本人の琴線に触れる力作です。

【フィンランド他/2019年/シンフォニック・ロック】

ロスト・ワールド・バンド『天体直列』(KRC9007)

これが、ヴァイオリン・プログレ最高峰。

現ロシアを代表するプログレ・グループによる19年作6th。1曲目からアクセル全開!舞踏音楽を思わせるフレーズをスリリングに紡ぐ圧巻のヴァイオリンを中心に、パーカッシヴな打音も織り込んだダイナミックなリズム隊、しなやかな音色のフルートがスピーディーに駆け抜ける緻密にして猛烈にテクニカルなアンサンブルには、プログレ・ファンなら血沸き肉躍ること必至。現代屈指のヴァイオリン・プログレを聴かせる貫禄の傑作!

【ロシア/2019年/プログレッシヴ・ロック】

アイデンティキット『マインズ・アイ・メテオロロジー』(KRC9008)

疾走するクレズマー×ラテン・ジャズ・ロック。

16年に米国アトランタで結成された、ピアノ+管弦楽奏者3人(ヴァイオリン、サックス、クラリネット)+リズム隊による6人編成のチェンバー・ロック・グループ、19年デビュー作。手数の多いシャープなドラムと地を這うようなヴァイオリンによる緊張感みなぎるバッキング、その上を奔放に疾駆するサックスとクラリネット。キング・クリムゾンとカンタベリーのギルガメッシュの間を行ったり来たりするような緩急自在の展開に興奮します。ラテンやモダン・ジャズなど様々なジャンルを折衷した多彩な音楽性も彼らの持ち味で、中でも特徴的なのが東欧発祥のユダヤ人音楽であるクレズマー。スリリングな中にもヨーロピアンな気品とエキゾチズムを漂わせたアンサンブルは、デビュー作とは思えぬほど確固たる個性を放っています。

【アメリカ/2019年/チェンバー・ロック】

ムーンライズ『月下の旅人』(KRC9009)

幻想に満ちたポーランド産モダン・シンフォの傑作

マルチ奏者Kamil Konieczniakによるポーランドのシンフォ・プロジェクト、実に7年ぶりに届けられた19年作4th。持ち味だったひたすら泣きのフレーズを紡ぐギターと幻想のキーボードが織りなす叙情派シンフォ・スタイルはそのままに、プログラミング音響もセンス良く織り交ぜ、格段に洗練されたメロディアス・シンフォを聴かせています。現ポーランド随一と言える幻想美を堪能できる一作。

【ポーランド/2019年/シンフォニック・ロック】

カルファゲン『ドラゴン・アイランド組曲』(KRC9010)

無限に広がるファンタジー。

ウクライナ出身、英国を拠点に活動するキーボーディストAntony Kaluginによるプロジェクト、19年10th。ずばりそのサウンドは「THE FLOWER KINGS + GRYPHON」!スケール大きくダイナミックな構成で描かれるシンフォニック・ロックに、民族エッセンス豊かな管弦楽器が色彩を加える、匂い立つように芳醇な演奏のなんと素晴らしいこと。これはシンフォ・ファンにはとにかく聴いていただきたい!

【ウクライナ/2019年/シンフォニック・ロック】

パサヘロ・ルミノーソ『くじらの心』(KRC9011)

芳醇な旋律あふれる南米ジャズ・ロックの名作

アルゼンチンはブエノスアイレス出身、2014年デビューの4人組ジャズ・ロック/フュージョン・グループによる17年作3rd。南米らしい甘美な陰影を持ったメロディを印象的に聴かせるサウンドが特色で、クールな佇まいのピアノやギターの中でカンタベリー・ロックを思わせる可憐なエレピが幻想的な聴き心地をもたらす、どこまでも芳醇でロマンティックなジャズ・ロックを展開。これは激レコメンド!

【アルゼンチン/2017年/ジャズ・ロック】

ヴィトラル『星々の神話』(KRC9012)

ロマンに満ちた正統シンフォニック・ロック!

ブラジリアン・シンフォの歴史に輝く83年の名盤で知られるBACAMARTEのフルート奏者や、90年代以降のブラジルを代表するシンフォ・バンドQUATERNA REQUIEMのドラマーらが結成したバンドによる17年デビュー作。フルートとギターがリードするCAMEL直系のメロディアスなシンフォニック・ロックに、BACAMARTEやQUATERNA REQUIEに通じるクラシック音楽/バロック音楽の典雅さ格調高さを加えた、構築性に富んだ壮大過ぎるサウンドがとにかく圧巻!南米シンフォのファンはもちろん、初期CAMELファンも是非。

【ブラジル/2017年/シンフォニック・ロック】

キャスト『ヴィダ』(KRC9013)

GENESIS×RUSHの遺伝子を受け継ぐメキシコの至宝!

プログレ辺境の地!? メキシコが世界に誇るシンフォニック・プログレ! 1994年にデビューを果たし、2017年までに20枚ものアルバムをリリースしている中南米屈指のシンフォ・バンドCAST。19枚目となる本作『ヴィダ』では、近年のNEW TROLLS作品にも参加するイタリア人ヴァイオリニストが新加入。RUSHに通ずるハイトーン・ヴォーカルやテクニカルに躍動するバンド・サウンド、GENESIS影響下のリリシズムに、ピアノやヴァイオリンが醸し出す優雅なクラシカル・テイスト。三者が交わり重厚かつキャッチーに疾走するサウンドは、プログレ好きの心を満たすこと必至! 彼らの作品の中でもずばり最高傑作と呼べる一枚。

【メキシコ/2015年/シンフォニック・ロック】

ケンティッシュ・スパイアーズ『密かなる企て』(KRC9014)

古き良き英国叙情に満ちた女性Voジャズ・ロック

紅一点の実力派ヴォーカリスト擁するイギリスのグループ、18年デビュー作に続く19年作2nd。ヴィンテージなオルガン、ふくよかなサックス……。CARAVANなど英国カンタベリー・ロックを思わせる、軽快かつどこか湿り気を帯びたバンド・アンサンブル。そこへ力強く厳かな女性ヴォーカルの歌声が響き渡るサウンドは、いかにもブリティッシュな気品と叙情性がたっぷり。トラディショナルな色合いのある格調高いアコースティック・パートも織り交ぜつつ、ドラマティックなメロディをじっくりと聴かせる味わい深い歌ものプログレを展開します。往年の英国ロック・ファンならば心に沁み入ること間違いなしの名品。

【イギリス/2019年/ジャズ・ロック】

コテベル『宇宙論』(KRC9015)

知性と情熱を兼ね備えた現代スパニッシュ・シンフォの決定版!

共にクラシックを修めたキーボーディストの父娘を中心とするスペインの注目プログレ・バンドによる17年作7thアルバム。タイトル通り宇宙や文学をモチーフとした楽曲の数々を、変拍子を多用した端正かつテクニカルな演奏で隙無く聴かせる全編インストのシンフォニック・ロック作品。仄暗く凶暴に畳み掛けるアンサンブルはKING CRIMSONからの影響を確かに感じさせつつ、クラシカルな品格とラテン気質の熱情も持ち合わせたスタイルは彼らならでは。これぞプログレッシヴ・ロックと言うべき知性みなぎる傑作。

【スペイン/2017年/シンフォニック・ロック】

ミレニアム『ザ・ウェブ』(KRC9016)

PINK FLOYD~MARILLIONを継ぐ東欧シンフォの重鎮

今や世界屈指の勢いを見せる新世代ポーランド・プログレ・シーン、それを牽引するグループが99年に結成されたMILLENIUM。英国のMARILLIONやIQといったネオ・プログレに通ずる叙情美、そしてPINK FLOYDを彷彿とさせる空間的なサウンド・メイキングを軸としつつ、全てを包み込むような深い「翳り」は東欧ならではの持ち味。19年の本作では一時バンドを離れていた名ヴォーカリストが復帰し、全曲の作詞を担当。痛切でエモーショナルなギターや霧のように広がるシンセと共に、憂いを帯びた歌声が紡いでゆく深遠なコンセプト。これまで以上に聴き手の心を揺さぶる一枚です。

【ポーランド/2019年/シンフォニック・ロック】

リシャルト・クラマルスキ・プロジェクト『ミスター・スクルージ』(KRC9017)

『クリスマス・キャロル』の物語を描く、心温まる叙情派シンフォ

現ポーランド・プログレの中核を担うグループMILLENIUMのキーボード奏者、リシャルト・クラマルスキによるリーダー・バンド。第3作目となる19年作ではディケンズの小説『クリスマス・キャロル』を題材に、PINK FLOYD影響下の雄大な広がりとCAMELに通じる優美さを併せ持った幻想的でドラマティックなシンフォニック・ロックを聴かせます。伸びやかな女性ヴォーカリストの歌声もフィーチャーした華麗で心温まるアンサンブルは、MILLENIUMでのシリアスなスタイルとはまた一味違った味わい。小説のストーリーに基づいた楽曲の数々が、聴き手に心地よい感動をもたらしてくれる名品です。

【ポーランド/2019年/シンフォニック・ロック】

ヴォイチェク・チュライ『灰の中の閃光』(KRC9018)

シレジア地方の戦禍を描く、熱く荘厳なる傑作

なんと2019年には来日公演も果たした新進気鋭のポーランド人ミュージシャン:ヴォイチェク・チュライによる19年の2ndソロ作。ちょうど一世紀前に彼の故郷シレジア地方で起こった「シレジア蜂起」を題材としたコンセプト・アルバムで、力強い歌声とハード・エッジなギターに格調高い弦楽器やピアノの音色が絡み合う熱く荘厳なサウンドが絶品。一部の楽曲ではポーランドを代表するプログレ・グループSBBのキーボーディストJozef Skrzekも参加し、民族蜂起という一大テーマをメロディアスかつドラマチックに描き切った傑作。

【ポーランド/2019年/シンフォニック・ロック】

NEW! テレグラフ『MIR』(KRC9019)

PINK FLOYDに通ずる幻想性とスケール感。イスラエル期待の新星

イスラエルから登場した4人組プログレ・グループ、18年デビュー作。ソ連崩壊後宇宙ステーションに取り残された実在の宇宙飛行士の物語をコンセプトに、PINK FLOYDやCAMEL、そしてDAVID BOWIE「スペース・オディティ」からの影響色濃い幽玄でヴィンテージ感溢れるシンフォニック・ロックを展開。浮遊感たっぷりのギターやメロトロンが穏やかに紡ぐメランコリックな旋律、ジャーマン・プログレやスペース・ロックも彷彿とさせる宇宙的な広がりと幻想美。70年代プログレ・ファンならば必ずや胸打たれる一枚!

【イスラエル/2018年/シンフォニック・ロック】


お知らせ
※KRC005「オビミ・ドシュ/哀歌(エレヒア)」、KRC9003「フォンデリア/RE>>>ENTER」はCD生産の都合上廃盤となりました。
※KRC9001~9009の初期印刷分の帯の規格番号はKRC001~009となっております。KRC9001~9009に修正された帯が必要な場合、交換いたしますのでcontact@kakereco.comまでお問い合わせください。

【<KRC9004 イエスタデイズ『あの鳥のゆくえ』>帯記載内容に関するお詫び】
現在発売中の<KRC9004 イエスタデイズ『あの鳥のゆくえ』>につきまして、帯記載の収録時間に誤りがございました。 当店および他店にて既にご購入された方は、無償で交換いたしますのでcontact@kakereco.comまでご連絡ください。 この度は大変ご迷惑をお掛けいたしましたこと、謹んでお詫び申し上げます。

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  • DRY RIVER / 2038

    [カケレコ国内盤リリース中] スペインの新鋭プログレ・バンド、前作より3年ぶりとなった18年作3rd、クイーン+ドリーム・シアターをベースに前作以上のエネルギーで快走する傑作!

    12年デビュー、メンバーほぼ全員がクイーンとドリーム・シアターをフェイバリットに挙げるスペインの新鋭プログレ・バンド、前作より3年ぶりとなった18年作3rd。前2作も素晴らしいアルバムでしたが、この3rd、もうとことんエネルギッシュで痛快。聴いていてこんなに楽しくってワクワクするプログレって他にないかもしれませんっ!ベースとなるのは最も影響を受けているクイーンとドリーム・シアターの合わせ技。そこにシンフォ、ロックン・ロール、様式美ハード・ロック、ビッグ・バンド・ジャズ、フュージョンなどを自在に結合させて、スペイン産らしい情熱的かつダイナミックなプログレに仕立て上げた、エネルギーがぎっちり詰まったサウンドを構築しています。歌い回しにフレディ・マーキュリー愛を感じさせる声量みなぎるスペイン語ヴォーカルとオペラチックな分厚いコーラスがドラマチックに舞い上がるクイーン風のヴォーカル・パートから、ド派手に鳴らすヴィンテージ・トーンのオルガン&クラシカルで可憐なタッチのピアノを操るキーボードが溢れ出し、ギターがテクニカルかつハードエッジに疾走。ギターはメタリックにゴリゴリしてはいるのですが、同時にコシの強いグルーヴ感があり、ロックンロールのノリの良さが先立っているのが特徴。硬質ながら人間味たっぷりに熱く弾き飛ばすプレイ・スタイルがカッコいい!ギターが牽引する強度あるヘヴィ・プログレに突如ゴージャスなビッグ・バンドが絡んできたり、クラシカルな速弾きが炸裂する様式美系ハード・ロックがごく自然に南国風フュージョンに発展したりと、あまりに先の読めない奇想天外なサウンドには軽く目眩が起きそうなほど。その後には一転して美しいメロディが冴え渡る叙情バラードを持ってくるセンスも憎い限りです。前作が彼らの完成形かと思いきや、まだまだ進化するDRY RIVERサウンドを見せつける大傑作!おすすめです!

  • PHLOX / TALU

    [カケレコ国内盤リリース中] エストニアの新鋭ジャズ・ロック・グループ、2010年作4th、ずばり名作!カンタベリーのファンは是非!!

    エストニアのジャズ・ロック・グループ、2010年の4thアルバム。手数多くシャープでアグレッシヴなリズム隊、流麗なフェンダー・ローズ、たおやかに飛翔するサックス!リズム隊の硬質さとエレピや管楽器のしなやかさとのバランスが絶妙。カンタベリー・ミュージックの遺伝子を受け継ぐ正統派グループ!これは素晴らしい作品です。ジャズ・ロックのファンにはかなりオススメ!痺れますよ。

  • PETER ROAR / LUCKY GURI / CHARLES BENAVENT / MAX SUNYER / SALVADOR FONT / WE ARE DIGGING THE BEATLES

    [カケレコ国内盤リリース中] 後にスパニッシュ・ジャズ・ロック・シーンで名を残す重鎮たちが70年代初期に産み落とした最高にカッコ良いビートルズ・カバー作

    後にBARCELONA TRACTION〜MUSICA URBANAとスパニッシュ・ジャズ・ロックを代表するグループで活躍する名Key奏者Lucky Guriと70年代初期のスパニッシュ・ジャズ・ロック・シーンを代表するグループMAQUINA!のサックス奏者Peter Roarを中心に、言わずとしれたICEBERGの名ギタリストMax Sunyerや、MAQUINA!のリズム隊が参加したスーパー・グループ。72年作の全曲ビートルズ・カバー・アルバム。もう、このレビュー書きながら、興奮しています!2曲目の「Strawberry Fields Forever」で泣きそうです。イージーリスニングな感じは微塵もなく、サイケ・ポップのカラフル感を残しつつ、ロック的シャープさとオシャレな洗練とが同居した最高にカッコ良くワクワク感溢れるサウンドを聴かせています。シャープでタイトな音色と手数多いフレージングがカッコ良すぎるドラムを中心に、ピアノとサックスが時にどっしりと時に軽やかに躍動し、NUCLEUS時代のChris Speddingを彷彿とさせるセンス溢れるMax Sunyerが脇を固めます。このキラメキが伝わるでしょうか。カケレコが自信を持ってオススメする大傑作!ビートルズ・ファンもサイケ・ポップ・ファンもニッチ・ポップ・ファンもジャズ・ロック・ファンもカンタベリー・ファンも全員必聴!

  • CAST / VIDA

    [カケレコ国内盤リリース中] メキシコが世界に誇るシンフォニック・ロック・バンド、2015年作、イタリア人の気鋭ヴァイオリン奏者を迎えた壮麗かつダイナミックな傑作

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    [カケレコ国内盤リリース中] ハンガリーの新鋭シンフォ・グループによる18年作3rd、変わらずの淡く浮遊感ある幻想世界を描き出す渾身の傑作!

    06年デビュー作『HOLDFENYKERT』でシンフォ・ファンの度肝を抜いた、ハンガリー出身/ルーマニアを拠点とする新鋭シンフォ・グループ、18年作3rd。いや今作も素晴らしいですよ〜!シャープなキレを持つリズム・セクションを土台として、メロトロンが幻想のカーテンをなびかせ、フルートが幽玄を奏で、品のある艷やかなシンセが疾走し、そして柔らかなアコースティックギターが心地よく響く、驚くほどに瑞々しく透明度の高いアンサンブル。そこに命を吹き込むのが、土着的な響きを持つハンガリー語を息を呑むほど神秘的に聴かせる女性ヴォーカル。それらがしなやかに組み合わされて形作られていくどこまでも繊細な音世界は、過去作よりもさらに美しく洗練されている印象です。ここぞという場面でヴァイオリン奏法を駆使して優美に泣くギターのプレイも胸を打ちます。パーカッションを交えエキゾチックに彩る民族エッセンスもシンフォニックなサウンドに自然に溶け込んでいて素晴らしい。終始、この世とは思えない淡く浮遊感ある幻想世界が眼前に広がる名品。文句なしにおすすめ!

    • KRC9004KAKEHASHI RECORDS

      【カケレコ国内盤(直輸入盤帯・解説付仕様)】CD-R、定価2990+税

      レーベル管理上の問題によりペーパーケースにスレがある場合がございます。また自主制作CDにつき、ジャケットの色味が画像と異なる場合がございます。予めご了承ください。

    • 192914872986YESTERDAYS

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    • 192914872986YESTERDAYS

      ペーパーケース仕様、500枚限定(盤面が黒い特殊CD-Rです)

      ペーパーケースにスレがございます。また自主制作という関係上、ジャケットの色味が画像と異なっている場合がございます。ご了承ください。

  • BARCELONA TRACTION / BARCELONA TRACTION

    [カケレコ国内盤リリース中] バルセロナ出身、エレピが優美なメロディを奏でるジャズ・ロック/クロスオーバーの逸品、75年発表

    スペインはバルセロナ出身のジャズ・ロック・トリオ、75年作。バンドのリーダーは、Key奏者のLucky Guriで、バルセロナ・ジャズ・ロック・シーンの名手達が集まったビートルズのカヴァー作品(傑作!)に参加したり、後には地中海ジャズ・ロックの名バンドMUSICA URBANAに参加するなど、バルセロナ・シーンを代表するKey奏者。シャープに引き締まったドラム、流麗に動くメロディアスかつグルーヴィーなベースによる安定感抜群のリズム隊を土台に、エレピが地中海の青空へと吸い込まれていくようなリリカルにたゆたうメロディを奏でます。色彩感豊かなパーカッションやホイッスルなどによる味付けも地中海フレイヴァーたっぷり。バンドは、スペインはカタルーニャ地方のウッドストック・フェスと言える75年に行われた伝説の「Festival Canet Rock」に参加し、高い評価を得ます。バルセロナ産ジャズ・ロック「MUSICA LAIETANA」シーンを代表する一枚として名高い傑作です。

  • SAMURAI OF PROG / TOKI NO KAZE

    [カケレコ国内盤リリース中] イタリア/フィンランド/アメリカ出身の3人を中心とする多国籍シンフォ・グループ、あのスタジオ・ジブリの作品世界をモチーフにした19年作7th!

    フィンランドのプログレ・ファンジン『COLOSSUS』の編集者であり、雑誌主催のトリビュート盤でも活躍するフィンランド在住のイタリア人Marco Bernard(B)を中心に、MIST SEASONでも活躍するフィンランド人ドラマーKimmo Porsti、プログレ・バンドRESISTORも率いるギター/ヴァイオリン/フルート/ヴォーカルの米国人Steve Unruhによる多国籍トリオ・グループ。19年作7th。本作の特徴は何と言ってもあのスタジオ・ジブリの作品世界に触発された作品であること。コロコロと愛らしく鳴るピアノや、美しい詩情を湛えたフルート、悠久を奏でるように格調高いヴァイオリンらがデリケートに紡ぎ上げる、宝石のように輝かしく温かなファンタジーが滲むアンサンブルが素晴らしい!圧倒的なスケールで聴き手に押し寄せるシンフォニック・ロックをメインとしていた従来から、作品テーマを受けてより繊細な表現に力を入れている印象を受けます。リリシズムが零れ落ちるような演奏と共にピアノスト/シンガーの富山優子氏が日本語で歌う6曲目なんて、本当にジブリ作品で流れていてもいいような完成度で驚き。他にもジブリ諸作品で印象的だったモチーフが各曲に散りばめられていて、お好きな方なら聴きながら思わずニンマリとしてしまうでしょう。最終曲ではイタリア新鋭IL TEMPIO DELLE CRESSIDREの美声女性ヴォーカルEliza Montaldoの日本語による慈しみに溢れた歌声が感動を呼びます。いつもながら豪華ゲスト陣にも注目で、LATTE E MIELE、HOSTSONATEN、KARFAGEN、GLASS HAMMER他、北欧から南米まで各国から実力派が集結。従来の壮大なシンフォニック・ロックに、息をのむような深みある「静」の表現力が加わった傑作です。

  • VITRAL / ENTRE AS ESTRELAS

    [カケレコ国内盤リリース中] ブラジル、BACAMARTEとQUATERNA REQUIEMのメンバーを中心とするシンフォ・バンド17年デビュー作、初期CAMELと壮大なバロック音楽を組み合わせたようなメロディアスかつ厳粛なシンフォニック・ロック!

    ブラジリアン・シンフォの歴史に輝く83年の名盤で知られるBACAMARTEのフルート奏者Marcus Moura、90年代以降のブラジルを代表するシンフォ・バンドQUATERNA REQUIEMのドラマーClaudio Dantasらが結成したバンドによる2017年デビュー作。フルートとギターがリードするCAMEL直系のメロディアスなシンフォニック・ロックに、BACAMARTEやQUATERNA REQUIEに通じるクラシック音楽/バロック音楽の典雅さ格調高さを加えた、構築性に富んだ壮大過ぎるサウンドが圧巻!リリカルで少し陰影がかかった美しい音色のフルート、アンディ・ラティマーを受け継ぐ一音一音から叙情が零れ落ちるようなエモーショナルなギターが紡ぐCAMEL愛たっぷりのアンサンブルと、バックで響く分厚いシンセ、オルガン、ピアノなどのキーボード群が演出するバロック音楽の厳粛な音世界が重なり合う音楽性に、シンフォ・ファンならば興奮しっぱなしでしょう。特筆は何と言っても52分に及ぶ大作組曲。キーボードもアンサンブルに加わり、テクニカルな疾走パート、芳醇に広がるシンフォ・パート、典雅な味わいの中世音楽パートを行き来しながら巧みに描き出されるスケール溢れるシンフォ絵巻があまりに素晴らしい。BACAMARTE、QUATERNA REQUIEM両バンドのファンは勿論、初期CAMELファンにも是非オススメしたい一枚!

  • TROOT / CONSTANCE AND THE WAITING

    [カケレコ国内盤リリース中] 米国人ピアニスト/作曲家Tim Rootを中心に、世界中から集結した10人の実力派ミュージシャン参加のアヴァン/ジャズ・ロック・プロジェクト18年作、ずばり「クラシカルなクリムゾン」と言える傑作!

    仏在住のアメリカ人作曲家/ピアニスト、Tim Rootを中心とするアヴァン/ジャズ・ロック・プロジェクト18年作。ADRIAN BELEW POWER TRIOやクリムゾン・プロジェクトへの参加で知られる気鋭の女性ベーシストJulie Slickをはじめ、米国・イタリア・アルゼンチンなど各国から選りすぐりの実力派ミュージシャン10名により制作された作品とのことですが、なるほどこれは驚愕の完成度!R・フリップを思わせる切れ味鋭くヘヴィなギター、シャープ&タイトなリズム隊、チェンバー風味のクラリネットにこれでもかとむせぶサックス…『太陽と戦慄』や『RED』期クリムゾンからの影響を感じさせる、スリリングで強靭なアンサンブル。そこへリーダーのTimによるキメ細かく端正なピアノがクラシカルな色合いを加え、はち切れんばかりにハイテンションながらもどこか洗練された気品の漂うスタイリッシュなサウンドを聴かせています。ラフマニノフなど近現代クラシックを思わせるアヴァンギャルドなパートも披露しつつ、そこから天に抜けるように華麗なヴァイオリンがメロディアスな旋律を奏でるパートへと移り変わっていったりなど、ドラマチックな曲展開も特筆。精緻かつダイナミズムに富んだ演奏で聴き手を惹き込ませる、ハイレベルな傑作です。これは激・カケレコメンド!

  • KOTEBEL / COSMOLOGY

    [カケレコ国内盤リリース中] 現スペイン随一のシンフォニック・ロック・グループ17年作7th、緻密に構築された楽曲と完璧にコントロールされた演奏で隙なく聴かせる、知性と熱情を合わせ持った傑作!

    現スペイン随一と言える名シンフォニック・ロック・バンドによる7作目となる17年作。前12年作『CONCERTO FOR PIANO AND ELECTRIC ENSEMBLE』は世界的な音楽アワード「INDEPENDENT MUSIC AWARDS」を受賞するなどバンドにとって転機となった作品でしたが、5年ぶりとなった今作も前作に匹敵する緻密にして壮大な音世界が待っています。クラシックの確かな素養を背景に持つテクニカルかつ端正な音運びに軽やかなジャズ風のタッチも織り交ぜたしなやかなピアノがまずもって絶品!前作でもサウンドの要を担った女性ピアニストAdriana Plazaの技巧が光ります。そこにスペインらしさを感じさせるエキゾチックな旋律を奏でるフルートと熱くエモーショナルなギターが絡み合って構築されていくサウンドは、初期BANCOを彷彿させる重みとロマンティックさが漂う風格溢れるもの。ここぞという場面で噴き出すアグレッシブなオルガンやメロトロンのプレイにも痺れるし、変拍子満載ながらも抜群の安定感を誇るリズム・セクションも素晴らしい。30分超の組曲をはじめどの曲も細部まで緻密に構築された楽曲と完璧にコントロールされたアンサンブルで隙なく聴かせますが、時にはラテン気質の熱情がたぎる劇的な展開も待っていて、その静的なパートと動的なパートを絶妙に組み合わせたサウンドが大変に魅力的です。今作も期待を裏切らない傑作!

  • KASEKE / POLETUS/SONUM

    [カケレコ国内盤リリース中] エストニアを代表する傑作、テンション溢れるジャズ/プログレッシヴ・ロック、83年作+81年EPの全13曲

    旧ソ連はエストニアを代表するグループ、RUJAとIN SPEのメンバーを中心に結成されたグループ。83年作に81年作のEPをカップリングした2in1CD。シンセとギターがアグレッシヴかつ荘厳に畳みかけるパートと、フュージョン・タッチの流麗なギターが軽やかに舞うメロディアスなパートとを鮮やかに対比した展開が見事。辺境っぽさは全く無く、テクニック、アレンジ、メロディ・センスともにかなりのハイ・クオリティ。YES+HATFIELD & THE NORTHと言うと乱暴ですが、疾走感と繊細さが絶妙に調和された奇跡の傑作。

    曲目リスト


    1. Introduktsioon = Introduction   2:06
    2. Sõnum = A Message  4:36
    3. Kala Jälg Vees = Fish’s Trace In The Water  3:32
    4. Laupäeval Koos Isaga = Together With Dad On Saturday  4:18
    5. Elevant = Elephant  4:12
    6. Valhalla  4:12
    7. Elevantsi Hirmulaul = Heffalump's Song Of Fear  3:34
    8. Salajane Rõõm = Secret Joy  3:44
    9. Põletaja = Con Fuoco  3:36
    10. Tantsija = Dancer  5:50
    11. Näotused = Unsightlinesses  4:48
    12. Pikk Päevatee = Long Way To Go  4:44
    13. Põlenud Maa = Burnt Land  3:42

  • PASAJERO LUMINOSO / EL CORAZON DE LAS BALLENAS

    [カケレコ国内盤リリース中] アルゼンチンはブエノスアイレス出身の新鋭ジャズ・ロック・バンド17年作3rd、相変わらずのメロディアスで芳醇な絶品ジャズ・ロックを聴かせてくれる傑作!

    2014年デビュー、アルゼンチンはブエノスアイレス出身、ピアノを中心にエレピ、オルガン、シンセを操るキーボーディストとギタリストを擁する4人組ジャズ・ロック/フュージョン・グループによる17年作3rd。南米らしい甘美な陰影を持った美しいメロディを印象的に聴かせる、ロマンチックな表情のジャズ・ロックには前2作を経てさらに磨きがかかっている印象。ピアノやギターは流麗なタッチでソロを応酬させるジャズ本来のクールな佇まいを見せるのに対して、可憐な音色が耳を引くエレピが浮遊感あるファンタジックで柔らかな聴き心地をもたらしていて、少しフィル・ミラーを思わせるギターも相まってハットフィールドやナショナル・ヘルスなどのカンタベリー・ロック・バンドに通じる得も言われぬ芳醇さを生み出しているのが素晴らしい。お約束と言えるバンドネオンの哀愁の音色も必殺です。近年のジャズ・ロック・バンドには珍しく比較的ロック寄りのノリとダイナミズムを持つドラムも特筆で、アンサンブルを力強い躍動感で牽引します。ジャズとロックを最高のバランス感覚で組み合わせた、これぞジャズ・ロック!と呼びたい快作。これは激カケレコメンド!

  • TELEGRAPH / MIR

    [カケレコ国内盤リリース中] イスラエルの新鋭プログレ・グループ18年デビュー作、イスラエルらしい透明感とCAMELやELOYなど70年代シンフォ直系の叙情性&暖かみが詰まった傑作!

    イスラエルの4人組プログレ・グループ、ソ連崩壊後に宇宙ステーションに取り残された宇宙飛行士の孤独をコンセプトに据えた18年デビュー作。イスラエルというとSHESHETやNO NAMESなどのテクニカルかつ清涼感溢れるジャズ・ロックを想像するかもしれませんが、彼らの場合はPINK FLOYDやCAMELといった英国プログレ、またELOYやNEKTARなどメロディアスなジャーマン・シンフォからの影響も感じさせる叙情的で暖かみに満ちたサウンドが特徴。アンディ・ラティマーやデヴィッド・ギルモアを彷彿とさせる伸びやかで澄んだトーンのギターに、ヴィンテージ感漂うオルガンやムーグ・シンセ、哀愁たっぷりのメロトロン、カンタベリー・ロックにも通ずるリリカルなエレピ…と折々で違った表情を見せるキーボード。シンプルながらもイスラエルらしい流麗さと透明感で彩られたアンサンブルが織り成す、コンセプト通りのスペーシー&メランコリックな音世界は、70年代叙情プログレ&シンフォ・ファンなら間違いなく胸打たれてしまうことでしょう。美しいジャケも含め、どこまでも鮮やかなイマジネーションに満ち溢れた傑作です。

  • MOONRISE / TRAVEL WITHIN

    [カケレコ国内盤リリース中] マルチ奏者Kamil Konieczniakによるポーランドのシンフォ・プロジェクト、実に7年ぶりに届けられた19年作4th!

    全ての演奏を務めるマルチ奏者Kamil Konieczniakによるポーランドのシンフォ・プロジェクト、実に7年ぶりに届けられた19年作4th。08年1st、09年2ndでヴォーカルを務めた元MILLENIUMのLukasz Gall、彼の後任として前12年作で歌ったMarcin Jajkiewicz、そして本作では三代目ヴォーカリストとなるMarcin Staszekをフィーチャー。持ち味だったひたすら泣きのフレーズを紡ぐギターと幻想のキーボードが織りなす叙情派シンフォ・スタイルはそのままに、プログラミング音響もセンス良く織り交ぜ格段に洗練されたメロディアス・シンフォへと進歩を遂げていて素晴らしいです。奥行ある深遠なシンセ、霧のように淡く広がる(疑似?)メロトロンらが作り出す幻想美が滲むサウンドメイクに、力強さとナイーヴさを備えたスタイリッシュなハイトーンVoが映えます。相変わらずひたすら美旋律だけを紡ぎ出すギターもさすがです。また6曲目ではMILLENIUMのサックス奏者、7曲目では初代ヴォーカルのGallが参加していてただでさえドラマチックなサウンドを一層盛り上げます。7年ぶりながら現ポーランド随一の幻想的な音作りは健在の一枚です。

  • IN SPE / IN SPE

    [カケレコ国内盤リリース中] エストニア、透明感溢れるサウンドが特徴的なシンフォニック・ロックの大傑作、83年発表

    RUJAと並んでエストニア・プログレの代表格と言えるバンド、83年の1stアルバム。息をのむほどにデリケートで透明感に満たされたサウンドによって紡がれる、民族色も織り込んだシンフォニック・ロックはもう絶品の一言。独特の間を感じさせる不思議な聴き心地のリズムに、淡い色彩を広げるシンセやハモンド、神秘的に囁き合うフルート&リコーダー、そしてシャープなトーンでメロディアスに旋律を描くギター。異世界の情景を描写するかのような静謐で美しく仄かにスペイシーな音像は、北欧プログレと東欧プログレ両方の味わいを備えていると言えます。そんなうっとりするようなパートから一転、フュージョン・タッチのシャープで音数の多い技巧派アンサンブルになだれ込む展開も見事すぎます。東欧シーンに留まらず、ユーロ・プログレという枠の中でも上位に位置するであろう大傑作です。

    曲目リスト


    【Disc 1】In Spe
    Sümfoonia Seitsmele Esitajale / Symphony For Seven Performers
    1-1. I Ostium 4:28
    1-2. II Illuminatio 6:54
    1-3. III Mare Vitreum 8:32
    1-4. Antidolorosum 4:50
    1-5. Päikesevene / Logboat Of The Sun 9:02
    1-6. Sfääride Võitlus / Fight Of The Spheres 7:25 【Disc 2】 Bonus Disc
    2-1. Õhtulaul / Evening Song  4:56
    2-2. Kellad / Bells  6:39
    2-3. Loomine / Creation  8:59
    2-4. Isamaa / Fatherland  2:16
    2-5. Vähid / Crayfish  6:59
    2-6. Igavik / Eternity  3:51
    2-7. Uus Ja Vana / New And Old  6:18

  • RUJA / PONI LOUNA IDA LAAS...

    [カケレコ国内盤リリース中] 名実ともにエストニアを代表する名バンド、当時4曲のみがEPとしてリリースされた幻のアルバム『Pohi Louna Ida Laas...』の12曲完全版をCD1に、当時のライヴ音源やレア音源を13曲をCD2に収録した18年編集作品

    エストニアのYESとも称される、名実ともに同国を代表するプログレ/ロック・バンド。70年代後半にフルアルバムとしてリリースが予定されながらも、ソ連の検閲により4曲のみのEPとしてリリースされた作品『Pohi Louna Ida Laas...』の12曲完全版をCD1に収録。YESやNEKTARあたりを彷彿させるファンタジックな飛翔感、目まぐるしく場面転換するような複雑な曲構成とシアトリカルさコミカルさも織り込んだ表情豊かな音楽性で一気に聴かせる名作です。CD2には同時期のライヴやレア音源13曲を収録。エストニア最高のバンドの所以をたっぷりと堪能できる素晴らしい作品です!

    曲目リスト


    【Disc 1】 Põhi, Lõuna, Ida, Lääs...
    1-1. Põhi, Lõuna, Ida, Lääs… 6:06
    1-2. Laul Teost 2:24
    1-3. Omaette 2:40
    1-4. Ajaloo Õppetund 2:33
    1-5. Couplet In Estonian (Ha, Ha, Ha, Ha) 4:16
    1-6. Läänemere Lained 3:15
    1-7. Mis Saab Sellest Loomusevalust? 7:36
    1-8. Üle Müüri 3:39
    1-9. Keldrikakand 0:57
    1-10. Elupõline Kaja 4:49
    1-11. Ei Mullast… 2:43
    1-12. Klaperjaht 1:15 【Disc 2】 Ruja Laval / Parallelmaailmad
    2-1. Ahtumine 7:49
    2-2. Keldrikakand 0:53
    2-3. Ei Mullast… 2:48
    2-4. Isamaa 1:07
    2-5. Klaperjaht 0:48
    2-6. Kimalane Ungaris (Andrus Vahti Soolo) 1:04
    2-7. Oh Öelge, Doktor 2:37
    2-8. Omaette 2:03
    2-9. Avanemine 4:19
    2-10. Meediaaskeldus 1:48
    2-11. Stereo I 4:32
    2-12. Ma Mustas Öös Näen… 2:48
    2-13. Ootamisest Ja Olemisest 7:44

  • LOST WORLD BAND(LOST WORLD) / SPHERES ALIGNED

    [カケレコ国内盤リリース中] 現ロシアを代表するプログレ・バンド、ベースとキーボードが加入し、よりダイナミックで密度の高いサウンドを聴かせる19年作6th、傑作!

    ヴァイオリン/ギターetc.のAndy Didorenkoを中心に結成、現ロシアを代表するプログレ・グループにして、全世界的に見て最もスリリングなヴァイオリン・プログレを聴かせる実力派グループ、3年ぶりとなる19年作6th。Vln&G/fl/dr/perの4人編成だった前作発表後に、パーカス奏者が脱退しベーシストと女性キーボーディストが加入。バンドとして安定した5人編成で制作されたのが本作です。1曲目からアクセル全開!舞踏音楽を思わせる気品に満ちたフレーズを切れ味鋭くスリリングに紡ぐ圧巻のヴァイオリンを中心に、パーカッシヴな打音も織り込んだダイナミックなリズム隊、テンション高くアンサンブルに絡みつつもあくまでしなやかな音色のフルートがスピーディに駆け抜ける緻密にして猛烈にテクニカルなアンサンブルには、プログレ・ファンなら血沸き肉躍ること必至。キーボードが大活躍する2曲目は新境地で、テーマを豪快に奏でるシンセとオルガンがカッコいい骨太なテクニカル・シンフォ。Andyはキーボードに負けじとヴァイオリンをギターに切り替えて音数多くキレのあるプレイで応じており、火花を散らすような応酬が見事です。さらに、クラシック畑のメンバーらしい静謐な空間の中でヴァイオリンやピアノが優雅に奏でられるクラシカル・チューンも流石で、疾走感あるプログレ曲との間にあまりに鮮やか対比を生み出しており素晴らしいです。トリオ編成だった頃に比べて、アンサンブルに確かな厚みと密度が生まれ、サウンドにズシリとした重みが加わった印象を受けます。3年待った甲斐のある貫禄の傑作!

  • MILLENIUM / WEB

    [カケレコ国内盤リリース中] ポーランド・シンフォ・シーンの中核を担うグループによる19年作、オリジナル・ヴォーカリストが復帰した13th!

    現在のポーランド・シンフォ・シーンの中核を担うグループ、13作目となる2019年作。オリジナル・メンバーのヴォーカリストLukasz Gallが復帰して制作された本作。その内容は、PINK FLOYDやGENESIS〜MALLIRIONへのリスペクトに溢れたシンフォニック・ロックに、ポーランドらしい深いリリシズムと翳りある叙情美を加えた、揺るぎなきMILLENIUMサウンド。虚空に切なく響くようなピアノ、アンサンブルに奥行きをもたらす深遠なシンセ、ギルモアとS.ロザリーをミックスしたようなエモーションたっぷりに泣くギター、そしてスタイリッシュな中に哀愁を秘めた変わらぬ素晴らしい歌声...。シリアスでメランコリックに紡がれる演奏が、サビに向けて気高く飛翔していくあまりにドラマチックな展開は毎度ながら見事の一言です。始動から20年目となる彼らですが、ただただ実直に自らの音楽を深化させ続けていく姿勢に胸打たれる一枚です。

  • ORGANIC NOISES / ORGANIC NOISES

    [カケレコ国内盤リリース中] アルメニア伝統音楽 meets ジャズ・ロック!?ポーランドを拠点とするエスノ・ジャズ・ロック新鋭、圧巻の19年デビュー作!

    アジアとヨーロッパの境目に位置する国、アルメニアの伝統音楽とジャズ・ロックの融合!?ポーランドの名門クラクフ音楽アカデミーにてクラシックを学ぶと同時に、アルメニアの伝統音楽に魅せられた女性管楽器奏者Zofia Trystulaを中心とするポーランドの5人組。結成以来数々のジャズ・コンペで入賞も果たす彼らの19年デビュー作は、エキゾチック且つどこか粛々とした神秘性を漂わせるアルメニアや東欧の伝統音楽をベースに、ロック、ジャズ、フュージョン、メタル等の要素を自在に組み合わせた圧巻のコーカサシアン・エスノ・ジャズ・ロック!しなやかに躍動するジャジーなピアノに気品溢れるヴァイオリン。ザクザクと重くメタリックなリフを刻むギター、ジャズの素養を感じるタイトでテクニカルなリズム隊、異国情緒漂う旋律を奏でるムーグ…。アコースティカルな要素とヘヴィ/エレクトリックな要素を対比させつつ、そこへZofiaが操るドゥドゥク、ズルナといった民族管楽器や民謡調の抑揚を付けた深遠な女性ヴォーカルが重なり合う、強靭さと神々しさ、優美さとドライヴ感を併せ持ったサウンドは驚くべき完成度!GONGからVESPEROといったスペーシーでエキゾチックなジャズ・ロックのファン、そしてLOST WORLD等ヴァイオリン・プログレのファンには特にレコメンドです!

  • RYSZARD KRAMARSKI PROJECT / MR SCROOGE

    [カケレコ国内盤リリース中] 現ポーランドを代表するシンフォ・グループMILLENIUMを率いるキーボード奏者によるソロ・プロジェクト、ジェネシス、キャメル・ファンにもオススメのメロディアスで心温まるシンフォニック・ロックの名品、19年作3rd!

    現ポーランドを代表するシンフォ・グループMILLENIUMを率いるキーボード奏者によるソロ・プロジェクト、19年作3rd。ディケンズの小説『クリスマス・キャロル』を題材にしたコンセプト・アルバム。MILLENIUMで共に活動するベーシストKrzysztof Wyrwa、度々MILLENIUM作品に参加している女性ヴォーカルKarolina Leszko、MOONRISEのギタリストMarcin Kruczek、人気バンドLOONYPARKのドラマーGrzegorz Fieberという、現ポーランド・シーン屈指の腕利きミュージシャン達を従えたバンドスタイルで制作されています。比較的シリアスと言えた前作までに比べ、題材を反映してか、心温まるようなファンタジックなタッチをメインにした、メロディアスなシンフォニック・ロックが絶品すぎる。派手さはなくとも心地よい躍動感を備えるリズム隊を土台に、まるで歌うように叙情フレーズを次々と紡ぎ出すギター、リック・ライトに似るほの暗く広がるシンセサイザー、そして清涼感の中に円熟味を感じさせる美声の女性ヴォーカルがドラマチックに調和するサウンドは実に感動的。1曲目のインスト・パートを始め、これまでは感じなかったキャメルに近い音作りも新鮮です。演奏はここぞで泣きのプレイを炸裂させるギターが大きくフィーチャーされていて、シンセ、ピアノ、オルガンが淡く繊細なタッチで幻想性を付与します。いつもながら、ソロ作品でもあくまでバンド・アンサンブルの一員に徹してプレイするポジショニングに、いい作品を作ろうというひたむきな姿勢が感じられて素晴らしい。従来作を楽しまれたフロイド・ファンは勿論、ジェネシスやキャメルがお好みの方にもオススメしたい名品です。

  • KARFAGEN / ECHOES FROM WITHIN DRAGON ISLAND

    [カケレコ国内盤リリース中] ウクライナ出身キーボーディストAntony Kaluginによるプロジェクト、「THE FLOWER KINGS + GRYPHON」と言えちゃう驚異の19年作10th!

    ウクライナ出身、英国を拠点に活動する1981年生まれのキーボーディストAntony Kaluginによるプロジェクト。2019年10th。「ジキル博士とハイド氏」「宝島」などで知られる英作家R.L.スティーブンソンの詩を題材にしたコンセプト・アルバム。前作でTHE FLOWER KINGSに匹敵する途方もなく壮大でエネルギッシュなサウンドを提示した彼らですが、本作はずばり「THE FLOWER KINGS + GRYPHON」!前作を引き継いでスケール大きくダイナミックな構成で描かれるシンフォニック・ロックに、民族エッセンス豊かな管弦楽器が色彩を加える、匂い立つように芳醇な演奏のなんと素晴らしいこと。従来作にあったゴリゴリとヘヴィなパートはほぼ登場せず、終始優美な音だけで構築された、まるで丹念に作り込まれた手工芸品のように柔らかく優しい輝きを放つサウンドがただただ感動的に響きます。繊細なタッチながらも熱い叙情美をまとったプレイが胸に残るギターと、ファンタジックかつスリリングにフレーズを繰り出すシンセが一体となって駆け抜けるスタイルは、初期ジェネシスすら彷彿させる完成度。前作が彼らの完成形かと思いきや、また一段上のステージへと歩みを進めたと言える驚きの一枚。これはシンフォ・ファンにはとにかく聴いていただきたい!

  • WOJCIECH CIURAJ / ISKRY W POPIELE

    [カケレコ国内盤リリース中] ポーランド、WALFADの中心メンバーとしても活躍するギタリスト/ヴォーカリストによる19年2ndソロ、SBBのJozef Skrzek参加!

    ポーランドの新鋭プログレ・バンドWALFADの中心メンバーとしても活躍中のギタリスト/ヴォーカリストによる19年2ndソロで、第一次大戦後に彼の出身地シレジア地方で起きた「シレジア蜂起」を題材にしたコンセプト・アルバム。これは傑作!ギターとムーグシンセがエモーショナルに絡み、ヴァイオリンやピアノが格調高く彩る、優雅でドラマチックなメロディアス・シンフォニック・ロックを聴かせてくれます。このムーグのプレイ、どこかで聴いたことがあると思ったら、なんとSBBのJozef Skrzek!SBBでも聴かせた太くスペイシーなトーンでスリリングに疾走するシンセプレイを数曲で披露します。ギルモア調の泣きはそのままに倍の音数にしたようなテクニカルで表現力の高いギターも、シンセに負けじと躍動。弦楽も伴ってドラマチックに高まるサウンドに感動が込み上げます。またしっとり落ち着いたピアノを基調にしたヴォーカル・パートも実に味わい深く、切なさも帯びつつ朗々と歌い上げるポーランド語ヴォーカルが素晴らしいです。ポーランド・プログレらしい静謐で陰影ある音使いを織り交ぜつつ、メロディアスで開放感あるサウンドに仕上げた名品。ズバリおすすめ!
    2019年10月14日「ProgTokyo 2019」に出演した彼へのインタビュー記事はこちら

  • KENTISH SPIRES / SPREZZATURA

    CARAVANら往年のカンタベリー・ロックを継承する英プログレ・バンド、19年作2nd

    2018年デビュー、90s英プログレ・バンドCYAN〜FYREWORKSで活動したメンバーを中心に結成されたグループによる19年作2nd。カンタベリー・ロックを継承するサウンドを自認する通り、CARAVANらカンタベリー・ロックをベースにした愛すべきサウンドを聴かせてくれた前作と同じく、70年代的ヴィンテージ・テイストたっぷりのプログレ/ジャズ・ロックを芳醇に鳴らします。味わい深く鳴るハモンド、ファンタジックに舞うムーグ、カンタベリー・テイストの叙情的なサックスらが紡ぐジャジーかつポップなアンサンブルと、力強く厳かに歌い上げる女性ヴォーカルのコンビネーションは相変わらず絶品。組曲も含む構築的な楽曲をCARAVAN的な軽やかさで駆け抜けるスタイルが魅力的な好盤です!

  • JORDI SABATES / OCELLS DEL MES ENLLA

    [カケレコ国内盤リリース中] スパニッシュ・ジャズ・ロックの名グループOMのピアニスト、バンド編成でRTFにも負けない芳醇なジャズ・ロックを聴かせる75年の傑作

    スペインはバルセロナ出身、60年代にPIC-NICというポップ・バンドで活躍し、70年代にはギタリストのToti Solerとともにスペインのジャズ・ロック・シーンの祖を築いたとも言われる名グループOMを結成したことで知られるピアニスト。Edigsa/Zelesteレーベルより75年にリリースされた2ndソロ。ピアノとエレピを基本にした前作とは異なり、バンド編成で録音。OMで一緒だった名ギタリストToti SolerとベースのManolo Eliasをはじめ、元JARCAのギタリスト、後にORQUESTRA MIRASOLで活躍するドラマーなどがサポート。女性ヴォーカルのスキャットもフィーチャーし、「RETURN TO FOREVERへのスペインからの回答」と言えるたおやかなアンサンブルから、ベルギーのCOSあたりに通じる暗黒カンタベリー的アンサンブルまで、とにかく演奏が芳醇なこと!ピアノやエレピはもちろんのこと、フィル・ミラー的な滑らかに緊張感あるフレーズからゴリゴリとアグレッシヴに弾き倒すフレーズまで縦横無尽なエレキも特筆。パーカッシヴなフラメンコ・ギターとの対比も見事です。15分を越えるオープニングの組曲はユーロ・ジャズ・ロック屈指と言える名曲。

  • FONDERIA / RE>>ENTER

    [カケレコ国内盤リリース中] ローマ出身の新鋭ジャズ・ロック・グループ06年作、カンタベリー・ロック+ポストロック的浮遊感&スペイシーな音響感覚と言える、メロディアスで遊び心溢れるジャズ・ロック名品!

    イタリアはローマで94年に結成されたジャズ・ロック・グループ。06年リリースの2ndアルバム。エレピやオルガンがヴィンテージな味わいを醸し出し、トランペットやフリューゲルホルンがジェントルにメロディを紡ぐ、カンタベリー・ロックを彷彿させる芳醇なジャズ・ロックに、ポスト・ロック的浮遊感やスペイシーな音響をふんだんに散りばめた、メロディアスで遊び心溢れるジャズ・ロックが絶品の一言!プログラミングと生楽器によるアンサンブルを違和感なく融合させるバランス感覚に優れていて、映像喚起的な音作りによって広がる近未来的かつ幻想的な世界観が聴き手をフワフワと包み込みます。聴きこむたびに新たな発見ができそうな、さり気なく聴かせているようでいて細部まで神経が行き渡ったハイレベルなサウンドメイクに驚かされます。ただただゆったりとサウンドに身を委ねることにも、一音一音に集中して聴き込むことにも、それぞれに違った音楽体験をもたらしてくれるような、知的かつ感性豊かな現代ジャズ・ロックの名品です。

  • IDENTIKIT / MIND'S EYE METEOROLOGY

    [カケレコ国内盤リリース中] 米国の6人組チェンバー・ジャズ・ロック・グループによる19年デビュー作、室内楽風アンサンブルをベースにサルサ、クレズマー等エキゾチズム香る要素も取り入れたスタイリッシュな逸品!

    16年に米国アトランタで結成された、ピアノ+管弦楽奏者3人(ヴァイオリン、サックス、クラリネット)+リズム隊というギターレスの6人編成のチェンバー・ロック・グループ、フル・アルバムとしては一作目となる19年作。1曲目のタイトル・トラックからこれは素晴らしい!手数の多いシャープなドラムと地を這うようなヴァイオリンによる緊張感みなぎるバッキング、その上を奔放に疾駆するサックスとクラリネット。場面は切り替わり、サックスとクラリネットが気品たっぷりの流麗な旋律を奏で、ピアノがそっと寄り添う。そうかと思うと、再びヴァイオリンが食い気味に入ってきて、畳み掛けるように変拍子のキメが炸裂。キング・クリムゾンとカンタベリーのギルガメッシュの間を行ったり来たりするような緩急自在の展開に興奮します。70年代プログレへの憧憬だけでなく、様々なジャンルを折衷した多彩な音楽性もこのバンドの持ち味で、モダン・ジャズ、サルサ、さらに時にはヒップホップまで飛び出すのですが、中でも特徴的なのが東欧発祥のユダヤ人音楽であるクレズマー。しなやかに低音を奏でるウッド・ベース、気品と共にヨーロピアンなエキゾチズムを漂わせるヴァイオリンやクラリネット。民族由来の奔放さや熱情も印象的です。ザッパからの影響を公言する通りの柔軟な音楽性、そしてそれを再現する確かな技巧性。デビュー作とは思えぬ見事な完成度を誇るチェンバー・ジャズ・ロックの逸品です!

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