2018年11月10日 | カテゴリー:世界のロック探求ナビ,今週のカケレコFacebook
こんにちは。立冬を迎え、風もどんどん冷たくなってまいりましたね。
カケハシ・レコードのある埼玉県寄居町では、木々が色づいてとても綺麗です。
皆様の地域は紅葉は見られますでしょうか。
さて今週は、「落ち葉ジャケ」というテーマで、facebookに投稿してまいりました。
眺めているだけでも楽しい秋らしいジャケットを、ぜひお楽しみください。
今日はザ・フーと人気を二分した英モッズ・バンド、スモール・フェイセスの『AUTUMN STONE』です。
68年、サイケデリックな傑作『OGDENS NUT GONE FLAKE』をリリースしたスモール・フェイセスは、ツアー中にスティーヴ・マリオットが脱退してしまいます。
今作はスティーヴ・マリオットの脱退を受けて急遽リリースされた、コンピレーション・アルバムで、デッカ/イミディエイト両レーベルでの代表曲はもちろん、ライヴ音源や未発表曲を含んだボリューム満点な作品です。
ロニー・レイン・スティーヴ・マリオット両者の抜群のソングライティング、小柄な体から発せられているのが信じられないくらいのソウルフルな歌声を響かせるスティーヴ・マリオット、切れ味鋭いバンド・アンサンブルにぐいぐいひきこまれます。(みなと)
本日ご紹介する「落ち葉ジャケ」は…去年の「秋ジャケ特集」でも取り上げてしまったような気がしますが、名盤ということで!ALLMAN BROTHERS BANDの73年作『BROTHERS AND SISTERS』をピックアップ。
ALLMAN BROTHERS BAND
71年にリーダーのデュアン・オールマンをオートバイ事故で亡くし、翌年彼の遺作『EAT A PEACH』を発表した彼ら。めげずに音楽活動の続投を決め、次作のレコーディングに取り掛かるも、今度はベーシストのベリー・オークリーが同じくバイク事故で死去…。
そんな呪われたような状況だったにも関わらず、その逆境をバネにしたのが彼らALLMAN BROTHERS。
二人の事故を乗り越えリリースされた本作は、全米チャートで初の1位を記録し、さらに全英チャートでも初のランクインを果たすという、バンドきっての成功作となりました。
デュアンの死後とりわけ才を発揮したのがもう一人のオリジナル・リード・ギタリスト、ディッキー・ベッツ。
本作でも彼の芳醇なギター・プレイが終始炸裂しており、特に彼の娘の名がつけられた「ジェシカ」の流れるようなテーマ・メロディは何度でもうっとりと聴き惚れてしまいます。
悲劇や挫折の跡を感じさせない、明朗で力強く邁進するような本作のサウンド。辛い時でも元気を貰えそうな会心の一作ですね!(増田)
今日の一枚は、ジャーマン・ロック・バンドTOMORROW’S GIFTの70年デビュー作『TOMORROWS GIFT』です!
鮮やかに色づいた木々と敷き詰められた落ち葉に彩られた秋の情景の中、眠たそうな表情で佇む美女は紅一点のシンガーEllen Meyer。雰囲気のある良いジャケットですよね~。
気になるサウンドは、オルガン、ギター、フルートがエネルギッシュにぶつかり合う熱気たっぷりのハード・ロック。
特にこの後NOVALISで活躍するギタリストCarlo Kargesのプレイが秀逸で、サイケデリックかつ鋭利なトーンでスリリングに疾走したり、哀愁ほとばしる泣きのソロを聴かせたりと大活躍します。
負けじとオルガン&フルートも食らいつき、三つ巴で駆け抜けていくアンサンブルは鳥肌モノのカッコよさ!
そしてシンガーのEllen Meyerがまた素晴らしく、AFFINITYのリンダ・ホイルやBABE RUTHのジェニー・ハーンにも匹敵する、低音寄りの姉御な歌いっぷりがもう最高なのです。
ややマイナーながら、英ロック・ファンにもオススメしたい名品です。(佐藤)
さて本日ご紹介するのこんな季節にうってつけの美しいジャケ!イタリアのラヴ・ロック・グループ、IL GIARDINO DEI SEMPLICIによる75年デビュー作、邦題『閑かな庭園』です。
デビュー当時はイタリアの国民的グループI POOHとも人気を二分した彼ら。デビュー・シングルの「M’innamorai(秘めやかな想い)」やヒット曲「Tu ca nun chiagne(泣かないお前)」を筆頭に、これでもかと甘く叙情に満ちたメロディあふれ出る珠玉のナンバーが並びます。
そして歌メロこそキャッチーながら、優美な管弦楽器を取り入れた壮大なアレンジでポップ・ソングに終わらぬ芸術性を発揮しているのがイタリアン・ラヴ・ロックの特徴。
このインスト・ナンバー「Dal Vivo」なんて、哀愁のアルペジオによるイントロから泣きのギター・ソロ、そして煌びやかなエンディングまで、起伏に富んだ展開で実にドラマチックに聴かせています。
プログレッシヴな芸術性、そしてほとばしる哀愁……ジャケットの通り、秋に味わうのにピッタリの一枚ではないでしょうか。(増田)
最後はポーランドのプログレ・バンドABRAXASによる96年デビュー作「Abraxas」を取り上げましょう。(落ち葉ではありませんが…)
風に枯れ葉が舞う様子をリアルに描いた、シンプルながら印象的なジャケット。
なんかいいですよね^^
このジャケでプログレと言っても音が想像しづらいですが、内容は初期ジェネシスへの憧れが詰まったシンフォニック・ロック。
タイトで切れのあるリズムを土台に、トニー・バンクス影響下のまばゆく輝くキーボードと、ちょっとメタル色も入ったスリリング&メロディアスなギターが絡み合いながら、ファンタジックに織り上げていくアンサンブルが聴きもの。
一語一語をはっきり発音するポーランド語のヴォーカルはややクセがあるんですが、そこが揺るぎない個性ともなっています。(人によってはちょっと笑ってしまうかも。)
静謐な印象があるジャケットのイメージをいい意味で裏切る一枚です。(佐藤)
カケレコのSNSではワクワク探求情報を発信中!
生粋のロンドン・モッズによる66年発表のデビュー・アルバム!ロンドン、ウエストサイド出身のTHE WHOに遅れることほぼ半年でありましたが、イーストエンド代表生粋のモッズ・バンドである彼らこそが真のモッズ・ヒーロー(THE WHOはモッズ・バンドとして戦略として売り出したのであって、SFはデビュー前から本当のモッズ)でした。90年代、PAUL WELLERやOCEAN COLOR SCENEからのリスペクトにより、そのリヴァイヴァル評価はより鮮明となりました。スマッシュ・ヒットした「What’Cha Gonna Do About It」で聴けるSTEVE MARRIOTのソウル魂は本物(これで当時弱冠20歳そこそことは)。「Sha La La La Lee」も彼ららしさの出た(束になったコーラスがいい)人気曲。ザックザクに刻まれるギターに太いベース、勢いあるドラムによるタイトなアンサンブルは、バンド形態のロックにおけるひとつの究極と言い切ってしまえる程。もしこれでハマった方は、当時の映像も是非!クールに熱くキメたモッズ魂に惚れ込んだ方々には、絶対に避けては通れないバンドです。
廃盤、紙ジャケット仕様、2枚組、K2HD HQCD、デジタル・リマスター、モノ/ステレオ両ヴァージョン収録、ミニステッカー付仕様、定価3333+税
盤質:無傷/小傷
状態:良好
帯有
廃盤、紙ジャケット仕様、2枚組、K2HD HQCD、デジタル・リマスター、モノ/ステレオ両ヴァージョン収録、ミニステッカー付仕様、定価3333+税
盤質:傷あり
状態:良好
帯有
1枚は無傷〜傷少なめ、スレあり
DECCAからIMMEDIATEへ移籍しての第一弾。スティーヴ・マリオットとロニー・レインを中心に、全曲オリジナル曲で、プロデュースも自身で行われた作品。初期のR&Bを起点に、サイケ、フォーク/トラッドなどのエッセンスも加え、サウンドの幅が広がった意欲作。
サイケデリック・カルチャーが世を席巻した67年の翌年68年にリリースされた、SMALL FACESのコンセプチュアル・サイケデリック・アルバム。コックニー(=ロンドンの下町イースト・エンドに住む労働者階級)の伝統や仲間意識、地域の暗号を秘めた諧謔精神溢れる、生粋のイースト・エンド・モッズとしてのプライドに満ちた大傑作!後半、7曲目から12曲目はコックニーに伝わる「月の出る夜に、月を捕まえようと旅に出た男、ハピネス・タン」の物語を中心に据え、モッズ・バンドの枠を超えた芸術性と、黄色い声の鳴り止まないアイドル人気とが両立した、稀有な季節に描かれた作品と言えるでしょう。アイデアそのものは、STEVE MARRIOTとRONNIE LANEのゴールデン・ソングライティング・コンビがドラッグだか酒だかをキメながらの馬鹿話の中でコックニーの伝承を歌にして遊んでいたのが、事の発端だとか。ブリティッシュ・トラッドからカントリー、ヴォードヴィルにまで意欲的に取り組んだイミディエイト時代、彼らのルーツが存分につまった後期SFの代表的傑作です!
紙ジャケット仕様、スリップケース付仕様、K2HDコーディング、定価2200+税
盤質:傷あり
状態:良好
帯有
スリップケースにスレあり
2枚組、ブックレット・スリップケース付き仕様(画像はスリップケースです)
盤質:無傷/小傷
状態:並
若干カビあり、スリップケースに若干スレによる破れあり
紙ジャケット仕様、ハイレゾCD(MQA-UHQCD)仕様、20年DSDマスター、定価2800+税
盤質:無傷/小傷
状態:良好
帯有
帯は紙ジャケットに軽く糊付けされてます
マッスル・ショールズのセッション・ギタリストとして名を馳せ、後には『いとしのレイラ』にもゲスト参加する天才ギタリスト、デュアン・オールマンが率いるグループ。トム・ダウドのプロデュースで録音され、カプリコーン・レーベルから69年にリリースされた記念すべきデビュー作。ツイン・ギター&ツイン・ドラムという編成で、ブルース・ロックをベースによりスケールを増したサウンドでサザン・ロックの幕を開けた傑作。デュアン・オールマンのスライドとディッキー・ベッツのオーソドックスなブルース・ギターによるギター・バトルの熱気は凄い!
オールマン・ブラザーズ・バンドならではの緻密なアンサンブルと奔放なインプロヴィゼーションを存分に楽しめるライヴ・アルバムにして、バンドの最高傑作。71年作。
急逝したデュアン・オールマンを含む布陣によるスタジオ音源と、フィルモア・イーストで収録されたライヴ音源で構成。トップ10ヒットとなった72年の出世作。
廃盤、フィルモア・イーストでの最後のコンサートを収録したDISC2を加えたデラックス・エディションとして初の紙ジャケ化、2枚組、紙ジャケット仕様、SHM-CD、定価3629+税
盤質:傷あり
状態:良好
帯有
デュアンに続き、事故で急逝したベーシスト、ベリー・オークリーの遺作にして、グループの初めてのナンバー・ワン・アルバム。ヒット曲「ランブリン・マン」を収録。73年作。
デジパック仕様、デジタル・リマスター、未発表リハ/アウトテイク音源収録の2枚組
盤質:傷あり
状態:良好
5枚組ボックス仕様、各CDはペーパーケース仕様
盤質:傷あり
状態:良好
スレあり、2枚は無傷〜傷少なめ、3枚は傷あり
5枚組ボックス仕様、各CDはペーパーケース仕様
盤質:傷あり
状態:良好
4枚は傷少なめ
女性ヴォーカル、フルート奏者を要するジャーマン・ロック・バンド。オリジナルは2枚組でリリースされた70年のデビュー作。オープニングの「Riddle In A Swamp」から痺れまくり!アグレッシヴに疾走するキレ味抜群のリズム隊、叩きつけるように鳴らされるリズムと「狂おしい」というキーワードぴったりに弾きまくられるリードともにまるでパンクのように初期衝動のエネルギーがつまったエレキ・ギター、宗教的な荘厳さとともにそそり立つオルガン、激しく吹かれるフルート。いやはや凄まじい熱気。アンサンブルに応える女性ヴォーカルも圧巻で、英国アフィニティのリンダ・ホイルを彷彿させます。ジャーマン・オルガン・ハード屈指の傑作です。アフィニティやベーブ・ルースのファンは必聴!
ご紹介したようなオールタイムのプログレや60s/70sロックのCDで聴かなくなったものはございませんか? 査定の正確さ・高額買取で評価いただいているカケレコ「とことん査定」、是非一度お試しください!買取詳細&買取査定額の一例はコチラ↓
http://kakereco.com/about_assess.php
コメントをシェアしよう!
カケレコのWebマガジン
60/70年代ロックのニュース/探求情報発信中!