2018年10月12日 | カテゴリー:KAKERECO DISC GUIDE,世界のロック探求ナビ
こんにちは。スタッフみなとです。
今カケレコで一押しの作品をご紹介していくKAKERECO DISC GUIDE。
今日は、米ウッドストックのミュージシャン達のセッション・アルバム、MUD ACRESの『MUSIC AMONG FRIENDS』です。
ウッドストックは、ニューヨークのマンハッタンから車で2時間ほどのところに位置する田舎町です。
1900年ころから画家や芸術家が住むようになり、次第にあちこちで芸術家同士のコミュニティが生まれ、アーティスティックな気風の町となっていきました。
ミュージシャンが多く住むようになったのは60年代後半からで、グリニッジ・ヴィレッジのフォーク・シーンで活躍していたハッピー&アーティ・トラウムはボブ・ディランやザ・バンドより先に、早い段階でウッドストックに移り住んでいました。
そのハッピー&アーティ・トラウムが、1972年にウッドストックに住むミュージシャン達に声をかけて録音したのが今作『MUSIC AMONG FRIENDS』です。
今作の魅力は、アメリカン・ルーツ・ミュージックを掘り起こして、温もりあるリラックスしたサウンドで新鮮に演奏しているところです。
一曲聴いてまいりましょう。
♪Oh, The Rain
デビュー前のマリア・マルダーが歌っています。コーラスはフォーク・シンガーのリー・バーグ。
少し気だるげな歌唱、郷愁を誘うハーモニカ。何と心地良いサウンドでしょうか。
この楽曲は、ブルース・シンガー/ギタリストのブラインド・ウィリー・ジョンソンの楽曲です。
【原曲】
原石のようなこの楽曲を、マリア達がウッドストックの地でのびのびとリラックスして歌い、新しい命を吹き込んでいる事が分かります。
もう一曲聴きましょう。
♪Cowpoke
エリック・カズが歌い、ハッピー・トラウムがバンジョー、アーティーがギター、マリアとリーがコーラスをしています。
心が和む、素敵なアンサンブルです。
1930年代から活躍し、「歌うカウボーイ」として親しまれたカントリー歌手、ジーン・オートリーの楽曲です、
【原曲】
古き良きアメリカそのもののようなサウンドです。
マッド・エイカーズバージョンが、とてもモダンに聴こえてきます。
陽光溢れる極上のルーラル・ロックですね。ザ・バンドのメンバーをはじめウッドストック人脈の他、ドクター・ジョンも参加。名曲「Small Town Talk」の柔らかな土の香り。最高だなぁ・・・。
ザ・バンドの1st、2ndを手がけた名プロデューサーによるソロ作で、ウッドストック人脈やLAスワンプ人脈が集結した、ドリーミー&アーシーな米ロック傑作ですって!?
このスライド・ギターは、本人なのか!? 男勝りとはまさにこのギターのことですね。ウッドストック人脈のご機嫌なサポートもたまりません!
いかがでしょうか。少しでもお気に入りの音楽が見つかれば幸いです。
コメントをシェアしよう!
カケレコのWebマガジン
60/70年代ロックのニュース/探求情報発信中!