ウッドストックと言えば、「ウッドストック・フェスティヴァル」?
ほとんどのロック・ファンにとってそうかと思いますが、ここで特集するのは、米SSW/フォーク・ファンにとってお馴染みの「ウッドストック人脈」。
ウッドストックは、ニューヨーク州アルスター郡にある人口5000人にも満たない小さな町。
19世紀に、都会に疲れた画家たちが自然豊かで長閑な風景に魅せられてコミュニティを形成したのをはじまりに、数多くのアーティストがこの町に居を移しました。
ロック界では、ボブ・ディランのマネージャーだったアルバート・グロスマンが移住したのをきっかけに、60年代の半ば過ぎ、ニューヨークのグリニッジ・ヴィレッジやボストン〜ケンブリッジ周辺のフォークやブルーグラス系ミュージシャンがこの町に移り住みました。
都市に対する田園、市場主義に対する伝統の再発見。そんな考えを持ったミュージシャンたちが集まり、1920年〜30年代の古き良きアメリカのグッド・ミュージックを再発見しながら、サイケデリック・ムーヴメントが終わった後の「内省」や「伝統回帰」へと向かった音楽シーンとも呼応し、数々の愛すべき名作が生まれました。
ザ・バンドのメンバーをはじめ、ジェフ・マルダーやハッピー&アーティのトラウム兄弟など東海岸のフォーク・シーンで活躍したミュージシャンたち。ボビー・チャールズやジェシ・ウィンチェスターなど南部R&Bシーンで活躍した後に縁あってこの地にたどりついたSSWたち。名バンジョー奏者ビル・キースやテレキャスターの名手エイモス・ギャレットなど名うてのセッションマンたち。
そんなアメリカン・ロックの良心たちが奏でる、愛すべきグッド・ミュージックをここに特集します。
デュオの名前からしてほんわかしてますが、サウンドもウッドストック人脈が紡ぐハートウォームなルーラル・フォーキー・ロックですね。さすがブラックホーク99選の一枚。
ハッピー&アーティ兄弟、エリック・カズ、ジョン・ヘラルド、ビル・キース、マリア・マルダーなど愛すべきウッドストックの良心たちによる気ままなセッション作。72年の第一弾。
ウッドストック人脈による気ままなセッション作、77年の第二弾。渋谷道玄坂のブラックホークがセレクトしたアルバム99選のうちの一枚。
ザ・バンドの1st、2ndを手がけた名プロデューサーによるソロ作だって!?ウッドストック人脈やLAスワンプ人脈が集結した、ドリーミー&アーシーな米ロック傑作だって!?
本作のサウンド・コンセプトは、「木の温もりのある、ズシンとくる音」。まさに言い得て妙。数十年という時を刻んだ木だけが出せる芳醇な温もりを見事に感じさせてくれます。69年2nd。
陽光溢れる極上のルーラル・ロックですね。ザ・バンドのメンバーをはじめウッドストック人脈の他、ドクター・ジョンも参加。名曲「Small Town Talk」の柔らかな土の香り。いいなぁ。
ウッドストック系SSWの人気作。まるでグラム・パーソンズを夢見心地にしたようなヴォーカル!? ほのぼのとした米カントリー・ロックの愛すべき作品ですね。エイモス・ギャレットのスライドがたまらない☆
西海岸にデラニー&ボニーがいるなら、東海岸にはこの夫婦デュオがいるさ!エイモス・ギャレットのギター、ポール・バターフィールドのハープも絶品の味わい。
R&Bやカントリー・ブルース、オールド・ヒルビリー等々の名曲群を和やかな雰囲気で悠々と歌うアメリカン・ルーツ・ミュージックの避けては通れない大名品!
ジェフとの夫婦デュオを解消した後にリリースした73年のソロ。大ヒットした彼女の代表曲で、ここでのエイモス・ギャレットのギターは、彼の一世一代の名演!
男勝りのスライド・ギターの名手でもある女性SSW。ウッドストック人脈のサポートのもと、ご機嫌なアンサンブルを繰り広げる米女性SSWの傑作!
ウッドストック系SSW屈指の傑作。南部出身のSSWがカナダへたどり着き、ザ・バンドのロビー・ロバートソンと知り合い、彼のプロデュースの元、ウッドストックで録音されたルーラルな逸品。
ウッドストックに住んでいてディランとも親交のあったSSW。ナッシュビルに渡り、エリア・コード615をバックに制作したフォーキー&メロウな傑作で、「ブラックホーク99選」の一枚。69年作。
ラリー・カールトン、ジョー・オズボーン、マイク・ディージー、ラリー・ブラウン等が参加し、南部音楽とも相性のよい、カントリー・フレイヴァー溢れるハート・ウォーミングな名品です。71年作。
ベアズヴィルから71年作で、録音はナッシュビル、エンジニアにはトッド・ラングレンも参加!ということで、熱いスワンプをやっても、「気品」や「陰影」を感じさせるんですよね〜。ウッドストック名盤!
ウッドストック系ならではの「たおやかさ」の中にブルース探求の果ての妙味がつまりまくったコクのあるサウンドは絶品の一言。一生をかけて味わい尽くしたい、そんな米ロック屈指の傑作!
グッド・タイム・アメリカン・ルーツの第一人者コンビによる、77年作必聴盤…!R&Bやカントリー・ブルース、オールド・ヒルビリー等々の名曲群を和やかな雰囲気で悠々と歌うアメリカン・ルーツ・ミュージックの避けては通れない大名品!ゲストにはビル・リッチ、ジェニー・マルダー等が参加。ウッドストック周辺のSSW〜スワンピーなバンド群を嗜好される方は、まず何も考えずに是非、聞いて下さい!バックも芳醇な演奏です…!
米東部メリーランド州出身のSSW。71年にベアズヴィルからリリースされた唯一作。録音はナッシュビルで、プロデュースは、ナッズやトッド・ラングレンを手がけたマイケル・フリードマン。トッド・ラングレンはリミックス・エンジニアとして参加しています。しとしと降る雨のように陰影豊かに紡がれるアコギ、艶やかなストリングスと女性コーラス。オープニングからジャケのイメージ通りの世界が広がります。タイトなドラムが静寂を突き破ると、ちょっぴりしわがれた歌声のアーシーかつメランコリックなヴォーカルが叙情豊かなメロディをソウルフルに歌い上げ、バックでは、ピアノと管弦楽器がサポート。この1曲目〜2曲目の流れに歓喜しない米スワンプ・ファンは居ないでしょう!その後も、アーシーかつ幻想的なバラードからレオン・ラッセルばりにファンキー&メロウなスワンプまで佳曲ぞろい。熱いスワンプをやっても、「気品」や「陰影」を感じさせるのは、いかにもベアズヴィル産。ジャケにピンときたスワンプ・ファン、ウッドストックの愛すべきミュージック達のファンは必聴の名作です。
紙ジャケット仕様
盤質: | 無傷or小傷 | 傷あり | 全面に多数傷
状態: | 良好 | 並(経年) | 並(一部不備) | 不良 |
帯有
メンフィス生まれで、ベトナム戦争の兵役を逃れるためにカナダに移住したSSW。THE BANDのRobbie Robertsonがプロデュースした71年デビュー作。Levon helmも参加しています。そしてエンジニアとしてTodd Rundgrenも関わっているようです。ヒゲのお顔からはダミ声の渋い声を想像しましたが、実際は、英パブ・ロック勢に通ずる心温まる素直な歌声。サウンドもそれほど渋みはなく、Gram Personsあたりを想わせるカントリー・フレイバーなフォーク・ロック。郷愁を誘う名作。
グリニッチ・ヴィレッジで活躍したブルーグラス・バンドGREENBRIAR BOYSの中心人物として活動した後、ウッドストックへ移住。MUD ACRESへの参加を経て、73年に制作したソロ作。グラム・パーソンズを夢見心地にしたような鼻にかかったハイトーンが染みるほのぼのしたヴォーカル、土の香りをいっぱいに吸い込んだふくよかでいてタイトなグルーヴ、カントリー/ブルーグラスの軽快さと哀愁。エイモス・ギャレット、マリア・マルダー、エリック・ワイズバーグなど、ウッドストックの名うてのミュージシャン達の演奏も光る名作。バーズ〜グラム・パーソンズのファンは是非!渋谷道玄坂の名店ブラックホークがセレクトした99選の一枚でもあります。
ザ・バンドの1st、2ndをはじめ、S&G『ブックエンド』、ジャニスのビッグ・ブラザーなどの作品で知られる名プロデューサ−。彼がウッドストックへと移住し、ザ・バンドのメンバーなどウッドストック人脈をはじめ、レオン・ラッセルやジム・ゴードンなどLA人脈をバックにレコーディングした71年の1stソロ作。エルトン・ジョンやニッキー・ホプキンスのソロあたりに通ずるリリカルなピアノと流れるようなメロディと鼻にかかった繊細さが漂うヴォーカル。そんなヴォーカル&メロディに寄り添う、名うてのミュージシャン達による米ルーツの芳醇な香り溢れるアンサンブル。ドリーミー&アーシーな米SSWの逸品です。
定価2000+税
盤質: | 無傷or小傷 | 傷あり | 全面に多数傷
状態: | 良好 | 並(経年) | 並(一部不備) | 不良 |
帯有
レーベル面に若干汚れあり、若干カビあり
69年、ナッシュビル録音で、当時ポリドールからリリースされた1stアルバム「CONTEMPLATION」でデビューした米SSWによる、71年同名2ndがこちら。今作はLA録音。トップ・セッション・ミュージシャンである、ラリー・カールトン、ジョー・オズボーン、マイク・ディージー、ラリー・ブラウン等が参加し、南部音楽とも相性のよい、カントリー・フレイヴァー溢れるハート・ウォーミングな名品です。安定した楽曲群が魅力的な作品。
定価1880+税
盤質: | 無傷or小傷 | 傷あり | 全面に多数傷
状態: | 良好 | 並(経年) | 並(一部不備) | 不良 |
帯有
若干カビあり、帯にケースツメ跡あり
盤質: | 無傷or小傷 | 傷あり | 全面に多数傷
状態: | 良好 | 並(経年) | 並(一部不備) | 不良 |
帯有、小さい角潰れあり
ディランやザ・バンドのメンバーをはじめ、ニューヨークはグリニッジ・ヴィレッジ、ボストンやケンブリッジで活動していた米ルーツ・ミュージックを愛するフォーキー・ロックの良心たちが移り住み、愛すべき音楽コミュニティを形成した街、ウッドストック。ハッピー&アーティのトラウム兄弟を中心に、エリック・ジャスティン・カズ、ジョン・ヘラルド、名バンジョー奏者のビル・キース、女性ヴォーカルのマリア・マルダーなど、そんなウッドストックのミュージシャンたちが集まり、トラッド・ソング、カントリー/ブルーグラスなど、アメリカのグッド・ミュージックを気ままに録音したセッション・アルバム。72年作。カントリー・フレイヴァーの陽気さの中に哀愁をしのばせたバンジョー、温かで切ないヴォーカル、郷愁を誘うハーモニカやフィドル。マリア・マルダーのコーラスもグッときます。グラム・パーソンズやバーズ『ロデオの恋人』や細野晴臣『HOSONO HOUSE』あたりのファンは是非!
ポール・バターフィールド・ブルース・バンドを率いてブルースを求道した白人ハーピスト、ポール・バターフィールドが、ウッドストックへ移住し、ジェフ・マルダー、名ギタリストのエイモス・ギャレット、ドクター・ジョンと並ぶニューオーリンズを代表する白人ミュージシャンのロニー・バロンらと結成したグループ。73年にベアズヴィルからリリースされた1stアルバム。求道し続けたシカゴ・ブルースを土台に、ウッドストック系人脈がもたらしたアメリカン・グッド・ミュージックの穏やかさ、ニューオーリンズの陽気さなどがブレンドしたサウンドは、どこを切り取ってもコクのある旨味が溢れてきます。「たおやか」と表現できる軽快さの中にも米ロック探求の果ての妙味がつまったエイモスの味わい深すぎるギター、渋みあるポールのハープ、ロニー・バロンの跳ねるオルガン。一生をかけて味わい尽くしたい、そんな米ロック屈指の傑作。
定価1748+税
盤質: | 無傷or小傷 | 傷あり | 全面に多数傷
状態: | 良好 | 並(経年) | 並(一部不備) | 不良 |
帯無
帯無、レーベル面にもキズあり
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