2020年4月17日 | カテゴリー:世界のロック探求ナビ,日々是ロック
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こんにちは。
スタッフ佐藤です。
新品CDをメインに直近で入荷した注目のタイトル、売れ筋の人気タイトルの中からスタッフおすすめの作品をピックアップするコーナー「日々是ロック」。
カケレコが厳選して入荷している世界のロック/プログレの新品CDを通して、魅惑の音楽探求をお楽しみください☆
昨日は、ギターを主体にした骨太なサウンドを聴かせる作品が人気でした。というわけで骨太だったり泣きが入っていたりと、とにかく存在感のあるギター・サウンドに注目してピックアップしてまいりましょう☆
まずは、昨日入荷したばかりの英国ブルース・ロック逸品からスタート!
FLEETWOOD MACのミック・フリートウッド&ダニー・カーワンやJOHN DUMMER BLUES BANDのデイヴ・ケリーらによる英ブルース・ロック・プロジェクト、69年作1st。全体的に小気味よく脂の乗ったアンサンブルが楽しめる逸品ですが、特にダニー・カーワンによるギター・プレイは極上!
英国からの2枚目は、その名もずばりENGLANDの唯一作をピックアップ。あ、プログレ・バンドじゃなくマイナーなハード・ロック・バンドの作品です。
ゴリゴリとアグレッシヴなベースと、スパニッシュなテイストもあるキレ味鋭いギター。イエス『こわれもの』やパンチラ・ジャケでお馴染みのフラッシュが好きなら、このディープな一枚も是非。
ギターが主役というなら、このツインギターがカッコいい作品もピックアップしましょう。これが当時未発表とは!
BLACK SABBATHやJUDAS PRIESTと同じくバーミンガム出身のアンダーグラウンド・ハード・グループ。73年に録音されながらお蔵入りとなった発掘音源。ヘヴィなリフとツイン・ギターの様式美。カッコ良い!
こちらも19年に公式リリースされるまで半世紀眠っていた、69年頃録音のヘヴィ・サイケ音源。これが強烈に痺れるヘヴィ・サイケ!
シカゴのリサイクルショップから発掘されたという、69年頃録音という以外は詳細不明の音源。粗くザクザクと鳴らされるギターを軸とするブルージー&ドライヴィングな本格派ヘヴィ・サイケ盤ですっ!
お次はイタリア。このアルバム、オルガンやメロトロンもナイスですが、凶暴に牙をむくギターもたまらんのです♪
極度に歪んだギターに、クラシカルなオルガン、ここぞで吹き上がるメロトロン、そして哀愁たっぷりのイタリア語ヴォーカル…。ハードロック的凶暴さとクラシカルな叙情性を絶妙に織り交ぜたサウンドは、イタリアン・ロックに求めるべき要素を余さず揃えたものと言えるかも!
フランスからは、エレクトロニクス+哀愁ギターの組み合わせが秀逸なこのアルバムをチョイス。
仏EGGレーベル中屈指の傑作として語られてきたのが本作。リシャール・ピナスらエルドンのメンバーが全面参加、エルドン彷彿のエレクトロニクスによるミニマル調に、スペイシーなシンセ、存在感ある哀愁のギターなどが織りなす、仏らしい儚さと美しさが滲むエレクトロ・プログレ名盤。
ノルウェーにやってきました。昨年めでたくリイシューされた北欧屈指の人気グループによる74年作2nd!
ノルウェーにこんなYES直系のファンタスティックなプログレが!?なおかつ牧歌的でリリシズム溢れるサウンドには北欧らしさもたっぷりだし、これはオススメ!
いかがでしたか?
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ノルウェーのグループ、74年作の2nd。1stからメンバー交代があり、新ヴォーカリストが加入。ハード・ロック寄りだった1stと比べ、かなりファンタスティックに洗練された印象。流麗かつスリリングなギター、ゴリゴリと疾走感溢れるベース、親しみあふれるキャッチーなメロディ、卓越したコーラス・ワークなど、YESからの影響を強く感じます。ただ、YESよりも牧歌的で、いかにも北欧といえるリリシズムに溢れているのが持ち味。そこを支えているのがキーボードで、メロトロン、ピアノ、オルガン、シンセを駆使し、ファンタスティックな音世界を構築しています。柔らかなハイ・トーンが魅力のヴォーカルもメロディの良さを最大限に引き出しています。変拍子を多用しアグレッシヴに畳み掛けるパート、優美でファンタスティックなパートとも、確かなテクニックと歌心に溢れています。これは素晴らしい作品です。オススメ!
BLACK SABBATHやJUDAS PRIESTと同じくバーミンガム出身のアンダーグラウンド・ハード・グループ。73年に録音されながらお蔵入りとなった発掘音源。沈み込むようにヘヴィなリフを軸に、ツイン・ギターの様式美が溢れるキメのパートを織り交ぜた、奥ゆかしくもドラマティックなアンサンブルが持ち味。
『GARDEN SHED』で知られるグループとは同名異のブリティッシュ・ギター・トリオ。COMPLEXなどで知られるDEROYレーベルから76年にリリースされた唯一作。前のめりに疾走するアグレッシヴなドラムとゴリゴリと手数多いベースを土台に、ギターがスリリングかつジャジーなフレージングで縦横無尽に駆け回る、というスタイル。ギターのセンスは特筆もので、スリリングな単音フレーズが基本ですがスピード一辺倒ではなく、テンション・ノートによる豊かな色彩を滲ませるのが持ち味。初期YESやFLASHのめくるめくスピード感に通ずるものがあります。プログレッシヴかつジャジーなブリティッシュ・ハードの逸品。これは素晴らしいグループです!
69年に設立されエレクトロ系プログレ作品を中心にリリースしたフランスのEGGレーベルより、78年に発表された唯一作。ギタリストのHerve Picartが、HELDONのRichard PinhasとFrancois Augerの協力のもと制作したのが本作で、HELDONを彷彿させるエレクトロニクスによるミニマル調の無機的なサウンドをベースに、陰鬱さの中にほのかにファンタジックな色合いを持ったスペイシーなシンセ、哀愁の旋律を奏でるギターなどが織りなす、フランス産らしい儚さと美しさが滲むエレクトロ・プログレ。EGGレーベル屈指の傑作と言われるだけあって、エレクトロ要素とユーロ・シンフォ然とした翳りある音作りが違和感なく調和を果たした名作となっています。HELDONファンのほか、PULSARあたりのスペイシーなサウンドがお好きな方にもお聴きいただきたい逸品!
JOHN DUMMER BLUES BANDのデイヴ・ケリー(Vo)とその姉ジョアン・ケリー(Vo)を中心に、FLEETWOOD MACのミック・フリートウッド(Dr)&ダニー・カーワン(Gt)&ボブ・ブラニング(Ba)、ケリー姉妹やFLEETWOOD MAC人脈と多数共演するボブ・ホール(Piano)らが集い結成された英ブルース・ロック・プロジェクトの69年作1st。何が良いってやはりダニー・カーワンの程良く歪んだ、キレのあるギター・プレイが極上。リズミカルに転がるピアノも小気味よいし、デイヴ・ケリーのソウルフルなヴォーカルとジョアン・ケリーの艶のあるコーラスも良い。ノリ良くもゆったりとした気分に浸れるアンサンブルは英パブ・ロックにも通ずる所があります。初期FLEETWOOD MACなどブリティッシュ・ブルース・ロック・ファンは必聴の名作。
紙ジャケット仕様、07年24bitデジタル・リマスター、定価2730
盤質:無傷/小傷
状態:良好
帯有
帯に軽微な折れあり、軽微なスレあり
シカゴのリサイクルショップから発掘されたという未知のヘヴィ・サイケ盤が初の公式リリース!1969年頃に録音されたと思われるものの、バンド名やアルバム名以外の情報が全く謎に包まれたこの一枚。しかしながらその内容は、BLUE CHEERやSIR LORD BALTIMOREも彷彿とさせる実に重厚でドライヴィングなヘヴィ・ブルース・サイケ!粗くザクザクと鳴らされるギターにドッシリと力強いベース、スピーディーながらも安定感のあるドラム。けだるげ且つ哀愁漂うヴォーカリストの歌声も良いし、曲によってはkey奏者も参加してジャジーな雰囲気のある達者なピアノを奏でていたりと、決してアマチュアのデモ音源に留まらない本格派の香りがプンプン!オリジナル盤を救出した発見者の驚きが伺える、奥深き米サイケ・シーンの秘宝盤です。
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