2018年8月22日 | カテゴリー:世界のロック探求ナビ,新譜CDナビ
一体どうやって見つけているのか!?という位、ニッチでディープなロック/ポップ/SSW作品をリイシューし続けるお隣韓国のBIG PINKレーベル。
新譜が揃いましたので、ご覧ください!
ANDWELLAを率いた名SSWによる78年作3rdで、洗練されたAORタッチの中に土の香りがするスワンプ/フォークロックをブレンドした極上メロウ・スワンプ盤。英国らしい憂いをたっぷり含んだメロディと歌声がたまんないなぁ。それにしても凄い才能…。
低く男らしいヴォーカル、ブルージーなタメの効いたギター、ずっしりと重厚なドラム、そして…これでもかとフィーチャーされる流麗なハモンド!英国らしい陰翳に満ちたいぶし銀ブルース・ロック・グループ、ジャジーな躍動感を増した名作3rd。これはVertigoファンも是非!
中西部のイーグルス!?もう80年代になるっていうのに、こんな爽やかなカントリー・ロックがリリースされていたなんて。
東海岸のジェイムス・テイラー!?乾いたアコギと優しく内省的なサウンドが、じんわり染み入るスルメ盤。
ギターはシタールみたいにビヨンビヨン響くし、ボンゴや鈴は妖しくポコポコ。遠いオセアニアにも、しっかりサイケの波は到達していたのね。
JOHN MAYALL’S BLUES BREAKERSやJEFF BECK GROUPに参加、後にザッパ・バンドやJOURNEYまでも渡り歩く英国の名ドラマーAynsley Dunbar率いるブルース・ロック・バンド、69年2nd。もう、端から端まで渋すぎるっ!ジャズ・テイストのあった前作1stに比べてより本格的なブルース色を押し出し、演奏のキレもアップ。コクたっぷりに切り込むギター、グルーヴィーなベースにタイトなドラム、アンサンブルにさらなる渋みと色気を加える低く男らしいヴォーカル。ブリティッシュらしい重厚なハモンドが全面的に使われているのもポイント高いです。スピーディーで軽快に聴かせるナンバーから沈み込むようなスロー・ブルース、そしてリバーブを効かせたアコギといぶし銀のヴォーカルが音空間を濃密に埋め尽くすカントリー・ブルース・チックな楽曲まで、どの曲も圧巻の格好良さ。全英国ブルース・ファンに聴いていただきたい、充実の一作です!ジャケは前作に続きヒプノシスが担当。
JOHN MAYALL’S BLUES BREAKERSやJEFF BECK GROUPを経、後にザッパ・バンドやJOURNEYを渡り歩く英国の名ドラマーAynsley Dunbar率いるブルース・ロック・バンド。69年の3rdにして実質的な最終作。プロデュースはJohn Mayallが務め、また本作からMARK-ALMONDやRIFF RAFFで知られるkey奏者Tommy Eyreが加入。ずっしりとしたドラム、低く囁くようなヴォーカル、タメの効いたブルージーなギター…重たく陰翳に富んだいぶし銀のブルース・ロックは前作の延長ながら、そこへEyreのメロウで流麗なハモンド&ピアノが加わって、よりジャジーな色合いを持った躍動感のあるアンサンブルを聴かせています。Eyreによるハモンド・ソロをこれでもかと全面に押し出したT3、荘厳な教会風のオルガンで幕を開けるT4、弾むベース&ギターがファンキーなT7など、混沌たる時代を反映するように多彩なジャンルを取り入れた作風もユニーク。Vertigoのジャジーなオルガン・ロック・ファンも気に入ること間違いなしの、聴き応えある名作です。
ブルースブレイカーズ、ジェフ・ベック・グループなどで活動していた名ドラマー・エインズリー・ダンバー率いるグループ。70年作の4thアルバム。R&Bテイスト溢れるハードなブリティッシュ・ロック。
イリノイ州のカントリー・ロック・バンド、78年作。正統派ウエストコースト・ロックで、軽快なギターリフと晴れ渡った空のような若々しいボーカルが非常に爽やか。リズミカルなピアノ、彩りを添えるストリングスのアレンジも見事で、思わず駆けだしたくなるようなサウンドです。EAGLESやPOCOなど、ウエストコースト・ロックが好きな方なら間違いなくお気に召すでしょう!
米フィラデルフィアのSSW、68年作。基本的にフォーク・ロック・サウンドなのですが、しっかり効いてるオルガンや、ドンシャリしたリズム隊はサイケデリック・ムーヴメント色濃い68年的。ティム・バックリーを上品にしたようなジェントルなボーカルは伸びやかで、耳にとても心地よいです。ジャニス・イアンプロデュースということで、ストリングスがしっかりと効いたクラシカルな楽曲もあり、英国フォークにも通じる陰影ある美しさを感じさせてくれます。ドノヴァンなどサイケ・フォークが好きな方から、ニック・ドレイクなどチェンバー・フォークが好きな方におすすめです。
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