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「星にちなんだアルバム」~『カケレコのロック探求日誌』一週間一気読み!~

こんにちは。

7月7日は七夕。

先日、七夕飾りに願い事を書く機会があったのですが、何を書いたら良いのかしばらく考えてしまいました。

大人になると「願い事」を無邪気に書けないものだなあ、と思いました。

さて、今週カケレコでは七夕にあやかって、「星にちなんだアルバム」というテーマで、facebookに投稿してまいりました。

星や星空をイメージしながら様々な作品を選びましたので、ぜひご覧ください!

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7月2日(月):PINK FLOYD / PIPER AT THE GATES OF DAWN

一日目の今日は、ピンク・フロイド『夜明けの口笛吹き』です。

ロンドンのUFOクラブで、ライト・ショウを交えたサイケデリックなステージで人気を博していたピンク・フロイド。彼らが67年にリリースしたデビューアルバムです。

11曲中8曲をシド・バレットが手掛けた今作は、奇妙にねじれたポップさと眩惑的なサイケデリック・サウンドが魅力。

そして、「星空のドライブ」という七夕にぴったり(?)な楽曲が入っていますよね!

アルバムの中核に位置するこの長尺曲は、フリーキーなギター、機械的に連続して叩かれるドラム、気体のように変幻自在のオルガン・・・各楽器が左右のチャンネルを行き来して空間的に広がっていき、脳がかき混ぜられるようなトリップ感があります。

天の川を見上げながらロマンチックに聴く、というよりは、聴く人の精神世界に宇宙や星空が広がってしまうような、ちょっと危険なアルバムです。

そう、7月7日はシド・バレットの命日でもあります。(みなと)

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7月3日(火):ENID / IN THE REGION OF THE SUMMER STARS

今日取り上げるのは、英国クラシカル・ロックの雄THE ENIDの記念すべき76年デビュー作、『In The Region Of The Summer Stars』です!

1stアルバムにして、細部まで完成されたTHE ENIDの音宇宙が眼前にありありと広がる、この唯一無二の音楽体験。

ロマンたっぷりにどこまでも広がるシンセサイザーと、熱っぽく畳み掛けてくるギターのプレイが違和感なく共存するサウンドは、正しく「クラシカル・ロック」の理想像です。

シンセは星々が煌めくような可憐なプレイも随所で披露していて、耳を心地よく刺激するかのように舞い踊ります。

タイトルどおり、夏の星が美しく輝く場所で聴き入りたい名盤です。(佐藤)

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7月4日(水):BIG BIG TRAIN / SECOND BRIGHTEST STAR

本日ご紹介するのは現代のブリティッシュ・プログレ・シーンを牽引する名グループ!BIG BIG TRAINによる17年作『SECOND BRIGHTEST STAR』。

「星」と聞いてすぐに思い浮かんだのがこのアルバムだったのですが、タイトルの「SECOND BRIGHTEST STAR」は地球から見える太陽の次に明るい恒星、おおいぬ座のシリウス。そしてジャケにもあるおおいぬ座は冬の星座ということで、七夕からはちょっぴり季節外れになってしまいました・・・。

とはいえ本作で聴ける、往年のプログレの叙情性を受け継ぐメロディアスで幻想的なサウンドはまさしく星の輝く夜空にピッタリ。

ヴァイオリン、ピアノ、アコギを主体に紡がれる美麗で繊細なアンサンブル、哀愁ほとばしるヴォーカル、そしてこれでもかと泣かせにかかるギターソロ・・・。
英国ロック・ファンならば心打ち抜かれてしまうこと間違いなしの、ロマンティックな傑作です。(増田)

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7月5日(木):ANYONE’S DAUGHTER / NEUE STERNE

今日取り上げるのが、ドイツのシンフォニック・ロック・グループANYONE’S DAUGHTERの5thアルバム『NEUE STERNE』です。

「新星」を意味するタイトルの本作、83年という時期もあって全体的にポップさが増していますが、バンドの持ち味であるリリカルかつロマンティックな音色使い、そしてうっとりするような美メロは相変わらず。

ドイツ語で歌っているとは思えないくらい優しくてまろやかな響きのヴォーカルも、幻想的なサウンドを一層際立たせています。

この曲なんて、満点の星空を見上げながら聴いたらすごく感動するだろうなぁ…。(佐藤)

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7月6日(金):FRIPP & ENO / EQUATORIAL STARS

いよいよ明日は七夕ですが、生憎のこの雨で星空は見えないかもしれませんね・・・。

星が見えない・・・つまり「Starless」?とも思いましたがせっかくの七夕ですので、最後は同じくロバート・フリップ卿が手掛けた「星」作品をご紹介。

ロバート・フリップと元ロキシー・ミュージックのブライアン・イーノによる2005年のアンビエント作品『EQUATORIAL STARS』です。

2人は1975年にも共作『EVENING STAR』をリリースしていますが、こちらはなんとそれ以来30年ぶりとなる作品。

『EVENING STAR』も静かな夕暮れから夜にかけて聴くのにふさわしい幻想的な一枚でしたが、二人とも年を経てより深みが増したと言いますか・・・。
無駄な音を一切排除した、静謐で神秘性あふれる本作のサウンドはまるで、宇宙空間に漂い星々に包み込まれているような心地よさ。

ちなみに本作は曲名も星にちなんでおり、なんと織姫星=ベガのある「こと座(Lyra)」、そして彦星である「アルタイル(Altair)」という七夕にピッタリな楽曲が収録されています。

クリムゾンといえば「Starless」ですが、七夕にはジャケも中身も「星だらけ」なこの作品を聴いて、遥か宇宙の織姫と彦星に思いを馳せるのもいいかもしれません。(増田)

※こちらの作品には動画はございません。ご了承ください。

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