2020年2月29日 | カテゴリー:世界のロック探求ナビ
こんにちは。スタッフみなとです。
70年代に英米のミュージシャンを巻き込みスワンプ・ロック・ブームを推し進めたのは、夫婦デュオのデラニー&ボニーでした。
スワンプ・ロックは、ブルースやカントリー、ゴスペルといった米国南部のルーツ・ミュージックからの影響を色濃く表現したサウンドが特徴です。
今日はその中のゴスペルに注目し、ゴスペル色の強いスワンプ・ロックを取り上げて参りたいと思います。
ゴスペル・ミュージックには、何といっても「高揚感」がありますよね!
鳥肌が立つような、涙が出てしまうような、魂に直に訴えかけてくるものがあります。
「奴隷」として連れてこられた黒人たちが、辛い生活の中で救いを求めて歌った音楽。現代に生きる私たちにも、深く響いてきます。
さて、まずはデラニー&ボニーの楽曲から参りましょう。
70年代に英米のミュージシャンを巻き込んでスワンプ・ロック・ブームを推し進めた夫婦デュオ、デラニー&ボニー。
ミシシッピ州に生まれたデラニー・ブラムレットは、両親が経営する農場で働く黒人労働者たちからブルースやゴスペルを教えてもらい、その中でもゴスペルに一番影響を受けたそうです。
R&Bやゴスペルに影響を受けた、ハスキーでパワフルな歌声が持ち味のジョー・コッカー。
ビートルズの楽曲「With a Little Help from My Friends」を、ゴスペル風にアレンジして歌っています。
テネシー州メンフィス生まれのドン・ニックス。ゴスペルの影響を強く受けており、デラニー&ボニーの『HOME』をプロデュースしています。
こちらは71年作。
深みのある無骨なボーカルと、ゴスペル調の女性コーラスとがたまりません!
エリック・クラプトンやデイヴ・メイスンにも曲を提供したいぶし銀のSSW。72年作ソロ。
テキサス生まれで、ゴスペルやブルースなど南部音楽に影響を強く受けています。
繊細な叙情美溢れるソウルフル&メロウな歌唱が光る名盤。
最後は英国です。
イギリスのSSW。71年にヴァーティゴ・レーベルよりリリースされた唯一作。
米ルーツの旨味と英国的叙情が溶け合ったサウンドは絶品の味わいです。
いかがでしたでしょうか。お気に入りの一枚がありましたら幸いです。
エリック・クラプトンやデイヴ・メイスンにも曲を提供したいぶし銀のSSW。72年作ソロ。翌年に『夢見る人』をリリースする(その中の4曲で共作)ニッキー・ホプキンスや、ニール・ヤング『今宵その夜』などでお馴染みのギタリスト、ニルス・ロフグレンが参加しているのも注目。線の細いヴォーカルが特徴で、アクの強さはなく、繊細な叙情美溢れるソウルフル&メロウな歌唱が光ります。ウイスキーを飲みながら深夜に聴きたい翳りあるスワンピーなナンバーはもちろん、なんと言っても、ニッキー・ホプキンスの流麗なピアノをフィーチャーしたアーシーなバラードが絶品。もう最上級の男の哀愁と切なさ。スワンプ・ファンはもちろん、SSWファンも、ニール・ヤングなどフォーク・ロックのファンも必聴!あっ、クラプトンのファンももちろん!彼が参加していたグループ、HIGH MOUNTAIN HOEDOWNもあわせて是非!
紙ジャケット仕様、19年デジタル・リマスター
盤質:傷あり
状態:良好
帯有、盤に若干指紋汚れあり、紙ジャケに若干圧痕あり
70年発表、Leon Russellの協力の元、スワンプ人脈で構成された大所帯グループMAD DOGS & ENGLISHMENを結成して行われたライブの記録。Leon Russell、Jim Gordon、Jim Keltner、Jim Price、Rita Coolidgeと一流のセッション・マンが大挙して参加しているのに加え、初期作品でバックを務めたGREASE BANDのギター、Chris Staintonも名を連ねています。総勢21人のうち約半数がコーラスとして参加しており、ゴスペル色が濃厚。英国ロックの名曲を取り上げており、ホーン・セクション、コーラス隊を中心とした分厚いアレンジは圧巻です。本人によるソウルフルなヴォーカルはもちろんのこと、Leon RussellやRita Coolidgeもヴォーカルを取ることで変化を付けており、大作ながら飽きのこないアルバムとなっています。ジョー・コッカーのキャリアを代表するアルバムであり、且つスワンプ・ロックの古典として外せない一枚。
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