2018年6月18日 | カテゴリー:KAKERECO DISC GUIDE,世界のロック探求ナビ
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こんにちは。スタッフみなとです。
毎月更新される「カケレコセレクト100」よりスタッフがイチ押しの作品をご紹介するKAKERECO DISC GUIDE。
本日は東海岸スワンプ・ロック、WHITE CLOUDの72年作『WHITE CLOUD』をピックアップいたします。
米ノースダコタ州生まれのSSW、THOMAS JEFFERSON KAYEが60年代後半に結成したバンドです。
THOMAS JEFFERSON KAYEはプロデューサーとしても活躍しており、シュレルズ、ラウドン・ウェインライト三世、ジーン・クラークなどを手がけました。
THREE DOG NIGHTのヒット曲「One Man Band」も彼の手によるものです。
WHITE CLOUDメンバー
Thomas Jefferson Kaye(g,vo)
Joanne Vent(vo)
Don Payne(ba)
Kenny Kosek(violin,vo)
Richard Crooks(dr)
Teddy Wender(Key,vo)
メンバーを見てみると、Joanne Ventがいますね!
ジャニスばりのパワフルなボーカルで、68年に『BLACK AND WHITE OF IT IS BLUES』を出している女性シンガーです。
今作『WHITE CLOUD』は、ニューヨークで72年に録音されました。
♪All Cried Out
ゆったりとしたリズムに、レイドバックしたギターと軽やかなピアノが柔らかく絡み、スモーキーなボーカルがじんわりと響きます。
スティール・ギターとフィドルの懐かしい響きもいいですね。
ずっとこんな感じなのかなと思っていると・・・
♪Hound Dog
ジョーンのパワフルなボーカルが聴こえてきてびっくり!
ブルージーなギターとどっしりしたリズム、転がるピアノ。かっこいいですね!
またこのアルバムは、カントリー・ミュージックの楽器が多数使用されています。
♪Rocky Roads To Clear
力強いボーカルと軽やかなバンジョー、郷愁を誘うフィドルの響きがいい具合にマッチしています!
プロデューサーや作曲家としても名作を残した名ミュージシャン、THOMAS JEFFERSON KAYEのバンド、72年唯一作。まず耳につくのは紅一点JOANNE VENTのジャニスばりのソウルフルなボーカル。こぶしの効いた泥臭いボーカルに、つい前のめりになってしまいます!ぶっといスライド・ギターが宙にうねり、どっしりとしたリズム隊はリスナーの腰を揺らしていきます。スティール・ギター、フィドル、バンジョーなどの郷愁を誘うカントリー・フレイヴァーも多めにまぶされており、土臭さと絶妙なバランスでマッチしています!東海岸スワンプ・ロックの隠れた名作!
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