2018年2月3日 | カテゴリー:世界のロック探求ナビ
タグ: プログレ
こんにちは。2月に入りましたね。厳しい寒さが続いていますが、皆様お元気ですか?
こんな寒~い冬に、温かい美味しい食べ物と言えば・・・お鍋?おでん?
それもいいけれど、ラーメンなんて最高ですよね!
ということで今週は、「ラーメン屋でかかっていそうなプログレ」というテーマで、facebookに投稿してまいりました。
どうぞお楽しみください~🍜
月曜日の今日は、YESの74年作『RELAYER』より「Sound Chaser」です。
パトリック・モラーツが加入した今作。各パートが目まぐるしく絡み合うピンと張りつめたサウンドがイエスの作品中でも異色を放っていますよね!
これは、出汁をとことん追求した、こだわりの店主のいるラーメン屋でかかっているに違いありません!
冒頭のキーボードとパーカッション、ベースの流麗で複雑な響きからは、昆布か煮干系のスッキリとした、しかし奥深い味わいのスープが連想されます。こってり豚骨ラーメンというより、あっさり醬油系のラーメンでしょう。
ジョン・アンダーソンの高音のボーカルは美しくコシのある細麺、スティーヴ・ハウのソリッドなギターは噛み応えのあるチャーシューといったところでしょうか。
そして終盤には「チャチャチャチャ!」と威勢のいいスキャットが。こだわり店主が手ざるを振り上げて湯切りをしている姿が浮かびます。
・・・などと妄想していたらお腹が減ってまいりました。(みなと)
個人で経営する昔ながらのラーメン屋のイメージですが、店内の人口密度が高く熱気がむんむん立ち込めるあの暑苦しさがラーメンを一層美味しくするものですよね。(?)
そんな場面を想像すると、暑苦しさではプログレ屈指と言えるだろうポーランドのシンガーNIEMENによる75年のアルバム『MOURNER’S RHAPSODY』が思い浮かびました。
ヤン・ハマー、リック・レアードなどマハヴィシュヌ・オーケストラの名手たちを交えて繰り広げられる壮絶なテクニカル・ジャズ・ロックに、強靭な喉で熱くソウルフルに歌い上げるヴォーカルが乗る、この暑苦しくもスリリングなサウンドと来たら!
この演奏の中では、本来幻想的なはずのメロトロンまでも熱気を帯びているように聴こえるから不思議。
ただでさえ熱気が充満する店内でこんな音を聴きながらラーメンを食べていたら、冬でも熱中症になっちゃいそうです…。(佐藤)
本日ご紹介するのはKANSASの79年作『MONOLITH』!
理由は…とにかく「哀愁」。
オープニング・ナンバー「On the Other Side」からしてもう、イントロからサビに至るまで切なさ溢れる泣きメロの嵐。
いい意味で昭和歌謡のようなメロウでドラマチックな哀愁が、日本人の感性をビシバシと刺激してきます。
私が幼少期よく連れていってもらったラーメン屋は小さな個人営業の店で、決して愛想の良くはない店主が一人で切り盛りしていました。
今はもう店を畳んでしまいましたが、頑固で無口で、しかし日々一途にラーメンを作り続けた店主。
この「On the Other Side」の寂しくも力強いメロディを聴くと、そんな頑固親父の哀愁漂う姿がドキュメンタリー映像のように目に浮かんでくるんです。
とはいえ、この曲が店内で実際に流れていたら、涙でラーメンがしょっぱくなってしまいそうですね…。(増田)
今日はイタリアのキーボード・プログレ・グループ、ルオヴォ・ディ・コロムボの73年唯一作『L’UOVO DI COLOMBO』。
この作品を選んだのはジャケットがタマゴだから・・・ではなく、ラーメンを作る時のBGMに1曲目の「L’Indecisione」が流れていたらとても盛り上がりそう!だからです。
キース・エマーソン直系のけたたましいフレーズからバロック調のフレーズまで縦横無尽に駆けめぐるハモンド・オルガンと果敢にたたみかけるタイトなドラム。その熱気と疾走感たっぷりのサウンドは、立ち上る湯気の中、1杯のラーメンに情熱を注ぎ手早く仕上げていくラーメ屋さんの姿そのもの。
最後の鋭いドラムと共に出来上がったラーメンを置かれたら、とても感動してしまいそうです!(青山)
こんにちは。またもや関東は豪雪、ここ寄居も再び雪に埋まってしまいました。しかし本日も、そんな寒々しさを吹っ飛ばしてくれそうな熱気たっぷりのロックをご紹介いたしますよ!
今週のテーマ「ラーメン屋でかかっていそうなプログレ」、最後の作品は…ラーメンと言えば、そう、チャルメラ。
という訳で異色のチャルメラ(風)プログレ、COMPANYIA ELECTRICA DHARMAの『L’ANGEL DE LA DANSA』です!
COMPANYIA ELECTRICA DHARMAはスペイン・バルセロナ出身のグループなのですが、何と言っても個性的なのはチャルメラ風の音色を奏でる民族木管楽器「テノーラ」を用いていること。
陽気なメロディ&軽快なリズムに、さらにカラッと明るいテノーラの音色が絡み合って、まるでチンドン屋のように楽しく賑やかなサウンドが生み出されています。
この活気あふれる雰囲気は、さながら目まぐるしくお客さんが訪れる大繁盛のラーメン屋のよう!
このチャルメラ・サウンド、日本人なら思わず懐かしさを感じてしまうこと間違いなし。非常に美味しくラーメンがいただけそうなプログレ・アルバムです。(増田)
いかがでしたでしょうか。
今日のご飯は、ラーメンにするしかないですね!
カケレコのSNSではワクワク探求情報を発信中!
ご紹介したようなオールタイムのプログレや60s/70sロックのCDで聴かなくなったものはございませんか? 査定の正確さ・高額買取で評価いただいているカケレコ「とことん査定」、是非一度お試しください!買取詳細&買取査定額の一例はコチラ↓
http://kakereco.com/about_assess.php
コメントをシェアしよう!
カケレコのWebマガジン
60/70年代ロックのニュース/探求情報発信中!