2017年1月5日 | カテゴリー:カケレコ中古棚探検隊
明けましておめでとうございます。
カケレコ・スタッフの佐藤です。
今回は新年企画ということで、2017年の干支「酉」がジャケットに登場する作品をピックアップしてまいりたいと思います!
縁起物ということで、年始めに一枚いかがでしょうか?
まずは、酉ジャケということで真っ先に在庫を確認したCHICKEN SHACKから!ただこのバンド、CHICKENを冠するわりにはジャケットにニワトリがほとんど出てこないんですよね。そんな中、ニワトリのシルエットをあしらったオシャレなジャケットのベスト盤を発見☆
今度はバンド名にROOSTER(雄鶏)を冠する彼ら!こちらも80年作「Atomic Rooster」(動画のジャケット)を除いてはジャケにニワトリらしいニワトリは登場しないのですが、この28曲収録アンソロジーにはばっちりニワトリが描かれていました。サイケな色使いがナイス!
天下のビートルズからも一枚。向かって右側にいるリンゴがニワトリに扮装しています。かなり毒々しい色合いのニワトリですが…。横にはウサギに扮したジョージもいるので、干支的には混沌としてますね^^;
何とか見つけられたのがこの3枚。ニワトリのジャケットって案外少ないですね。これだけではさすがに寂しいので、他の「鳥」ジャケも見てまいりましょう~
10月の感謝祭12月のクリスマスと、欧米では新年を迎える前にいろんなイベントで食べられてしまう七面鳥。その七面鳥をバンド名に持つのが初期ジェスロ・タルのベーシストGlenn Cornickを中心に結成されたこのグループ。重厚なタッチの七面鳥イラストがカッコイイですが、中身もグルーヴィーでコクがある絶品ブルース・ロック。
ニワトリとは飛べない鳥仲間であるペンギン・ジャケの74年作。元ASHKANのギタリストBob Weston初参加作で、ASHKAN時代からの持ち味だったブルージーでキレのあるプレイが炸裂している、なかなかの好盤です。
NWOBHM勢からも崇拝されるウェールズの名バンドBUDGIE。セキセイインコですね。彼らのジャケットには頭はインコ体は人間というシュールなインコ人間が登場しますが、このベストではジェット機パイロット風のインコ人間が表紙を飾っています。
こちらは(多分)オウム。猫と一緒に写ったジャケットもありましたし、イアン・アンダーソンは全般的に動物好きなのかもしれませんね。この人、何だか鳥が集まってきそうなイメージです。
オウムと言えばこちらも思い出されます。タイトルどおりの美しい油彩画をアートワークに採用した74年作。調べると、17~18世紀のハンガリー人画家ヤコブ・ボグダーニによる作品だそうで、オウムをモチーフにした絵画で知られる人物らしいです。
第2期ジェフ・ベック・グループのメンバーら5人の名プレイヤーによって結成されたスーパーグループによる1st。HUMMINGBIRDはハチドリの意。はばたく様子を切手風に描いたジャケットが印象的です。それにしても毎秒50~80回のはばたきというのは驚異的ですよね。
プログレで一番知られている鳥ジャケと言えばやはりコレでしょうか。ポール・ギャリコの「白雁」を音像化した傑作。今の季節が旬ですね。
鳩ジャケその1。アルマジロ戦車、ギーガーのメデューサ、など後の作品と比較するとやや地味ではありますが、ギラギラした音の鋭さは引けを取りません。ということで「Knife Edge」をどうぞ☆
鳩ジャケその2。狙いは何となくわかりますが、色んな方面から御意見が出そうなジャケットです。
海の上を群れで飛ぶカモメを描いた本作、素朴だけど温かみがあってグッと来る名ジャケットではないでしょうか。意外や意外、ヒプノシスによるジャケットなんですよね。中身もハートウォーミングな名作!
海鳥ジャケなら本作も忘れる訳にはいきません。南国?の大海原を気ままに飛ぶ海鳥を捉えたジャケットは、フュージョン黄金時代の到来を告げた本作に相応しい清涼感と開放感に溢れています。
フュージョンの流れということでこちらもピックアップ。「火の鳥」自体はそれほど主張せずさり気なく描かれていますが、どこか緊張感が現れた全体の色使いが素晴らしいなぁと感じます。一方フルピッキングでゴリゴリと弾き倒すマクラフリンのギターは、まさに火を噴くような怒涛のプレイと言えるでしょう。
ウェットン、ダウンズ、ハウ、パーマーのオリジナル・メンバーによる25年ぶりの作品となった08年作。「不死鳥」をタイトルに冠したのは、かつて栄光を手にしたメンバーたちの「復活」を象徴しているのでしょう。これで出来がイマイチだったらカッコ悪いですが、実際かなりのクオリティを誇る好作品に仕上がっているんですよね。往年のファンも納得の一枚。
甲冑の戦士の右手にとまる装飾を纏った鳥。何の鳥かはよくわかりませんが、イメージ的には鷹。組み合わせで言えばHR/HM系のジャケットでもおかしくないですが、洗練の極致に行き着いたロキシーの桃源郷サウンドに不思議とマッチしてるんですよね。幻想的です。
他にもご紹介したい鳥ジャケはたくさんあるのですが、キリがなくなってしまうので今回はここまで。
是非カケレコ在庫の中から鳥ジャケを探してみてください☆
Andrew Latimerを中心にファンタジックなアプローチでプログレッシブ・ロックの重要バンドに位置づけられるイギリスのバンドの75年3rd。オーケストラ・セクションを迎え、ポール・ギャリコの小説「白雁」をコンセプトに掲げたアルバムであり、全編インストルメンタルによる彼らの代表作の1つです。特にAndrew Latimerによるフルートの優しげな調べが印象的な「ラヤダー」は、澄んだシンフォニック・ロックのお手本として有名であり、同じくフルートを扱いながらもアプローチの全く違うJethro Tullとの比較で論じられています。決して派手さはないものの優しさとロマンに溢れており、肌触りの良いギターやPeter Bardensによるキーボードの音色、リズムセクションの軽快さ、そしてインストルメンタルのハンディを感じさせないメロディーとアレンジの上手さで御伽噺の世界をマイルドに表現しきった名盤です。
THE NICEのKeith Emerson、KING CRIMSONのGreg Lake、ATOMIC ROOSTERのCarl Palmerによって結成されたスーパー・グループであり、ブリティッシュ・プログレッシヴ・ロックのトップに位置するバンドのひとつ。ロックではハンディキャップとなるキーボード・トリオ(ギターレス)編成ながら、強烈に歪ませたハモンド・オルガンをドライブさせ、ギター・ロックに匹敵するダイナミックなサウンドを生み出しました。また、クラシック音楽のロック・アレンジや、シンセサイザーを導入した先駆的なスタイルが特徴であり、「電気と才能の無駄遣い」という批判をもろともせず世界的な成功を収めました。1970年にリリースされたデビュー・アルバム『エマーソン・レイク・アンド・パーマー』は、バルトーク作曲のピアノ独奏曲「アレグロ・バルバロ」にパワフルなロック・アレンジを施した「未開人」で幕を開ける傑作。他にも、Greg Lakeのヴォーカルとクラシカルなピアノ、そしてジャジーなアンサンブルが美しく展開する「石をとれ」、ヤナーチェクの「シンフォニエッタ」とバッハの「フランス組曲 第1番 ニ短調 BWV812 第1曲 アルマンド」が合体した「ナイフ・エッジ」、Keith Emersonの才能にスポットが当たる組曲「運命の3人の女神」、Carl Palmerのダイナミックなドラミングを聴くことができる「タンク」、そしてモーグ・シンセサイザーの咆哮が鮮烈な印象を残すバラード「ラッキー・マン」と、デビュー・アルバムにして高い完成度を誇る傑作となっています。
紙ジャケット仕様、デジタル・リマスター、ステッカー付仕様、定価2500
盤質:傷あり
状態:良好
帯無
帯無、透明スリップケースが付き、スリップケースにスレあり
イギリスのアコースティック系プログレッシブ・ロックグループであり、後にKORGISを結成するJames Warren、Andy Davisを擁したバンドの71年作。その内容はTHE BEATLES路線のポップなメロディーが魅力なフォーク・ロック風の作品であり、アコースティック・ギターの優しげな調べが非常に印象的な名盤です。加えてヴァイオリンやフルートを用いたファンタジックなアプローチはブリティッシュ然とした叙情と気品を描いており、フォーキーなポップ・サウンドの中にプログレッシブ・ロック的な味わいを溶け込ませています。
紙ジャケット仕様、デジタル・リマスター、定価2039+税
盤質:傷あり
状態:良好
帯有
紙ジャケに圧痕あり、帯中央部分に色褪せあり
超希少!!SACD~SHM仕様~(※SACDプレーヤー専用ディスクです。通常のCDプレーヤーでは再生することはできません。)、DSDリマスタリング、復刻巻帯付き、内袋付仕様、定価3910+税
盤質:傷あり
状態:良好
帯有
マイルス・バンドで活躍した天才ギタリスト、ジョン・マクラフリンとドラマーのビリー・コブハムに加え、ヤン・ハマー(key)、リック・リアード(b)、ジェリー・グッドマン(vln)と、当時のジャズ界きってのテクニシャンによって結成されたフュージョン・シーンを代表するグループ。代表作と名高い73年の傑作2nd。ぶっといトーンでゴリゴリとフルピッキングで弾き倒すマクラフリンのギターと、鬼気迫るグッドマンのヴァイオリンとのユニゾンが放つ緊張感と迫力は唯一無比。ドラムも凄まじくって、ジャズドラマーらしい圧倒的な手数とシャープネス、さらにツェッペリンのジョン・ボーナムばりの重量感もあって、ただただ「超人的」。そこに流麗に切れ込むヤン・ハマーのエレピ、アグレッシヴに動くベースも超絶的だし、とにかく「テクニカルな緊張感」という点では、最高到達点と言えるアンサンブルを聴かせます。ジャンルを超えて音楽シーンに衝撃を与えた70年代屈指の大傑作!
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