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【カケレコ中古棚探検隊】やつはヴィデオ・ゲームをやりながら逝ってしまった。レミー在籍中のホークウィンドの作品をピックアップ♪

こんにちは、スタッフのユモトです。

今年は有名どころのアーチストが大勢逝去した感があります。60年代70年代に活躍したアーチストは皆さんもう年齢が年齢なので、徐々に亡くなっていくのは致し方ないことではありますが、とにかく残念でなりません。
そんなことを振り返っていたらジョージ・マイケルの突然の訃報が…。

そういえば、モーターヘッド/ホークウィンドで活躍したレミー(Lemmy Kilmister)の訃報も去年の今頃だったなあと思い、調べてみると12/28でした。

2015年12月26日に末期がんの告知をされ、二日後にはもう死去。それはよかったことなのか悪かったことなのか。

なんでも、好きなヴィデオ・ゲームをやりながら死んでいったそう。その傍らには、おそらく、長年かかさず飲み続けていたジャック・ダニエル&コークのグラスがあったはずです。合掌。

レミーと言えばハード・ロック、ヘヴィ・メタル・バンド「モーターヘッド」のヴォーカルでベーシストとして有名ですが、ご存知のように、その前はスペース・ロック、サイケデリック・ロック・バンドの「ホークウィンド」のベーシストでした。

69年結成で、現在も活動しているホークウィンドの長い歴史のなかで、レミーが在籍したのはわずか3年。でも、その間に彼が「Silver Machine」という大ヒット曲を創作したことによってホークウィンドは経済的にも潤い有名バンドになったのですから、レミーの功績はとても大きいといってよいでしょう。

というわけで、レミーが在籍していた時期のホークウィンド作品と、ちょっとだけモーターヘッドの作品を、カケレコの中古棚からピック・アップしてみました。

HAWKWIND /『Silver Machine』 (1972)

イギリスのヒット・チャートで3位を記録。ホークウィンドの名前を広めたヘヴィ・サイケ・ロックンロールです。
ヴォーカルに終始深くリヴァーブがかかっているのに加えて、それぞれの楽器の音の分離がとても悪いため、サウンドがひとつの音のかたまりのよう。でも、そのカオスさが魅力的。ガツンときます。

シングルのみのリリースで、オリジナル・アルバムには収録されていませんが、アンソロジー物や、リマスター再発CDのボーナス・トラックとして聞くことができます。

「Silver Machine」

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 HAWKWIND /『Doremi Fasol Latido』(2000)

レミーが入って初のアルバム、72年作のサード『ドレミファソラシド』です。全英アルバム・チャート14位。この作品のなかにレミー作のものが1曲収録されています。「The Watcher」がそれで、意外にもほぼ弾き語りのアシッド・フォーク・サウンドです。曲の最後のほうに、お決まりのディック・ミック(Dik Mik)によるスペーシーな効果音が入りますが、ホークウィンドの音楽とはおおまかに言って、シンプルなロックにディックのエレクトロニクスの効果音が加わったものであると定義してもいいのでは?と常々思っています。


「The Watcher」 

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 HAWKWIND /『Space Ritual』 (1973)

73年作のライヴ・アルバム。レミーの曲はありませんが、スタジオ作では味わえない勢いやフリーキーさが感じられるとてもスリリングなライヴ作です。

ホークウィンドのアルバム・ジャケットはどれもかっこいいですが、これが一番でしょう。ジャケから音が聞こえてきそう。ステージでは、長身のパフォーマーのステイシアがうねうねとダンスを踊っていたのでしょうね。それにしても、ベースのドライブ感は凄過ぎというよりやり過ぎ。


「Master of the universe」

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 HAWKWIND /『Hall Of The Mountain Grill』(1974)

74年作の5枚目。ここにも1曲レミーの作品を収録。「Lost Johnny」はイギリスのブルース・サイケ・バンド「デヴィアンツ」のミック・ファーレンとの共作で、ファズ・ギターにうねるベース、そこにブルースの味つけがいい塩梅に加えられたサイケデリック・ロックです。ギターの音色を変え、スペーシーな効果音を消せば、そのまんまモーターヘッドのアルバム収録曲といった感じのサウンドといえばそうですが。


「Lost Johnny」

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 HAWKWIND /『Warrior On The Edge Of Time』(1975)

レミー在籍の最終作。今作がヘヴィ・サイケというよりプログレッシブ・ロックの作品としてのまとまりと流れを感じさせる出来なのは、レミーの曲が入っていないから?

この作品をもって彼は解雇されることになるわけですが、アルバムからのシングル・カット曲「Kings of Speed」のB面カップリング曲として、かろうじてレミーの最後の作品が収録されています。その名も「Motorhead」。

「Motorhead」

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レミーがぶんぶん弾くベースの導入部、そこにギターのカッティングが入るところは鳥肌もの。ギター・ソロではなくヴァイオリン・ソロだったり、ブラスが入っていたりするところがホークウィンド味。

後にモーターヘッドでも再演・再録することになりますが、これをA面にしてシングルとしてリリースすれば「Silver Machine」以来のホークウィンドのヒット作になったのではと考えてしまいます。

さて、それでは最後にモーターヘッドの作品もピックアップしておきましょう。

 Motörhead /『We Are Motörhead』(2000)

あれ?この頃にはバンド名にウムラウトがつきましたね。

2000作に収録の、言わずと知れたSex Pistolsの極めて素直なカバーをどうぞ。

『God Save The Queen』

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レミー在籍時以外のホークウィンド作品も多数在庫あり。そしてモーターヘッドもぜひご賞味あれ。

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HAWKWINDの在庫

  • HAWKWIND / DOREMI FASOL LATIDO

    72年作3rdアルバム

    72年発表の3rdアルバム。ベーシストが後にモーターヘッドを結成するレミーへと代わり、スピーカーの中に閉じ込められたような凄まじい音圧でベース&ドラムが鳴り響く。突出したリズム隊に乗せられ、ギター、サックス、電子音のカオスが更に宇宙的な広がりで聴き手を圧倒する傑作。

  • HAWKWIND / SPACE RITUAL

    サイケデリック・スペース・ロックの代表格、73年発表の傑作ライブ・アルバム!

    サイケデリック・スペース・ロックの代表格として今もなおプログレッシブ・ロックからテクノシーンまで幅広いバンドに影響を与えているイギリスのグループ、代表作と名高い73年ライブ作。その内容はロンドンとリヴァプールでのライブを収録しており、スペース・ロックというジャンルの醍醐味であるライブの開放感に溢れた傑作です。トランシーに盛り上がり、宗教的な神秘性を発するサウンドは唯一無二の境地であり、うねりを上げるLemmy Killmisterのベース、Del Dettmarの宇宙的なシンセサイザーを中心にNik Turnerのサックスやフルートも圧倒的。凄まじいテンションと恍惚とした酩酊感に溢れた名盤です。

  • HAWKWIND / WARRIOR ON THE EDGE OF TIME

    サイケデリック・スペース・ロックの代表格、最高傑作とも云われる75年作!

    サイケデリック・スペース・ロックの代表格として今もなおプログレッシブ・ロックからテクノシーンまで幅広いバンドに影響を与えているイギリスのグループ、代表作と名高い75年作。その内容は、Michael Moorcockの小説をコンセプトに掲げた宇宙的な広がりを見せる荘厳なスペース・ロックであり、High Tideのメンバ−でもあるSimon Houseによるメロトロンの壮大な鳴りや、ジャーマン・シンフォニック系にも通じるような格調高いフルートもフューチャー、サイケデリック・ロックファンならずとも一聴の価値ありな名盤となっています。

  • HAWKWIND / LIVE CHRONICLES

    86年リリース、85年のライヴを収録

  • HAWKWIND / SPACE BANDITS

    英スペース・サイケの雄、90年作

  • HAWKWIND / IT IS THE BUSINESS OF THE FUTURE TO BE DANGEROUS

    93年作

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MOTORHEADの在庫

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