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スタッフ佐藤の、コレ好きなんですよ。 – 第六回 ルネッサンス『AZURE D’OR(碧の幻想)』

こんにちは、カケレコ・スタッフ佐藤です。

「スタッフ佐藤の、コレ好きなんですよ。」は、一般的にはあまり注目を集めることのない作品ながら「実は良い作品なんだけどなぁ、もっと聴かれてほしいなぁ。」とスタッフ佐藤が日頃から感じている、愛して止まない作品たちを取り上げてご紹介していこうというコーナー。

今回取り上げるのは、英国クラシカル・プログレを代表するグループ、ルネッサンスの79年作『AZURE D’OR(碧の幻想)』です。

プログレ専門店であるカケハシ・レコードで働いている私スタッフ佐藤ですが、プログレ一筋なのかと言えば実はそういうわけでもなく、プログレと同じくらい80年代に隆盛したニューウェーブ/シンセ・ポップが好きだったりします。

そういう嗜好もあってか、プログレも70年代中盤あたりまでの全盛期バリバリの作品群よりは、パンク~ニューウェーブへと至る時代の流れの中で生き残るために模索しながらサウンドを変化させていった70年代末頃の作品をより興味深く聴いている節があります。78~79年頃に注目すると、早くも80年代的な匂いのするサウンドを積極的に取り入れているバンドもあれば、どっちともつかない中途半端な出来になってしまっているバンドもあったりと、各バンドの試行錯誤が見えてきてなかなか面白かったりするんですよね。

そういう観点から見ると、この狭間の時期にあって、生粋のプログレ・ファンであっても受け入れられるであろうと思うのが、ルネッサンスの79年作『AZURE D’OR(碧の幻想)』です。

フルオーケストラを動員した本格派シンフォニック・ロックを特徴としていた彼らですが、本作ではオーケストラは完全撤退しており、楽曲は全てが5分台以内。ただしサウンド面でのブレはほとんど感じさせないのが驚くべき点で、79年という微妙な時期を考えると不思議なほどに自然なルネッサンスらしさが発揮されているのです。往年のシンフォニック・ロックをコンパクトに聴きやすくまとめ上げたという感じで、むしろポップな方向へとより磨かれた印象すら与えます。もともと大曲の合間にポップフィーリング豊かなナンバーを聴かせてきたバンドですので、ポップ化への適正は高いものがあったというのも頷けるところです。

往年に比べ若干シンセの音色がフワフワと軽めになってはいるものの、栄華を極めた70年代英国ロックの最後の輝きとも呼べるものが本作には宿っているように個人的には感じています。

3.Only Angels Have Wings

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4.Golden Key

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10.The Flood At Lyons

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