2016年3月2日 | カテゴリー:世界のロック探求ナビ
ご存知ジャケットアートの巨匠ヒプノシス。一連のピンク・フロイド作品を始め、70年代から現在に至るまで数々のバンドのジャケットを手がけてきた、ジャケットデザイナーとしてはおそらく最も知名度・人気が高いアーティストですよね。
そのデザインはストーリー性を含んだ意味深なものから知性的でウェットに富んだもの、あっと驚くようなすごいインパクトで目に飛び込んでくるのものまで、純粋なアートとして見ても完成度の高いものばかりです。今回はカケレコ在庫を中心に、意外と知られていないかもしれないヒプノシス・ジャケット作品をご紹介してまいりたいと思います☆
数あるヒプノシスワークの中でもダントツのインパクトを誇っているのが、おそらく本作。黒いカバーを取ると・・・ぎゃあ~~~~~っ!これはもうちょっとしたホラーですよね。そのインパクトたるや軽くトラウマになりそうなほど。
ちなみに、あまりのインパクトゆえか権利などの都合上なのかはわかりませんが、再発のCDでは主にこちらのジャケットデザインが使われています。
オリエンタルなブルース・ロック/ジャズ・ロックを聴かせたブリティッシュ・ロックの好バンドによる71年3rd。上のサッド・カフェと比べると同一のデザイナーとは思えないほどの落差ですよね。とは言っても、ヒプノシスというのはデザイナー集団のグループ名なので、おそらくは別のデザイナーが担当したものなのでしょう。にしても英国らしい情感がにじみ出るいいジャケですよね。
パイロットで活躍した名ポップメイカーが残した76年のソロ唯一作。写真とイラスレーションを組み合わせたファンタジックなジャケットが内容をよく表してます。これもまた上の2作とは違った作風ですが、それぞれデザイナーは異なるのか気になるところです。
ポール作品のジャケットの中では、これが一番好きだったりします。90年代以降のオルタナ系バンドのジャケットと言っても通じてしまいそうなこの先鋭的なセンスは、やはりヒプノシスの偉大さを物語っていますよね。
スチュワート&グールドマン体制になって以降の作品中でも特に聴かれていなさそうなこの80年作ですが、70年代の彼らを愛聴しているのならまず間違いないはず。ジャケットは文字だけのバージョンが一般的ですが、こっちのデザインのほうがはるかに10ccらしさが醸しだされていると思いませんか?まさに「LOOK HERE」と言うだけあるインパクトのあるジャケですね!
ブリティッシュ・アンダーグラウンド・シーンではその名が知られた名グループ。これは上のSAD CAFEとはまた違った意味で衝撃的なジャケットですね。無数に吊るされた食用肉に混じって人が吊るされているデザインは、ユーモアとして通用するギリギリのラインをついたもの。これで人物がいなかったら昨今のデスメタル・バンドのジャケと言っても通じそうですね。
意外や意外、メインデザインではないものの、YESのフロントマンによるこの作品のアートワークにもアート・ディレクションとしてヒプノシスが関わっているんです。『こわれもの』のジャケットにも登場した飛行船のコンセプトを引き継いだ作品だけに、ある意味これは、ロジャー・ディーンとヒプノシスの間接的な共同作業とも言える!?
英プログレ界を代表する重鎮、YESのフロントマンが活動休止期に放った、宝石のような輝きを放つ76年ソロ第一作!YESがその特徴として強く持っていた、キラキラとした幻想感覚溢れるサウンド・プロダクション、その繊細さを更に増したかのように思わせる素晴らしさ!ジャケットのイラストレーションに象徴されるように、ファンタジックな飛行船にのって、ロマンティシズム溢れる空の旅に船出するかのような、彼のソロ・キャリアの門出を高らかに宣言する、ポジティヴな情感がたっぷり詰まったソロ・デビュー作に仕上がっています。リュートの奏でる絹のような質感の音像と、シンセサイザーとのコラボレーションがまた絶妙!YESの中にあった幻想性をより、たおやかに女性的に?追求したかのような音楽は、聴く人をえらばないかのような普遍性に満ちています。生音を生かした楽曲構成も見事です。
Harvestレーベルより71年にリリースされた3rd。インパクトあるジャケットは、ヒプノシス。アコースティック・ギターのバッキングを基調としながら、引きずるようなリズムとフリーキーなエレクトリック・ギター、エドガー・ブロートンのダルダルなヴォーカルがなんとも言えない「けだるさ」を感じさせるグループ。フィドル、弦楽器、管楽器などのブルージーなアンサンブルも魅力的。
フロイドのリリシズムはこの人が居ればこそですね。「虚空のスキャット」「Summer 68」が好きなら、このソロ作もまた涙ものです。
RICHARD WRIGHT(RICK WRIGHT)/WET DREAM
A24090(ONE WAY)
2550円 (税込2805円)
売り切れ
英国トラッドを基調に、サイケデリックな酩酊感を含んだエレクトリック・アンサンブルを導入した個性派グループ。ずばり英フォーク三種の神器とも肩を並べる完成度の英国エレクトリック・トラッド名盤!
SICP1446/7
2090円 (税込2299円)
英国トラッドを基調に、サイケデリックな酩酊感を含んだエレクトリック・アンサンブルを導入した個性派グループ。ずばり英フォーク三種の神器とも肩を並べる完成度の英国エレクトリック・トラッド名盤!
SICP1446/7
1810円 (税込1991円)
物凄い豪華メンバー参加のスーパーセッション作!エリック・クラプトンにジェフ・ベックにトッド・ラングレンにキース・エマーソンにドクター・ジョンにリンダ・ロンシュタットに…まだまだ居て書ききれぬ!
FREE CREEK/MUSIC FROM FREE CREEK
LER43014(LAKE EERIE)
2500円 (税込2750円)
在庫あり
フォーク、ロック、クラシックを絶妙に配合した名曲群に命を吹き込む天使の歌声。何というか、もうこれがNO.1ですよね・・
ECLEC2646(ESOTERIC)
1890円
1690円 (税込1859)
220円お得!
在庫あり
コメントをシェアしよう!
カケレコのWebマガジン
60/70年代ロックのニュース/探求情報発信中!