2015年5月26日 | カテゴリー:世界のロック探求ナビ,日々是ロック
タグ: 日々是ロック
こんにちは、カケレコ店長の田中です。
穏やかな陽気のここ埼玉県寄居町。
事務所からは、淡い青空に山の緑が柔らかに映えるパストラルな風景が見えて心和みます。
昨日は、イタリアとフランスより新譜&売り切れていた人気盤が到着しましたので、オススメ盤をピックアップいたしましょう。
海外の天気予報を見ると、イタリアもフランスも20度前後で日本と同じく過ごしやすい陽気のようですね。
遠い異国の風景に思いを馳せながら、新旧のユーロ・ロックを楽しんでいきましょう。
まずは新譜から!
若干14歳だったKey奏者、可憐な歌声の女性ヴォーカル、ベース&フルート奏者によるIDA三兄弟のグループで、プロデュースは父親。
P.F.M.とフランスのCARPE DIEMが混ざったような神々しく深遠なサウンドがまさに「秘宝」という言葉がぴったりな75年の唯一作。
ヌードジャケからは混沌としたサイケフォークが浮かびますが、音の方は、クラシカルな気品や荘厳さもあって、いい塩梅でハードだし、オルガンもGoodで、アフィニティのファンにもオススメ!
独伊混合バンドによる、こちらも「秘宝」と言える72年作!
アンジェラ・アキがプログレ・バンドに入ったら?といった感じの(ルックスだけ?というか黒縁メガネだけ^^?)イタリアの新鋭グループのライヴDVDが登場!
ギターとベースはリッケンバッカーで、バンド全体のルックスも良いですね!
丁寧に紡がれた音が端正にからみあったメロディアスなサウンドは絶品の味わい。
まるでスティル・ライフにリンダ・ホイルが入った感じ!?
STANDARTEのKey奏者とオルガン奏者が、力強くもミスティックな女性ヴォーカルと結成した新鋭グループによる2015年デビュー作!
ギリシャ人のミュージシャン率いるイタリアで活動する新鋭なんですが、ギリシャやイタリア臭さはなく、ラッシュをメロディアスにしたようなスカッとキャッチーなサウンドで気持ちいい!
ここからは再入荷した人気盤をセレクト。前回の新入荷時にすぐに売り切れた注目盤ですよ~。
これは痛快!
変拍子てんこ盛りなのに、なぜか踊りたくなっちゃうイタリアン・インスト・プログレ、2015年デビュー作!
ナショナル・ヘルスやクリムゾンからの影響をベースに、フランスらしいエレガントな感性でまとめあげたサウンドはかなりの完成度!
この2015年デビュー作、圧巻です・・・。
まさか、この酷いジャケ^^から、ニュー・トロルス『コンチェルト・グロッソ』ばりの物悲しく艶やかなストリングスとピアノの美旋律が溢れてくるとは・・・。
哀愁たっぷりのヴォーカルも魅力な伊ロックの秘宝と言える75年作。
2015年のデビュー作なんですが、新鋭ではなく、な、なんと70年代を通して活動していた幻のイタリアン・ロック・バンドで、これはレ・オルメやニュー・トロルスのファンは必聴!
幽玄かつ神秘的でいて、ここぞではヘヴィ&アヴァンギャルドに展開。女性ヴォーカルはマイク・オールドフィールドの作品に起用されそうな美声だし、このギリシャの新鋭、ずばりセンス抜群です。
ルックスはまるでローリー寺西だし、モンティ・パイソン好きのパフォーマーがメンバーに居るし、謎だらけのスペイン新鋭。
でも、音は、プログレ、HR/HM、アヴァン・ロックをゴッタ煮して、恐るべしな諧謔精神でまとめた希代の奇天烈プログレ!
緊張感みなぎるチェンバー・ロック展開の中に、確かなカンタベリー・エッセンスを感じさせるフランス新鋭。
その圧倒的に知的で精緻な音楽性に舌を巻くこと必至です。これはズバリ、新鋭ジャズ・ロックの最高峰!
PFMからCELESTEまでを宿す香り高く豊潤なイタリア叙情に、MOON SAFARIの爽やかなポップフィーリングを加えたような感じ。
この新鋭、素晴らしいなぁ。
いかがでしたか?
みなさまにとってぴったりの一枚が見つかれば幸いです。
またお会いいたしましょう。
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聴かなくなったプログレ&オールド・ロックのCDがございましたら、カケレコを是非ご検討ください。
1枚1枚、専任スタッフが丁寧に査定させていただきます。
このスペインの新鋭プログレ・グループの個性の突き抜けっぷりときたら!内ジャケに映るオペラティック&ユーモラスなメンバー写真からキてますが(ローリー寺西みたい)、演奏メンバー6人にステージ上で活躍するパフォーマー2人という編成もまた得体が知れません!演奏と演劇的なパフォーマンスの要素を一つにしたライヴ活動を行っているようですが、う〜む、いったいどんな音なんだ!そんな彼らの2012年デビューですが、サウンドを聴いてまたまたびっくり!クイーンもびっくりなオペラティックな多声コーラスで幕を開けると、ギターとムーグがユニゾンで切れ込んで、青空へと突き抜けるようなメロディアスなフレーズを高速で奏でる!エモーショナルで力強い歌唱を聴かせるヴォーカルも良いし、その後ろではメロトロン風のヴィンテージな音色のキーボードが鳴り響いているし、リズム隊は超重量級でメタリックにぶっ放してるし、すごいぞDRY RIVER!彼らのWebでインフォを見ると、メンバーのフェイヴァリット・バンドには、クイーンの他、ドリーム・シアターやメタリカといったメタル・バンドの他、フランク・ザッパやスティーヴ・ヴァイなどの曲者も上げられていて、パフォーマーの2人のフェイヴァリットはモンティ・パイソンという始末。プログレ、HR/HM、アヴァン・ロックをゴッタ煮にして、恐るべしな諧謔精神でまとめあげた希代の奇天烈プログレ。北欧のMOON SAFARI、インドネシアのDISCUSといったバンドが近年、新鋭プログレシーンで多いに話題になりましたが、その次に話題になるべき実力を持ったグループとカケレコが自信を持って推薦!オススメですよ〜。
カンタベリー・ミュージックのDNAを継いだフランスの新鋭グループ、2015年デビュー作。エレピやピアノによるミニマルなフレーズがタペストリーのように折り重なったまるでナショナル・ヘルスのようなパート、ビル・ブラッフォードばりに疾走するビートとテンションみなぎる凶暴なリズム・ギターによるクリムゾンを彷彿させるパート、そして、精緻に紡がれるピアノやエレピの中をヴァイオリンが艶やかに舞う室内楽的なパートなどがめくるめく10分を超えるオープニング・ナンバーから圧倒的な演奏力とイマジネーションに驚きます。メロトロンも全編で幽幻に鳴り響いていて特筆。ナショナル・ヘルスやクリムゾンからの影響をベースに、フランスらしいエレガントな感性でまとめあげたサウンドはかなりの完成度と言えます。WHITE WILLOWのギタリスト、YUGENのKey奏者の他、MINIMUM VITALやSTORMY SIXのメンバーも参加。70年代的なサウンド・プロダクションも印象的。ユーロ・アヴァン・プログレの傑作です。
イタリアの新鋭プログレ・バンド、2013年デビュー作。凛とした響きのアコギ・アルペジオ、格調高いピアノ、クラシック然とした艶やかなストリングス、柔らかに舞うフルート。オープニングからまるであのチェレステの傑作のように、イタリアならではの叙情が溢れ出します。英語で歌うジェントルでハートウォームな男性ヴォーカルも特筆。2曲目に切り替わるとドラムが入り、ヴィンテージなトーンのシンセが軽やかに伸びやかに透明感あるメロディを奏でます。包み込むように優美なハーモニーも絶品。この躍動感あるポップセンスは、そう、まるでムーン・サファリ!ポップさはそのままに、ギターは初期P.F.M.を彷彿させるし、メロトロンも溢れるし、まだ2曲目までしか聴いてないのに、イマジネーション豊かなアンサンブルの連続に圧倒されます。たおやかなアコギを基調としたハートウォームさとP.F.M.など70年代のイタリアン・プログレのDNAを継いだプログレッシヴな感覚とが見事に融合したファンタスティックすぎる名作。これはオススメです。
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