2014年3月11日 | カテゴリー:MEET THE SONGS,世界のロック探求ナビ
タグ: サイケ
今日はクイックシルヴァー・メッセンジャー・サーヴィス特集~VOL.2~。圧倒的な存在感を放つディノ・ヴァレンテが復帰してからの作品をピックアップ!
【ディノ・ヴァレンテの復帰】
クイックシルヴァー・メッセンジャー・サーヴィス(以下QMS)は、元々ディノ・バレンテ、ジム・マレイ、ジョン・シポリナがバンドを組もうとしたことから生まれたグループでした。65年QMSが正式に結成された時、ディノはドラッグ不法所持で逮捕されて不在。バンドはそのまま活動開始、レコードデビューへと至ります。
ディノは68年に釈放されましたがQMSには加わらず、ゲイリー・ダンカンを引き抜いてニューヨークでバンド結成。この活動は上手くいかず、69年暮れにダンカンとともにQMSへ復帰します。
ディノは、60年代フラワー・ムーブメントのアンセムとなった「Get Together(Let’s Get Together)」の作曲者で、有能なソングライターでした。
その才能はQMSでも発揮され、ハワイのオワフ島でレコーディングされた70年リリースの『JUST FOR LOVE』は、1曲を除いて全てディノの作詞作曲。それまでのシポリナのギターを中心とした酩酊感漂うサウンドとは違う、エキゾチックでポップなメロディと、ディノのワイルドかつメロウなヴォーカルが前面に出された作品となります。
「Fresh Air」
このアルバムからキャッチーなラテン調の「Fresh Air」をヒットさせますが、バンド内は上手くいかなくなってしまい、ハワイでのセッションの後にシポリナとニッキーは脱退。続くようにデヴィッド・フライバーグも脱退してしまいます。
71年リリースの『WHAT ABOUT ME』は、前作と同じセッションをもとにしてサンフランシスコで完成された作品で、ホーン・セクションが加えられたり部分的に他のミュージシャンが加わっています。
「What About Me」
【再結成】
その後は新しいメンバーを加え、ディノが中心となり71年に『QUICKSILVER』、72年に『COMIN’ THRU』をリリースした後、75年に再結成。デヴィッド・フラーバーグ、ジョン・シポリナ、ゲイリー・ダンカン、グレッグ・エルモア、ディノ。ヴァレンテというラインナップで『SOLID SILVER』をリリースしますが、その後は一緒に活動することなく自然消滅という形で幕を閉じることとなりました。
「Gypsy Lights」
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2回に渡ってお届けしたQMS特集いかかでしたか?
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また明日、お会いいたしましょう。
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