2017年12月7日 | カテゴリー:MEET THE SONGS,世界のロック探求ナビ
タグ: サイケ
こんにちは。スタッフ青山です。
定番からニッチ盤まで1作品をピックアップしてお届けするMEET THE SONGS。今日はジャズやブルースを取り込んだ完成度の高い楽曲が光る米ハード・サイケの傑作、FELT の『FELT』をご紹介いたします。
FELTは米南部の州アラバマ出身の若者達によって、60年代後半に結成されたバンド。
彼らの練習をたまたま耳にした地元のラジオDJに気に入られてデモテープを録音したのをきっかけに、ナッシュビルの小さなレコード会社から本作を71年にリリースします。
全編オリジナル曲で、作詞作曲はギターとヴォーカル担当のマイク・ジャクソン(Myke Jackson)ほぼ1人によるもの。
父親がナッシュビルで活動するフィドルのトッププレイヤーだったマイクは、早くから曲作りの才能を開花させていたようで、本作でもジャズやブルース、叙情味溢れるバラードとその才能を十分に発揮。演奏力の高さも光るハード・サイケの傑作です。
それでは、流麗なピアノをバックに、マイクの儚げなヴォーカルがメランコリックに響くバラード「Look At The Sun」をお聴きください。英国フィーリングさえ感じさせる叙情味溢れるナンバーです。
次はジャジーなイントロが印象的な「Now She’s Gone 」をどうぞ!
最後に、10分に及ぶ大作「The Change」をお聴きください。メランコリックなバラードからポップなパート、炸裂するブルージーなギターソロを挟み、最後は疾走するハード・ロックナンバーです。
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いかかでしたか?
「MEET THE SONSG」は、定番からニッチ盤まで僕らのロック・ミュージックを紹介しています。
米アラバマ産5人組サイケ・ハード・バンドの71年唯一作。原盤は600ドルオーバーの超レア盤としても有名。夢に出てきそうな薄気味の悪いジャケットにまず釘付けになりますが、サウンドの方も“奇妙”と言うのとはまた別物ながら独特の湿った空気感を孕んでいます。ブルース/ジャズを基調とした武骨なサイケ・ハードにプログレ/ジャズ・ロックのエッセンスをまぶしたといった印象。ギターのStan Leeはブルージーな激渋ソロから西海岸フィーリングのジャムまで見事な表現力です。特筆すべきは、深刻なハモンド&深いエコーのかかった激情ヴォーカルが印象的な組曲調の長尺ヘヴィ・サイケ「The Change」。粗削りながら、パープル/ツェッペリンが融合してサイケに接近したようなクラシカルでドライヴ感溢れる英国的名曲です!
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