プログレッシヴ・ロックの中古CD豊富!プログレ、世界のニッチ&ディープな60s/70sロック専門ネットCDショップ!
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フラキンの凄さを改めて語る必要は無いが、還暦近いロイネストルトが餓鬼の頃からカイパを経由して抜群のバランス感覚で牽引した功績が随所に顕れる。黙って聴いて貰いたい。評価はためらいなく★5個。
ストックホルムから60キロ程離れたウプサラ出身。野暮用でストックホルムを訪問した際、半日フリーになったため生家への訪問を試みたが、思いのほか交通の便が悪く結局諦めた。現地人がロイネの事をあまりに知らない事を私は激怒したが、日本人ガイドのみならずストックホルムで話した現地人8人が誰一人知らないのだ。「うそでしょ〜!」と思ったが、プログレ界に君臨するロイネと言えど、ノーベル賞授賞式が行われるストックホルムでは、ノーベルほど知られていないのだ。我々マニアの間だけに君臨してくれればいいではないか!と納得してほくそ笑んだ。
メンバー全員で、作曲・アレンジ・アルバム作りに取り組んでいる様が伺い知れる。一人で創っていないからこそ、この変幻自在ぶりである。個性のぶつかり合いが、とても良い方向性を産んでおり、支離滅裂にならず融合して一体感のある作風・アンサンブルを実現している。
コーラス・ワークは絶品であり、GENTLE GIANTを凌駕しているかも知れない。マルチプレイヤー集団なので、一体何種類の楽器が使われているのか数え切れない。一貫して優しい曲想なので、ドライヴ中に聴いても事故らないだろう。
ヘルシンキの街を歩いたことがあるが、短い夏と長くて暗い冬を過ごす彼ら、貧富の差が少なく、成功者は高額納税となるため外国へ移住する。そんな国民性から産まれた名作と言えるかも知れない。文句なく★5つ。
フルートとサックスがリードして、女声ヴォーカルが華やかに歌う部分などは、前作のポリシーが踏襲されている。特に女声ヴォーカルの上手さは磨きが掛かっており、加えて、多様な管弦楽器も健在である。
メタル色は確実に増しており、ヘビメタの様な箇所もある。と思えば、ジャズ・ロック的な部分・シンフォニックな部分・インドネシア民謡的な部分など、構成的には何でもありである。何でもあり度で評価すれば、前作より上と言える。プログレッシヴな試みも増しており、終曲などは力作である。こういう進化を遂げるとは予想できなかった。
雑多な音が入り乱れて圧巻だった前作と比較した場合、評価は分かれるだろうが、私的には進化形と認める。但し、コーラス・ワークや男声ヴォーカルのレベルアップが今一歩であるため、★4つとする。
エストニア民謡的な楽曲もあれば、ハードでダークな楽曲もある。オリジナリティーに溢れており、好印象である。複雑なアレンジは少ないが、演奏力は高水準であり、温かみのある演奏が安心して聴ける。ヴァンゲリス的な作風の楽曲もあり、盛り上げ方も心得ている。
ヴォーカルは男女を擁しているが、男声ヴォーカルは少し邪魔。女声ヴォーカルは素晴しい。ハーモニーやコーラス・ワークは流石エストニア、合唱が盛んな土地柄だけある。母国語の極端な巻き舌など、聴きにくい部分もあるが、それがオリジナリティーとも言える。なかなか面白く一聴の価値あり。★4つとする。
潮騒〜フラメンコ的で爽やかなアコギ、怪しげなフルートとピアノが入り、リズム・セクション始動後、一気に大編成となる。管弦楽器を上手に配置しているが、あくまでもアコギ主体でリード楽器は目まぐるしく変わる。エレキ・ギターもジャズ・ロック風に弾いているが、早弾き部分でフラメンコ調が顔を出すのは彼特有で面白い。彼のギターは泣くことが無い。
ヴォーカルは男女を配し、効果的に絡み合うハーモニーも良いし、電子音コーラスも素晴しい。変拍子も使いこなし、作曲能力や構成力も大したモノである。シンフォから一転してジャズ的に展開したり、プログレッシヴな試みも充分であり、全般的に良く出来たシンフォ・プログレである。これは間違いなく掘り出しモノと言えるだろう。
敢えてモノ申すならば、管楽器と弦楽器の和音が完全にハモっていない箇所がある。勿論、協和音の部分である。チューニングが微妙にズレているとまでは言わないが、常にバンド活動しておらずセッション的であるための違和感と思われる。それを差し引いても充分に素晴しく★5つとする。
70年代当時、リアル・タイムでは知らなかった。アナログ・生楽器とヴォーカル(コーラス)主体の正にイタリアン・シンフォプログレ傑作。
懐かしい音作りと曲想はPFM的でもあり、凌駕しているかも知れない。他にも様々な影響が垣間見られ、70年代イタリアン・シンフォ・プログレの集大成と位置づけても良いのではないか!?テクニック偏重ではないが、確かなテクニックに裏付けられた演奏や構成は、安心して70年代に浸れる。
今現在、冷静に振り返って聴いても★5つに値する。
フィードバックを強めにエフェクトした、ツイン・ギターが非常に効いている。ツイン・リードの掛け合い、3度や5度でハモるフレーズ、また、エフェクトを変幻自在に変えた目くるめくギター・ストロークの嵐。ギター中心のアレンジになっており、元ギター小僧には堪らないアルバムである。インスト作品なのが何とも嬉しい。
リリカルな曲もあるが、全般的にアメリカ色の疾走感あふれるダイナミックなプログレになっている。メタル的な硬質感は無く、柔かい音質のギター・エフェクトが優しい。8分の7拍子とか変拍子系を多用しているが、聴き易い仕上がりとなっている。時折入るレトロなキーボード・ソロが新鮮に聴こえるのもアクセントになっている。ツイン・ギターを支えるメロトロンやキーボードが分厚い音世界を演出しており、更に良し。
構成力は圧倒的であり、叙情性や美旋律、ギターの泣かせ方には年輪が感じられる。シンフォニック度も高く、優良シンフォ・プログレである。個人的には、ギターのロング・トーン時にビブラート・タイミングが揃っていない箇所もあり、惜しいが★4つとする。
出た〜!ラッテ・エ・ミエーレ!当時のメンバーのままなら平均年齢は還暦に近いはず。頑張っているオジサン達から元気を貰えるアルバム。頭が下がり、我々も頑張らねばと思える。
大仰に始まるオープニングは正にイタリア。進むにつれ彼ららしさが顕在してくる。70年代の音を追求しているのか新しさはあまり感じないが、流石に完成度は高い。
当時はプログレ・シーンの中心にいたが、辺境後進国の躍進により、もはや中心など無いに等しい。北欧・東欧・露・南米・中米など、新しい波は着実に進化し続けており、老舗のイタリアにも奮起を促したい。ここは敬意を表して★4つとする。
フルートがリードして、女声ヴォーカルが華やかに歌うなど、楽曲の作り方もミスター・シリウスの影響が大きいと思える。加えて、多様な弦楽器や管楽器、男声ヴォーカルもおり、何でもありの分類不能(だからプログレ)な音世界を奏でる。
流麗なギターも良いし、雑多な音が入り乱れてのアンサンブルは圧巻である。インドネシアのプログレと言うから、半信半疑だったが大層なシロモノである。ここまでとは思わなかった。カケレコ自慢の掘出し物だろう。
少しモノ申すなら、電子楽器と生楽器の鳴り始めに時間差がある事を、もっと計算して欲しかった。大編成でのアンサンブルはパワフルで良いのだが、強拍の頭が微妙に揃っていない。ドンピシャでタイミングが合えば、もっと凄い音になるはずである。テクニックやアレンジ能力は優れているのだから、彼らなら出来るはずである。惜しいが発展途上と考え★4つとする。
フルートがリードして、女声ヴォーカルが華やかに歌うなど、楽曲の作り方もミスター・シリウスの影響が大きいと思える。加えて、多様な弦楽器や管楽器、男声ヴォーカルもおり、何でもありの分類不能(だからプログレ)な音世界を奏でる。
流麗なギターも良いし、雑多な音が入り乱れてのアンサンブルは圧巻である。インドネシアのプログレと言うから、半信半疑だったが大層なシロモノである。ここまでとは思わなかった。カケレコ自慢の掘出し物だろう。
少しモノ申すなら、電子楽器と生楽器の鳴り始めに時間差がある事を、もっと計算して欲しかった。大編成でのアンサンブルはパワフルで良いのだが、強拍の頭が微妙に揃っていない。ドンピシャでタイミングが合えば、もっと凄い音になるはずである。テクニックやアレンジ能力は優れているのだから、彼らなら出来るはずである。惜しいが発展途上と考え★4つとする。
キラ星の様な音創り、紡ぎ出される美旋律、それらが有機的に融合し壮大に組立てられた構成美、このバンドのアレンジ能力は半端でない。予測しない展開に唸らせられる箇所が多くあると思えば、やっぱりそう来るか!と意見の一致を楽しんだり、アレンジャーと対決してみるのも非常に面白い。
色彩豊かで揺れ動くオーロラの様な優美な音世界は、シンセ・メロトロン・各種キーボードによるところが大きい。溢れんばかりのセンス抜群なキーボードである。ツイン・ギターを泣かせたり、エフェクト変幻自在のギターも魅力だが、ヴォーカルの上手さも光る。コーラス陣も充実しており、生歌以外でもシンセのサンプリングと思われる大編成混声合唱的な電子コーラスが効果的である。
シンフォ・プログレとして最高レベルの作品である事は間違いない。しかも小難しさ無く、イージーに聴ける天上の音楽である。ためらい無く★5つとする。
きらびやかな音創りや紡ぎ出される美旋律、見事な構成美のアレンジは前作から踏襲されており、スケールアップしたとも言える。対比法の様にダークな部分も効果的に使い、熟練の域に達している。ジャケットからも連想できる天上の音楽である。
泣きのツイン・ギター、巧みなアコギ、木管楽器、上手いヴォーカル、電子音コーラス、これら全てがキーボーディストの掌で舞っている様である。真の天才はキーボーディストだろう。
テクニック偏重主義では無く、シンフォニックに壮大な世界を描くポリシーは、正にプログレの王道である。文句無く★5つとする。
世界水準となったCASTの最高傑作だった前作を、あっさり超えてしまった感がある。手を変え品を変え、まあよくやるワ!変拍子やポリリズムを多用するところは前作のポリシーを踏襲している。
テクニック的には、更にレベル・アップしていると思えるし、前作で気になった男声リード・ヴォーカルが、あまり出しゃばらず、コーラス陣と溶け合って随分良い具合に仕上がっている。
7曲目「Furia」の変拍子高速アンサンブルは圧巻ではあるが、よく聴くと数箇所で破綻している。普通、高速アンサンブルは少人数のアイコンタクトとフィーリングでやるものだが、ビッグ・・バンドでは、そもそも無理がある。何回もテイクしたのだろうが、これだけの大人数でやるには指揮者が必要。しかも、指揮者を見ながらなんて出来そうもないレベル。高難度で少しやりすぎの感もあるが、世界レベルのチャレンジ精神には頭が下がる。完璧ではないが★5つに値する。
カケレコ・レビューを見て入手したが、はっきり言って驚いている。70年代の南米でこの音を出すなんて!クリムゾン・PFM・MAGMAが引き合いに出されているが、私の場合はヘンリー・カウ的な混沌と秩序の構成美と形容する。
フルートが頑張っており、ヴァイオリンも切味がある。混声合唱も効果的に使われており、そこにサックス・ソロが乱入したりする。エフェクトの異なるツイン・リードギターも面白いし、ハイトーンなボーカルも味がある。全てテクニックに裏付けられており、非の打ち所がないと言ってしまえば大袈裟かも知れない。
何という無政府状態な音を出すかと思えば、突然に現れる美旋律。先を予測させない曲作りには翻弄されっ放しである。★5つとするが、ドライヴ中には聴かない事を推奨する。
作曲能力や構成力はハイレベルであり、南米らしい美旋律が随所で顕在する。シンセの使い方が効果的であり、エッジの立ったギター・フレーズも面白く弾きまくっている。一部ジャズ・ロックやブルースもあるが、基本はハード・ロック的シンフォ・プログレだろう。1stと2ndのカップリングらしいが、進化の過程も見て取れる。
各楽器の演奏能力は高く、安定したアンサンブルを披露している。変拍子多用や突然の曲調変化など、プログレッシヴな試みは高評価である。
但し、プログレ・バンドが陥りがちな穴にハマッている。楽器群のレベルと比較してヴォーカルが下手な事である。更にヴォーカルを頼りすぎ。いっそインスト作品にしてしまえば良いのに。惜しいが★4つ。
各楽器の演奏レベルは高く、バンド自体の評価も高い。アコギのテクニックやシンフォニックな部分は魅力的であり、サウンド・エフェクトは多用していないが効果的に使っているところも素晴らしい。元々作曲能力も高く美旋律も多いが、プログレッシヴな試みが少なく、ある意味ポップ化している。
個人的に最も減点なのが、以前から相変わらずリード・ヴォーカルの録音レベルが大きすぎる。ちょっと出しゃばり過ぎ。このレベルのヴォーカルならいくらでもいるが、頼りすぎかも!折角コーラス・ワークが素晴しいのに、ある意味、壊している部分がある。インスト作品にすればもっと高評価になる。惜しいが★4つ。
このバンド・メンバーの実力からすると、この程度では満足できない。アンサンブルはドンピシャ決り、難度の高い変拍子の曲もあるが、もっと作曲能力は高いはずで出し惜しみの感が強い。ビッグ・バンドなので無理をしないのか?その辺りのバンドと同じ尺度では評価しないだけの潜在能力を認めているからこそである。
元々、シンセやサウンド・エフェクトは多用せず、生音で勝負するテクニックには定評がある。ヴァイオリンは切味抜群なフレーズから流麗なフレーズまで弾きこなす才能抜群であり、滑らかフルートやオーケストラ並みの弦アンサンブルなど聴きどころは満載である。前作の暗めな音作り→明るい音作りに変化している感がある。ボンゴの音に聴こえるのは生音だろうか、それとも電子音?
全般的に曲は佳作揃いでバラエティ溢れる曲調だが、タイトル曲と終曲は傑作。テクニックに不安は無いのだから、もっと高難度の作曲・アレンジを期待する。既に築き上げた殻を破って大きく飛躍する事を願いつつ★4つとする。
スタジオ作としては、危機の次作品である。待望の新作として購入し、毎晩聴いた私の子守唄である。評価では危機に劣るが、邦訳された歌詞は哲学的・宗教的で極めて難解、神秘性でもスケール感でも、YES最高のトータルアルバムである。
1.神の啓示
2.追憶
3.古代文明
4・儀式
の全4曲(1曲20分前後)だが、「神の啓示」「儀式」は最高の出来である。私は神の啓示を聴きながら眠っていた。
これだけの大曲、テイク一発で録れるはずがなく、分割テイクの継ぎはぎである。キーボードのリックウェイクマンが直後に脱退しているが、きっとアンダーソンの細かい指示やダメ出しに辟易としながら、何回もテイクし直して辛抱できなかったと思える。そのくらい練られた訳である。
聴く側も辛抱を要するが、プログレを語るなら、避けて通れない作品である。
エストニアにこんなバンドがあるとは驚き桃の木・・・。そもそも男声合唱などで有名な土地柄なのだが。
1983年作と言うから、フュージョン全盛期である。ギタリストが明らかに、リー・リトナーやラリー・カールトンの影響を受けており、聴き慣れたフレーズを弾く。おおっ・・・これは正しくフュージョン。アメリカ西海岸の香りがする。今ではマイナーなジャンルと言うか、死語になった?フュージョン(ドラゴン・ボールの合体技ではない!)だが、70年代終盤から全盛期を誇り、朝のテレビ番組「ルックルックこんにちは」では、アールクルーのドリーム・カム・トゥルー(Jポップのドリカムではない!)がテーマ曲だった。巷にはフュージョンが溢れかえり、私も大学祭ではフュージョン・ギターを弾いていた。
エストニアのバンドから、こういう音が聴けるとは感激である。バンド自らが、プログレッシヴ・フュージョンと名乗っているところが心憎い。★5つと言いたいところだが、プログレッシヴな試みが少ないのと、純粋なフュージョンの土俵ならば上が沢山いるため、★4つとする。
イスラエルのバンド・作品ともに初めて聴いた。2008年作と言うから、そんなに期待していなかったが、驚愕の音世界。これが新しいシンフォ・プログレなのか!?
キャッチーなメロディーは、きっと今風なのだろう。編成的には小編成のオーケストラがメインのようである。合唱もフューチャーされており、クラシカルな味付けとなっている。どちらかと言えば、プログレ・バンドがオケと競演と言うよりも、オーケストラがプログレ・バンドを吸収した様な印象がある。これが新しい形態なのだろうか?
中でもメタルっぽいギターが印象的なフレーズを弾く。しかし、突出して異質な訳ではなく、シンセとオケと合唱がシンクロして包み込んでいる。特に合唱は小編成だが、声楽的な発声で非常に素晴らしい。唯一理解できないのは、リード・ヴォーカルの女声がヘタな事である。どうして彼女をリードに抜擢したのか?声楽家のソプラノで良いではないか!これも驚愕の一種だが、個人的には減点で★4つ。
ロシア人の音楽家志望者の落ちこぼれ集団と聞いていたが、さにあらず。クラシック志望者が道を踏み外し(失礼、プログレに目覚め)、才能溢れるプレイを見せるのは、プログレ全盛期だけではなかった。最近の若者もプログレに覚醒し、素晴らしい作品を産んでいるのである。
クラシカルな編成で才覚溢れる作曲能力・アレンジ能力。暗めの作風はロシアならではか!? 演奏能力は基礎が出来ているため、そこいらのバンドとはモノが違う。フルートやバイオリンなど、オーケストラに就職できたと思える実力。ロシアは層が厚く、このレベルでも難しいのかも知れない。とにかく演奏は不安なく聴くことができる。
特に減点は無いのだが、このバンドは更に上達すると見た。最近の機材をもっと使いこなし、もっと高難度の楽曲が作れるはず。ロシア発のシンフォ・プログレとして、更なる高みを期待し★4つ。
各レビュアーの絶賛に偽りなし。傑作サードアルバム。レビューを見て発注し、聴く前に「BrandX、RTF」で予習していたが、ここまでとは!?
確かにセカンドでは、マックス・スリヤの早弾きギターに目が(耳が)行った。このサードでは、キーボードとの高速ユニゾンや三度のハーモニー、更にキーボード・ソロとの掛け合いが魅力である。10本指のキーボードも負けてはいないのだ。同じく弾き倒している。
恐らくアドリブはそんなに多くないと思える。曲のアレンジ構成などに、より注力している様がうかがい知れ、美しい仕上がりとなっている。先輩レビュアーの評価を信じて入手したが、なんでタイムリーに入手しなかったのだろうか?センスに欠けるジャケットのせいだろうか? とにかく、30年以上前の作品で驚かされる事が最近多い。当時の私は一体何をやっていたのだ!
各レビュアーが絶賛している通りの傑作セカンドアルバム。レビューを見て発注し、聴く前に「BrandX、RTF」で予習していたが、ここまでとは!?
各メンバのテクニックS級だが、何と言ってもマックス・スリヤの早弾きギターに尽きる。早目のテンポで32ビート・遅目のテンポで64ビートのフレーズを弾いている。鍵盤楽器なら10本指で弾けるが、ギターは普通ピックで弾くため、この速さは尋常でない。途中、アコギやクラシック・ギターを弾いていたので、ひょっとしたらエレキも指5本で弾いているかも!?ライヴで見たかったが時すでに遅し。
惜しむらくは、ギター・エフェクトが強すぎて、中音域のフレーズが潰れて聴こえる。クリアに聴けたらもっと幸福なのだが・・・。ホールズワースやアルディメオラも良いが、元ギター小僧としては、力一杯弾き倒すスタイルに魅力を感じずにいられない。
これまで入手しなかったのは何故だろうか?カケレコで初めて出遭ったわけでは無いのだが・・・。
サウンドエフェクトの使い方が半端じゃない。神秘的というか幻想的というか、目指している世界観が浸透してきて、どんどん癒されて行くのが分かる。ヒーリング・プログレと言えるかも。ピアノ、ハモンド、パイプ、シンセなどキーボード系のシンフォニック度満点。グレゴリオ聖歌に聴こえる箇所などコーラスワーク部分は電子処理されており、シンセ音なのかサンプリングなのか生歌なのか、判別できない部分が結構多い。匠の成せる技かも。
それに、ギターが泣いている。とてもとても泣いている。加えて、はっきり分かるヴォーカルはメローで上手い。何より、バンドの芸術性に★5つ。
大編成バンドの重厚な音がたまらない。各パートのテクニック、アンサンブル能力など最高レベル。また、メタル的な箇所あり、ヘビーな箇所あり、クラシカルな箇所あり、バラードな箇所あり、ブルース調の箇所あり、コーラスワークを聞かせる箇所あり・・・とにかく引出しが多いのに驚き!
アレンジ能力も高い。変拍子やポリリズムを使いこなし、高難度に仕上げている曲もある。サウンドエフェクトの使い方もかなり工夫されている。サックスソロが乱入したり、アコギを巧みに入れたり、手が込んでいる。それでいてメロディラインはしっかりして美しい。南米モノに通づる中米メキシコならでは!これだけのシンフォプログレには、そうそうお目にかかれない。
個人的にはヴォーカルに拘りがあるため、男声リードヴォーカルのダミ声・下手さだけが減点対象。惜しいが★4つ。インスト作品だけなら★5つ。
英ジャズロックのストレス発散やりたい放題、寄集めのブランドXだが、彼らのライヴはスタジオ作品以上かも知れない。AMAROKの評価ではスタジオ作を抑えて、堂々1位である。
1976 UNORTHODOX BEHAVIOUR (1st)
1977 MORROCAN ROLL (2nd)
の直後に発売されたライヴ作品であり、フィルコリンズが全6曲中の半分を叩いている。ジェネシスでは不要なテクニックを駆使し、ストレス発散している様に聴こえてしまう。確かに凄まじい。
個人的には、パーシージョーンズのベースが好き。フレットレス・ベースをここまで弾きこなすオジサン、他にはいないんじゃないの?気が付くまでベース音とは思わなかった。やりたい放題が楽しい。
ブランドXの初心者は、1作目・2作目・このライヴが必須アイテム。
アメリカ産のプログレメタル「CAIRO」の2nd。
1994 CAIRO (1st)
1998 Conflict and Dreams (2nd)
2001 TIME OF LEGENDS (3rd)
特徴としては、シンフォニックで厚めのキーボードに、メタル的なギターが絡み、上手いヴォーカル&コーラスで歌いあげる。作曲能力・アレンジ能力が素晴しい。また、ヴォーカルはハードロック的だが、高音の伸びといい非常に良い。プログレバンドのヴォーカルって、下手糞(失礼!)が多いけど、このヴォーカルはベリーナイスです。
2作目にして、演奏力もアップし、申し上げる事はございません。相変わらずヴォーカル素晴しく、コーラスも皆巧み。明るめ硬目のアメリカ的な音、私は好きですね。プログレ嫌いな人でも、ギターやヴォーカルに拘りがある人でも、受け入れられると思います。完成度は高い。一度聴いてみてね!
アメリカ産のプログレメタル「CAIRO」の1st。
1994 CAIRO (1st)
1998 Conflict and Dreams (2nd)
2001 TIME OF LEGENDS (3rd)
特徴としては、シンフォニックで厚めのキーボードに、メタル的なギターが絡み、上手いヴォーカル&コーラスで歌いあげる。作曲能力・アレンジ能力が素晴しい。また、ヴォーカルはハードロック的だが、高音の伸びといい非常に良い。プログレバンドのヴォーカルって、下手糞(失礼!)が多いけど、このヴォーカルはベリーナイスです。
1作目の1曲目、掴みとしては最高です。バンドの特徴が良く出ています。その後も良作揃いで、明るめ硬目のアメリカ的な音です。私は好きですね。ドライヴの友にもピッタリ。
「炎のランナー」や「南極物語」や「ブレードランナー」など映画音楽で有名になったヴァンゲリスだが、ギリシャが生んだ偉大なプログレの巨匠である。本作は1975年の超大作。
シンセとピアノ、打楽器群、ソプラノ、混声合唱による分類不能(だからプログレ!)の作品。ヴォーカル以外は全て本人が演奏し、多重録音している。シンセでフルオケ並みの重厚さを創造し、打楽器群で大編成のオケを超越する音を出すところが天才たる所以。これに混声合唱が加わり、クラシックの有名な「カルミナ・ブラーナ」を凌駕する迫力だと個人的に思っている。後に、NHK教育で放送された宇宙創造の番組「コスモス」のBGMに使われたのは驚いた。
一度聴いたら頭から離れない印象的な主題フレーズ。今日の偉大なヴァンゲリスが若い頃に創った作品だが、万人受けする曲は作れても、果たして当作品を超えているだろうか!?
キャメルの1981年作であり、私の中では当時最後のプログレである。80年代に入り、ジェネシスやイエスがポップスになってしまった。筋金入りのプログレバンドが次々と消滅し、プログレ暗黒時代へ突入する。
当作品は、1974年まで太平洋戦争の終戦を信じず、フィリピンのルバング島で戦い続けた小野田(元陸軍少尉)氏がモデルのコンセプトアルバムである。ヌードと題されたアルバムだが、「ミスターOの帰還」と邦訳されている。「ウェイクアップ」と言う歌詞から始まるが、戦前教育の洗脳から目を覚ませ!と言っている。
確か74年の3月に帰還しているが、当時の私は中学校を卒業した頃であり、「ウソでしょー!」と思ったものだが、まさかキャメルがアルバム化してくれるとは予想だにしなかった。
そういう歴史的にも意義深い、最後のプログレである。一聴の価値あり。
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埼玉りそな、PayPay銀行にお振込いただけます。振込み手数料はご負担いただいております。
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現金の他、クレジットカード、デビッドカードでのお支払いが可能です。
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中古CDを安心してお買い求めいただけるように、日々サービス面の向上を目指しております。