【ユーロロック周遊日記】ベルギーの暗黒チェンバー集団UNIVERS ZEROの79年作2nd『HERESIE』

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毎日一枚ユーロロックの名盤をピックアップしてご紹介する「ユーロロック周遊日記」。
本日は、チェンバー・ロックを代表するバンドの一つ、ベルギーのUNIVERS ZEROの79年作『HERESIE』をピックアップいたしましょう。

UNIVERS ZEROはドラマーのDANIEL DENISを中心とするベルギーのバンドで、ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロ、オーボエ、バスーンなどの管弦楽器をフィーチャーした室内楽的アプローチを特徴とするプログレ・バンド。昨年来日も果たしました。

先日のプログレ三昧で流された4枚目の作品『USED』は、ロック的ダイナミズムを大胆に取り入れた作風でスリリングさと聴きやすさが増した名作でしたが、この79年2ndはゴシックホラー系の映画/小説をそのまま音楽作品にしてしまったような、陰鬱さと狂気が渦巻く暗黒チェンバーの代名詞的作品。「異端、異教」を意味するアルバムタイトルもいかにもという感じですよね。

それでは、冒頭25分にも及ぶゴシック大曲『LA FAULX』をお聴きください！

試聴 Click!

明確なメロディーはほとんど登場せず、ひたすら暗黒が垂れ込めるようなような演奏はまさに強烈の一言。呪文めいた呟きも恐怖を煽ります。異教の儀式を覗き見るかのような感覚は、ベクトルこそ違えどオザンナの『パレポリ』を想起させるものがあります。夜中には絶対に聴けない音楽ですね。

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こんにちは、カケレコ・スタッフ佐藤です。今回はチェンバー・ロックの始祖的バンドと言えるUNIVERS ZEROを出発点に、その遺伝子を受け継ぐ各地のバンドをドドンとご紹介してまいりますよ☆