Andrew Latimerを中心にファンタジックなアプローチでプログレッシブ・ロックの重要バンドに位置づけられるイギリスのバンド。 初期はAndrew Latimerによるギターやフルートのエモーショナルな泣きと叙情性、Peter Bardensによるマイルドで味わい深いキーボード・アンサンブルをフューチャーし、ジャジーな魅力のあるリズム・セクションが支える作風。作品を発表するごとに甘みを持ったファンタジックなシンフォニック・ロックを形成していき、代表作「Snow Goose」へと辿り着きます。 その後はCARAVANのRichard Sinclairを迎えたフュージョン・サウンドへの傾倒、Mel Collinsの加入とPeter Bardensの脱退、HAPPY THE MANのKit Watkinsの参加などメンバーチェンジを繰り返していきますが、その幻想的な作風と、マイルドなトータル感は一貫しており、英国叙情派を代表するグループとして君臨しています。
Andrew Latimerを中心にファンタジックなアプローチでプログレッシブ・ロックの重要バンドに位置づけられるイギリスのバンドの75年3rd。オーケストラ・セクションを迎え、ポール・ギャリコの小説「白雁」をコンセプトに掲げたアルバムであり、全編インストルメンタルによる彼らの代表作の1つです。特にAndrew Latimerによるフルートの優しげな調べが印象的な「ラヤダー」は、澄んだシンフォニック・ロックのお手本として有名であり、同じくフルートを扱いながらもアプローチの全く違うJethro Tullとの比較で論じられています。決して派手さはないものの優しさとロマンに溢れており、肌触りの良いギターやPeter Bardensによるキーボードの音色、リズムセクションの軽快さ、そしてインストルメンタルのハンディを感じさせないメロディーとアレンジの上手さで御伽噺の世界をマイルドに表現しきった名盤です。
キャメルと共通するテイストを持つ世界のプログレ名盤をご紹介いたしましょう。
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