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ドイツPilzレーベル特集

Pilzレーベルは、OHRレーベルも立ち上げたロルフ=ウルリッヒ・カイザーが71年にベルリンで立ち上げたレーベル。

ちなみに、ロルフ=ウルリッヒ・カイザーは、個性的な作品を世に発信する傍ら、68年にはフランク・ザッパやサンフランシスコのミュージシャンを呼んで「エッセン・インターナショナル・ソング・フェスティバル」を開催するなど、本場アメリカのサイケデリック・ロックをドイツの聴衆に紹介するとともに、国内のアンダーグラウンドなミュージシャンを鼓舞したジャーマン・ロックの育ての親とも言える奇才。

そんなロルフ=ウルリッヒ・カイザーがPilzレーベルを通して世に送り出した作品の特徴を一言で言えば、

「サイケデリック/アシッドな酩酊感」+「ジャーマンならではの神秘性」

ということで、ポポル・ヴの『ホシアナ・マントラ』をはじめ、吸い込まれるような幻想美を持った作品の数々をいざ探求してまいりましょう。

リリース順にピックアップしていきますよ?。

リリースNo.2:DIES IRAE / FIRST

強烈なヘヴィネスに加え、目眩のするようなサイケデリック濃度を併せ持つ、ジャーマン・サイケ・ハードの名グループですね。エンジニアは御大コニー・プランク!!

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DIES IRAE/FIRST

強烈にヘヴィでサイケデリックなジャーマン・ロック、コニー・プランクのエンジニアリングによる71年作1st

個性的なグループを多く排出したPilzからリリースされたジャーマン・ロック・グループの71年作。エンジニアはコニー・プランク。BIRTH CONTROL、BROSELMASCHINEへも参加したドラマーManni von Bohrが在籍したグループであり、その音楽性はハード・ロック、サイケデリック・ロックが中心。加えてやはりPilzレーベルだけあって、適度な酩酊感が素晴らしいトリップ・ミュージックや過度にデフォルメされたエフェクティブ且つ実験性に富んだサウンドなど、当時のドイツ産らしいごった煮な雰囲気。強烈な個性を放つ、クラウト・ロックの隠れた名盤です。

リリースNo.4:JOY UNLIMITED / SCHMETTERLINGE

女性ヴォーカルのオルガン・プログレを軸に、ファズ・ギターやフルートがこのレーベルらしいサイケデリックな酩酊感やドイツらしい神秘性で彩るサウンドが特徴。

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JOY UNLIMITED/SCHMETTERLINGE

ドイツ、オルガンをフィーチャーしたスモーキーな渋みを持つジャズ・ロック、71年作

個性的なグループを多く排出したPilzからリリースされたジャーマン・ロック・グループの71年作。スモーキーな渋みを持ったオルガン・ロックを基本にしながら、巧みにフルートを利用したアプローチで聴かせる作風であり、ハスキーな歌声を聴かせる女性ボーカリストJoy Flemingを擁していることから、オランダのEarth & FireやデンマークのSavage Roseを髣髴とさせる作品と言えます。また、オルガンのプレイはブルージーなものから時にクラシカルなサウンドも聴かせており、この時期のジャーマン・ロックならではの彩りを放ちます。

リリースNo.6:WITTHUSER & WESTRUPP / DER JESUSPILZ MUSIK VOM EVANGELIUM

ヨーロッパの民族音楽と瞑想的なアシッド・サウンドをミックスさせたプログレ・フォーク・デュオ。大仰に鳴り響くメロトロンが醸す神秘性、パーカッションの原始性、フルートのサイケデリック感。ライラライライ、ラララライ?。

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WITTHUSER & WESTRUPP/DER JESUSPILZ/MUSIK VOM EVANGELIUM

ドイツのプログレ・フォーク・デュオ、71年にPilzレーベルからリリースされた代表作

ジャーマン・サイケを代表する三大レーベル「Ohr」「Pilz」「Kosmische」それぞれのレーベルから作品を発表、ヨーロッパの民族音楽と瞑想的なアシッド・サウンドをミックスさせたプログレ・フォーク・デュオ。本作は、71年にPilzレーベルからリリースされた彼らの代表作。宗教色を色濃く感じさせるメディテーショナルなサウンドスケープ、トラディショナルな旋律とコスミックな音響処理が施されたドイツ語の語り部。かき鳴らされるアコギ、原初的なリズムのパーカッション、遠くから聴こえてくる少女たちのコーラス、そしてバックで大仰に鳴り響くメロトロン…。ゲルマンの深い森の奥、決して他言してはいけないヒッピーたちの密議を、そうっと木立の影から覗いているような、そんな興奮すら覚える傑作。サウンド・エンジニアは、前作につづき、COSMIC JOKERSの中心人物として、あるいはSCHICKE FUHRS FROHLINGのプロデューサーなどとして知られるDieter Dierks。

リリースNo.8:BROSELMASCHINE / BROSELMASCHINE

シタールやパーカッションが彩る、屈折したジャーマン・アシッド・フォーク。時にピースフルで時に神秘的で時に酩酊ゆらゆらで・・・。

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BROSELMASCHINE/BROSELMASCHINE

ジャーマン・アシッド・フォークの傑作、71年作。メロトロン入り!

EMTIDIと並んで有名なPILTZレーベルフォーク・グループの作品。EMTIDIをはじめとしてPILTZレーベルのアーティストたちはどこか屈折したクセのあるサウンドを作り上げている場合が多いわけですが、それは彼らも同様。EMTIDIと比べれば全体的にクセのないフォークの王道をいくサウンドですが、後半に進むに従いシタールやパーカッションなどエキゾチックな楽器群が登場し、やはりドイツらしい観念的な世界観を作り上げます。木漏れ日フォークとは一線を画す個性的な作品であり、ジャーマン・フォーク入門に最適な作品でしょう。

リリースNo.11:POPOL VUH / IN DEN GARTEN PHARAOS ファラオの庭にて

代表作として名高い71年作2nd。パーカッションとノイズによる瞑想的な音像から、エレクトリック・ピアノによる美しいメロディがフェイドインしてくる刹那の神秘性。息を呑むほどの素晴らしさ・・・。

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POPOL VUH/IN DEN GARTEN PHARAOS

神秘的な音世界を特徴とするジャーマン・プログレ、72年作

Florian Frickeを中心に結成され、実験性に富んだ独特の世界観とエレクトロニクスを巧みに利用した瞑想的音像が個性的なグループの71年2nd。彼らの代表作と名高い本作は、自然音とシンセサイザーによる瞑想的なドローンから幕を開け、楽曲が進むに従って有機的なパーカッションとの結合なども現れるという、前作の延長上に位置するものですが、前作と全く違うのはエレクトリック・ピアノとパーカッションによる音楽的な演奏が挿入されている点であり、パーカッションとノイズによる瞑想的な音像から「音楽」がフェイドインしてくる神秘的な一瞬は息を呑むほどの素晴らしさでしょう。

リリースNo.12:HOELDERLIN / HOELDERLIN’S TRAUM

儚げな女性ボーカル、消え入りそうに儚いメロトロン、叙情的なフルート。そして、BROSELMASCHINEのメンバーによるシタールやタブラのアシッド風味。これぞゲルマンの森から聴こえてくる極上のシンフォニック・ロックの世界。ジャケの通りの神秘的な美しさ。

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HOELDERLIN (HOLDERLIN)/HOELDERLIN’S TRAUM

72年デビュー作、陰気なMELLOW CANDLE!?幻想的なジャケットも素晴らしいジャーマン・プログレッシヴ・フォークの名盤

ドイツらしい深みを持ったフォーク・ロック調のサウンドを紡ぎ、専任ヴィオラ奏者を擁するという個性的なバンド編成から素晴らしいシンフォニック・ロックを生み出したグループの72年作。儚げな女性ボーカルをフューチャーした田園調のフォークサウンドからアコースティックな質感で聴かせ、消え入りそうなメロトロンの上で叙情的なフルートが鳴れば、まさにゲルマンの森から聴こえてくる極上のシンフォニック・ロックの世界。レーベルメイトのBROSELMASCHINEからPeter BurschとMike Hellbachがシタール、タブラで参加し、オリエンタルな色彩も加味。浮遊感を感じさせる内省的なサウンドを作り上げています。

リリースNo.14:EMTIDI / SAAT

ドイツロマン派を強く意識した深みのあるフォークを基本に、Pilzレーベルらしい独特のサイケデリック感覚を加味したサウンドが特徴で、白昼夢を見せられるような酩酊感に溢れた名盤。女性ヴォーカルも信じられないほどに神秘的な美しさ。

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EMTIDI/SAAT

72年作、ファンタスティックかつ緊張感溢れるジャーマン・プログレッシヴ・フォーク名作

ドイツ人Maik Hirschhfeldtとカナダ人女性ボーカルDolly Holmesの2人から成るジャーマン・サイケデリック・フォーク・グループの72年作。ドイツロマン派を強く意識した深みのあるフォークを基本に、Pilzレーベルらしい独特のサイケデリック感覚を加味した作品であり、ジャケット通りの夢想的な音像は唯一無二のものです。COSMIC JOKERSでもその浮遊感溢れるスペーシーなサウンドを構築したエンジニアDieter Dierksの手腕が発揮されており、フォーク・ミュージックを母体にしながら、白昼夢を見せられるような酩酊感に溢れた名盤となっています。

リリースNo.16:WALLENSTEIN / MOTHER UNIVERSE

ドイツを代表するシンフォニック・ロック・グループ。ハード・ロック的なテンション meets メロトロンやピアノによるPilzレーベルならでは夢想的な儚さ。そして、ピーター・ハミルばりに感情ほとばしるアーティスティックなヴォーカル!

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WALLENSTEIN/MOTHER UNIVERSE

のちにASHRAで活躍するドラマーHarald Grosskopf在籍のジャーマン・シンフォ・バンド、72年2nd

多くのグループがサイケデリックな質感を引きずりながら活動していた70年代最初期から、メロトロンやピアノを中心とした本格的なシンフォニック・ロックを放っていたグループであり、COSMINC JOKERSやASHRAへの参加が有名なHarald Groskopfが参加していることでも知られているジャーマン・シンフォニック・ロックバンドの72年2nd。前作に続いてPilzからリリースされた本作は、前作の叙情をそのままによりバンド・アンサンブルが練りこまれ、前作以上にメロトロンを大袈裟に使用した夢想的で儚げなシンフォニック・ロックを聴かせる名盤です。

リリースNo.19:JERRY BERKERS / UNTERWEGS

WALLENSTEINのベーシスト、72年ソロデビュー作。ドイツらしい抑制の効いた幻想美を軸に、牧歌性やアシッド臭をふりまいたプログレッシヴなフォーク・ロック。WITTHUSER & WESTRUPPのメンバーも参加。

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JERRY BERKERS/UNTERWEGS

ジャーマン・シンフォ・バンドWALLENSTEINのベーシスト、72年作ソロ、サイケ/アシッド・フォークのファンにもオススメな逸品

ジャーマン・プログレ・バンドWALLENSTEINのベーシスト、72年に独Pilzレーベルからリリースされた72年ソロ・デビュー作。ベースの他にアコギ、エレキ、パーカッションも自身で担当。キーボードにはWALLENSTEINのJurgen Dollaseが参加の他、同じPilzつながりでWITTHUSER & WESTRUPPのマンドリン&ギター奏者など参加。バロッキーかつドイツらしくクールな叙情美をたたえたピアノが導く、WALLENSTEINやNOVALISなどの幻想的なジャーマン・シンフォを英国のバークレイ・ジェイムス・ハーヴェストに通ずるアコースティックさで柔らかく鳴らしたようなナンバー、北欧のサイケ・フォーク・ロックにも通ずる牧歌的かつサイケデリックな香りが匂い立つナンバー、ツェッペリン『天国の階段』の「Ooh It makes me wonder〜」の部分を想起させる幻想美漂うプログレッシヴ・フォーク、ドイツらしい抑制の効いた幻想美を軸に、牧歌性やアシッド臭をふりまいたプログレッシヴなフォーク・ロックが印象的。ジャーマン・シンフォのファンはもちろん、サイケ/アシッド・フォークのファンにも是非とも聴いてもらいたい逸品です。

リリースNo.20:POPOL VUH / HOSIANNA MANTRA

Pilzレーベルの最後を飾る作品であり、ジャーマン・ロックのみならず、ユーロ・ロック屈指と言える傑作。ミサ曲にインスパイアされた静謐で神秘的なサウンドは唯一無比。

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POPOL VUH/HOSIANNA MANTRA

ミサ曲形式で進行していく崇高さと神秘性に溢れたジャーマン・プログレ、天上の音楽と言える73年作3rd

Florian Frickeを中心に結成され、実験性に富んだ独特の世界観とエレクトロニクスを巧みに利用した瞑想的音像が個性的なグループの72年3rd。ピアノ、チェンバロ、ギター、を基本セクションに据えた神々しいサウンドを放っており、適度な前衛性を持ちながらも明確なハーモニーを持った彼ら流のミサ曲となっています。神秘的なソプラノボーカルの参加や、ヴァイオリン、オーボエをフューチャーするなど、個性的な神秘性の中にシンフォニックな彩りを感じることのできる作品であり、繊細な肌触りが素晴らしい1枚です。

いかがでしたか?

上でピックアップした作品以外にも、何枚かCD化されている作品もあります。

全20タイトルのディスコグラフィとともに、カケレコ内のPilzレーベルの在庫のリストも作成いたしましたので、引き続き探求是非!

Pilzレーベル DISCOGRAPHY

  • V.A. / HEAVY CHRISTMAS (1971)
  • DIES IRAE / FIRST (1971)
  • FLUTE & VOICE / IMAGINATIONS OF LIGHT (1971)
  • JOY UNLIMITED / SCHMETTERLINGE (1971)
  • ARDO DOMBEC / ARDO DOMBEC (1971)
  • WITTHUSER & WESTRUPP / DER JESUSPILZ (1971)
  • RUFUS ZUPHALL / PHALLOBST (1971)
  • BROSELMASCHINE / BROSELMASCHINE (1971)
  • VIRUS / THOUGHTS (1971)
  • MCCHURCH SOUNDROOM / DELUSION (1971)
  • POPOL VUH / IN DEN GARTEN PHARAOS (1971)
  • HOLDERLIN / HOLDERLINS TRAUM (1972)
  • WALLENSTEIN / BLITZKRIEG (1972)
  • EMTIDI / SAAT (1972)
  • ANIMA / ANIMA (1972)
  • WALLENSTEIN / MOTHER UNIVERSE (1972)
  • WITTHUSER & WESTRUPP / BAUER PLATH (1972)
  • V.A. / RAPUNZEL (1972)
  • JERRY BERKERS / UNTERWEGS (1972)
  • POPOL VUH / HOSIANNA MANTRA (1972)

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  • HOELDERLIN (HOLDERLIN) / HOELDERLIN’S TRAUM

    72年デビュー作、陰気なMELLOW CANDLE!?幻想的なジャケットも素晴らしいジャーマン・プログレッシヴ・フォークの名盤

    ドイツらしい深みを持ったフォーク・ロック調のサウンドを紡ぎ、専任ヴィオラ奏者を擁するという個性的なバンド編成から素晴らしいシンフォニック・ロックを生み出したグループの72年作。儚げな女性ボーカルをフューチャーした田園調のフォークサウンドからアコースティックな質感で聴かせ、消え入りそうなメロトロンの上で叙情的なフルートが鳴れば、まさにゲルマンの森から聴こえてくる極上のシンフォニック・ロックの世界。レーベルメイトのBROSELMASCHINEからPeter BurschとMike Hellbachがシタール、タブラで参加し、オリエンタルな色彩も加味。浮遊感を感じさせる内省的なサウンドを作り上げています。

  • DIES IRAE / FIRST

    強烈にヘヴィでサイケデリックなジャーマン・ロック、コニー・プランクのエンジニアリングによる71年作1st

    個性的なグループを多く排出したPilzからリリースされたジャーマン・ロック・グループの71年作。エンジニアはコニー・プランク。BIRTH CONTROL、BROSELMASCHINEへも参加したドラマーManni von Bohrが在籍したグループであり、その音楽性はハード・ロック、サイケデリック・ロックが中心。加えてやはりPilzレーベルだけあって、適度な酩酊感が素晴らしいトリップ・ミュージックや過度にデフォルメされたエフェクティブ且つ実験性に富んだサウンドなど、当時のドイツ産らしいごった煮な雰囲気。強烈な個性を放つ、クラウト・ロックの隠れた名盤です。

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