イタリア新鋭プログレ・バンドINGRANAGGI DELLA VALLEによる13年デビュー作『IN HOC SIGNO』がリリースされました。
枯れたアコギとヴァイオリンのデュオで幕を開けたかと思うと、次の瞬間、圧巻の手数でなだれ込むドラム、エッジの効いたトーンでスピーディーに弾きまくるギター、躍動感いっぱいに舞うヴァイオリン!ARTI E MESTIERI『TILT』を思わせるテクニックとテンションで突き進むジャズ・ロック・アンサンブルがただただ圧倒的です。
緩急激しいメロディーをしなやかに歌いこなしていくヴォーカルも印象的。
メロトロンやハモンドが唸りを上げるヴィンテージなシンフォニック・ロック・テイストも魅力で、超絶リズム・セクションに乗ってELPばりのスリリングなキーボード・ソロが繰り広げられるパートも聴き所です。
ジャズ・ロックをベースとした猛烈なテクニックに、ヴィンテージ感たっぷりのキーボード・ワーク、そして地中海特有の切ない叙情美までも漂わせる音楽性からは、メンバー一人一人の豊かな才能のぶつかり合いが感じ取れます。
MATTIAS OLSSEN(ANGLAGARD)、DAVID JACKSONらのゲスト参加にも注目。これはずばり傑作!
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