2013年6月9日 | カテゴリー:ライヴ・レポート,世界のロック探求ナビ
タグ: プログレ
こんにちは、カケレコ・スタッフ佐藤です!
6月8日にクラブ・チッタで行われた、スティーヴ・ハケット来日公演2日目に行ってまいりました。全曲がジェネシス・ナンバーというハケットファンにも往年のジェネシスファンにも嬉しい内容となっており、多くのプログレ・ファンからの注目が集まっている今回の公演。その模様を他国でのライヴ動画を交えてお伝えしてまいります!
開演の15分ほど前に会場に入ると、客席はもちろん通路の立ち見客も含めすでに満員状態。その熱気を感じつつ、彼がプログレッシヴ・ロック・シーンの基礎を築いた偉大な人物の一人であることを改めて実感します。
開演時間の17時を5分ほど回った頃に演奏がスタート。いきなり鳴り響く荘厳なメロトロン!思わず息をのみます。次第にリズムがフェードインしてきて力強いバンド・アンサンブルへ突入。
1曲目は「WATCHERS OF THE SKIES」です。
ハケットのギターはオリジナル以上のアグレッシヴなプレイで、グリッサンドも抜群の切れ味!巧みなヴァイオリン奏法も、サステインを効かせた彼独特のギタートーンも、もうとにかく絶品です。終始ギターに目を向け直立不動な出で立ちと、そこから出てくる変化に富む多彩なプレイとのギャップが、また彼らしくいい感じです。
そして、もう一つの注目がヴォーカルのナッド・シルヴァン。往年のピーター・ガブリエルを彷彿させる望遠鏡で空を仰ぎ見る仕草から彼が歌い出すと、一気に演奏に命が吹き込まれます。とにかくピーターそっくりの声質と歌い回しに驚き!
演奏終了とともに響く割れんばかりの拍手。予想以上の素晴らしい演奏に私も会場も大興奮です!正直ここまで初期ジェネシスのサウンドが再現されたステージになるとは思っていなかったため、これから演奏されるであろう数々の名曲への期待も俄然高まってきます。
バンドメンバーはハケットに加え、ヴォーカル、キーボード、ベース、ドラム、そして各種管楽器とやキーボードを担当するマルチ奏者の6人編成です。
続く『LAMB LIES DOWN ON BROADWAY』からのナンバー「CHAMBHER OF 32 DOORS」を経て、3曲目は『SELLING ENGLAND BY THE POUND』収録の「DANCING WITH THE MOONLIT KNIGHT」。
冒頭の朗々とした語り調のヴォーカルが、会場を中世英国の世界観へと引き込んでいきます。そしてそこに寄り添うあまりに繊細なギター。ジェネシスの魅力の一つと言えるのが「静」と「動」をダイナミックに行き来する演奏だと思いますが、特に「静」のパートでの繊細で深みのある表現力はまさに唯一無二と言うべきもの。そんなジェネシスらしい演奏をほぼ完璧な形で今この時代に聴いているということに思わず感動です。
そしてドラマティックに盛り上がるサビからギターソロに入ると、ついにトレードマークであるタッピングが炸裂!右手の指ではなくピックで弦を押さえる独特のスタイルで、スピーディーなソロを紡いでいきます。白熱するテクニカルなアンサンブルが圧巻!
終盤もオリジナル通り、幻想的なアルペジオと美しい竪笛が舞うミステリアスな演奏で締め。ドラマ性が高く躍動感にも富んだ大好きな曲なので、個人的にも大満足のパフォーマンスでした!もう素晴らしすぎ~~!!
そんな中ハイライトの一つだったのが、『LAMB LIES…』収録の名バラード「LAMIA」。
本曲のギターソロはハケット屈指の名演と言えるものですが、ここではなんとソプラノ・サックスと交互にフレーズを取りあう形で展開。しかし、これがまた作品が持つ大都会ならではの哀感を見事に表現した大名演!ドラマティックに激情を迸らせるサックスに触発されるように、ハケットも叙情的で力強いフレーズを織り上げていきます。ここは泣けましたね~!
オリジナル曲の世界感をさらに広げるようなアレンジが楽しめるのは、これぞライヴの醍醐味と言ったところです。ハケットさん、ちゃんとわかっておられます。これには感服いたしました。
そして満を持して現れるのが初期の代表曲「MUSICAL BOX」!!オルゴールの音色を模したイントロが鳴った瞬間、大きな歓声が沸き起こります。
全編にわたってヴォーカルが主導権を取る曲でもありますが、ピーターの繊細さの中に不穏さを感じさせる歌唱を見事なまでに再現するナッドのヴォーカル。それを支えるあまりに英国的な薄暗い陰影を滲ませるアンサンブルも素晴らしい。
そして「静」から「動」へ、堰を切ったように一斉に走りだすダイナミックなインストパート!ハケットもその日一番のアグレッシヴかつハイテンションなギタープレイを披露します。もはやハード・ロックと言ってもいい圧倒的なダイナミズム!
感動のクライマックス・パートへ。ヒートアップする観客とともにヴォーカルが「NOW!」を連呼し、ハケットの格調高くも力強いソロからなだれ込む、クラシカルな締めのフレーズもバッチリ決まります!文句なしの観客総立ちでの大歓声!!いや~、この瞬間この場にいられたことに本当に幸せを感じました。
それにしても、発表から40年を経て、しかもオリジナル・メンバーが一人という編成にもかかわらず、この曲が持つ言いようのない妖しい魅力がちゃんと再現できるということに驚きます。彼がいかにジェネシスというバンドの音にじっくりと向き合ってきたかがよく現れた演奏だと感じました。素晴らしい!!
ハケットが、おもむろにアコギに持ち替え演奏を始めたのが『FOXTROT』収録の「HORIZONS」。エレキギターで聴かせるエキセントリックなプレイとは別人のような、典雅で味わい深い響きに耳を奪われます。クラシックギター作品も発表しており名手として知られる彼ですが、やはり生で聴くとその響きは格別です。
聴いていてふとその昔、この曲を必死でコピーしていたのを思い出しました。どうもぎこちなく、この独特の典雅な音色が出せなかった記憶がありますが、
そんな憧れだった曲を目の前で本人が演奏しているというのは言い知れない感慨深さがありました。きっと同じように感じた方も多くいらっしゃったことと思います。続く「BLOOD ON THE ROOFTOP」もオリジナルの枯れた切ない感じがよく出てましたね。こっちもホントよかった~。
『WIND & WATHERING』からは、曲間なく繋がるラスト3曲をプレイ。アコギとシンセが霧がかった幻想美を描く演奏から超絶テクニカル・インスト・チューンへと突入する「UNQUIET SLUMBERS FOR THE SLEEPERS~IN THAT QUIET EARTH」。
そして「AFTERGLOW」ではヴォーカルのナッドが、今度はフィルそっくりの歌声を披露。に、似てる!ピーター専門なのかと思いきや、楽曲ごとに見事に歌い分けていて驚きました!歌唱力も含めて、今ジェネシスをやるに相応しい素晴らしいヴォーカリストだと感じました。
愛すべきポップ・チューン「I KNOW WHAT I LIKE」も盛り上がったし、『TRICK OF THE TALE』からの冒頭2曲「DANCE ON A VOLCANO」「ENTANGLED」も素晴らしかったです~!特に「DANCE ON…」は、インスト・パートにものの見事にやられました。とにかくハケットのあまりにスリリングなギターが圧巻!オリジナルに忠実な演奏なのですが、ライヴならではのキレの良さと迫力には息をのみましたね。
そして本編ラストがハイライトの「SUPPER’S READY」。この複雑に構成された23分に及ぶ組曲も、このメンバーにかかっては細部までほぼ完全に再現してしまいます。出色は、ハケットのギターがこれでもかと唸りを上げる「IKHBATON AND ITSACON AND THEIR BAND OF MERRY MEN」。ファンタジックでメロディアス、疾走感溢れるフレーズを次々と繰り出していきます。ここは興奮しましたね~。タッピングによるキーボードとの快速ユニゾンにもしびれました!
「A FLOWER ?」の一言から始まる怪しくもポップな「WILLOWS FARM」も、まるでピーターが乗り移ったかのようなヴォーカル・パフォーマンスを披露するナッドが本当に素晴らしかったです。
後半、ラストの大団円へと上り詰めていくまでの緻密に編み上げられたアンサンブルも見事の一言。ラストの「JERUSALEM~!」が高らかに歌い上げられた時点でもう涙涙です。本当にあっという間の23分でした!もちろん会場はスタンディングオベーションと大歓声。ハケットの満足そうな笑顔がそのパフォーマンスの素晴らしい出来を物語っていたように思います。
アンコールでは、名曲「FIRTH OF FIFTH」と『TRICK OF THE TALE』のラスト・チューン「LOS ENDOS」をプレイ。「FIRTH OF FIFTH」では、ソプラノサックスがフルートのパートをメロディアスに歌い上げ、ファンタスティックなシンセソロに繋げます。そしてやはり圧巻はそれに続くハケット渾身のギターソロ!繊細にコントロールされたヴァイオリン奏法と伸びのあるサステインを駆使して、必殺の哀愁ソロを紡ぎ出します。これにはもはや感動するしかありません!
「LOS ENDOS」は、冒頭テクニカルでノリの良いハード・ロックで幕を開けたので何の曲かわからなかったのですが、すぐにあのリフレインが登場し一斉に歓声が沸きます。途中の超絶タッピングに圧倒されました~!最後は「DANCE ON A VOLCANO」~「SQUONK」が登場し締め。やはりラストを飾るに相応しいナンバーはコレですね。
いや~~、堪能しました!御年63歳のハケット氏ですが、見た目からしてもプレイからしても63歳とは到底思えない若々しさ!ずっと一線で活動をしてきただけの実力と才能が、いまだ少しも衰えていない事がよくわかる素晴らしいライヴ・パフォーマンスでした。選曲もほぼベストと言うべき充実ぶり!
あとは、キーボードやフルートなどギター以外のリード楽器のソロパートの多くを、ソプラノサックスが担当していたのも印象的でした。ジェネシスとサックスというのはなかなか意外な組み合わせですが、非常にマッチしておりハケットのギターとの相性も良かったように思います。
ヴォーカルのナッドも素晴らしい活躍を見せてくれましたね。ピーターもフィルもあの歌唱力で歌いこなせる歌い手はそうはいないと思います。ロイネ・ストルトとのバンドAGENTS OF MERCYでのヴォーカルを担当している彼、今後の活躍にも期待です!
というわけでスティーヴ、感動のパフォーマンスをありがとう!あなたがいる限り、ジェネシスは不滅です!
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スティーヴ・ハケット特集を公開中!(下の画像をクリック!)
70年代〜90年代の作品をまとめた潮流図、名演集、00年代新鋭グループへの参加作ジュークボックスなど、チェック是非!
盤質:無傷/小傷
状態:良好
若干ケースにスレあり
2CD+ブルーレイディスクの3枚組、リージョンA/B/C
盤質:傷あり
状態:良好
1枚は傷あり、2枚は傷あり、ケースにスレ・若干汚れあり
英国プログレッシブ・ロックを代表するバンドGENESISの全盛期を支えたギタリストによる、GENESIS在籍中の75年ソロ・デビュー作。本家のGENESISはちょうど代表作である「幻惑のブロードウェイ」を発表した時期であり、Phil CollinsやMike Rutherfordのサポートを受け、Peter Gabrielに採用させることのなかったSteve Hackettの求めたGENESISの音が詰め込まれた傑作といえます。またGENESISを想起させるばかりではなく、最初期のKING CRIMSONにも通じるような荘厳なメロトロンの使用、Sally Oldfieldのソプラノ・ボーカルなどが豊かなバリエーションを描き、彼独自のシンフォニックな音像を形成しています。
84年発表の第8作目。初のクラシック・ギター作品である83年作『BAY OF KINGS』と、スティーヴ・ハウとのバンドGTRでの活動の間に位置する作品。本作の特徴がブラジリアン・リズムを大胆に取り入れたサウンドで、その意味で彼の作品の中でもとりわけ個性的な一枚と言えます。ラテン音楽の華やかで軽快なサウンドを基調に、R&B調のナンバーから、ジャズ/フュージョン・タッチのナンバーまで、そのすべてに表情豊かなプレイを乗せていくハケットの卓越したギターがやはり出色。異色作ながら、ハケットの個性的なギタープレイの魅力が存分に発揮された好作品です。
言わずと知れたジェネシスのギタリスト。ブルースに真っ向から挑んだ94年の異色作。オープニングを飾る「Born In Chicago」からエネルギー全開で、雄弁なギターはもちろん、自身が奏でるブルース・ハープのなんと巧みなこと!円熟味のあるヴォーカルも魅力的です。クラプトンの出世作であるジョン・メイオールズ・ブルースブレイカーズの65年作を彷彿させる熱気むんむんのブルース・カヴァーをはじめ、英国的な陰影と叙情も織り交ぜたオリジナル・ナンバーなど、どの曲も伸びやかな演奏が良い感じです。ジェネシスで聴ける繊細なタッチとは別のスティーヴの魅力が堪能できる一枚です。
2枚組、スリップケース付き仕様(画像はジャケットです)、定価3619+税
盤質:傷あり
状態:並
帯無
帯無、若干カビあり、スリップケース付いていません
99年作。ブレイクビーツを始めデジタルかつ硬質なサウンドを大幅に取り入れたナンバーから、得意のクラシカルなアコギ曲、そしてアンディ・ラティマーを彷彿させるエモーショナルな深みを持ったギタープレイが素晴らしい楽曲まで、ソロキャリアで培った幅広い音楽性を一枚にまとめあげた作風が特徴的な作品です。
初回限定盤スリップケース付き仕様、ボーナス・トラック2曲、画像はスリップケースのものです、定価2427+税
盤質:傷あり
状態:良好
帯有
帯に軽微な圧痕・軽微な折れあり
DVD、デジパック仕様(トールサイズ)、スリップケース付き仕様、NTSC方式、リージョン2-8、全34曲
盤質:未開封
状態:良好
DVD、デジパック仕様(トールサイズ)、スリップケース付き仕様、NTSC方式、リージョン2-8、全34曲
盤質:全面に多数傷
状態:
小さい塗料汚れあり
5099951132927(ANTHONY BANKS LTD)
2枚組、スリップケース付仕様
盤質:傷あり
状態:良好
1枚は無傷〜傷少なめ、1枚は傷あり、スリップケースに圧痕あり
KING CRIMSON、PINK FLOYD、YES、EMERSON,LAKE & PALMERと並び、ブリティッシュ・プログレの「5大バンド」のひとつに数えられる重要グループ。ヴォーカリストPeter Gabrielによる演劇的なステージ・パフォーマンスと、寓話的に彩られたシンフォニックな楽曲で70年代前半を駆け抜け、Peter Gabriel脱退後はドラマーPhil Collinsを中心とした体制で活動。80年代以降はポップなアリーナ・ロック・バンドへと変貌し、プログレッシヴ・ロックに留まらず世界的な成功(2010年「ロックの殿堂」入り)を収めたグループです。1971年に発表されたサード・アルバム『怪奇骨董音楽箱』は、ギタリストにSteve Hackett、ドラマーにPhil Collinsが加入し、ついに黄金期のメンバーが揃った作品。「プログレッシヴ・ロック・バンド」GENESISの傑作の森の入り口にあたるアルバムであり、後に「プログレッシヴ・ロック史上最も英国的なバンド」と呼ばれる彼らの個性が芽吹いた名盤です。アルバム・タイトルの「Nursery Cryme」は「童謡」を意味する「Nursery Rhyme」から作られた造語。Paul Whiteheadが手掛けた印象的なジャケット・アートは、「クリケットで遊ぶ少女が、一緒に遊んでいた少年の頭をクリケットのバットで吹き飛ばす」という、アルバム1曲目「ザ・ミュージカル・ボックス」のストーリーを描写したもの。次作『フォックストロット』と並んでGENESIS入門に最適なアルバムのひとつです。
解説元から無し、定価2627
盤質:全面に多数傷
状態:不良
帯無
帯無、カビあり、ファミリーツリーがジャケ内側にテープで留めてあります(経年あり)
廃盤希少、SACD/CDハイブリッド+DVDの2枚組、DVDはPAL方式/リージョン記載なし
盤質:傷あり
状態:良好
若干圧痕あり
KING CRIMSON、PINK FLOYD、YES、EMERSON,LAKE & PALMERと並び、ブリティッシュ・プログレの「5大バンド」のひとつに数えられる重要グループ。ヴォーカリストPeter Gabrielによる演劇的なステージ・パフォーマンスと、寓話的に彩られたシンフォニックな楽曲で70年代前半を駆け抜け、Peter Gabriel脱退後はドラマーPhil Collinsを中心とした体制で活動。80年代以降はポップなアリーナ・ロック・バンドへと変貌し、プログレッシヴ・ロックに留まらず世界的な成功(2010年「ロックの殿堂」入り)を収めたグループです。1972年に発表された4枚目のスタジオ・アルバム『フォックストロット』は、キーボーディストTony Banksによるメロトロンのクラシカルなイントロが有名な「ウォッチャー・オブ・ザ・スカイズ」で幕を開ける作品。GENESISの最高傑作に推すファンも多いアルバムですが、やはり「プログレッシヴ・ロック期GENESIS」の代表曲として名高い「サパーズ・レディ」が収められていることがポイントでしょう。セカンド・アルバム『侵入』でプログレッシヴ・ロックに舵を切り、サード・アルバム『怪奇骨董音楽箱』で蓄えた経験が、20分を超える大曲にすべて注ぎ込まれています。全英アルバムチャート12位を記録した名盤であり、シンフォニック・ロックへの登竜門的な作品です。
KING CRIMSON、PINK FLOYD、YES、EMERSON,LAKE & PALMERと並び、ブリティッシュ・プログレの「5大バンド」のひとつに数えられる重要グループ。ヴォーカリストPeter Gabrielによる演劇的なステージ・パフォーマンスと、寓話的に彩られたシンフォニックな楽曲で70年代前半を駆け抜け、Peter Gabriel脱退後はドラマーPhil Collinsを中心とした体制で活動。80年代以降はポップなアリーナ・ロック・バンドへと変貌し、プログレッシヴ・ロックに留まらず世界的な成功(2010年「ロックの殿堂」入り)を収めたグループです。1973年に発表された5枚目のスタジオ・アルバム『月影の騎士』は、全英3位、全米70位に輝いた傑作。Peter Gabrielのアカペラで厳かに幕を開ける「Dancing With The Moonlit Knight」から、シングル・ヒットとなった「I Know What I Like」、シンフォニック・ロックのお手本と呼ぶべき傑作 「Firth Of Fifth」、Phil Collinsがヴォーカルを務める「More Fool Me」、シアトリカル・ロックの色濃い「The Battle Of Epping Forest」、キーボーディストTony BanksとギタリストSteve Hackettのアコースティック・アンサンブルが美しい「After The Ordeal」、そして、Tony Banksのキーボード・オーケストレーションに鳥肌さえおぼえる「The Cinema Show」まで、完璧なシンフォニック・ロックを展開。「Dancing With The Moonlit Knight」のメロディーが再び繰り返される「Aisle Of Plenty」で幕を閉じるまで、一瞬たりとも聴き逃せない傑作です。
紙ジャケット仕様、初回盤(Virgin祭マーク入り)、解説元から無し、歌詞対訳・ファミリーツリー付仕様、定価2427+税
盤質:傷あり
状態:良好
帯有
紙ジャケに側面部に色褪せあり
KING CRIMSON、PINK FLOYD、YES、EMERSON,LAKE & PALMERと並び、ブリティッシュ・プログレの「5大バンド」のひとつに数えられる重要グループ。ヴォーカリストPeter Gabrielによる演劇的なステージ・パフォーマンスと、寓話的に彩られたシンフォニックな楽曲で70年代前半を駆け抜け、Peter Gabriel脱退後はドラマーPhil Collinsを中心とした体制で活動。80年代以降はポップなアリーナ・ロック・バンドへと変貌し、プログレッシヴ・ロックに留まらず世界的な成功(2010年「ロックの殿堂」入り)を収めたグループです。1974年に発表された6枚目のスタジオ・アルバム『幻惑のブロードウェイ』は、「Peter Gabriel期GENESIS」のラスト・アルバムであり、2枚組のボリュームでのリリースとなった作品。これまでの幻想的なジャケット・アートが、ヒプノシスによるアートワークに取って代わられている点が目を引くその内容は、「ニューヨーク出身のプエルトリコの青年ラエル」の物語をテーマにしたコンセプト・アルバムとなっています。Peter Gabrielの自己探求の色合いがコンセプトに強く表れた作品と考えられており、熱心なファンから様々な解釈が語られてきたという難解な側面もある、問題作にして大傑作。音楽的にはヒプノシスのアートワークが示す通り、GENESISの個性であった英国の抒情性が後退し垢抜けたサウンドへと変化しています。なお本作は、全英10位、全米41位を記録しています。
KING CRIMSON、PINK FLOYD、YES、EMERSON,LAKE & PALMERと並び、ブリティッシュ・プログレの「5大バンド」のひとつに数えられる重要グループ。ヴォーカリストPeter Gabrielによる演劇的なステージ・パフォーマンスと、寓話的に彩られたシンフォニックな楽曲で70年代前半を駆け抜け、Peter Gabriel脱退後はドラマーPhil Collinsを中心とした体制で活動。80年代以降はポップなアリーナ・ロック・バンドへと変貌し、プログレッシヴ・ロックに留まらず世界的な成功(2010年「ロックの殿堂」入り)を収めたグループです。1976年に発表された7枚目のスタジオ・アルバム『トリック・オブ・ザ・テイル』は、Peter Gabrielの脱退を受けて4人編成となってから初めてのアルバムです。ドラマーPhil Collinsがヴォーカルを兼任するスタイルへと生まれ変わったGENESISですが、フロントマンの脱退という非常事態をしなやかに乗り切ることに成功。Phil Collinsの声質がPeter Gabrielの声質に近かった偶然も手伝って、音楽的なクオリティーを落とすことなく転身を遂げました。音楽的には、「Peter Gabriel期GENESIS」の作風を受け継ぐと同時に、これまでの繊細なシンフォニック・ロックとは異なるダイナミックなバンド・サウンドなど、新たな展開も伺うことができます。本作は、全英アルバム・チャートに39週チャート・イン(最高3位)するヒット作となりました。
CDSCDX4001/724383988525(VIRGIN)
DEFINITIVE EDITION REMASTER
盤質:傷あり
状態:並
スレあり、軽微な折れあり、小さいカビあり
KING CRIMSON、PINK FLOYD、YES、EMERSON,LAKE & PALMERと並び、ブリティッシュ・プログレの「5大バンド」のひとつに数えられる重要グループ。ヴォーカリストPeter Gabrielによる演劇的なステージ・パフォーマンスと、寓話的に彩られたシンフォニックな楽曲で70年代前半を駆け抜け、Peter Gabriel脱退後はドラマーPhil Collinsを中心とした体制で活動。80年代以降はポップなアリーナ・ロック・バンドへと変貌し、プログレッシヴ・ロックに留まらず世界的な成功(2010年「ロックの殿堂」入り)を収めたグループです。1976年に発表された8枚目のスタジオ・アルバム『静寂の嵐』は、ギタリストSteve Hackettが参加した最後のスタジオ・アルバム。グループはPhil Collinsが主導する体制へと完全にシフトした印象であり、次作以降に繋がるポップ・フィーリングを強く押し出した、明確な方向性が打ち出されています。また、時代性もあってかTony Banksのキーボードは音色のバリエーションがより豊かにカラフルさを増しており、楽曲にドラマティックな彩を加えています。本作を「プログレッシヴ・ロック期GENESIS」のラスト・アルバムと捉えるファンも多い作品ですが、プログレッシヴ・ロックとポップな音楽性の絶妙なバランスによって生み出された名盤です。
KING CRIMSON、PINK FLOYD、YES、EMERSON,LAKE & PALMERと並び、ブリティッシュ・プログレの「5大バンド」のひとつに数えられる重要グループ。ヴォーカリストPeter Gabrielによる演劇的なステージ・パフォーマンスと、寓話的に彩られたシンフォニックな楽曲で70年代前半を駆け抜け、Peter Gabriel脱退後はドラマーPhil Collinsを中心とした体制で活動。80年代以降はポップなアリーナ・ロック・バンドへと変貌し、プログレッシヴ・ロックに留まらず世界的な成功(2010年「ロックの殿堂」入り)を収めたグループです。1978年に発表された9枚目のスタジオ・アルバム『そして3人が残った』は、ギタリストSteve Hackettが脱退しPhil Collins、Mike Rutherford、Tony Banksの3人編成となったGENESISの初めてのスタジオ・アルバム。新たなギタリストは加入せず、Mike Rutherfordがギタリストも兼任(ライブではギタリストDaryl Stuermerがサポート)するスタイルとなっています。収録曲数が増加(11曲)し、各曲の演奏時間がコンパクトにまとめられていることからも分かる通り、プログレッシヴ・ロックの成分を残しながらポップ化に向けて舵を切ったアルバムと言えるでしょう。本作は全英アルバム・チャートに32週チャート・イン(最高3位)する好記録を打ち立て、また、シングル・カットされた「フォロー・ユー・フォロー・ミー」は全英シングル・チャート7位に輝きました。
KING CRIMSON、PINK FLOYD、YES、EMERSON,LAKE & PALMERと並び、ブリティッシュ・プログレの「5大バンド」のひとつに数えられる重要グループ。ヴォーカリストPeter Gabrielによる演劇的なステージ・パフォーマンスと、寓話的に彩られたシンフォニックな楽曲で70年代前半を駆け抜け、Peter Gabriel脱退後はドラマーPhil Collinsを中心とした体制で活動。80年代以降はポップなアリーナ・ロック・バンドへと変貌し、プログレッシヴ・ロックに留まらず世界的な成功(2010年「ロックの殿堂」入り)を収めたグループです。1980年に発表された10枚目のスタジオ・アルバム『デューク』は、ポップなサウンドで初の全英アルバム・チャート1位を獲得した快作。冒頭3曲と最終2曲で曲同士が切れ目なくつながっている点や、エンディング・ナンバー「デュークス・エンド」でオープニング・ナンバー「ビハインド・ザ・ラインズ」のフレーズがリプライズされる点など、トータル志向を感じさせるアルバム構成となっています。音楽的にはプログレッシヴ・ロックからは離れた印象を持ちますが、Phil Collinsのポップな音楽性を中心に組み上げられた楽曲たちは高いクオリティーを誇ります。
KING CRIMSON、PINK FLOYD、YES、EMERSON,LAKE & PALMERと並び、ブリティッシュ・プログレの「5大バンド」のひとつに数えられる重要グループ。ヴォーカリストPeter Gabrielによる演劇的なステージ・パフォーマンスと、寓話的に彩られたシンフォニックな楽曲で70年代前半を駆け抜け、Peter Gabriel脱退後はドラマーPhil Collinsを中心とした体制で活動。80年代以降はポップなアリーナ・ロック・バンドへと変貌し、プログレッシヴ・ロックに留まらず世界的な成功(2010年「ロックの殿堂」入り)を収めたグループです。1981年に発表された11枚目のスタジオ・アルバム『アバカブ』は、前作『デューク』に続いて全英アルバム・チャート1位を獲得し、ビルボード・チャートでは7位に付けたアルバム。本作の数か月前にPhil Collinsがソロ・デビュー・アルバム『夜の囁き』を発表し大ヒットを記録しており、その勢いがGENESISにも好影響をもたらしました。EARTH, WIND & FIREのホーン・セクションをゲストに迎えた「ノー・リプライ・アット・オール」など、プログレッシヴ・ロック期GENESISではありえなかったようなアプローチが楽しめる1枚です。
KING CRIMSON、PINK FLOYD、YES、EMERSON,LAKE & PALMERと並び、ブリティッシュ・プログレの「5大バンド」のひとつに数えられる重要グループ。ヴォーカリストPeter Gabrielによる演劇的なステージ・パフォーマンスと、寓話的に彩られたシンフォニックな楽曲で70年代前半を駆け抜け、Peter Gabriel脱退後はドラマーPhil Collinsを中心とした体制で活動。80年代以降はポップなアリーナ・ロック・バンドへと変貌し、プログレッシヴ・ロックに留まらず世界的な成功(2010年「ロックの殿堂」入り)を収めたグループです。1982年に発表された『スリー・サイズ・ライヴ』は、1973年の『ライヴ』、1977年の『眩惑のスーパー・ライヴ』に続く、GENESISにとって3作目のライヴ・アルバムであり、2枚組のボリュームでのリリースとなっています。80年作『デューク』や81年作『アバカブ』のポップな楽曲が収められている一方で、「イン・ザ・ケイジ(メドレー)」や「アフターグロウ」などプログレッシヴ・ロック期の楽曲もプレイされており、「イット〜ウォッチャー・オブ・ザ・スカイズ」はギタリストSteve Hackett在籍時の76年のライブ音源(ドラマーはBill Bruford)を使用しています。全米10位、全英2位を記録した名ライブ・アルバムです。
フロイドのリリシズムはこの人が居ればこそですね。「虚空のスキャット」「Summer 68」が好きなら、このソロ作もまた涙ものです。
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そのバンド名どおり、「英国らしさ」を最もイマジネーション豊かに音像化した一枚ではないでしょうか。魔法のようにファンタスティックなメロトロンのプレイも圧巻の大傑作!
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1490円 (税込1639円)
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