2022年6月23日 | カテゴリー:世界のロック探求ナビ
こんにちは。じめじめと蒸し暑い日が続いています。早くカラっと晴れて欲しいものです。今日はブリティッシュ・フォークを探求してまいります。
英国トラッド・フォークの「三種の神器」と言えば、スパイロジャイラ、メロウ・キャンドルと、チューダー・ロッジですね。71年作『チューダー・ロッジ』は、のどかな牧歌性と英国的な格調高さが絶妙なバランスで同居した傑作。
牧歌的で親しみやすいメロディにフルートやストリングスの気品あふれるアンサンブルが印象的です。
今日はチューダー・ロッジからスタートし、牧歌的かつ気品あるブリティッシュ・フォークを探求してまいります。それでは本家から!
次は男性2人と女性1人から成る3人組の英クリスチャン・フォーク・ロック・グループの72年のデビュー作。
英国らしい格調高さと憂いと、ドラム、ベース、さらにマンドリン、ダルシマー、ドブロ・ギターを使った牧歌的な米情景のフォーク・ロック・サウンドが融合した名作!
英国北東部はレスターシャー出身クリスチャン・フォーク・グループ。その瑞々しさと透明感にただただ心洗われる、野辺の花のような英マイナー・フォーク屈指の名品です。
次はサイケ・ポップなTUDOR LODGE!?伸びやかな女性ボーカルを軸に、男性ボーカル、フルートやマンドリン、タンバリン等がちゃがちゃしたアンサンブルが和気藹々と広がっていきます。
牧歌的かつ繊細なフォーク・ロックが魅力のアイルランド出身男性3人のグループ。このアンソロジーでは72年~77年に録音された音源が収録されていて、女性ヴォーカルを加えた編成での4曲が収録されています。この女性ヴォーカルが素晴らしく、凛とした気品が加わっています。この編成でのアルバムも聴きたかった!
最後はGUGGENHEIMが数曲収録されているこちらのコンピをご紹介しますしょう。英国やアイルランドのレア・フォーク/サイケデリック・フォーク集。英フィーメール・フォーク・ファンはぜひチェックしてみてください☆
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これはまた、英フィーメール・フォーク・ファンが喜びそうなコンピが発売されました!英国やアイルランドのレア・フォーク/サイケデリック・フォークを集めているのですが、まず2曲目NEW WINE「Time Flies By」を聴いてください!ギターと微かな鍵盤がゆらめく繊細なバンド・サウンドに、ちょっと不安定ながらも透き通った女性ボーカルが響き、思わず微笑んでしまうような可愛らしさです。フルートや男性ボーカルと掛け合いながら、美しいボーカルがどこまでも心地よく広がっていきます。同系統の可憐なボーカルが楽しめるジャズ・サイケ・フォーク・トリオGUGGENHEIM、まるでメロウ・キャンドルのようなカルテット、CEATHRARも素晴らしいです。アルバムにはヘヴィ・サイケ・バンドARAGONや、起伏に富んだ展開とハードなギターが楽しめるプログレッシブ・バンドZEITGEISTも収録されています。
アイルランドの非トラッド系フォーク・ロック・トリオのアンソロジー。72年唯一作の12曲に、72年〜77年に録音された音源を加えた全24曲が収録されています。男性3人のグループですが、72年の録音音源では女性ヴォーカルが4曲で参加。透明感あるヴォーカルで、従来の牧歌的かつ繊細なフォーク・ロックの魅力に凛とした気品を加えています。舞うようなヴァイオリンも入るT14はぜひ聴いて欲しい佳曲。グループの軌跡を知ることが出来る貴重な1枚です。
英国北東部はレスターシャー出身の男女3人ずつの6人組クリスチャン・フォーク・グループ。76年のデビュー作。3人の女性ヴォーカルが一曲の中で交互にリードを取り、コーラスを付け、そしてさらに男性ヴォーカルも次々にコーラスをつけていく。女性ヴォーカルのファンはただただ至福。清楚な歌声、凛とした歌声、ちょっぴり鼻にかかった親しみやすい歌声。どの歌声も絶品。アコギのバッキングに歌声が美しく交差する流麗な曲もいいし、混声ヴォーカルにオートハープが寄り添うトラッド・ソングもいいし、どの曲も音の瑞々しさと透明感に心あらわれます。野辺の花のような英マイナー・フォーク屈指の名品。
英国フォーク・グループ、73年唯一作。伸びやかな女性ボーカルを軸に、男性ボーカル、フルートやマンドリン、タンバリン等がちゃがちゃしたアンサンブルが和気藹々と広がっていく様子は、サイケ・ポップなTUDOR LODGEといった趣です。ジョーン・バエズを英国仕様にしたようなしっとりと大人びたBarbaraのボーカルは素晴らしく、安心して聴くことが出来ます。メロディはのどかな田園風景を思い起こさせる朗らかさと大らかさで満ちており、聴いていると心がほぐれていきます。
男性2人と女性1人から成る3人組の英クリスチャン・フォーク・ロック・グループ、72年のデビュー作。クリスチャン・フォークというと静かなイメージですが、本作はドラム、ベース、さらにマンドリン、ダルシマー、ドブロ・ギターも加わり、米情景のフォーク・ロック・サウンドを多く聴かせます。紅一点Sue McClellanの清らかなヴォーカルも良いし、ジェントルな男性ヴォーカルや3人のハーモニーも抜群です。面白いのはシタールが使われている5曲目「Love Is Come Again」。賛美歌の一種のトラッド・ナンバーで、格調高いメロディーに憂いある女性ヴォーカル、チェロとホルンが厳かに響くメランコリックなフォークですが、途中でシタールが入ってきて、ほんのりアシッド感漂うミスティックな世界へと誘われていきます。気品ある英フォークと米情景の牧歌的なサウンドが融合した「イギリスのアメリカ」が好きな方はもちろん、英アシッド・フォーク好きな方にも聴いて欲しい名作です。
わずか99枚しかプレスされなかった幻の英フォーク盤で、ジャケも地味なんですが、この儚く美しい調べはただごとではありません!ヘロン〜イサカ〜ゴーキーズのファンなら是非。
AACD062(AUDIO ARCHIVES)
1990円 (税込2189円)
売り切れ
エミット・ローズ、イアン・マシューズ、コリン・ヘアあたりのファンは必聴!ポップな英フォーク・ロックとして一級の名作ですね☆
SMARTWEED2(SMART WEED)
1990円 (税込2189円)
売り切れ
「冬の朝の静けさ」が目に浮かぶような英国フォークですね。清涼感ある女性ヴォーカルと穏やかな男性ヴォーカル。透明感溢れるメロディー、気品あるフルート。ジャケはヒプノシスが担当。
HMPCD036(HUGO MONTES PRODUCTION(韓国))
1490円 (税込1639円)
これは、英国のジェイムス・テイラーですね!英国的としか言いようのないメロディー、心にスッと染み入るような飾り気のない歌声、それらを優雅に彩るストリングス。ただただ素晴らしいです。
ALLAN TAYLOR/SOMETIMES and THE LADY
BGOCD390(BGO)
1490円 (税込1639円)
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