2010年12月7日 | カテゴリー:世界のロック探求ナビ
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皆さん、こんにちは。 カケハシ・レコードです。
メキシコのゴリ押し系シンフォニック・ロック・グループ、89年作
80年代前半に結成した南米メキシコのプログレ・グループ、89年作。東欧ものにも通ずる哀感たっぷりのシンセ、フュージョン・エッセンスもある流麗な早弾きを連発するギター、いかにも辺境プログレと言える突っかかり気味のバタバタとしたリズム隊。テクニカルですし、よく構築されているのですが、「洗練」とは遠いバタ臭さが逆に魅力的。僕は、このバタ臭さの中に、音楽へのひたむきさと溢れでる哀愁を感じてしまいグッときます。定番を一通り聴いた後には、こんな愛すべき世界が広がっていますね。そんなセンチメンタルな気分にさせる好グループ。良いバンドです。
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メキシコのゴリ押し系シンフォニックロック名バンド7th
80年代前半に結成した南米メキシコのプログレバンドの92年7thアルバム。女性ベーシスト兼ボーカリストであるNohemi D’Rubinが加入しています。もともとツインギターバンドでしたが、本作からHector Hernandezが脱退し、シングルギターの4人編成に。内容は、全編を通して変拍子と複雑なキメの応酬が繰り広げられるへヴィーなシンフォニックロック作品となっており基本的なICONOCLASTAサウンドに変化はなく、かなりアグレッシブ且つテクニカルなサウンドを堪能できます。シンフォニックなキーボードと様々にスタイルを変えるギターを中心に盛り上げていきますが、これまでキーボードに専念していたRicardo Morenoがギタリストとしてもバンドに貢献しており、ギタリストの1人が脱退したということを感じさせないテクニカルなギターサウンドにも恵まれています。女性ボーカリストがパーマネントメンバーとして加入したことも、バンドの引き出しに広がりを与えており、3曲のボーカルトラックも配しアルバムに彩りを添えます。
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メキシコのゴリ押し系シンフォニックロック名バンド3rd+4thEP
80年代前半に結成した南米メキシコのプログレバンドの87年3rdアルバム。まず「Suite Mexicana」収録曲は叙情豊かなアコギのアルペジオで幕を開け、民族的な躍動するパーカッションに導かれバンドが一丸となり、YES的な畳み掛けを見せるシンフォニックロック。せわしない演奏ながらギターは良く泣いており、キーボードも彩り鮮やかでなかなかスリリングなパフォーマンスを披露します。一方で3rd「Soliloquio」収録曲は、キーボードとギター中心のパワフルで突っ込み気味なシンフォニックロックは相変わらずながら、哀愁のメロディーを歌い上げるオペラティックな男女ボーカルを配しており、聴き所に恵まれた作風となっています。15分の大曲も収録した力作であり、ポイントで怒涛の畳み掛けを見せる変拍子と共に現れる狂気のフルートは圧巻。イタリアンプログレッシブロックのような鋭い切れ味を持つ、ダイナミズム溢れるシンフォニックプログレとなっています。全体的に録音の粗さが好みを分けそうな作品ではありますが、逆にこのグループの持っているドライブ感がデフォルメされて伝わってくる好盤。ボーナス・トラック4曲収録。
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