2021年6月2日 | カテゴリー:世界のロック探求ナビ
定番からニッチ盤まで、僕らのロック・ミュージックを紹介している「MEET THE SONSG」、本日取り上げさせていただくのはこちら、
英国産のフォーク・ロックを語る上で避けては通れない名バンド、SPIROGYRAの72年作の2作目、
英国的でポップなメロディをロックを強めに展開し、バーバラ・ガスキンの美しい歌声が際立った『OLD BOOT WINE』です。
最高傑作と呼ばれる3作目、『BELLS, BOOTS, & SHAMBLES』を聴いて満足されていませんか?1stや3rdにはないキャッチーでポップなメロディにいい塩梅で混ざったアシッド感とトラッド感、チラッと除くプログレ感は本作ならではだと思います。
SPIROGYRAを聴いたことがない、聴こうと思っていた、といった方がいらっしゃいましたら、本作から聞いてみるのも面白いかもしれません。
アシッド感がはまれば1stへ、プログレ味に可能性を感じれば3rdへと、さらにSPIROGYRAをお楽しみいただけるはずです。
それでは簡単にバンドの紹介から始めさせていただきます。
SPIROGYRA(スパイロジャイラ)は、イギリスのフォーク・ロック・バンドです。
マーティン・コッカーハムとマーク・フランシスが1967年に結成したデュオに、バーバラ・ガスキン、スティーヴ・ボリル、ジュリアン・キューザックの3人が加わることでバンドとしての形ができました。
基本的にはマーティン・コッカーハムとバーバラ・ガスキンの男女ツインボーカル体制となっており、特にバーバラ・ガスキンの歌声は素晴らしいんです。ドリーミーで心地良いんです。
71年に『セント・ラディガンズ』でデビュー。73年発表の3作目『ベルズ・ブーツ&シャンブル』はマーティンとバーバラのデュオになってしまいますが、メロウ・キャンドル、チューダー・ロッジの作品とともに英国フォーク3種の神器と呼ばれるほどの傑作となります。
前述の通り、全体的にポップな雰囲気な本作ですが、フォーク風味のブリティッシュロックサウンドや、展開に展開を繰り返すプログレ味が溢れる楽曲も収録されています。
それぞれ特徴的な楽曲をピックアップしてみました。
いかがだったでしょうか?
アルバム全体としてはキャッチーでポップなサウンドが多い本作ですが、アシッド感とトラッド感、チラッと除くプログレ感を感じていただけましたか?
ご興味持っていただけましたら幸いです。
ちなみにですが、SPIROGYRAってアオミドロ(藻)のことだそうです。
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「英フォーク三美神」と称されるメロウ・キャンドル、チューダー・ロッジ、スパイロジャイラを筆頭に、トラッドに根ざした芯の強さや荘厳さとともに、米ウェストコースト・ロックやSSWからの影響も感じさせる清涼感や流麗さとがブレンドされた美しすぎる作品達をピックアップいたしましょう。
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