2021年1月27日 | カテゴリー:世界のロック探求ナビ
タグ: プログレ
スタッフ佐藤です。
「イタリアン・プログレは一通り聴いたけど、次はどこの国のプログレを聴けばいいんだろう…」
そんな風に思っておられる方に意外とオススメできそうなのが、中南米のプログレです。
地理的には離れているものの、中南米プログレが持つ歌心溢れるメロディや情熱的かつ叙情的なサウンドは、ある種のイタリアン・ロック作品に通じるものがあるんです。
今回は、イタリアン・ロック好きに特に響きそうな中南米プログレを厳選してご紹介してまいります!
まずは、先日オリジナル・ジャケットで再発されたキューバン・シンフォの大名作をチョイス♪
78年のキューバで、こんなにもセンチメンタル&ファンタスティックなシンフォニック・ロックが生まれていたとは・・・。イタリアン・ロックばりの哀愁メロディが素晴らしいし、なによりカリブの青空に溶け広がるような艶やかなシンセサイザーが気持ちいい~!
特にイタリアン・ロックに通じる作品が多いのがアルゼンチン。イタリアのラブ・ロック勢を彷彿させるセンチメンタルな美旋律を聴かせる名作を中心にご紹介!
アルゼンチン・ロックの原点と言える一枚。一度見たら忘れない「悲哀まみれ」のジャケ通り、サイケデリックな酩酊感とメロウな哀愁で満たされた珠玉の名作です。繊細に紡がれるメロディの美しさも絶品。
木漏れ日フレイヴァーと南米らしい「詩情」とが折り重なったデビュー作も名作でしたが、ピアノや管弦楽器をフィーチャーして多彩な色合いとなったこの2ndもまた絶品。天才チャーリー・ガルシアの才気が溢れています。
そのチャーリー・ガルシアの天性の音楽センスがこれでもかと発揮された傑作がこちら!テクニカルだけどどこかバタバタとしたアンサンブル、詩情に溢れた美旋律。この作品はイタリアン・ロック好きならきっとお楽しみいただけるはず。
2ndアルバムはフュージョン寄りにグッと洗練されたスタイルになりましたが、柔らかくどこか儚げなメロディの美しさはやはり伊ロック好きの方にも堪能して欲しいですね。
メキシコも熱量と哀愁が入り混じったプログレが数多い国です。特にイタリアン・ロック好きに聴いてもらいたい作品がこちら♪
テクニカルですし、よく構築されているのですが、「洗練」とは遠いバタバタした演奏がかえって魅力的なんですよね。メキシコのエネルギッシュかつ哀愁溢れるシンフォ好バンド!
端正なタッチのアコースティック・ギター、流麗なピアノ、リリカルなリコーダーなどから発せられる溢れんばかりの「気品」は、初期PFMにも匹敵するんじゃなかろうか…。ややセンスの悪いギーガーって感じのジャケはご愛嬌ですが、この気品とダイナミズムは素晴らしいですよ!
まるでカナダのラッシュとイタリアのニュー・トロルスをブレンドさせ、モダンなヘヴィネスとエッジで鮮烈なシンフォニック・ロックへと仕立てたような傑作。と思ったら、なんとニュー・トロルスに参加するヴァイオリニストがプレイしてるって!?メキシコの雄CASTによる過去最高傑作とも言える会心の2015年作!
いかがでしたか?
興味を持っていただける作品がありましたら嬉しく思います!
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叙情派アルゼンチン・ロック作品の中で、特にメロディの良さが堪能できる泣ける作品を見ていきたいと思います。南米ロック史に名を刻む名作から、そのDNAを受け継いだ新鋭まで、世代を超えてご紹介!
メキシコ出身、99年のデビュー作。GENESIS、CAMEL、EL&Pを彷彿とさせる70sプログレ色と本格感漂うクラシック色が見事に融合して信じられないほど豊かな色彩を放つシンフォニック・ロックの傑作。端正なタッチのアコースティック・ギター、流麗なピアノ、リリカルなリコーダーなどから発せられる溢れんばかりの「気品」は、初期PFMにも匹敵します。丁寧に紡がれる精緻なアンサンブルが堪能できる小曲中心の前半、ハードさを増した「動」の部分をよりフィーチャーして、「静」と「動」の対比鮮やかなダイナミックな展開で圧倒する大曲中心の後半ともに半端でない才能を感じます。シンフォ・ファン必聴の傑作。
廃盤、2枚組、シリアル・ナンバー入り
盤質:無傷/小傷
状態:良好
1枚は無傷〜傷少なめ、1枚は傷あり
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