2021年1月19日 | カテゴリー:世界のロック探求ナビ
スタッフ佐藤です。
中世のトラッド・ミュージックや舞曲を取り入れたサウンドを聴かせるプログレは数ありますが、その代表格と言えばグリフォンですよね。
王立音楽院でフルートやリコーダー、フリューゲルホルンなどを学んだリチャード・ハーヴェイを中心に結成、中世トラッド/舞曲を取り入れた楽曲を、古楽器も用いた典雅で技巧的なアンサンブルによって紡ぐスタイルで一線を画しました。
今回はトラッド/舞曲の影響が最も色濃い彼らのデビュー作から出発して、トラッドや舞曲のエッセンスを巧みに取り込んだプログレ作品を探求してまいりましょう♪
まずは、中世ロマンがあふれ出すこの傑作からスタート!
王立音楽院でフルートやリコーダー、フリューゲルホルンなどを学んだリチャード・ハーヴェイを中心とする古楽器プログレ・グループ、記念すべき1st。このギター速弾きならぬリコーダー速吹きを聴いてみてください。ぶっ飛びますよ~。
プログレ界随一のリュート・マイスターと言えるこちらのギタリストも、古楽プログレの名作を残しています。
FOCUS在籍中にリリースした3rdソロ。
FOCUSにおける古楽的要素を抽出拡大させたような作風で、ギターとリュートを自在に持ち替えて、中世音楽からルネッサンス~バロック音楽までをプログレッシヴ・ロックに融合させた繊細かつ大胆なインストゥルメンタル集です。
フランスには双子のPayssan兄弟率いるこの名バンドがいましたね。リマスターが施された2020年リイシュー盤をピックアップ!
キーボード&ギターによる流麗でテクニカルなプレイの応酬と、舞曲調のリズミカルな疾走感を融合させた独自のスタイルが光ります。80sユーロ・ロックの中でも最高峰の出来栄えを誇る仏シンフォ傑作!
新鋭からは、このグループをイチオシ!地中海/バルカン由来のエキゾチズムが匂い立つようなたまらん一枚♪
オペラの素養も感じさせる深みある歌唱に加え、デメトリオ風の存在感みなぎるヴォイス・パフォーマンスも堂々とこなす実力派女性Voが圧巻!
地中海/バルカンの舞曲風フレーズを散りばめスリリングに展開していく演奏も絶品だ~。
ジャケはちょいと不気味ですが、サウンドはエネルギーに満ちていてこりゃ素晴らしい!
最後は日本から登場した古楽プログレの注目作をピックアップ!!
グリフォンやサード・イヤー・バンドがお好き?ならば、この日本のグループは素晴らしいですよ♪
格調高くも少し奇怪な中世ヨーロッパ的世界観を持った古楽サウンドが広がるコンセプト作!
宮廷舞曲のように華やかに疾走するこの曲も素晴らしいなぁ。
いかがだったでしょうか。
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双子のPayssan兄弟、Thierry Payssan(Key)とJean-Luc Payssan(ギター)を中心とするフレンチ・シンフォ・グループによる、記念すべき85年デビュー作。彼らの持ち味が、キーボードとギターが流れるように繰り出すスピーディなフレーズの応酬と、トラッドや舞曲に影響を受けたリズミカルな疾走感を融合させた独自のスタイル。流麗さと躍動感が詰まったシンフォニック・ロックは痛快の一言です。神秘的な旋律を奏でる気品あるフルートのプレイにも注目。このテクニック全開でありつつどこまでも優雅で奥ゆかしいサウンドは、初期GENESISや初期CAMELのファンにもぜひお楽しみいただきたいところ。80sフレンチ・プログレではNo.1と言える出来栄えのシンフォ傑作です。
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