2020年9月19日 | カテゴリー:世界のロック探求ナビ
韓国BIG PINKより入荷した、今月の新作リイシューをご紹介いたしましょう。
今回はアメリカ・フランス・ドイツの5バンドの作品が、初CD化も含むリイシューとなりました。
試聴しながらお好みの作品をチェックしてみてください!
まずはアメリカの2バンドからまいりましょう~。
ジョージ・ハリスンのレーベルDARK HORSEから発表されたニッチな一枚。西海岸のバンドらしい青空に抜けるような解放感と爽やかさに、ソウル・ミュージック由来のコクがブレンドされたようなサウンドが抜群に心地よい!
渡英して活躍したバンドなのですが、ジャケ通りの陽気でコミカルな曲やのんびりとしたフォーク・ロックなど、さすが米出身らしいラヴ&ピースな雰囲気を感じます。BBCの名物DJジョン・ピールも太鼓判を押した好グループ!
続いてはフランスの2バンド!
ツェッペリン影響下のハード・ロックにエキゾチックなヴァイオリンなどのユダヤ音楽要素を加えたサウンドは個性満点!アメリカでも人気を博した仏産ハード・ロック・バンドによる渾身のラスト作!
60年代末のフランスに、コロシアムやニュークリアスやグレアム・ボンドに対抗できるこれほどのグループが居たとは・・・。
最後はドイツ発のこの作品!
名key奏者Kravetzによる極上のオルガンやクラビネットに、グルーヴィー&テクニカルなベースとキレのあるドラムが絡み、ソロを回し、最高潮へと昇り詰める!ジャズ・ロック好きとしてはズバリ彼らの最高傑作に挙げたい、白熱のライヴ盤!
いかがでしたか?気になる作品がみつかれば幸いです!
フランスのブルース/ジャズ・ロック・グループ、69年の1st。聴いて驚きました。フランスにコロシアムやニュークリアスやグレアム・ボンドに対抗できるこれほどのグループが居たとは。グルーヴィーかつ時に水面を子供がジャバジャバするように無邪気で浮遊感いっぱいのハモンド、ニュークリアスばりに艶やかで陰影に富んだホーン・セクションやギター、クリス・ファーロウもびっくりのソウルフルなヴォーカル。時にヴァイオリンも入って、テンションみなぎる超絶アンサンブルも聴かせたり、これは相当に熟達のメンバーが集まったグループに違いありません。マグマやゴング以前にこんなグループが居たとは。恐るべしフレンチ・ロック。これはオススメです。
ドイツのファンキー・ロック・グループ、76年にLP2枚組でリリースされたライヴ盤。本作の魅力はズバリ、「本格ジャズ・ロック/フュージョン・バンド」と言って差し支えないダイナミックでスピード感溢れる演奏!前年の3rd『KITSCH』はシンセの比重も大きく、キャッチーで洗練されたディスコ系統のサウンドという印象でしたが、一方でこのライヴ盤は間違いなく「ロック」。FRUMPYにも在籍した名key奏者Kravetzによる極上のオルガンやクラビネット、黒人ばりのグルーヴ感を醸し出す技巧的なベースにキレのあるドラムがスピーディーに絡み合い、ソロを回し、最高潮へと昇り詰めていく様はファンキーなジャズ・ロック・ファンならグッと来る事間違いなし。オーディエンスの合いの手や歓声もライヴの白熱ぶりをリアルに伝えていて堪らないですっ!彼らの最高傑作と言っても過言ではない名ライヴ盤!
1966〜77年にかけて活動、フランスで初めて米国のレーベルと契約しヒットを放ったことで知られるハード・ロック・グループ。モロッコ出身のユダヤ人メンバーが多く在籍しており、LED ZEPPELIN等からの影響にエキゾチックなユダヤ音楽要素を織り交ぜたユニークなサウンドが特色です。本作は彼らの最終作となった75年作4th。時代もあってキャッチーなグラム色も感じられつつ、ツェッペリン直系の力強いリフとエネルギッシュなヴォーカルを基調に、ヴァイオリンによる中東風フレーズなどのエキゾチック・テイストを程よく散りばめたサウンドは非常にバランス良く、ハイレベル。QUEEN好きにもオススメできそうな名作です。
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